home
movie
music
diary
book
friends
profile
sitemap

この画像をクリックするとamazon.co.jpの各商品紹介ページにジャンプします。解説文やたくさんのレビューが読めますので、ぜひ参考に!
トップページ> 映画> レビュー> 2002年> 12月
December, 2002
ギャング・オブ・ニューヨーク
Gangs of New York
監督: マーティン・スコセッシ
脚本: ジェイ・コックス
スティーブン・ザイリアン
ケネス・ロナガン
音楽: ハワード・ショア
出演: レオナルド・ディカプリオ
キャメロン・ディアス
ダニエル・デイ=ルイス
ジム・ブロードベント
ヘンリー・トーマス
リーアム・ニーソン
ジョン・C・ライリー
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第75回アカデミー賞作品/監督/主演男優賞などノミネート
歴史は戦いとともに刻まれる ★★★★
以前どこかにも書いたけど、
ぼくが生まれて初めて衝撃を受けた映画というのが
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』という
アメリカの禁酒時代、イタリア移民たちがブルックリンで
ギャングとして生きていく過程を描いたものでした。
ロバート・デ・ニーロをはじめ、すべての登場人物が
物悲しく、悲しみを背負った生き方しかできないのです。
殺るか、殺られるか。
信じるか、裏切るか。
友か、それとも敵か。
愛を貫くのか、愛を踏みにじるのか。

『ギャング・オブ・ニューヨーク』は、19世紀の終わりの
"ニューヨークが出来上がる前のニューヨーク"が舞台ですが、
描かれる街の顔、そこに住む人たちの生き様は
禁酒時代とも、21世紀初めとも変わらないんですね。
武器が、ナイフから拳銃へ、
そしてお金や情報、核ミサイルへと変わっただけで。

ここで描かれる生き方が良い/悪い、みたいな言い切り方は
ぼくにはできません。そんなに偉くないので。
でも、これが人間なんだ。これが人間の本性なんだ、
とは思いました。
結局は、食うか食われるかの世界で、
それを助け、支えあう同胞や家族のために生きていく、と。

レオナルド・ディカプリオをはじめ、主役から脇役まで
かなり気合の入った演技で圧倒されっぱなしでしたが、
(ヘンリー・トーマス!ジョン・C・ライリー!!)
敢えて言うなら、この映画の真の主役は
ファイブ・ポインツ、あるいはニューヨークという
街全体ではないかという気がしてなりません。
俳優陣は、街の一部としてバッチリ機能していましたから。
そういう映画にまとめあげ、しかもまったく古臭くない映像を
創り上げたマーティン・スコセッシ監督。さすが!

それにしても、ダニエル・デイ=ルイスっていう俳優は、
ほとんどバケモノに近いね。すごすぎ。
▲TOP
now showing | movie review | dvd review | special
home | movie | music | diary | book | friends | profile | sitemap