身の上相談

佐藤文子

※一月××日

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今日は、久し振りに暖かかったせいか体調が嘘みたいに楽だったわぁ!
そんな日は、ううん何かええことないかいなぁ?
と、そわそわするのです。
ですが、なぁんもええことなんかありゃせんありゃせん。

 ええこともありゃせんで、お昼の思いっきりテレビの番組の中のコーナー身の上相談をちょっと聞いていたのです。
相談の内容はと言えば…

「結婚した娘が64才の母親に一緒に住みましょうと言うことでした。
その、母親が同居をした方が良いかどうか相談していました。」
これまででも一週間の内2日から3日の割で、娘の嫁ぎ先で家事一切・孫の面倒等々をやってるみたいなのです。
そして今、娘は同居を望んでいます。
その娘は、こう言うのだそうです…

「私は、仕事で家のことがやれないからお母さん助けて欲しいの」って。
相談者は、そういうことをするのは好きだからちっとも構わないようなことを言ってました。
が、疑問を感じたのはここからです…

「そしてもし、お母さんが将来自分のことが何もやれなくなった時には、私たちは、面倒は見れないからそういう施設に入ってね」

それを聞いて相談を受ける人も驚いてました。
そして、解答者は言いました…

「貴女がそう言う娘に育てたのです」と。

子どもを育てた親は誰しもが絶対などあり得ないでしょう?
成る程と納得すべき点はあるだけに私の胸もちくりと痛みました。

あちらを見てもこちらを見てもこんな話ばっかりだと妹に…
「ねぇ、今の子供って自分勝手なんだね?
親が動ける内だけはこき使って、動けなくなると面倒はみないんだね。」
すると妹は言うのでした…

「そんな子どもばっかりじゃないよ。そんな家ばっかりだったら身の上相談なんか誰もしないよ」

「あっそっかぁ、そう言われたらそうだよね」と、その言葉にホッと救われた気持ちになったのでした。