ビエンチャン:Vientine



(お寺の壁画)


ヴィエンチャン:Vientiane

日本の本州の面積に匹敵する大きさのラオスに500万人弱の人が住んでいる
その首都がヴィエンチャンで、アジアの経済大国タイのバンコクから訪れると
「これが首都かいな」と思える程に貧相な街の印象を持つ
長い間の内戦で、外国に門戸を閉じてひっそりと時を過ごしたラオス
その首都ヴィエンチャンはタイの北部国境のメコン川沿いに位置する
観光地としても、古都ルアンパバーンに見劣りするので
観光客はさっさと通り抜けていってしまう
その中で、ラオスのシンボルとも言えるタートルアンと
メコンに沈む夕陽は必見の価値がある


 タートルアン:That Luang(2月3日)

 丘の上に建つ高さ45mの金色の仏塔タートルアンは、ビエンチャンのシンボルでありラオスのシンボルでもある。その起源は紀元前3世紀までさかのぼるといわれている。
この塔の前の広場は、クレムリンや天安門などと同じく、共産圏国に共通するような広大な広場になっている。










 朝の托鉢から帰る修行僧

 タートルアンの近くのゲストハウス($12/泊)に宿を取って、早朝カメラだけを持って朝のジョギングに出かける。
 折りしも橙色の袈裟を纏った修行僧達が朝の町で托鉢を終えて、タートルアンの隣の寺に帰る所に出くわした。朝日に輝くタートルアンと、橙色の僧の袈裟がラオスらしさを醸している。








 朝のお供物

 朝のジョギングの足を延ばして、お寺の境内に入った。丁度お寺の境内で町の人々が朝のお供物を献上している所に巡り会った。
 この人たちは、毎朝わざわざ炊き立てのご飯や、お花、お金をテーブルの上のお鉢や入れ物の中に、歩を進めながら御祈りとともにお供物を献上している。この列の外側には、更に順番を待つ人達が地べたに座って献上の順番待ちをしている。全体で100人を超える人たちが、修行僧にお供物を献上している。
 この勤行は毎朝繰り返し行われており、お坊さん達もこの献上物に日々の糧を当てにしている様である。托鉢の場合は、修行僧が町に出かけるわけだが、この場合は信者が寺にお供物を持参してくるわけだ。その両者の違いがどこにあるのかはわからなかった。
 何れにしても、ラオスの人々は分かち合う仏教の心が日々の生活の中に息づいている。

 
 ブッダ・パーク

 ヴィエンチャン市街から30km東に位置する”ブッダ・パーク"までトクトク(バイク仕立ての簡易タクシー)を雇って出かけた。($3) このパークには沢山の芸術的な仏像の彫刻が集合している。特に、寝釈迦は巨大でこの公園の中心となる彫刻のようだ。


















 メーン・ストリート

 メコン川に沿った目抜き通り。日中は2月でも暑いので通りは日暮れ時からにぎやかになってくる。特に高校生などの若者がバイクで乗りつけて、音楽をガンガンかけている店に集まりだす。
 又欧米人、特にフランス人が多く、この辺のレストランで、「ビア・ラオ」で乾杯しながら賑やかにメコン川のサンセットを楽しんでいる。









 メコン川はインドシナの母なる川

 全長4,500Kmに及ぶメコン川は、その源を中国の雲南省に発し、ラオス、カンボジア、ベトナムを通って南シナ海に流れ出ている。
 インドシナに住む人々にとっては、母なる川であり、恵みの川である。今は乾季で、所々に洲が出ているが、雨季になると水かさが増して、雄大な荒らしい流れを呈するとのこと。









 メコン川に沈む夕陽

 この辺のメコン川の川幅は1kmぐらいある。その川幅一杯に水が満ちて、その西方に夕陽が沈む。
 この情景は、正に日本から心に思い描いてきた景色そのままである。雄大な沈む夕陽を見送りながら、一人メコンのほとりのバーで”ビア・ラオ”を傾けていると、何故かビールとは別の熱いものが、「ジーン」と腹に染み渡って行く。









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