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トップページ> 映画> レビュー> 2001年> 6月
June, 2001
A.I.
Artificial Intelligence
監督: スティーブン・スピルバーグ
原作: ブライアン・オールディス
脚本: イアン・ワトソン
スティーブン・スピルバーグ
音楽: ジョン・ウィリアムス
出演: ハーレイ・ジョエル・オスメント
ジュード・ロウ
フランシス・オコナー
ウィリアム・ハート
サム・ロバーズ
ブレンダン・グリーソン
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第74回アカデミー賞音楽スコア/特殊視覚効果賞ノミネート
史上最高のスピルバーグ ★★★★★
人間は、二本の足で立つ唯一の動物である。
なぜ人間だけに、その特権が与えられたのか?
『人間だけが、天と地をつなぐことができるから。』
『人間だけが、地球が存在する意味を持たせることができるから。』
と言った人がいる。

人間が存在する意味。
この映画では、それを問いかけてるような気がする。
ある愛情のカタチ。
この映画では、それを問いかけてるような気がする。
人間の持つエゴイズム。
この映画では、それを問いかけてるような気がする。

これは、今すぐ理解できる問いかけじゃない。
一生かけて、やっとわかるのか、
それとも死ぬまで理解できない問題かもしれない。
それでも、ぼくは生き続ける。
この答えを探しながら、生き続ける。

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ketsuにとって、スピルバーグの最高傑作と言えば、
E.T.』と『シンドラーのリスト』です。
あの愛らしいキャラクターと、
ラストに向かって暴走するストーリーで
少年の心をわしづかんだ『E.T.』。
モノクロの世界で、
静かに歴史を見守った『シンドラーのリスト』。

この『A.I.』は、上の2本が絶妙にブレンドされた
コーヒーのような映画ではないでしょうか?
愛情に向かって暴走するデヴィッドを、
優しく見守るカメラ。
時間軸の転調の激しさからも、観客を置いていかない
ストーリーテリング。
ほんと、目が覚める思いです。
スタンリー・キューブリックの最期の企画だったこともあり、
未知との遭遇』以来、20年以上ぶりに
自分自身で脚本を書くという、気合の入り方!
優秀ないつものスタッフと
SFX技術の圧倒的進歩のおかげで、
あなたの頭の中で思い描く映像が
100%そのままで
スクリーンに映し出すことができたんじゃないですか?
ねぇ、スピルバーグさん?

やっぱ、あんたは天才よ。
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ハロー、アゲイン
The Darkest Light
監督: サイモン・ボーファイ
ビリー・エルトリンガム
脚本: サイモン・ボーファイ
音楽: エイドリアン・ジョンストン
出演: スティーブン・ディレイン
ケリー・フォックス
ケリー・アーノルド
公式サイト(日本語)
round and round. ★★★★
ひとにぎりの幸せが、突風にさらわれて
どこか遠くへ飛んでいってしまった時。

神からのお導きがあったとしたら?

奇跡など起きるはずもないのに、
それにすがるしか方法がなかったら?

"それでも、来るべき時は来てしまう"と
わかってしまったら?

それでも、ぼくたちは生き続け、新しい生命は誕生する。

人生は回り続ける。
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ロスト・ソウルズ
Lost Souls
監督: ヤヌス・カミンスキー
原作:
脚本: ピアース・ガードナー
音楽: Jan A.P. Kaczmarek
出演: ウィノナ・ライダー
ベン・チャンプリン
イアン・ハート
フィリップ・ベイカー・ホール
イライアス・コティーズ
サラ・ウィンター
公式サイト(日本語)
god and evil ★★★
最近のスピルバーグ作品で撮影監督を務める
(もちろん『A.I.』もね!)
ヤヌス・カミンスキーの初監督作品。

さすが!と思わせる映像の美しさが、まずよかった。
(タイトルバックも秀逸。)
あのザラザラ感は「銀のこし」という
撮影(現像?)技法なんだそうです。
(たぶんね。)

肝心のストーリーは、『シックス・センス』タイプのスリラーで、
「神」とか「悪魔」が絡んでて、
なんとも言いようのないダークな雰囲気。
どこにも着地点を見つけられなかったなぁ。

ちょっと残念…。
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クローゼット
Le Placard
監督: フランシス・ヴェベール
脚本: フランシス・ヴェベール
音楽: ウラディミール・コスマ
出演: ダニエル・オートゥイユ
ジェラール・ドパルデュー
ティエリー・レルミット
ミシェル・ラロック
ミシェル・オーモン
こういうオヤジギャグなら大歓迎! ★★★★
何の前情報もなく、
ほんとにフラっと立ち寄った、おフランス映画。
思いがけず、とても楽しめたわぁ!

ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデューという
フランス二大俳優が、クソ真面目な顔して、コメディしてるんだから。

コン○ームの帽子をかぶったり、
ホモネタが飛び交ったりと、
かなりオヤジ度の高い笑いが巻き起こるんだけど、
ぎりぎりのところで下世話にならずに済まされるところが
さすがフランス!って感じでしょうかね。

会場、大爆笑の渦でした。
さて、日本公開はされるんですか?

【補足】
このときは、フランス映画祭の上映作品の一本として
鑑賞しましたが、その後、2002年に『メルシィ!人生』として
日本でも劇場公開されました。
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マレーナ
Malena
監督: ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本: ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽: エンニオ・モリコーネ
出演: モニカ・ベルッチ
ジュゼッペ・スルファーロ
ルチアーノ・フェデリコ
マティルデ・ピアナ
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第73回アカデミー賞撮影/音楽スコア賞ノミネート
明日なき暴走 ★★★☆
主人公の少年の暴走っぷりはすごかった。
もう誰にも止められん!って感じ。
若いって、いいねぇ。
その爆発寸前の気持ちはわかるよ。うん。
あんな美人が近所にいれば、そりゃそうなるわな。

それにしても、モニカ・ベルッチさん。
あんたはヤバすぎる!
そのゴージャスな容姿と
その気品あふれる瞳の両方を持ってるんだから。
久しぶりに、映画を観て欲情してしまいました。
すいません…。
(『マトリックス2』で、またお会いしましょう!)

往々にして、人生って、ああいうものなんだよね。
「自分」というものをしっかりと持って歩いていかねば!
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ギター弾きの恋
Sweet and Lowdown
監督: ウディ・アレン
原作:
脚本: ウディ・アレン
音楽: ディック・ハイマン
出演: ショーン・ペン
サマンサ・モートン
ユマ・サーマン
グレッチェン・モル
アンソニー・ラパグリア
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第72回アカデミー賞主演男優/助演女優賞ノミネート
後悔先に立たず ★★★☆
ウディ・アレンの映画は初めて観た。
破天荒な"世界二"のジャズギタリストと
ちょっと型破りな女の子の、ラブストーリー。
なかなか軽快なリズムで、いいじゃん。

このエメット・レイってギタリスト、ほんと「ファニー」な人。
1930年代という時代が
そのファニーさを増幅させてるのかもしれない。
で、彼の恋愛観も、個人的にはわからんでもない気がした。
でも、一番肝心なところでのコミュニケーションが
足りなかったんだね。一生のうちで一番大きな、
かけがえのない選択をミスしてしまいました。
これぞ、「後悔先に立たず」だ。
あなたの教訓を胸に、わたくしがんばります!
ありがとぉ!

ショーン・ペンはグレイトだ。ほんと。
サマンサ・モートンはハマり役!
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アメリカン・サイコ
American Phycho
監督: メアリー・ハロン
原作: ブレット・イーストン・エリス
脚本: メアリー・ハロン
グィネヴィア・ターナー
音楽: ジョン・ケイル
出演: クリスチャン・ベール
ウィレム・デフォー
クロエ・セヴィニー
ジョシュ・ルーカス
サマンサ・マシス
公式サイト(日本語)
時代 ★★★☆
10年程前に発表された衝撃的な小説の映画化らしい。
美形でお金もあり余るほど持ち、将来も約束された主人公、
パトリック・ベイトマン。27歳。

一番の関心事は「自分」のことだけ。
他人は、嫉妬の対象か、クズとしか思えない。
いかに自分を高めるかを(悪いほうに)極め、
歪んでいくパトリック。
変態プレイをするときに、必ずお気に入りの音楽を流し、
うんちくを語り出すパトリック。
物に支配され、
自分の居場所がなくなってしまったパトリック。
自分と他人の境界線が
木っ端みじんになってしまったパトリック。
あのあと、一体どうなってしまったんだろう?

80年後半も、2001年の今も、
物質第一主義的な世の中は何も変わっていない。
おれ、27歳。
いつあんな風になってもおかしくない時代を生きる。
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