店主の釣りバカ日誌 2004年 2003 2002 2001 2000
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4月28日 「暴風の本流ヤマメ」(水鳥の発ったあと釣れるか?)の巻
先日の降雨のため水量が戻って、昼間のライズが期待できると思い、暴風が吹き荒れる中、鱒釣りの聖地(笑)T川は**方面に出かけてみた。下流域の本流ヤマメの実績ポイントに入ってみるが、気配さえ感じられない。好きなポイントの**橋上流は、釣り人の踏み跡だらけで、結果が分かりすぎている。案の定、電光石火の如く現れ、フライを尾っぽで叩いてお帰りになられた。
気を取り直し、NAMAZUMANポイントにリベンジに向かう。ここも水量が増し、ライズしている様子もなし。しかし、カディス、メイフライが出ているので、魚のやる気はあるのかもしれない。ためしにフィーディングレーンにフライを流してみると、「ガボッ」まさしく、先日釣り逃がした奴。「ギラリ」と光った部分だけでも大きいことが想像できて、心臓の鼓動が高鳴るのを感じる。何回かフライにライズするものの、水面の波でなかなかフッキングに至らない。ようやく#10番のフライに襲いかかったのは、サクラマスのようなプロポーションの本流幅広ヤマメであった。
*釣りバカ・ウンチクトーク:水鳥の発ったあと釣れるか?
水鳥の発ったあと釣れるか?良いプールを見つけウエーディングしていると、その先から「バタ・バターッ」と水鳥が飛び発ち、「ガッカリ」てことはありませんか?でも、あきらめるのは早いです。釣れたんです!これが。偶然ではなく。何匹も・・・その時、たまたまご機嫌が良かったのかも知れませんが・・・
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4月21日 「謎の巨艦」(リーダーについて2)の巻
朝方、1匹電子ビクに確保したので、日中は温泉にでも浸かって、イブニングライズ攻略の作戦を練る事に。
日も傾き、川の様子を見ていると、A川のリバーキーパーHさんのホンダ車発見。携帯で連絡を取り合い、昨年岩魚殺氏と苦戦した某堰堤プールで落ち合う。道から川の様子を伺うと、なんと昨年岩魚殺氏と試行錯誤の末、キャッチできなかった奴が悠然と泳いでいるではないか。 しかし、いくら待てどもライズせず、Hさんの携帯が鳴る。子供さんのお迎えの時間となりあえなく退散した。
次の日の夕刻、Hさんからの携帯電話が・・・「釣れました!30センチのウグイでした」・・・と。しかし、奴は40センチ位はあるはずだ。注:(NAMAZU隊長のイワナとは関係ありません)
*釣りバカ・ウンチクトーク:リーダーについて2
リーダーの強度についても、ロングリーダー信仰者を中心に、勘違いされている方が意外に多いようです。
「合わせ切れをよくする」「この前買ったリーダーよく切れるんですけど不良品?」・・・と言われるようなことがたまにありますが、前回書いたようにX表示とは、フライの大きさに対応した太さの表示で、強度表示ではありません。例えば7Xティペットの強度を期待して、7Xのノットレスのロングリーダーをフライに直結したら、フライがターンしない、合わせ切れするなど、期待はずれの結果を招く可能性大です。普通に考えれば、ノットの無い分、ノットレスリーダーの方が有利なような感じがしますが、実際は1サイズ程太いリーダーに結束した方が、ターン性能も強度も上回ります。
その理由として、リーダーとティペットのナイロンマテリアルの強度の違いがあります。製造工程と原料の違いにより、リーダーはティペットに比べどうしてもワンランク弱くなってしまいます。下手したら二段階の強度の違いがあるかも知れません。嘘だと思うなら、ノットを作って強度比べをしてみて下さい。
という訳で、個人的にはノットレスのロングティペットリーダーは使いません。
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4月14日 「夕刻の待ち人来たらず」(リーダーについて)の巻
朝から小雨が降り、肌寒いほど。午後には上がりそうなので、午前中は雑用を済ませて、近場のイブニングライズに照準合わすこととする。しかし、待てども天候の回復する兆しはなく、イブニングライズには期待は持てないだろう。3時頃から入川するが、雨で大分水温が低下しているようで、魚の反応はよろしくない。先日のライズポイントから数百メートル遡行してみたものの、疲労感>爽快感 という状況であった。
*釣りバカ・ウンチクトーク:リーダーについて1
よく「リーダーは何Xがいいですか」「何フィートを使われますか」「フライがターンしないんですが・・」と質問を受け、困ってしまうことがあります。某プロのように「ロングリーダーがいいよ」とは言わないものの、「臨機応変にどうぞ・・」では答えになってないですね^^;
意外に1/3理論を知らない人が多いので、無料公開(笑)しましょう。フックサイズ÷3=リーダーのX。例えば、フックサイズ#12番の最適リーダーは12÷3=4Xとなります。これはあくまでも、フライのターンオーバーを基準にした値ですから、フィールドや魚へのフィッシングプレッシャーには、リーダーの太さ、長さを考慮しながら、結束するティペットで対応すべきなのです。特に最近各メーカーからいろいろなタイプのリーダーが発売されており、同じX表示でもかなりターン性能に違いがあります。ロッドの項でも書いたように、これが絶対ではなく、フレキシブルこそ、フライフィッシングらしさなのです。
「ロングリーダーに直結の方がいいのじゃないの」という反論も帰ってきそうなので、その事に付いては次回に・・・
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4月7日 「フライシーズン到来」(ロッドの番手について)の巻
今日は、朝から南風が入り、生暖かく感じる。しかし、天気予報では、午後には崩れるらしく、午前中に勝負をかけなければ・・・
ここのところ、山から吹き降ろす逆風対策のため、SAGEの#4番の出番が多い。リーダーを太め、ティペットを短かめにとった先に、先週と同じタンカラーのCDCソラックス・ダンを結ぶ。水面から突き出した石にはガガンボが群がっているが、まずはフライパターンにこだわらなくてもいいだろう。解禁から通う某ポイントで、やっと綺麗なアマゴが顔を見せてくれた。その後は、瀬でも元気にフライに飛び出して、いよいよフライシーズンの到来を感じた釣行であった。早い川では、カゲロウのスーパーハッチ、ヒゲナガも出始めたそうだ。
*釣りバカ・ウンチクトーク:ロッドの番手について
日本のフィールドでは、某プロ・フライフィッシャーの言うように#3番がベストなのでしょうか?時々こんな話を聞きます。「風が強いので、釣りにならず帰ってきた」しかし、悪コンディション下、他に釣り人がいないときほど、チャンスもあると言えます。
フライフィッシングのメッカと言われるニュージーランドやモンタナと比べても、日本ほど天候がめまぐるしく変わる所はありません。本来のロッドの目的は、思った所にフライをプレゼンテーションする事にあり、その時の条件に応じて、システムがフレキシブルに変えられるところこそ、フライフィッシングの真骨頂です。状況によっては、ロッド番手に対し、ラインの番手を変える事もしばしばあります。
私がこの時期、あえて1本だけ持って釣りに出かけるとしたら、#4番を選択します。気候の良い時に、繊細に遊びたいときは#3番、本流や大場所用に#5番、もし一度は、北海道やモンタナ、ニュージーランドに行ってみたいと思うなら持っておきたいのも、この#5番です。#1番や#2番は、個人的趣味の世界。
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