マイノリティ・リポート |
Minority Report |
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監督: |
スティーブン・スピルバーグ |
原作: |
フィリップ・K・ディック |
脚本: |
スコット・フランク
ジョン・コーエン |
音楽: |
ジョン・ウィリアムス |
出演: |
トム・クルーズ
コリン・ファレル
サマンサ・モートン
マックス・フォン・シドー
ピーター・ストーメア |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第75回アカデミー賞音響効果編集賞ノミネート |
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歪んでいるのに、どう見ても正統派! |
★★★★ |
さて、『A.I.』以来のスピルバーグ監督作品ですね。 このお方、世界のトップに君臨し始めてから、 一体どのくらい経つのでしょう? そんな大御所が、これほどまでにクールで挑戦的な映画を作るなんて!
1.まず、原作者が同じということで、
当然『ブレードランナー』との比較をしたくなるところですが、
『ブレードランナー』ほどのビジュアル的なインパクトはありません。
でも、どちらの映画が近未来により近いかというと、
断然本作でしょうね。
映像技術の進化と、
スピルバーグのナチュラルな感覚からできたものと思います。
2.映し出される映像が、その場面に応じて主張するんです。 時にはクールな青、時には疑惑の灰色、 時には神からのお告げのような反射光。 これらが、見事なコントラストと統一性を保ちながら
ねじれたストーリーとともに進んでいく。
3.俳優陣が、脇役も含めて豪華で、適材適所な感じでした。 特にコリン・ファレル。 彼の映画は初めて観ましたが、よかったですねぇ! あのゲジマユに惚れる女性もたくさん出ることでしょう。 その他、サマンサ・モートン、ピーター・ストーメアは
当然のような存在感だし、
もちろんトム・クルーズのことなんて言うまでもありません。
4.スピルバーグ=ファンタジー映画、と思っている方。 考え直してくださいね。 もうそんな時代はとっくに終わってるのです。
『シンドラーのリスト』、『ジュラシック・パーク』、
『プライベート・ライアン』。 そして本作も、血が吹き飛びます。 純真な正義のヒーローも登場しません。 彼なりのリアルで歪んだ感情の描写が出てるんだと思います。 甘くないですよ!
書くだけ書いちゃいましたが、あんまり伝わらない文章ですね…。
最後にまとめると、『12モンキーズ』と『逃亡者』を足して
そこに『バニラ・スカイ』を一滴たらしてシェイクしたような そんな映画だと思いました。 どう、おもしろそう?? |
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ジョン Q |
John Q |
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監督: |
ニック・カサヴェテス |
脚本: |
ジョン・ケアンズ |
音楽: |
アーロン・ジグマン |
出演: |
デンゼル・ワシントン
ロバート・デュヴァル
ジェームズ・ウッズ
アン・ヘシュ |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語) |
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良くできたヒーロー、誰でもなれそうなヒーロー |
★★★★ |
どこかの雑誌で
「泣ける映画」=「良い映画」だとは限らない!
と言ってた人がいた。 ほんとにそうなんだろうか? そう思いながら、この映画を観ていました。 ガマンして、ガマンして、それでも泣いている自分がいました。 そう、これは良い映画なのです。 けっこう都合のいい話でしたが、それでもよかったのです。 しかも、センチメンタルな感情に訴えるだけじゃなく、 映画の中で訴えたいことがキチンとアピールされているのです。 だから、どこかのお涙ちょうだいの映画とは一味違うのです。
でも、「良い映画」=「賞を獲るべき映画」ではありません。 この映画がアカデミー賞を獲ることはないでしょうけど、 良い映画でした。★はかなりオマケしてます。 |
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チェンジング・レーン |
Changing Lanes |
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監督: |
ロジャー・ミッチェル |
脚本: |
チャップ・テイラー
マイケル・トルキン |
音楽: |
デヴィッド・アーノルド |
出演: |
ベン・アフレック
サミュエル・L・ジャクソン
トニ・コレット
ウィリアム・ハート
シドニー・ポラック |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語) |
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ちょいといい話 |
★★★☆ |
映画館でこの映画の予告編を見てたときは
"またお決まりの安易なドタバタアクション・サスペンスか…"
と思い、ほとんど期待もしないで観ましたが、
なかなかどうして! 下世話な映画になりそうなところを、ギリギリのところで抑えて 少しは考えさせてくれる物語になってるじゃん!
いざというときにだらしない役柄がピッタリなベン・アフレックと カタブツで説教臭そうなサミュエル・L・ジャクソンの取り合わせが 意外といいのでした。
それにしても…。 トニ・コレットやウィリアム・ハートという名役者が出てるにも かかわらず、出演時間が少ないじゃないよ!えぇ? ウィリアム・ハートとサミュエル・L・ジャクソンなんていう ゼイタクな絡みがもっと観たかったぜ!
(関係ないけど、『スモーク』の
ウィリアム・ハートとハーベイ・カイテルの共演なんてサイコーです!) |
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プロフェシー |
The Mothman Prophecies |
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監督: |
マーク・ペリントン |
原作: |
ジョン・A・キール |
脚本: |
リチャード・ハテム |
音楽: |
tomandandy |
出演: |
リチャード・ギア
ローラ・リニー
ウィル・パットン
ルシンダ・ジェニー
デブラ・ミッシング |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語) |
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実際にあった話だそうですが… |
★★☆ |
この映画、題材というか作風が、
前に観た『ロスト・ソウルズ』に似てるんだよなぁ。
超常現象を扱う映画で、しかも割とお金をかけて作ろうとすると ・凝りに凝りまくった映像美 ・煽るだけ煽りまくる戦慄の音楽 ・登場人物が、とにかく一切笑わない
こんな風になってしまうんでしょうかね?
ずっと恐い顔をしてるリチャード・ギアって、それでいいのかい?
かっこいいんだか、どんクサいんだかよくわかんない映画…。 でも、実際にあんな目には遭いたくないなぁ、絶対。 |
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