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トップページ> 映画> レビュー> 2003年> 8月
August, 2003
HERO
英雄
監督: チャン・イーモウ
脚本: チャン・イーモウ
リー・フェン
ワン・ビン
音楽: タン・ドゥン
出演: ジェット・リー
トニー・レオン
マギー・チャン
チャン・ツィイー
ドニー・イェン
チェン・ダオミン
公式サイト(日本語)
第75回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
本気を出した中国って、すごいよ! ★★★★☆
この映画は、たぶん
『マトリックス』と『グリーン・デスティニー』に対抗すべく
アジア圏屈指の俳優と、中国最高の監督を使って
作った中国映画なんだと思いますが、
改めて、中国のスケールの大きさというか、奥の深さを実感しました。

『マトリックス』では、過剰なまでの銃弾が撃ち込まれますが、
この映画では、過剰なまでの弓矢が撃ち込まれます。
そして、過剰さで言えば、やっぱり中国4000年の歴史には
かなわん!って感じです。説得力が違ったなぁ。

『グリーン・デスティニー』の主役は
アメリカに進出したチョウ・ユンファとミシェル・ヨーでしたが、
この映画ではトニー・レオンとマギー・チャン。
この勝負、
美しさと切なさで満ち溢れていた、『HERO』が圧勝でしたね。
マギー・チャンって、すげぇ女優さんだわ。改めて思った。

チャン・イーモウ監督。
あの子を探して』や『初恋の来た道』など、
中国のど田舎を舞台とした、
土臭いけど、とてつもない感動を与えてくれる映画を撮った人です。
この人、やっぱ、すごいね!
上に挙げた二つの映画は、テンポがゆっくり過ぎて
ちょっと退屈してしまうところもあったけど、
この映画では、ムダなシーンなど一切なし!
色使いや映像美は言うに及ばず、
画面全体がピリッと引き締まりまくってました。
(このへんは、撮影監督クリストファー・ドイルの腕?)

観終わったあとにこれほどまでの爽やかな気分を
与えてくれる時代劇って、
日本では作れるんだろうか?なんて思っちゃったぐらい
中国という国のすごみを思い知らされました。文句なし。
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10日間で男を上手にフル方法
How to Lose a Guy in 10 Days
監督: ドナルド・ペトリ
原作: ミシェル・アレクサンダー
ジェニー・ロング
脚本: クリステン・バックリー
ブライアン・レーバン
バー・スティアーズ
音楽: デヴィッド・ニューマン
出演: ケイト・ハドソン
マシュー・マコノヒー
アダム・ゴールドバーグ
ベベ・ニューワース
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
でもやっぱ結局はね…! ★★★☆
10日間で彼氏を作る方法は知ってたとしても、
10日間で彼氏にフラれる方法なんて、誰も知らねぇよ。
っていうか、そんなこと知りたくもないよ…。

っていうようなことを、おもしろおかしくわかりやすく
ハリウッド調のラブコメディとして仕上げてくれてます。

ただ単純におもしろかった!
オレはオトコの目線から見てるんだけど、
クスクス笑えたり、
ゲラゲラ笑えたり、
「そりゃやり過ぎだろぉ!」とツッコむ気持ちを抑えたり。
そして、
主役の二人が生き生きと演じてるのを見てるうちに
だんだんすがすがしい気分になってきましたね。

こういった、「映画ならではの恋愛」ってのも
見てると"うらやましい"という気持ちを超越してくるから
不思議です。
オレの実生活にはありえないけど、
映画の中なら十分ありえるよな、みたいな。

めぐり逢えたら』が好きな人なんかにはおすすめかな。
あとは『恋する遺伝子』とか
メル・ギブソンとヘレン・ハントのやつとか
ニューヨークの恋人』とか
最近ので言うとそんな感じですわ。

p.s.
映画のハイライト的な場面で
Gin Blossomsの名曲"Follow You Down"が使われてて
(Sixpence None The Richerの"Kiss Me"も効果的。)
個人的に大感激してしまったため、星は少々オマケ付き!
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ハルク
The Hulk
監督: アン・リー
原作: ジャック・カービー
スタン・リー
脚本: ジョン・ターマン
マイケル・フランス
ジェームズ・シェイマス
音楽: ダニー・エルフマン
出演: エリック・バナ
ジェニファー・コネリー
ニック・ノルティ
サム・エリオット
ジョシュ・ルーカス
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
健闘むなしく ★★★
またまたまたまた、アメコミの映画化です。
もうそろそろ飽きてくるよねぇ。
って、懲りずに観に行くオレが悪いんだけどねぇ…。

どのアメコミ映画にも共通してるのが
すべての設定の胡散臭さ。これがキライ。
「アメリカはエライ!」
少なくとも「アメリカはすごい!」っていうことが言いたげな
雰囲気がプンプンするんだよなぁ。
それを、台湾人であるアン・リーがどう料理するか!
ここがポイントでした。

結論:
監督がどうしようが、この胡散臭さを取り去ることは不可能。

アン・リーはよくやりました!
数あるアメコミ映画の中で、コミックらしさをスタイリッシュに
最もうまく映像化してると思います。
CGも悪くない、ぜんぜん悪くない!

そしてねぇ、なんといってもこの映画最大の売りは
ジェニファー・コネリーですよ!
美しいにもほどがあるってもんです!
あの「強さと切なさが同居した」ようなたたずまいってのは
なかなか出せるもんじゃありません。すっばらしいですよ。
美しいって、罪だよなぁ。マジで。

はい。でも。
監督が良くて、主演女優がどんなに美しくても
肝心のストーリーがダメなら、それはダメ映画なのです。
っていうか、これはストーリー以前の問題ですよね。
原作がそんな有り様なんだからさ。

あぁ、それにしても★をつけるのが難しいぃ!
デアデビル』よりも明らかに出来はいいけど、
あまりたくさんもつけられないしなぁ…。
(『デアデビル』の点数が高すぎたか…。)
上のような結果でかんべんしてもらいます。
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マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
My Big Fat Greek Wedding
監督: ジョエル・ズウィック
脚本: ニア・ヴァルダロス
音楽: クリス・ウィルソン
アレクサンダー・ジャンコー
出演: ニア・ヴァルダロス
ジョン・コーベット
マイケル・コンスタンティン
レイニー・カザン
公式サイト(日本語)
第75回アカデミー賞オリジナル脚本賞ノミネート
ところで、ギリシャってどのへんにあるんだっけ? ★★★
アメリカではとんでもない超大ヒットになった映画だそうで、
ロングランしてたのは知っておりました。

ギリシャ系アメリカ人とアメリカ系アメリカ人
(言い方間違ってます?)が結婚するまでを
笑いたっぷりにお贈りする映画!って感じらしいです。

あのね、いいんですよ、いいんですけど。
オレの中の「ギリシャ人」像がガラガラと崩れ落ちていきました…。
ギリシャ人に会ったこともないし
もちろんギリシャに行ったこともないんだから、
100%想像でしかありえないんですけど、

ギリシャ人=彫刻のように精悍な顔つきで物静か

これがオレの今日までのイメージでした。
大ウソでした…。
いやぁ、イメージってこわいねぇ、ほんとにこわい。

たとえば、外国で『寅さん』シリーズを観た人が
「あぁ、日本人ってあんなハラマキして
 あんなことしてるなんて、かなり幻滅ぅ…。」
って思われてるかもしれないと考えると、ちょっと寒いよなぁ…。

えぇ〜、ま、そういうことで
ボチボチ楽しかったかなぁっていう映画でした。
これは、"人種のるつぼ"アメリカに住んでる人向けですかね。

それから、かなり納得できないんですけどね。
邦題から"ギリシャ"だけを省くなんて、バカじゃありませんの?
"ファット"を抜きなさいよ!ファットを。
この単語がいちばん関係ないじゃないの!!
"ギリシャ"っていう設定が、いちばん大事なのに…。

バカ!
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