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No.14 八甲田 【田代平湿原】 |
久し振りに青森県へ行く機会があり、酸ヶ湯温泉から仙人岱を通って北八甲田連峰の八甲田大岳(1584m)に登り、赤倉岳、毛無岱を経て酸ヶ湯温泉に戻りました。翌日、北八甲田連峰の山麓にある田代平湿原も訪れてみました。 日時 2003年(平成15年)8月11日(月) 天候 曇 同行 無し 所要時間 酸ヶ湯駐車場(7.00) ←1時間35分→ (8.35)仙人岱(8.55) ←55分→ (9.50)八甲田大岳(10.05) ←20分→ (10.25)八甲田大岳避難小屋で昼食(11.00) ←1時間20分→ (12.20)毛無岱・ロープウェイ分岐(12.25) ←35分→ (13.00)毛無岱(13.00) ←1時間40分→ (14.40)酸ヶ湯駐車場 山行概要
酸ヶ湯温泉から仙人岱までは、登山道としては比較的緩やかな登りです。前々日に付近を通過した台風10号のためか、道はぬかるんでいましたが、仙人岱には疲労を覚えずに着きました。仙人岱は、花の多いところですが、木道が設置され、木道を外れて勝手に歩けません。花の観察や写真撮影には、少々不自由を感じますが、環境保護のためにはやむをえない処置でしょう。 仙人岱からは見晴らしが良くなりますので、八甲田大岳の頂上まで花や景色の写真を撮りながらのんびり歩きました。頂上でしばらく休んだ後、井戸岳との鞍部にある避難小屋まで下りました。この小屋の周りには木製のベンチやテーブルがありましたので、少し時間が早かったのですが、ここで昼食を取りました。ここは人気の場所の一つのようで、昼食をとっている間、ベンチに人が途絶えることはありませんでした。ここから酸ヶ湯温泉まで稜線をたどる場合、井戸岳までが唯一の登りらしい登りで、あとはほとんど平坦か下るだけです。曇ってはいましたが、割合遠くまで見晴らしがありましたので、井戸岳、赤倉岳を経て毛無岱とロープウェー駅の分岐まで、稜線を爽快な気分で歩くことができました。毛無岱は予想より花が少なく、少々残念でしたが、見晴らしの良い高層湿原です。木道が整備されており、酸ヶ湯温泉から比較的容易に来ることが出来るためか、軽装の人を多く見かけました。 八甲田大岳の頂上までは、数組のパーティーを見かけただけでしたが、お盆休みのためか、この頂上からは行き交う人が多くなりました。それでも丹沢や箱根の山と比べると、登山者は信じられないほど多くありません。なお、この北八甲田連峰は、田茂萢(たもやち)岳までロープウェーで上がることが出来るので、私とは逆のコースを取る人の方が多いようです。酸ヶ湯温泉には、午後3時前に着きましたが、ここは人と車が溢れていました。当初は下山後この温泉に入るつもりでしたが、人の多さに入浴はあきらめました。 ![]() 今回の山歩きは久し振りに私だけの一人旅で、全てマイペースだったためか、時間にゆとりを感じられました。 花 花の宝庫の山らしく次のような花が咲いていました。 タチギボウシ、ウゴアザミ、ウメバチソウ、キンコウカ、キタヨツバシオガマ、ミヤマリンドウ、ウサギギク、イワオトギリ、ミヤマアキノキリンソウ、イワブクロ |
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酸ヶ湯の駐車場 100台以上は駐車可能な大きな駐車場で、びっくりするほどきれいな水洗トイレが設置されていた |
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道路をはさんで駐車場と反対側に大岳への登山道入口がある |
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登山道には出発地からと目的地までの距離を示す導標が適宜設置されている |
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登山道を歩き始めて1時間ほどで沢沿いのガレ場に出る このガレ場を登りきると仙人岱に出る |
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仙人岱 正面に見えるのは小岳 ここから、八甲田大岳の登り口にかけて、多数の山野草が咲いている |
仙人岱にある仙人岱ヒュッテ 木道からは木立の中に屋根だけが見え、周りの風景に溶け込んでいる |
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仙人岱ヒュッテから見た八甲田大岳 |
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八甲田大岳の中腹から見た仙人岱 美しい緑の箱庭のように見える |
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八甲田大岳山頂 |
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八甲田大岳山頂から見た高田大岳 ピラミッド型の整った山容が目立つ |
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八甲田大岳山頂から見た岩木山(写真中央やや右) 写真左半分の山並みは白神山地 |
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八甲田大岳鞍部の避難小屋と井戸岳 避難小屋はログハウス風で真新しい |
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八甲田大岳の斜面には未だ残雪があった (井戸岳の登りから) |
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井戸岳、赤倉岳へ続く稜線 大岳避難小屋から15分も歩くと、この稜線に達する ここからはなだらかな山稜で、一見どこが頂上かわからない |
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赤倉岳山頂(正確には、ここではなくこの峰の東端だが、植生保護のため立ち入り禁止とのこと) 赤倉岳山頂は狭く、ガードロープで囲われている |
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赤倉岳付近の稜線 噴火口跡は迫力がある |
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赤倉岳の稜線の終点部から見た八甲田大岳 |
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赤倉岳の稜線の終点部から見た田茂萢(たもやち)岳と田茂萢湿原 遠くに岩木山の山頂が見える |
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毛無岱は見晴らしの良い広大な高層湿原 |
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毛無岱に散在する池塘 |
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上毛無岱と下毛無岱の間にある急な木製の階段から見た下毛無岱 |
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毛無岱では、早くも色付き始めたナナカマドが散見された |
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酸ヶ湯温泉 お盆休みで賑わっていた |