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トップページ> 映画> レビュー> 2005年> 12月
December, 2005
ヴェラ・ドレイク
Vera Drake
監督: マイク・リー
脚本: マイク・リー
音楽: アンドリュー・ディクソン
出演: イメルダ・スタウントン
フィル・デイヴィス
ピーター・ワイト
ジム・ブロードベント
エイドリアン・スカーボロー
ダニエル・メイズ
アレックス・ケリー
ルース・シーン
エディ・マーサン
2004年度ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞/主演女優賞
第77回アカデミー賞監督/脚本/主演女優賞ノミネート
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
クリスマスに観るべき映画ではないけども。 ★★★★☆
昨年の映画賞レースの中で、地味な映画ながらも
素晴らしい評価を受けていたこの作品。
「法律違反であると分かっていながらも、
 貧しい女性のために堕胎の手助けをしていた
 一人の女性がたどった数奇な運命を淡々と描く名作」
という内容の物語です(Yahoo! Movieより引用)

誰ひとりとして有名な俳優が出てこない、この映画で
ヴェラ・ドレイクを演じたオバちゃん、もとい
イメルダ・スタウントンさん。

この人が、もうとんでもないオバちゃんでした!
(イギリスでは有名な女優さんらしいですけど)

誰にでも優しく、欲がなく、ビンボーだけど幸せで
家族みんなを愛し愛されている主婦になりきってましたから。
「演じる」という領域を明らかに超えた「なりきり」っぷり!
日本で言うと、市原悦子とか泉ピン子(?)のような
わっざとらしい演技になりそうなところを、カンペキな
しなやかさでもって切り抜けていた感じです。

そんなカンペキな地味さを醸し出していただけに
映画後半の状況が、より一層映えてたんですよねぇ〜!
幸せな家庭に衝撃をもたらす「あの」シーンの
イメルダさんを観たら、
"そりゃ主演女優賞もあげちゃうだろうよ!"と納得するしか
ございませんでした。あっぱれ!

-----

「人のためだ、と思ってやっていたことが
 実は人の命をも脅かしかねない、重大な犯罪だった」
この「堕胎」というテーマは、宗教とかとも絡んで
その時代や国の思想によって、扱い方が大きく違う
ものなのかと思います。
だれも好き好んでそんなことをしたいとは思わないでしょうから
「必要悪」な行為だと思いますし、ヴェラ自身が「人助け」の
つもりでやっていた心情も充分理解できるんです。

だからこそ、そんなヴェラのことを
家族みんなが「信じる」姿勢がリアルに感じられました。
その「行為」は違法だったとしても
彼女自身の献身的な姿勢を全否定することなんてできない!
いつも一緒にいる家族には、それがわかっていたんです。
そういう気持ちが、画面の中からあふれ出てました。
すばらしかった。

大げさなことを描かなくても
人として大切なことをビシッと見せてくれた
小規模ながらも良心的な作品のお手本でしたね。
posted on 2005.12.25
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Mr.&Mrs. スミス
Mr. & Mrs. Smith
監督: ダグ・リーマン
脚本: サイモン・キンバーグ
音楽: ジョン・パウエル
出演: ブラッド・ピット
アンジェリーナ・ジョリー
ヴィンス・ヴォーン
アダム・ブロディ
ケリー・ワシントン


公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
この映画、すごいですよ。ほんとに。 ★★★★
今、なにかと話題のカップル、ブラピ&アンジーが
出会うきっかけとなった映画ですよね。

身分を隠したスパイ同士が結婚して、5〜6年。
とある事件を契機にお互いの素性を知ってしまった二人は
お互いを殺しあうことになるのだが…、というお話。

っつうか、この映画、すごい!!
こんないさぎよい映画、あんまりないですよ。
なにがすごいって、もう画面がブラピ&アンジーで
埋め尽くされてる感じなんです。
とにかくこの二人のことしか描いてない!って感じ。
主役の二人にここまでスポットライトを当てつつ、
コミカルなセリフあり、迫力満点のアクションあ
映画全体が2時間ビシッと引っ張りきれているって
実はものすごいことだと思いますね。
だってフツー、同じ顔ばっかり見てると飽きるじゃないですか。
でも、この二人に関しては、まったく飽きなかった!
まるで、フランス料理のフルコースを食べに行ったら
最初から最後までずっとステーキばっかり出てくるのに、
食っても食っても食えてしまう、しかもうまい!みたいな。

っつうか、アンジェリーナ・ジョリーのくちびるって
一体どんなカタチしとんねん!と、観ながら思いました。
摩訶不思議な造形。それなのに、超セクシー。
彼女の存在そのものが、ほとんど奇跡に近いですね。
これは、ブラピがコロッといってしまう気持ちも
よーーーーーーくわかります。

こりゃ、ホレるわ♪

以上。
posted on 2005.12.11
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