☆ 文政十一年（1828）
◯『増補浮世絵類考』（斎藤月岑編・天保十五年序）
◇「初代歌川豊国」の項「豊国筆塚碑」（文政十一年八月記）の「歌川総社中碑」に名を連ねる
「豊国筆塚碑」〈初代豊国門人〉
☆ 没後資料
◯『浮世絵師便覧』ｐ221（飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊）
〝国近（ﾁｶ）歌川、◯一世豊国門人〟
◯『浮世絵備考』（梅山塵山編・東陽堂・明治三十一年(1898)刊）
（国立国会図書館デジタルコレクション）（60/103ｺﾏ）
〝歌川国近【文化元～十四年 1804-1817】初代豊国の門弟、其の伝詳ならず〟
◯『浮世絵師人名辞書』（桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊）
（国立国会図書館・近代デジタルライブラリー）
〝国近 一世豊国門人、一に国周に作る、歌川氏、俗称藤次郎、一英斎と号す、早世〟
◯『浮世絵師伝』p52（井上和雄著・昭和六年(1931)刊）
〝国近
【生】 【歿】 【画系】初代豊国門人 【作画期】文政
歌川を称す、俗称藤次郎、一英斎と号す。早世〟
◯『浮世絵師歌川列伝』付録「歌川系図」（玉林晴朗編・昭和十六年(1941)刊）
「歌川系図」〝豊国（一世）門人 国近〟
〈以下参考資料〉
◯『無名翁随筆』〔燕石〕③305（池田義信(渓斎英泉)著・天保四年成立）
「一陽斎豊国系譜」〝初代豊国門人 国周【俗称（空白）、絵アリ、早世】〟
◯『増補浮世絵類考』（斎藤月岑編・天保十五年序）
「一陽斎豊国系譜」〝初代豊国門弟 国周 俗称（空白）〟
◯『新増補浮世絵類考』〔大成Ⅱ〕⑪190（竜田舎秋錦編・慶応四年成立）
「歌川豊春系譜」〝（歌川豊国門人）国周〟（名前のみ）
◯『浮世画人伝』ｐ83（関根黙庵著・明治三十二年(1899)刊）
「歌川豊国系譜」〝国周（初代豊国門人）一英斎、俗称藤次郎〟
〈初代豊国門人、号一英斎、俗称藤次郎、このクチチカを関根黙庵の『浮世画人伝』は歌川国周とし、井
上和雄の『浮世絵師伝』は歌川国近とする。『原色浮世絵大百科事典』第二巻「浮世絵師」も歌川国周
は収録せず。『無名翁随筆』以下「浮世絵類考」の歌川系譜にある国周を、文政十一年の「豊国筆塚碑」
に名を連ねる国近と見なしたようである〉