「序文」から引用する
不思議なタイプの不等式を見ていると思わず集めたくなってくる. 物を収集していると段々溢れかえって置き場所に困る. しかし,不等式を集めても置き場所に困ることはないし,それらの相互関係も興味をひくと思う.
ヤングの不等式が p.147 に定理 8.2 として出ている。
`f(x)` は `[0, c]` で連続な単調増加関数で `f(0) = 0` とする. また `g(x)` は `f(x)` の逆関数とする. `a in [0, c], b in [0, f(c)]` に対して次の不等式が成り立つ.
`int_0^a f(x)dx + int_0^b g(x)dx ge ab .`
p.98 の図 5-1 の図版が誤っている。掲載されている図が図 2-1 (p.43) と同じになってしまっている。
p.167 の定理 8.19 はLowner-Hein の定理
となっているが、
正しくは《Löwner-Heinz の定理》だろう。
なお、索引のページ参照のほとんどが誤っている。私が借りた本には◆おわびと訂正◆という紙片があって、 そこでは正しい索引となっている。
書名 | 不等式 |
著者 | 大関 清太 |
発行日 | 2012 年 3 月 30 日 初版 1 刷発行 |
発行元 | 共立出版 |
定価 | 1700 円(本体) |
サイズ | A5版 186 ページ |
ISBN | 978-4-320-01989-8 |
NBC | 413.51 |
その他 | 川口市立図書館にて借りて読む |
まりんきょ学問所 > 数学の部屋 > 数学の本 > 大関 清太 : 不等式