★メール紹介・第2回 2000/11/12

 今回はみなさんからのメールの一部分を抜粋して紹介します。

●らんちう21 さん からのメール
 現役の下読みさんであるプロの編集者から、これだけまとまった最新情報が提供されたというのは、本当にすごいことだと思います。
 今まで新人賞の選考者サイドからの情報というのは本当に少なくて、しかも断片的な情報に推測の尾ひれが付いていたり、情報として既に古かったりするものが流通していたように思います。
 たとえば「簡易書留」の話なども、おそらく現在のような郵パックがない時代には、それがベストな選択だったのだけれども、時代が変わっても最新の情報に更新されないまま、古い時代の情報がそのまま雑誌などでは語り続けられていたのではないかという気がします。

○和田曜介のコメント
 なるほど。するどい分析ですね。
 私が初めて下読みの仕事をした15年くらい前には、応募原稿といえばB4サイズの原稿用紙に手書きというのが当たり前でしたし、たしかに時代は少しずつ変わってきていますね。幸いなことに『下読みの鉄人』はホームページなので、何か大きな変化があればリアルタイムで情報の更新ができますから、とりあえず最新情報だと思っておいて大丈夫だと思います。
 選考者サイドからの情報、特に下読みさんからの情報が少ないのは、基本的に裏方さんであり、賞によっては「口外禁止令」が出ていたり、それこそ「この賞の下読みの仕事をしていることそのものを口外してはいけない」などという契約のところもあったりするので、個人の才覚で原稿を書けるプロの作家の先生などを別にすれば、編集部とのシガラミの強い編集者系の下読みさんからは、なかなか、まとまった情報は出にくいのかもしれません。
 本当は具体的な賞の名前や雑誌の名前を出して話ができたら、もっと応募者にとっての実用性が高くなるはずなのですが、この『下読みの鉄人』の原稿を書く際にも、具体的な名前は出さずに一般論的な書き方をすることで、関係者からの苦情の発生を回避するようにしています。
 そんなわけで、万一、どこかの編集部から何らかの苦情が来たような場合、コンテンツの内容が修正されたりする可能性もあります。あらかじめご了承ください。


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