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トップページ> 映画> レビュー> 2003年> 7月
July, 2003
ターミネーター3
Terminator 3: Rise of the Machines
監督: ジョナサン・モストウ
脚本: ジョン・ブランケート
マイケル・フェリス
音楽: マルコ・ベルトラミ
出演: アーノルド・シュワルツェネッガー
ニック・スタール
クレア・デインズ
クリスタナ・ローケン
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
淡々とした超大作が好きになってしまいました。 ★★★☆
・大ヒットシリーズの3作目
・前作の監督は、あのジェームズ・キャメロン
・3作目を作る必然性がそれほど感じられない

これが『ターミネーター3』の立ち位置だと思うんですが、
これとそっくりな映画がもう一本あるとは思いませんか?

それは『エイリアン3』です。

ジェームズ・キャメロンが作る、ドラマチックで大げさな
ドッカンドッカンくるような映画ではなく、
暗くて淡々として、落ち着きがあり、
それまでのシリーズに存在した世界観を壊さないまま、
スタイリッシュに描こうとした映画だったと思うんです。
(ちなみに『3』は、デヴィッド・フィンチャーの長編映画デビュー作。)
まったくヒットしませんでしたけど、
ぼくは『2』よりも『3』のほうが好きなんですよね。
(こんなヤツ、かなりの少数派だと思います…。)

まったく同じことが、この『ターミネーター3』にもあてはまりました。
たしかにアクションシーンはドッカンドッカンしてましたけど、
2003年、『マトリックス』であれだけの映像が作り出せる今、
敢えてああいうアクションにしようと考えたところに、好感が持てます。
『2』のテイストがちゃんと残ってましたからね。

そして、それなりの盛り上がりはあるものの
あくまで落ち着きのある、淡々とした語り口。
なんか好きですねぇ。

さすが、ジョナサン・モストウ!
U-571』を作った人なだけのことはあるよ!

最後に、ジョン・コナー役のニック・スタールについて。
本編を観るまでは、「あんな北島三郎みたいな鼻の若者で
はたして大丈夫だろうか?」と思っていましたが、
いざ観てみると全然違和感なし。
ちょっと落ちぶれた雰囲気にピッタリだったかも。

最後の最後に。クレア・デインズ。
キミは器用だねぇ。いい女優さんだ。
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ソラリス
Solaris
監督: スティーブン・ソダーバーグ
原作: スタニスワフ・レム
脚本: スティーブン・ソダーバーグ
音楽: クリフ・マルティネス
出演: ジョージ・クルーニー
ナターシャ・マケルホーン
ジェレミー・デイヴィス
ヴィオラ・デイヴィス
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
Living in a dream. ★★★★
この映画は、いちおう「SF映画」という肩書きがつけられますけど、
あんまり気にしないほうがいいかもなぁ。
SFと言うよりももっと詩的で文学的な「ラブ・ストーリー」だから。

映画観ながら思い出してしまいました。
ひとつは『2001年宇宙の旅』、
もうひとつはポール・オースターの一連の小説です。

今、自分が現実だと思っていることは
果たして本当に現実なのか。
今、自分が感じている感情、愛情は
果たして本物なのか。
自分は、悪夢のような現実を生きるのか、
夢のような現実が、実際に存在すると信じるのか、
それとも、夢のような夢の中に生きようとするのか。

決断のときがやってきたのです。

そして、この映画の主人公が最後に決めた選択は
とっても人間的で、わかるなぁと思いました。

あ、それと、この世界観って、『マトリックス』にも通じるんだよな。
「人生は『選択』である」って感じのセリフ、
マトリックスの"ソース"さんも言ってたし。

ぼくが思うに、良い映画っていうものは
絶対に軸がぶれないんですよね。
一本、ビシッと筋が通ってるんです。
ストーリーにしろ映像にしろ、全体のトーンが統一されてて
一番言いたいことに向かって真っ直ぐ進むんです。

そういう意味で、この映画はかなり「良い映画」です。
この映画はリメイクなんですけど、
オリジナルの『惑星ソラリス』(ロシア映画!)も借りてみようかな。
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