まえがきから引用する。
本書は,20 世紀に目覚しい発展を遂げ,現代では数学に限らず,物理学など他分野と関わりながらその重要性を増している代数的トポロジー (または代数的位相幾何学)とよばれる幾何学の 1 部門を解説した入門書である.
各章に章末問題があり、巻末には解答がある。
私のような、頭が弱い者にはわからない。
それだけではさみしいので、数学以外のところでおもしろいと思ったところを引用する。p.57 の脚注 *1) である。
「完全」は exact の訳であるが,砕けていえば「丁度ぴったり」という意味で,`"im" f_(i+1)` と `"ker" f_i` が丁度ぴったり一致するという意味である.
この砕けていえば
には驚いたが、きっと「(| かみ ) 砕いていえば」あるいは「砕けた ( ことば | 調子 ) でいえば」ということなのだろう。
誤植が多いという評があるが、内容が理解できないので本当かどうかわからない。私が気づいたのは一つだけだ。 p.29 の図 1.27 クラインの壺の図 (1) は、同一視する辺の向きがおかしい。本書では下の図のようになっているが、
下の図が正しいのではないか。
数式記述は ASCIIMathML を、 数式表現は MathJax を用いている。
書名 | 代数的トポロジー |
著者 | 枡田幹也 |
発行日 | 2003 年 7 月 5 日(初版第 1 刷) |
発行元 | 朝倉書店 |
定価 | 3400 円(本体) |
サイズ | 276ページ |
ISBN | 4-254-11597-0 |
その他 | 草加市立図書館で借りて読む |
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