★メール紹介・Q&A 第6回(つづき)
●NeoG さん からのメール
(落選原稿の再評価サービスの結果について)
せめてボーダーラインぐらいかなと思っていたので、正直、ものすごくショックでした。自分では一応、自信作のつもりだったのに、個別の項目もほとんどC評価ばかり……。
もしかして私は作家になるのはあきらめたほうがいいんでしょうか?
○和田曜介のコメント
同じようなメールが複数の人から来ているのですが、はっきり言って「総合評価C」というのは、そんな悪い評価ではないんですよ。
ABCの付け方は賞によって違いますが、私が内部的に使っている例では、
A評価:一次選考通過
実際には最終選考に残ることを期待する作品。
B評価:ボーダーライン
本数無制限ならば一次選考通過OKだが、実際にはA評価の本数しだいで、落選にも通過にもなる作品。ただし、たとえ一次選考を通過させたとしても、二次選考では確実に落ちるだろうという作品。
C評価:一次選考落選
小説として普通に面白く読むことができた作品。
D評価:問題外
小説として普通に面白く読むことすらできなかった作品。
こんな感じです。
総合評価Cというのは、たとえばネット上で発表すれば、読者から「面白かった」という感想がもらえるレベルの作品です。そして、一次選考で落選しても納得がいかなくて再応募してしまう、なんていうのが、たいていB評価あたりです。
それだけ新人に要求されるレベルは高いということなんです。
RPGにたとえるならば、下読みさんというのは、最終ダンジョンの中ボスくらいの強敵です。下読みさんを倒すためには、それなりの装備と経験値が必要になります。
デビューした時には、段ボール箱いっぱいの没原稿があった、などというのは珍しくないことです。数を書けば書いたぶんだけ確実に上達しますから、5本や10本落ちたくらいであきらめてしまわずに、地道に習作を書いて、レベルアップに励んでほしいと思います。
それから、落選原稿の再評価サービスを申し込んでいるみなさんにお詫びです。
実は、まだ一次募集ぶんが全部は読み終わっていません。2月中には何とかできると思います。そして二次募集ぶんについても、3月中には全員に評価の返送ができるだろうと思っています。
もう少し待っていてください。すいません……。
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