★メール紹介・Q&A 第6回(つづき)
●nao さん [Mail] [HP] [HP] からのメール
よく、募集要項に『未発表作品に限る』と書かれておりますが、この場合の『未発表』とは、何をさしているのでしょうか?
○和田曜介のコメント
未発表作品にならないのは、以下のような場合です。
1.他の賞で入選したことのある作品。
当然のことですね。
2.商用メディアで公開されたことのある作品。
商業誌に掲載されたことのある作品です。また、企業などが無料配付するPR誌などに掲載された場合も同様です。
3.原稿料の支払いが発生している作品。
ほとんど2番とダブりますね。
4.作者自身に著作権がない作品。あるいは二次使用権が他社と契約済みの作品。
公開されたことがなくても、すでにどこかと契約済みという作品も新人賞には応募できません。
賞によっては、同人誌に発表された作品も不可としているところがあるので、応募規定でよく確認してください。
同人誌と似たようなものに「ホームページに掲載した作品」というのがありますが、応募規定に明記されていなければ、気にしないで応募してかまいません。もしも「ホームページに掲載した作品は選考対象外」というような重要事項が応募規定に明記されていなかったのだとしたら、それは主催者の責任であり応募者の責任ではないからです。もちろん、わざわざ自分から「ホームページに掲載した」などといった、よけいな文章を書く必要もありません。
ただ、応募期間中はホームページから削除しておくというのが、礼儀だと思います。
それから、賞によっては最終選考に残った作品に一定期間キープをかける場合があります。
実際にどの作品が入選するかは編集部にもわからないわけなので、最終選考に残した作品というのは、たとえどれが入選しても編集部的には一応OKというものです。だから落選した作品であっても、新人賞とは別枠で商品化する可能性がある、というケースがあります。
「もしかすると○○するかもしれません」などと言ってキープをかけられた作品は、没が確定するまで、他社に持って行くことはできません。
あと、賞によっては、最終選考に残った全作品を候補作品として雑誌に掲載するというケースがあるので、こういう場合にも、たとえ落選になっても、もうその作品は再応募することができません。