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いまやクラシック界で、この名を知らない人はいないと思われる指揮者の小澤征爾さん。
日本のオーケストラよりも海外のオケの指揮者をしていた方が長いという小澤さん。
時々テレビやラジオでのコンサートを聴く度に、
『一度は生で、彼の指揮するオーケストラの音を聴いてみたい!』
と思っていました。
しかし日本で、特に主なコンサートはとばされやすい名古屋で彼の指揮によるコンサートを聴きにいく機会にはなかなか恵まれませんでした。
小澤さんがウィーンフィルと共に日本にやって来る…という情報を耳にした時から、名古屋でのスケジュールを注意して探していました。
コンサート開催日や会場がわかり、やっとチケット販売の当日!
受付時間を秒読みしながら待ち、チケットセンターへ電話をかけました。しかし、思っていた通り、そんなに簡単には繋がらない!?
このチケットを購入する前に、S席3万円以上のコンサートに行くかどうかをかなり迷いました。結局、S席は断念してA席にしました。
本当ならオーケストラの場合、前から10列めっくらいの中央ブロックの席で聴きたいのですが、そこはS席の座席。
私はステージに向かって右側の、何とか前から10列目くらいの席を確保することが出来ました。
チケットセンターへの電話を2時間近くもかけ続けて、やっとの思いで購入した座席でした。
クラシックのコンサートの中でもチケット代が高いオーケストラのもので、こんなに苦労して獲得したチケットは初めてでした(苦笑)。
コンサートは、もちろん最高のものでした!!
休憩をはさんで後半に演奏された、ドボルザークの交響曲第9番〜新世界〜では、
『これが本物!?』
という感動を与えてくれるものでした。
皆さんは、音楽を聴いて鳥肌がたったり、涙があふれたりした経験はありますか?
私はこれまでにも一流と呼ばれるアーチストたちの奏でる音を何度も生で聴いてきました。各国のオーケストラも交響曲も何回か聴いたことがあります。もちろん、まだまだ網羅した…というにはほど遠いものですけど。
それでもこの時聴いた小澤征爾指揮、ウィーンフィルハーモニーオーケストラによるドボルザークの交響曲は特別なものでした。
圧倒的な音の迫力にのまれ、渦に巻かれ、優しくまとわりついてくる音…、それはそれは言葉では表しきれないほどの素敵な時間でした!
同じ曲でもオーケストラや指揮者の組み合わせによってかなりの違いがあることにも気づきました。
小澤さんの指揮ではないウィーンフィルは、また違った「音」になります。
もう一度あんな体験がしたいと思うのですが、残念ながら小澤征爾指揮でのウイーンフィルはもう聴く機会は訪れないでしょう…。
★ my select
ドボルザークの交響曲第9番 第4楽章が見つかりませんでしたので、第1楽章です。
Antonin Dvorak - New World Symphony No. 9 2nd Movement - Seiji Ozawa