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トップページ> 映画> レビュー> 2003年> 9月
September, 2003
トーク・トゥ・ハー
Talk to Her
監督: ペドロ・アルモドバル
脚本: ペドロ・アルモドバル
音楽: アルベルト・イグレシアス
出演: レオノール・ワトリング
ハビエル・カマラ
ダリオ・グランディネッティ
ロサリオ・フローレス
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第75回アカデミー賞オリジナル脚本賞受賞/監督賞ノミネート
劇中劇『縮みゆく恋人』にも(違った意味で)感動! ★★★★☆
ものすごく古典的な映画で、
ものすごくキレイな映画。
そして、ものすごく映画らしい映画。

こんな映画だと思いました。
とってもとっても良かったです。

とっても自然体で、肩ひじ張る必要もなく
すんなりと物語に溶け込むことができました。
すべてを、ただありのままに受け止めることができました。
フツー、この手の映画だと
どこか高尚に感じたり、"わっかんねぇなぁ"と思うところも
あるんだけどね。この映画では、それがなかった!
音楽の耳ざわりが心地よかったのが、その一因かもしれません。
そして、ラスト!なんといってもラストシーンです。
オレは、こういう希望に満ちた終わり方が大好きです。

これは、まさしく「彼女に語りかける」映画です。
そのことが、そしてあの行為が
ほんとは良かったのか悪かったのか。
どっちなんでしょうね?
オレは、結局、最終的には
「愛」のカタチのひとつになりえたんだから、
これでよかったんだと思います。
(っていうかね、あんなにかわいい子なんだから
 そうなってしまう気持ちは、よくわかる!犯罪だけど…。
 社会的にいけないことだとわかっていても、
 あいつにはそれしか考えつかなかったんだろうね。
 それほどの孤独を背負って生きてきてたんだろうな…。
 なんか、わかるよ、うん。)
彼女自身はどう感じたんだろうなぁ?
そのへんのところ、聞いてみたいです。
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座頭市
Zatoichi
監督: 北野武
原作: 子母沢寛
脚本: 北野武
音楽: 鈴木慶一
出演: ビートたけし
浅野忠信
大楠道代
夏川結衣
ガダルカナル・タカ
柄本明
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
もっとエロくてスリリングな座頭市が見たかった…。 ★★★
なんとか映画祭で賞を取った!かんとか映画祭でも賞を取った!
と、前評判が高いですよねぇ。
何も知らない外国人が観たから素晴らしく見えるだけなのか、
勝新太郎の座頭市を知ってる日本人が観ても素晴らしいのか、
何も知らない日本人が観ても楽しいのか。

ほんとのところ、どうなんでしょうね?

オレの感想としては、
主人公があまりにも強すぎると面白くない…
と思いました。
だって、弱みがひとつもないんだから。
せめて「目が見えないくせに、オンナに目がない」
って、それくらいの欠点があってもいいんじゃないっすか?
(その他の細かな設定については、ぜんぜん違和感なし!)

途中、演技と音楽(リズム)が一体となるシーンがあって、
とってもかっこいいなぁと思ったんです。
ダンサー・イン・ザ・ダーク』みたいで。
殺陣もスピード感あふれてたし、
血の使い方がよかったなぁ。CGっぽいけど。
そして、たけしの一番弟子(?)タカさんの存在感は貴重でした。

でもなぁ、最後がアレかよぉ…、みたいな感じで。
なんだよ、これで締めちゃうのかよぉ!って言いたくなった。
タケシ流なのはよくわかったから
最後ぐらいはビシッと渋く終わってほしかったなぁ。

これももう一歩といったところでした。
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サハラに舞う羽根
The Four Feathers
監督: シェカール・カプール
原作: A・E・W・メイソン
脚本: マイケル・シファー
ホセイン・アミニ
音楽: ジェームズ・ホーナー
出演: ヒース・レジャー
ケイト・ハドソン
ウェス・ベントリー
ジャイモン・ハンスゥ
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
原作は1902年発表なのか!?すげぇ。 ★★★☆
19世紀後半、イギリスが世界でいちばん強かった時代に
起こった戦争を舞台に描かれる、スペクタクルロマン。

まぁ、題材としてはお決まりの「愛と友情」です。
でも案外この「愛と友情」って、
物語を作っていく上で、両立させるのが難しいんですかね。
この映画では、2つの「愛」と2つの「友情」が描かれているんだけど、
どうも全部が中途半端になってるような気がしたんだよなぁ。
「愛」方面のエピソードは、ハッと思い出したかのように挿入され、
「友情」方面のエピソードも、すごくえぇ話なのに
それほど深く追求されませんでした。
ハリーとアブーの関係がもっとちゃんと描かれていれば
もっともっと感動できたんじゃないかなぁ。

映像がものすごくキレイで
「こんなキレイな戦争って、あり?」
「こんなキレイな砂漠って、マジ?」と思ったぐらいだったので
あとはストーリーさえ…ね、う〜ん、もったいない!
と思ってしまいました。あと一歩。
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シモーヌ
S1m0ne
監督: アンドリュー・ニコル
脚本: アンドリュー・ニコル
音楽: カーター・バーウェル
出演: アル・パチーノ
キャサリン・キーナー
ウィノナ・ライダー
レイチェル・ロバーツ
ジェイ・モー
エヴァン・レイチェル・ウッド
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
ウソとホントの真ん中で ★★★☆
トゥルーマン・ショー』の脚本、『ガダカ』の監督として知られる
アンドリュー・ニコルの新作は、「ハリウッドにもの申す!」的な
内容になっております。

主人公は、アル・パチーノ演じる、売れない映画監督。
昨今の俳優たちは、バカ高いギャラに、わけのわからん契約だらけで
監督の言うことも聞かず、映画を台無しにしてる!
それなら、オレ(監督)としても強硬手段に出るしかねぇな!
ってことで、本物の女優の代わりにCGの女優を
映画の主役にすることにしたんだが…

というお話であります。

なんか、実際にあってもおかしくなさそうな話でしょ?
でも、今のところは架空のお話。
このアンドリュー・ニコルって人は、
こういう「ホントとウソの間で揺れ動く人」を描くんですよ。
こういうの好きなんだろうね。得意なんだろうね。

で、この『シモーヌ』も、それなりに面白かったです。
「リアリティはないのに、でもリアル」って感覚がしっかり出てました。
アル・パチーノも、さすがシェークスピア俳優を名乗るだけあって、
ほとんど独り芝居のような場面も、半分自虐的に演じておりました。

CG女優の顔は、はっきり言ってオレの趣味ではなかったけど、
子役の女の子がキュートだったねぇ!
こういうところで、映画の印象度を上げてしまうオレって
ダメだよなぁ…。
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クジラの島の少女
Whale Rider
監督: ニキ・カーロ
原作: ウィティ・イヒマエラ
脚本: ニキ・カーロ
音楽: リサ・ジェラード
出演: ケイシャ・キャッスル=ヒューズ
ラウィリ・パラテーン
ヴィッキー・ホートン
クリフ・カーティス
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
五郎と蛍。 ★★☆
オーストラリアの原住民はアボリジニ。
そして、この映画の舞台となった
ニュージーランドの原住民は、マオリ族。

そのマオリ族の一家を描いた感動の一作であります。

これ観ながら、『北の国から』の五郎さんと蛍の関係を
思い出してしまいました。
いつもいつもこればっか思い出しちゃいますね。
引き出しが少なくてすいません…。

不器用で頑固だけど実は優しい父(本作ではジイちゃん)と
かわいくて多才な娘。みたいな感じ?
そして、これでもか、これでもか!の泣かせ方も?

似てる。似てるぞ。

でも。
ほんとは泣けるはずなんだろうけど、
オレは泣けなかったわぁ〜。
なんでだろ?
舞台が海だったから?
(オレ泳げないんで、海ってあんまり好きじゃないの)
ジジイの頑固さが鼻につき過ぎたから?
リサ・ジェラードの音楽が、ちょっと合ってなかったように
思えたからかな?

いろいろ思いつくんだけど、イマイチ入り込めませんでした。
でも、劇場は満員でしたので、
みなさんそれなりに期待してもいいかもね!?
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踊る大捜査線 The Movie2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
Bayside Shakedown 2
監督: 本広克行
脚本: 君塚良一
音楽: 松本晃彦
出演: 織田裕二
柳葉敏郎
深津絵里
水野美紀
いかりや長介
ユースケ・サンタマリア
公式サイト(日本語)
チョーさん、死ぬなよ!まだ続くんだから。 ★★★★
いやぁ、おもしれぇ!
おもしれぇおもしれぇおもしれぇおもしれぇおもしれぇ。
こんなにおもしろかったっけ?ってぐらいにおもしろかった!

2時間25分の長さをまったく感じませんでしたね。
観終わって、席を立とうと思ったら
あまりにカラダが固まってたせいで
(物語に集中してたせいで)、節々が痛かったもん。

イライラとドキドキとハテナがどんどん重なりながら
最後にはちゃんとカタをつけていく(しかもすっきりと!)
物語の王道を突っ走るような構成で、
ムダなシーンもほとんどなく、
いらないといえば、あの3人のオッサンたちぐらいだったね。
(あのオッサンたちの役目は、もう終わったと思ったなぁ。)
気分的にとっても盛り上がれました。

織田裕二よ、世界陸上でギャーギャー言ってる場合じゃないぞ!
俳優一本でがんばんなさいよ。
っていうか、青島巡査部長一本でがんばんなさい。
ほかのはどーでもいいじゃん!
って言うぐらい、ビシッとハマっておりました。
続編特有のダラダラしたとこ、まったくなし。
よかった。

でもさ、ず〜っと思ってることがあるんだけど。
あの主題歌。
あれだけはなんとかならんもんだろうか…。
織田裕二よ、ウタだけはカンベンしてくれ。マジで。
はっきり言ってヘタ。うん、ヘタ。
第3弾もあるかもしんないけど、あの歌だけはもうやめようよ。
ね?

p.s.
映画の端々に、この夏のフジテレビのドラマに出てた人たちが
顔を出してるところは、なんともフジテレビらしいというか、
徹底してるところだよねぇ。ま、いいんだけどぉ。
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コンフェッション
Confessions of a Dangerous Mind
監督: ジョージ・クルーニー
原作: チャック・バリス
脚本: チャーリー・カウフマン
音楽: アレックス・ワーマン
出演: サム・ロックウェル
ドリュー・バリモア
ジョージ・クルーニー
ジュリア・ロバーツ
ルドガー・ハウアー
マギー・ギレンホール
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
この人、ほんとにこんな生活してたの!? ★★★☆
ジョージ・クルーニーの第一回監督作品が
チャーリー・カウフマン(『マルコヴィッチの穴』)脚本ってことは!
もしかするととんでもなく奇想天外なのかも!?
と、相当期待しておりました。

観てみて、予想とは違ったけど
さすがジョージ・クルーニー。
ダテに『アウト・オブ・サイト』の主役張ってねぇな!
ダテにソダーバーグとツルんでねぇな!
みたいな、激シブな2時間に仕上がっておりましたね。

なにげにハードボイルドでした。
(予告編の印象とは大違い!)

で、これまた、出演者が豪華です。
サム・ロックウェル&ドリュー・バリモア。
チャーリーズ・エンジェル』と同じ組み合わせで
息もピッタリ!って感じでした。
ジュリア・ロバーツ、おぉぉぉ!そう来たか!!
ジョージ・クルーニー、やっぱ存在感あるねぇ。
そしてノンクレジットで、あの方の姿も。
(いくら仕切られてても、オレなら絶対に1番を選ぶね!)

とにもかくにも、有名俳優の第一回監督作品とは
とても思えない、バツグンの出来でした。
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パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち
Pirates of the Caribbean : The Curse of the Black Pearl
監督: ゴア・ヴァービンスキー
脚本: テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
音楽: クラウス・バデルト
ハンス・ジマー
出演: ジョニー・デップ
ジェフリー・ラッシュ
オーランド・ブルーム
キーラ・ナイトレイ
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
これが「典型的ハリウッド映画」っていうのか! ★★☆
この映画について書くとき、必要な言葉はひとつだけ。

楽しかった!

はい。これだけで十分だと思いました。
楽しい映画ですよ。
ほんとにアトラクション感覚で楽しめる感じ。
これほど後味が残らない映画ってのも、たまにはいいですね。

それにしても、ジョニー・デップ。
楽しそうにやってたね!

それにしても、オーランド・ブルーム。
かっこええなぁ。

それにしても、キーラ・ナイトレイ。
きれいきれいきれいきれいきれい。
エピソード1』でアミダラ姫の瓜二つを演じてただけのことはある!

それにしても、ミイラの大群。
すげぇなぁ。
さすがジョン・ノール。
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