からまわり

松尾敏彦

動けなくなったのはいつなのですか?

どうしてなのか判らないのですか?

私にできることはございませんか?

私に望むことはございませんか?

自然に涙があふれます。

止めどなく、止めどなくあふれる涙で窓の光がゆがみます。

誰も、何もできないのですか?

誰もかれもが諦めているのですか?

あなた自身も諦めていらっしゃるのですか?

違いますよね。

きっと、そんなことありませんよね。

誰も手を差し伸べないからしょうがなく思っているだけなのですよね

私は微力かもしれません。

いいえ、無力かもしれません。

でも、決して諦められない私は手を出します。

私が触れてもよろしいですか?

ありがとうございます。

無駄なことだと思われても続けたいのです。

無意味な努力だと思われても諦められないのです。

私の気力が続く限り、
あなたに断られない限り、
いつまでも、いつまでも希望のドアを探し続けます。

迷惑に思うまでよろしくお願いします。