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旅のお金
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タイトルはそっけないですが、内容は濃い〜いので、最後まで読んでくださいね。これを読まないと15,120円損しますよ。

冗談はともかく、ここではオーストラリアでのお金の使い方について説明しています。両替、チップ、クレジット・カード利用時の注意などについてまとめています。両替の部分は仕組みの説明や実際のレートを出しての説明があります。順番に読んでくだされば理解できると思いますが、面倒でしたら「まとめ」を作っておきましたから、そこだけ覚えておいてください。

INDEX
ベストな両替方法とは?
  豪ドル両替シミュレーション
  T/C利用時の注意
  両替のまとめ

お金の使い方
  お釣りは加算法で計算される
  クレジット・カード利用時の注意
  お店での日本円利用は不利

チップの話

関連ページ: [おすすめ理由] [持ち物について] [旅のお金] [公共交通機関] [言葉] [ホテル利用法]


ベストな両替方法とは?

オーストラリア・ドル(以下豪ドル)はアメリカ(US)ドル(以下USドル)に比べると日本での流通量が圧倒的に少ないために、「現金による両替」は非常に不利です。ベストな両替方法は「豪ドルT/Cを買って、それをホテルで両替するか、お店で直接使用する」です。

例をあげて説明します。日本円現金で豪ドルトラベラーズ・チェック(以下T/C)を買う場合、現在のレートでは65円前後ですが、豪ドル現金を買おうとすると75円前後で計算される可能性があります。つまり500豪ドルを購入しようとすると、T/Cならば65×500×1.01(手数料1%)=32,825円で買えるものが、現金だと75×500=37,500円になってしまいます。

USドルの場合は現金もそれなりに流通しているので、豪ドルほどの差はありません。このT/Cと現金のレートの違いはオーストラリアに行ってからも同様です。とにかく豪ドルキャッシュを購入するのだけは控えましょう。利息がかかってもクレジット・カードでキャッシングして、帰国次第それを精算する方が有利なはずです。

何だかレートの有利さだけを強調してしまいましたが、T/Cは盗難にあった場合、再発行が可能という点でも優れています。購入の際に1%の手数料がかかりますが、その手数料を考えてもレート・使い勝手(安全性)ともに有利です。

※現金による両替が不利な理由
オーストラリア・ドルに限りませんが、現金は「すぐに使えるお金」ですから保管にも気を使いますし、それを保持していれば為替の変動によって差損(値下がりした場合に損をする)も生じてきます。したがって、現金を常に保管するためには、為替のリスクを考えなければならないし、保管や支店への安全な移送のための費用もかかってきます。

その点、T/Cは銀行側も発行ベースでの精算となるので、現金のように「在庫」を持つ、つまり為替のリスクが生じるものにはなりませんし、保管・移送の点でも現金よりも扱いやすいことになります。現金とT/Cのレートの違い(手数料の違い)はこのような理由に起因しています。

では、USドルはなぜ現金とT/Cとのレートの差が小さいのでしょうか。それは日本円ほどではないにしろ、世界的に見ても強い通貨であるため日本での流通量も多く、為替のリスクや保管手数料が1ドルあたりにするとわずかな金額となるためです。後述しますがUSドル以外の為替レートは銀行によってけっこう違います。豪ドル両替の際は複数の銀行を回ることをおすすめします。

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豪ドル両替シミュレーション

両替レートのからくりはご理解いただけましたでしょうか。今度は具体的な数字を使って、現金とT/Cの両替ではどれだけの差が生じるかをあらわしてみようと思います。2000年6月14日のオーストラリア・ニュージーランド銀行のレートをもとに計算してみました。

日本円で豪ドルを買う際のレート
T/C 1ドル=66円
現金 1ドル=74円

豪ドルを日本円に両替するレート
T/C 1ドル=61円78銭
現金 1ドル=54円

※ちなみに同日にナショナル・オーストラリア銀行で豪ドルを購入した場合のレートは、T/Cが1ドル=65円35銭、現金が1ドル=72円35銭でした。

T/Cを1000ドル購入してそのまま日本に持ち帰って両替した場合

66×1000×1.01=66,660円
1000×61.78=61,780円
差し引き 4,880円

現金を1000ドル購入して、そのまま日本に持ち帰って両替した場合

74×1000=74,000円
1000×54=54,000円
差し引き 20,000円

T/Cを1000ドル購入して、それを現金化して日本に持ち帰って両替した場合

66×1000×1.01=66,660円
1000×54=54,000円
差し引き 12,660円

いかがですか? 現金での両替がいかに不利であるかがおわかりいただけましたでしょうか。両替について言えば、「ホテルで日本円現金を豪ドル現金へ両替」が最悪のパターンだと思います。豪ドルを買い損ねたとしても、せめて日本円のT/Cを用意していきましょう。

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T/C利用時の注意

T/Cを使う時は、ほとんどの場合パスポートの提示を求められると思います。また「使用日付を自分で書き込んでくれ」とか「パスポートの番号と有効期限を書いてくれ(自筆で)」と求められることもありますので、T/C使用の際はパスポートの携帯をお忘れなく。
T/Cは現金のように使えると書きましたが、次のようなルール・制限があります。

  • 使うたびにサインをしなければならない
  • パスポートの提示を求められることが多い
  • 100ドルなどの高額な券面の場合、お釣りがないことを理由に使用を断られることもある
  • タクシーでは使えないケースがある
  • ホテルでそのまま現金に両替する場合、1日に200ドルとか400ドルまでと、上限を定められることがある
  • 実際にいろんなお店で使った結果では、次のような印象を受けました。
  • スーパーやデパートはレジの人がT/Cに慣れていないケースがある
  • 免税店や旅行客が多い店は対応に慣れている
  • 100ドル券面よりも50ドル券面のT/Cの方が受け取ってもらえる可能性が高い
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    両替のまとめ

    日本で豪ドルT/Cを購入して、ホテルで両替するのが最も便利。お店で直接使うこともできるが、100ドル券面のT/Cの場合、お釣りが足りないのを理由に使用を断られるケースもある。またお店のレジの人が慣れていないと、T/Cの受け取りにえらく時間がかかることがある。

    蛇足ながら付け加えると、両替のレートは、銀行→市中の両替所→空港の両替所→ホテルという順番でレートが悪くなると言われます。これは両替のチャンスの問題だと思います。黙っていても両替を頼みに来る人がいる場所(空港やホテル)では、たとえ高いレートであっても必要に迫られたお客が来るので、両替のレートは自分に有利なように設定していても商売が成り立ちます。逆に客が寄りつきにくい(営業時間が短い、場所が限られている)場所にある両替所はいいレートを出すことで、客を呼ばなければなりません。こういった事情が両替レートの差に反映されてくるわけです。

    2000年6月現在では豪ドルのレートが安定(1豪ドル=64円台)しているので、クレジット・カードを利用するのが最も便利でレートの面でも有利でしょう。オーストラリアではかなりのお店でクレジット・カードを使うことができます。タクシーでも使えますがその場合10%の手数料がかかります。
    ただしお店によっては「最低10ドルの利用から」と最低利用額を定めていることもあるので、やはりT/Cほど万能ではありません。またクレジット・カードはお店がカード会社に手数料を払わなければならないため、値引き交渉をするならT/C払いの時の方が有利です。最低利用金額の確認は、レジの掲示に注意するかお店の人に「クレジット・カードは使える?」と尋ねましょう。

    クレジット・カードの利用は、「サインが面倒」と思われるかもしれませんが、T/Cを使う時の確認の面倒さを考えれば、クレジットカードの方がずっと楽です。再両替(余ったオーストラリア・ドルから日本円へ)の際の無駄をなくすためにも、クレジットカード払いをメインにしましょう。

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    お金の使い方

    何もわざわざ「使い方」なんて、と思われるかもしれませんが、レジの仕組みやお釣りの計算方法が違うのでご参考までに…。

    お釣りは加算法で計算される

    海外では多くの国で、お釣りの計算は加算法を使います。つまり32ドル55セントのものを買って50ドルを出した場合、お釣りは「32ドル55セント+45セントで33ドル。33ドル+17ドルで50ドルですね」という計算がなされることになります。

    預かり金額から商品金額をマイナスできるレジがあるお店では、上記のような買い物で「50ドル5セントを出せば17ドル50セント、50ドル55セントを出せば18ドルのお釣り」がもらえますが、自動計算できるレジのないお店で上記のような支払い方をすると、「店員が計算できなくてお釣りを間違えてしまう」危険性があります。

    小銭を増やしたくないので、私もよくそういう払い方をしたくなりますが、場所を選んで支払いましょう。スーパーの類は日本と同じようなPOS.式のレジがあるので大丈夫です。

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    クレジット・カード利用時の注意

    日本ではクレジット・カードの時に聞かれるのは「一括払いでよろしいですか?」というものですが、オーストラリアでは「クレジット払いにしますか?」とわざわざ聞かれたり、カードを通す端末を自分で操作するように言われます。

    相手がカードを受け取って機械に通す場合「〜(ここにはいろんな言い回しが入る) on credit?」と聞かれますので、「Yes, please.」と答えて「クレジット払い」であることを伝えましょう。また「自分でやってよね」という身振りをされたら、目の前の機械の差し込み口にカードを抜き差しするか、溝を通しましょう。カードの向きが違う場合はお店の人が直してくれます。

    カードがきちんと認識されたら、アカウント(支払い方法)を選ぶボタンのCR(クレジット)を押し、その端末の上部の液晶画面に金額が表示されたら「OK」のボタンを押しましょう。この操作の間に「Enter PIN」と暗証番号(Personal Identification Number)を入れるよう促すメッセージが出るかもしれませんが、店員が「PINを入力して」と言わなければ、そのままOKボタンを押してかまいません。するとデータが送信され伝票がプリントアウトされることになります。

    注意!!
    支払い方法を選ぶ「CRボタン」ですが、みんながこのボタンを押すため、文字が消えてしまっていることがあります。アカウント選択ボタンは3種類であることが多いので、CRの文字が見つからない時は「色の違う3つ並んだボタンの文字がないもの」である可能性が高いのですが、わからなければ店員に尋ねましょう。またOKボタンはだいたい右下(Enterキーと同じ一関係)についているようです。こちらも文字がすり切れている可能性があります。

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    お店での日本円利用は不利

    今までの記事をご覧くだされば想像がつくと思いますが、免税店やおみやげ物屋さんで「日本円で買い物」するのはレートから言って非常に不利です。実際に私がケアンズのとある免税店で表示を見た時には、日本円の交換レートが1ドル=80円となっていました。日本の銀行で豪ドル現金を買った時(約75円)よりも不利なレートです。

    「日本円で買い物ができてお釣りは豪ドルで」は確かに便利ですが、その分手数料をがっちりと取られていることをお忘れなく。

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    チップの話

    はっきり言って、ルーム・チップ以外は全く不要でしょう。とは言え、「高めのレストランで食事をした場合は10%程度をつけるのがスマート」と言われますし、タクシーも近距離の移動や荷物が多い時はお釣りをあげたりします。

    オーストラリアに行くようになって間もないころはベル(荷物担当)スタッフにもチップをあげたり、タクシーも長距離の場合5%〜10%加算して払ったりということをしていましたが、今は全く払っていません。あとレストランの飲食の場合、現金で支払うときっちりとお釣りをくれるけど、カードで払おうとするとチップ欄の空いた(合計金額が埋まっていない)伝票が出されて、支払いに悩むことがあります(私は0〜10%の間で適当に加算しています)。

    なおルーム・チップは1ドルでかまわないと思いますが、1ドルコインは案外入手しづらい(2ドルコインがあるので、1ドルコインのお釣りがもらえるのはお釣りが1ドル、3ドル、8ドルの組み合わせの時)ので、心配な方はホテルのキャッシャー(レセプション)で両替しておくことをおすすめします。

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