A.I. |
Artificial Intelligence |
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監督: |
スティーブン・スピルバーグ |
原作: |
ブライアン・オールディス |
脚本: |
イアン・ワトソン
スティーブン・スピルバーグ |
音楽: |
ジョン・ウィリアムス |
出演: |
ハーレイ・ジョエル・オスメント
ジュード・ロウ
フランシス・オコナー
ウィリアム・ハート
サム・ロバーズ
ブレンダン・グリーソン |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第74回アカデミー賞音楽スコア/特殊視覚効果賞ノミネート |
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史上最高のスピルバーグ |
★★★★★ |
人間は、二本の足で立つ唯一の動物である。
なぜ人間だけに、その特権が与えられたのか?
『人間だけが、天と地をつなぐことができるから。』
『人間だけが、地球が存在する意味を持たせることができるから。』
と言った人がいる。
人間が存在する意味。
この映画では、それを問いかけてるような気がする。
ある愛情のカタチ。
この映画では、それを問いかけてるような気がする。
人間の持つエゴイズム。
この映画では、それを問いかけてるような気がする。
これは、今すぐ理解できる問いかけじゃない。
一生かけて、やっとわかるのか、
それとも死ぬまで理解できない問題かもしれない。
それでも、ぼくは生き続ける。
この答えを探しながら、生き続ける。
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ketsuにとって、スピルバーグの最高傑作と言えば、
『E.T.』と『シンドラーのリスト』です。
あの愛らしいキャラクターと、
ラストに向かって暴走するストーリーで
少年の心をわしづかんだ『E.T.』。
モノクロの世界で、
静かに歴史を見守った『シンドラーのリスト』。
この『A.I.』は、上の2本が絶妙にブレンドされた
コーヒーのような映画ではないでしょうか?
愛情に向かって暴走するデヴィッドを、
優しく見守るカメラ。
時間軸の転調の激しさからも、観客を置いていかない
ストーリーテリング。
ほんと、目が覚める思いです。
スタンリー・キューブリックの最期の企画だったこともあり、
『未知との遭遇』以来、20年以上ぶりに
自分自身で脚本を書くという、気合の入り方!
優秀ないつものスタッフと
SFX技術の圧倒的進歩のおかげで、
あなたの頭の中で思い描く映像が
100%そのままで
スクリーンに映し出すことができたんじゃないですか?
ねぇ、スピルバーグさん?
やっぱ、あんたは天才よ。 |
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▲TOP |
ハロー、アゲイン |
The Darkest Light |
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監督: |
サイモン・ボーファイ
ビリー・エルトリンガム |
脚本: |
サイモン・ボーファイ |
音楽: |
エイドリアン・ジョンストン |
出演: |
スティーブン・ディレイン
ケリー・フォックス
ケリー・アーノルド |
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公式サイト(日本語) |
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round and round. |
★★★★ |
ひとにぎりの幸せが、突風にさらわれて
どこか遠くへ飛んでいってしまった時。
神からのお導きがあったとしたら?
奇跡など起きるはずもないのに、
それにすがるしか方法がなかったら?
"それでも、来るべき時は来てしまう"と
わかってしまったら?
それでも、ぼくたちは生き続け、新しい生命は誕生する。
人生は回り続ける。 |
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▲TOP |
ロスト・ソウルズ |
Lost Souls |
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監督: |
ヤヌス・カミンスキー |
原作: |
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脚本: |
ピアース・ガードナー |
音楽: |
Jan A.P. Kaczmarek |
出演: |
ウィノナ・ライダー
ベン・チャンプリン
イアン・ハート
フィリップ・ベイカー・ホール イライアス・コティーズ
サラ・ウィンター |
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公式サイト(日本語) |
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god and evil |
★★★ |
最近のスピルバーグ作品で撮影監督を務める
(もちろん『A.I.』もね!) ヤヌス・カミンスキーの初監督作品。
さすが!と思わせる映像の美しさが、まずよかった。 (タイトルバックも秀逸。)
あのザラザラ感は「銀のこし」という
撮影(現像?)技法なんだそうです。 (たぶんね。)
肝心のストーリーは、『シックス・センス』タイプのスリラーで、
「神」とか「悪魔」が絡んでて、
なんとも言いようのないダークな雰囲気。 どこにも着地点を見つけられなかったなぁ。
ちょっと残念…。 |
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▲TOP |
クローゼット |
Le Placard |
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監督: |
フランシス・ヴェベール |
脚本: |
フランシス・ヴェベール |
音楽: |
ウラディミール・コスマ |
出演: |
ダニエル・オートゥイユ
ジェラール・ドパルデュー
ティエリー・レルミット
ミシェル・ラロック
ミシェル・オーモン |
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こういうオヤジギャグなら大歓迎! |
★★★★ |
何の前情報もなく、
ほんとにフラっと立ち寄った、おフランス映画。 思いがけず、とても楽しめたわぁ!
ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデューという
フランス二大俳優が、クソ真面目な顔して、コメディしてるんだから。
コン○ームの帽子をかぶったり、
ホモネタが飛び交ったりと、
かなりオヤジ度の高い笑いが巻き起こるんだけど、
ぎりぎりのところで下世話にならずに済まされるところが
さすがフランス!って感じでしょうかね。
会場、大爆笑の渦でした。
さて、日本公開はされるんですか?
【補足】
このときは、フランス映画祭の上映作品の一本として
鑑賞しましたが、その後、2002年に『メルシィ!人生』として
日本でも劇場公開されました。 |
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▲TOP |
マレーナ |
Malena |
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明日なき暴走 |
★★★☆ |
主人公の少年の暴走っぷりはすごかった。
もう誰にも止められん!って感じ。
若いって、いいねぇ。 その爆発寸前の気持ちはわかるよ。うん。 あんな美人が近所にいれば、そりゃそうなるわな。
それにしても、モニカ・ベルッチさん。
あんたはヤバすぎる!
そのゴージャスな容姿と
その気品あふれる瞳の両方を持ってるんだから。
久しぶりに、映画を観て欲情してしまいました。
すいません…。
(『マトリックス2』で、またお会いしましょう!)
往々にして、人生って、ああいうものなんだよね。 「自分」というものをしっかりと持って歩いていかねば! |
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▲TOP |
ギター弾きの恋 |
Sweet and Lowdown |
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監督: |
ウディ・アレン |
原作: |
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脚本: |
ウディ・アレン |
音楽: |
ディック・ハイマン |
出演: |
ショーン・ペン
サマンサ・モートン
ユマ・サーマン
グレッチェン・モル
アンソニー・ラパグリア |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第72回アカデミー賞主演男優/助演女優賞ノミネート |
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後悔先に立たず |
★★★☆ |
ウディ・アレンの映画は初めて観た。
破天荒な"世界二"のジャズギタリストと
ちょっと型破りな女の子の、ラブストーリー。
なかなか軽快なリズムで、いいじゃん。
このエメット・レイってギタリスト、ほんと「ファニー」な人。
1930年代という時代が
そのファニーさを増幅させてるのかもしれない。 で、彼の恋愛観も、個人的にはわからんでもない気がした。
でも、一番肝心なところでのコミュニケーションが
足りなかったんだね。一生のうちで一番大きな、
かけがえのない選択をミスしてしまいました。 これぞ、「後悔先に立たず」だ。
あなたの教訓を胸に、わたくしがんばります!
ありがとぉ!
ショーン・ペンはグレイトだ。ほんと。
サマンサ・モートンはハマり役! |
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▲TOP |
アメリカン・サイコ |
American Phycho |
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監督: |
メアリー・ハロン |
原作: |
ブレット・イーストン・エリス |
脚本: |
メアリー・ハロン
グィネヴィア・ターナー |
音楽: |
ジョン・ケイル |
出演: |
クリスチャン・ベール
ウィレム・デフォー
クロエ・セヴィニー
ジョシュ・ルーカス
サマンサ・マシス |
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公式サイト(日本語) |
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時代 |
★★★☆ |
10年程前に発表された衝撃的な小説の映画化らしい。 美形でお金もあり余るほど持ち、将来も約束された主人公、
パトリック・ベイトマン。27歳。
一番の関心事は「自分」のことだけ。 他人は、嫉妬の対象か、クズとしか思えない。
いかに自分を高めるかを(悪いほうに)極め、
歪んでいくパトリック。 変態プレイをするときに、必ずお気に入りの音楽を流し、 うんちくを語り出すパトリック。
物に支配され、
自分の居場所がなくなってしまったパトリック。
自分と他人の境界線が
木っ端みじんになってしまったパトリック。
あのあと、一体どうなってしまったんだろう?
80年後半も、2001年の今も、
物質第一主義的な世の中は何も変わっていない。 おれ、27歳。 いつあんな風になってもおかしくない時代を生きる。 |
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May,2001 | back number | July,2001  |