「御宿かわせみ」が登場して以来、東吾とるいの年齢は永遠の謎であります。そこで小説が始まってから最新刊までの年表をまとめてみました。
年齢とあるのはるいの年です。正月を迎えると一つ年をとる「数え年」としました。途中、突然若返っていることがありますが、小説から読みとれる年齢で書きました。
他の登場人物については、下記の表を参考にるいの年齢にプラスマイナスしてお考え下さい。
また年表4に、「最新刊での子供達の年齢」についても記載しました。

 2004年3月発行の「御宿かわせみ」文庫新装版で、るいの年齢が3つ若返っています。
 「東吾より一つ上だから、今年の初春で二十二になった筈のるいであった」



「るい」さんの年齢に下記を+−して下さい。
東吾 源三郎 通之進 香苗 七重
−1 +1 +11 +1 −6

年表 1 2 3 4 5

  タイトル 年齢 年齢根拠 出来事
 1 初春の客  1月 25 東吾より一つ上だから、今年の初春で二十五になった筈のるいであった。
二人が他人でなくなったのが、この前の正月、やはり、この部屋の炬燵で酒を飲んでいた。
 
 2 花冷え  3月     長助初登場
 3 卯の花匂う  5月     方月館初登場
 4 秋の蛍  8月     嘉助の娘二人目を安産
 5 倉の中 10月      
 6 師走の客 12月   東吾と他人でなくなって丸二年  
 7 江戸は雪  1月 26    
 8 玉屋の紅  2月      
 9 江戸の子守唄  5月   一回りも年の違う兄弟だが、通之進にしてもまだ三十なかばの働き盛り 麻生源右衛門の古希(七十歳)を祝う、内輪だけの小宴
10 お役者松  7月   三年越しの人目を忍ぶ仲 お役者の松吉初登場
11 迷子石  10月   湯島聖堂や、九段の練兵館の稽古場へ通うことの多かった東吾と、よくこのあたりで待ち合せて、束の間の逢瀬を持ったのも、今はなつかしい。
あれから数えても、もう五年の歳月が経っている。
 
12 幼なじみ 12月      
13 宵節句  3月 27    
14 ほととぎす啼く  4月      
15 七夕の客  7月   「かわせみが五年目ってことは、るいと俺の仲は四年半か、気がつかない中に、随分、古女房になってたもんだ」  
16 王子の滝  8月      
17 秋の七福神  11月      
18 江戸の初春  1月 28    
19 湯の宿  2月   十五年前といえば、東吾も源三郎も十歳そこそこ  
20 桐の花散る  5月      
21 水郷から来た女  6月      
22 風鈴が切れた  7月     飯倉の仙五郎初登場
23 女がひとり  8月      
24 夏の夜ばなし  8月      
25 女主人殺人事件  9月   他人でなくなってもう4年 珍しく、お吉が風邪をひいて熱を出し、寝込んでいる。
26 山茶花は見た 11月   るいの誕生日 その日は、るいの誕生日で、東吾はいつもより二、三本多く酒を飲み、「かわせみ」の奉公人にも尾頭つきの膳が出て、宵の口から賑やかであった。
27 女難剣難  1月 29   源三郎が美女に惚れられた?
28 江戸の怪猫  2月      
29 鴉を飼う女  3月      
30 鬼女  3月      
31 ぼてふり安  3月      
32 人はみかけに  6月      
33 夕涼み殺人事件  7月      
34 恋ふたたび  2月 30   おとせ、正吉初登場
35 奥女中の死  2月 26 夫婦同然の仲になって三年越し  
36 川のほとり  4月   神林東吾は二十五歳、まだ独身であった おとせと正吉が方月館で世話になっていること判明
37 幽霊殺し  5月   二十五歳になっても冷飯食いと、それはそれで、生来、のんき者の東吾は一向に苦にならないが 橋場の久三登場
38 源三郎の恋  6月   「東吾さんの生れた年に、亭主に死なれて、うちへ二度目の奉公に来たんですから・・・・・・」
「ということは、源さんだって二つか三つだろう」
 
39 秋色佃島 10月     るいが拐かされた
40 三つ橋渡った 10月      
41 師走の月 12月     暮の二十八日は方月館の餅つき
42 迎春忍川  1月 27    
43 梅一輪  2月      
44 千鳥が啼いた  2月     松本伊太郎初登場
45 狐の嫁入り  3月       
46 子はかすがい  3月   香苗が嫁いで来て、もう十七、八年になる。
三十なかばをすぎた香苗ですら、みごもったというのに
長助の深川の酒屋へ嫁入りした娘の長男のお宮参り
  正吉・・・しっかりしているようでも六つの子であった  
=連載期間が少しあいたために、月が戻ったと思われます=
47 春色大川端  1月 27 るいが元同心の娘で、父親が急死したあと、家を親類に継がせて八丁堀を出て、見すぎ世すぎのために開業した素人商売だが、三年経った今は、  
48 酸漿は殺しの口笛  6月     橋場の久三、捕物で亡くなる
49 玉菊灯籠の女  7月      先月非業に死んだ久三の新盆
50 能役者、清太夫 10月      
51 冬の月 12月      
52 雪の朝  1月 28    
53 美男の医者  3月     天野宗太郎初登場
54 恋娘  4月      
55 絵馬の文字  5月      
56 水戸の梅  6月     長助のところに孫が生れた
57 持参嫁  7月      
58 幽霊亭の女  7月      
59 藤屋の火事  9月      
60 白萩屋敷の月  9月     東吾、はじめて兄の初恋を知る
61 むかし昔の 10月      
62 黄菊白菊 10月      
63 猫屋敷の怪 12月     八丁堀の道場から一年間の教授料が出たので、嘉助やお吉に歳暮、るいの着物は一緒に買いに。
64 藍染川  3月 29 七重はいくつになったのだろうと、東吾は胸の中で指を折った。東吾より五歳年下だから、今年、二十二、 長助の孫娘が初節句
65 美人の女中  5月      
66 白藤検校の娘  6月     橋場の久三の法要
68 川越から来た女  6月      
68 一両二分の女  7月      
69 蛍沢の怨霊 7月      
70 金魚の怪 8月      
71 露月町・白菊蕎麦 9月      
72 源三郎祝言 10月     源三郎・千絵祝言
73 橋づくし 11月      
74 星の降る夜 1月 30    

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