ChemSec プレス・リリース 2006年9月15日
REACH:欧州の会社は有害化学物質を廃止するための 調和の取れたシステムを望む 情報源:The International Chemical Secretariat (ChemSec) ChemSec Press release 15 September 2006 REACH: European companies want a harmonised system that phases out hazardous substances http://www.chemsec.org/documents/060915_Pressrelease_Substitution_seminar.doc 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2006年9月21日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ChemSec/News/chemsec_060915_Seminar.html 欧州議会内で行われたREACHの認可及び代替に関するセミナーの結果は明白である。多くの欧州のビジネスは、サプライチェーンでの情報を増大し最も有害な物質は廃止するためのメカニズムを提供する強い化学物質規制は有益であるという立場をとっている。ビジネスからのメッセージは明確である。”我々は上流側からの有害物質と製品が我々の職場や我々の顧客に届かないようにするスクリーニングを望む。” 2006年9月12日、ケムセック(CHEMSE)は、欧州議会議員(MEPs)保守党アンダース・ウィジュクマン、社会党ドレッテ・コルビー、及び自由党レナ・エクと協力してブリュッセルの欧州議会で新しいEUの化学物質規制REACHに関するセミナーを開催した。 IT企業であるデル(Dell)、世界のトップ3の建設会社であるスカンスカ(Skanska)、及びドラッグ・ストアー、ブーツ(Boots)からの代表は全て、彼らへの材料供給者によって提供される情報に明確に依存していること、及びサプライチェーン中の各社に同じ土俵を生み出す調和の取れたシステムに寄与するREACHが必要であることを述べた。物質、材料、製品が下流に行けば行くほど、それらに関する情報は薄くなり不正確になる。従って最もそうなりがちな会社によって上流のスクリーニングが行われなくてはならない。
ケムセックの代表パール・ロザンダーは、有害物質の不備な閾値に対する過度な依存に言及しつつ、理事会で提案された”適切な管理のルート”を厳しく批判した。閾値は、現在分っていることに依存するので、時間とともに変化する。今日、安全であると考えられていたことも明日は悲劇になるかもしれない。さらに、”適切な管理のルート”は、例えもっと良いもっと安全な代替が入手可能でも”非常に高い懸念のある物質(SVHC)”のあるものに使用を認可する道を開く! 議員(自由)レナ・エクは、”閾値に依存するシステムはヘルシンキに新設予定の化学物質庁に耐え難い負担を強いるであろう。しかし、私は議会のアプローチに沿った認可の仕組みを持った強いREACHはヨーロッパ産業にとってよいものであると信じる”−と述べた。 彼女は、最も危険な物質の使用を廃止すべきことが目的であると述べた議員(社会)ドレッテ・コルビーによって支持された。 しかし議員(保守)ウィジュクマンは、ほとんどの場合、我々はどこに危険が生じるのか事前に知ることはできない。サプライチェーンでの情報の流れの増加、及び、よく機能する認可と代替のメカニズムが、予測することができないかもしれないこれらの危険を防ぐために役に立つと述べた。 更なる情報については、ナルドノ・ニムピュノ(nardono@chemsec.org, www.chemsec.org)に連絡いただきたい。 訳注(参考資料)
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