私はなまけ者!
近藤貞二私はゴロゴロするのが大好き!!
時にはソファで、時にはコタツでゴロゴロ。でもやっぱりベッドが最高。
何も予定がない休日は、一日中ベッドの上でラジオを聴いたり、本を読んだりぼんやり空想にふけったりするのが、私の最高に贅沢な休日の過ごし方だし、ストレスと疲れの解消法でもあります。
平日も仕事を終えて帰ったら、即パジャマに着替えてベッドへダイブというぐうたら生活。そう、私の部屋着のユニホームはパジャマなのです。
何もすることが無いときはもちろんですが、忙しさの合間にゴロゴロする時間を作るようにもしています。
だからベッドの上では眠っているのかおきているのか分からない状態!!
さすがに自分でも、これでは脳みそが腐ってしまうのではないかと、最近心配になってきました。それが証拠に、思考が止まってしまっていて、この原稿がなかなか書けません!それに、運動不足で生活病の心配もあります。
けれど止められません!この至福の時間は止められません!!そんな私は、なまけ者?!
確かになまけ者!それは自分でも自覚しており否定しませんが、ゴロゴロするのが次へのエネルギー源になっているとすれば、それはそれで私にとっては必要不可欠な行為であり時間なのです。
とまあ自分のぐうたらぶりを正当化する訳なのですが、「なまけ者」で思い出す本があります。
それはもう二十年以上も前になりますが、「なまけ者のさとり方(タデウス・ゴラス著 山川絋矢・亜希子訳 地湧社)」(別ウインドウが開きます)という本と出会いました。
たしか知人から紹介されたものと記憶していますが、当時はカセットテープの録音図書で、内容が哲学的で私には難しくて理解できないまま、やはりベッドでゴロゴロしながらテープがすり減るほど何度も聴きました。
内容が理解できないのに何度も聴いた(読んだ)というのは、この本を読むとなぜか気持ちが暖かく楽になるからでした。
著者の言葉を借りれば、この本がもつバイブレーション(波動)が私に心地よく響くのかもしれません。
著者自身、この本の中でこんなふうにも書いています。
「私の本を読んですぐ、すべてがわかったという人がいるとは、正直のところ期待していません。しかし、これを読んで、前よりもなぜか気持が楽になったとか、幸せになったという方が一人でもいてくだされば、私は同じことをあと千回、書いてもよいと思っています」
私はその一人。著者であるゴラスさんにはあと千回書いてもらいましょうか!!
ほんとこの本を読むと、不思議と幸せで楽な気分になるのです。
しかし、私にはこの本の内容が理解できていないのですから、この本のすばらしさを語る資格なんてありませんが、楽になることは間違いありません。
そのキーワードは、
@「状況にさからわないこと」
A「あるがままの自分を愛すること」
ということだと思います。
つまり、精神世界系の本にありがちなあれはいけないとか、これをしてはいけないという否定的なところがなく、すべてが肯定的なのです。私のようなぐうたら人間でも、「ぐうたらな自分を愛しなさい」と言われているようで、それが楽な気分にさせてくれるのかもしれません。
けれど、私のゴロゴロ好きとこの本の「なまけ者」とは関係ありません。もちろん私のように、ゴロゴロしたなまけ者の生活を奨める本でもありません。
さとるために、「さからわないこと」「理由などいらない。ただ愛しなさい」という著者からのメッセージを受け取れば、つらい修行などしなくてもさとりは実現するということをこの本が伝えるところです。
それでは「さとる」とは、どういうことなのでしょうか?
その本質はこの本を読んでいただくとして、作者 タデウス・ゴラスは(1924年生まれのアメリカ人)で、この本の冒頭で「自分が再び人生にいきづまった時に自分が読んでみたいと思うものを書いた本」だと書いています。
「さとり」なんて難題はともかく、生きるのに途方に暮れた時に読むような、手軽な「人生のガイドブック」として活用できる一冊だと思います。
いえ、途方に暮れていてもいなくても、また成功していてもいなくても、私の大切な人すべての人にお勧めしたい小さな本の一冊です。
サピエ図書館には、点字データでもデイジーでもありますので、ぜひ読んでみてください。
私も久しぶりで読んでみようかな。
しかしですね、私のぶうたらぶりはいいかげんに改めないといけませんね。
とりあえずこの本に習って、あるがままの自分を愛するところから始めようかな。