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P6YFAから三郡山山頂(北北西)方向を望む
山頂から北東方向を望む
JP6YFAから南東方向を望む
飯塚三郡山レピータは、日本においても珍しい標高891mに設置されている広域レピータです。
このため、通常のQSOはもとより災害が発生した場合の非常通信の拠点局としても期待されています。
近年では、熊本地震(2016年4月14日21時26分M6.5、4月16日1時25分M7)の際に公共の通信が使用できなくなったなかで、FMレピータの利用により非常通信が実施されています。
三郡山は、国有林であり国土交通省の航空レーダサイトをはじめ警察や福岡県、周辺自治体の防災無線局、さらにはテレビやFMラジオの中継局等が設置されるなど電波の伝搬環境的には抜群の場所となっています。
このような恵まれた場所にアマチュア無線局のレピータを設置するにあたっては、なみなみならぬ苦労がありました。開局当時から当団体に加盟している局は少なくなっていますが、当時を振り返ってもらいました。
三郡山は、福岡県のほぼ中心に位置し地図上でもわかるように北は玄界灘、南は有明海・筑後方面、西は福岡市や佐賀県唐津方面、東は周防灘・筑豊・北九州・四国・本州方面に電波伝搬の条件が整う特別な山です。また山頂に至るまでの道路や供給電源・光ファイバー網まで含めて、保全監視面でも他の山より抜群に整備されています。
この地にレピータを設置することにより、玄界灘・有明海・周防灘に近接しているため海上遭難時の非常通信、登山者に人気のある三郡山縦走における遭難時の非常通信、台風・地震等の自然災害が発生した時には、その災害の救援等のための非常通信にも利用することができ、地域社会に大いに貢献できるものです。
レピータの利用については、アマチュア無線家が比較的小さな出力の携帯用無線機を使用して交信できると予想され、その意義は極めて大きいものと考えています。
以上のように各条件を満たすところとして三郡山にレピータを設置することが選定されました。
当時の管理団体メンバーは、設置許可をいただくためにこのような内容を訴えて東奔西走したと言うことです。
JARLに開局要望を提出したのが1990年1月16日(火)です。国有林のため全ての関係個所から設置許可をいただき、手続を完了するまでに8か月もの期間を要しています。許可が降りてからは、メンバーがそれぞれの技術を活かし飯塚三郡山レピータの開局準備を進め、無事に開局を迎えることができました。
そして、コールサイン JP6YFAは、下記日程で開局しました。
1991年10月28日(月)大安 1291.22MHz FMレピータ開局
1992年 9月21日 (月) 439.24MHz FMレピータ開局
2020年7月 439.24MHz FMレピータ廃止
2021年7月4日(日)大安 434.24MHz DSTAR免許
7月12日(月) 434.24MHz DSTAR開局
設置目的を果たしていくためにも、この貴重な場所に設置できている飯塚三郡山レピータを皆さんとともに、いつまでも守っていかなければなりません。