★Q&A・第2回(つづき)

 持ち込みをする際、直接、編集部に行きたいという場合には、送ってくださいと言われた時に、「さしつかえなければ一度原稿を持ってお伺いしたいのですが」と言ってみましょう。どういう返事がもらえるかは、先方の時間的余裕とあなたへの関心度とあなたの話術しだいです。少しだけネバってみてもダメだったなら、素直にあきらめて郵送にしましょう。

 どうしても絶対に編集部に行きたいという場合には、最初の電話を編集部の近くからかけます。そして、送ってくださいと言われた時に、「実は今、近くまで来ているのですが、これからお伺いしてもよろしいでしょうか?」と切り出してみましょう。たいていの編集者は悩みます。
 運が良ければ、「1時間後でよければ」とか「今日はちょっと無理ですが、明日でよければ」とか言ってもらえるかもしれません。
 そして、もしも実際に会ってもらえるということになった時には、礼儀として、ビールの半ダースとか、菓子折りの一つとか、何かしらの手土産を持って行くことを忘れないでください。

 ただし、この「編集部に押しかける」場合、あなたの作品の評価が高ければ非常に良い結果になるのですが、もしも、先方にとって「全くの時間の無駄だった」というような評価だった時には、この編集部は二度とあなたのことを相手にしてくれなくなります。そればかりか、編集者というのは横の連絡がけっこう強力なので、「こないだ、こんなバカがウチに来てさー」という話が、たちまち各社の編集部に知れ渡り、最悪、どこからも相手にされなくなる、という危険性さえあります。
 もちろん、最終選考に残った実績のある人ならば普通は大丈夫なはずですが、もしも、そうでない人が押しかけの持ち込みを敢行するような場合には、それなりの自信と覚悟が必要だと思います。


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