zepp osaka REVIEW

 初めてのライブハウスであったが、どんな感じなのかと想像だけが脳裏を支配する。色々な人から、ライブハウスは危険だ(特に最前列付近)と聞いていたので緊張もしていた。友人はどうやら前列にいたらしく、おしくら饅頭状態だったらしい。体験しなくて良かったと、その時思った。(笑) ちょっと離れたところから見てましたが、たしかにひどかった。もみくちゃにされ、将棋倒しに近い状況もあった。行くなら、それなりの覚悟が必要だ。
 さて、念願のライブハウスに足を踏み入れる。中はどうなっているのか?と思っていたが、意外に広いとは思ったがステージとの距離はやっぱり近い。あとは、ライブハウスでの氷室のテンションの高さがどれぐらいなものなのか、期待が膨らむばかりであった。
 その期待は、現実のものとなった。オープニングナンバーからすでにテンションが高く、それに負けずにオーディエンス側もテンションが高くて、その一体感がたまらなく良かった。その一体感は、曲が進むにつれて更に加速していった。
 一部、セットリストに変更があったので、ビート系のナンバーがかなりのウェイトを占めていた。こういったアグレッシブなセットリストは、初めてではないだろうか。やはり、ライブハウスということで、静かなナンバーよりもビート系で勢いに任せて燃え尽きようという気持ちなのであろう。ひしひしとその想いは、ステージ上の氷室から伺える。さすがに氷室も、酸素吸入を幾度となくしていた。(笑) 特に、後半は氷室の得意とするナンバーが揃っていたし、いつもよりも磨きがかかっていた。
 アンコールも、全てビート系のナンバーである。もう、一度突き進んだらやすみはないゼ!とでもオーディエンスに言っているかのようだ。
 そして、この日に発売の(正式には11日発売)新曲であるGONNA BE ROUGE?も披露された。まだ、新曲を聴いていない人達は驚きととまどいを隠しきれなかった。氷室からすると、してやったりとでも思ったかも知れない。そんな、気の利いた演出?も用意されていた(といっても、大阪のツアーよりも前に披露はされているが・・・)。(笑)
 スティーブのギターソロも、少しアレンジされていた。更に見せ場を作り、オーディエンスのテンションを更に上げていた。次回のツアーに参加するとなれば、これ以上どうするのであろうか・・・そう思わせるぐらい凄かった。(笑)
 それはさておき、ツアーも終盤になると、やはりメンバーの一体感というものが凄く感じられる。スティーブ本田の息のあったギター演奏、田中の力のこもったドラム、西山のとても上手く格好の良いベース、そしておとぼけ混じりのホッピーの上手いキーボード、その一つ一つがとても良い一体感を生んでいる。幾度と無く長いツアーを重ねてきた結晶であろう。そして、片言の大阪弁も披露していた氷室。やっぱり、彼の歌があってこそのバックだし、バックあっての氷室である。まあ、いつも大阪でのツアーの時は大阪弁を披露するのだが・・・。(笑)
 やっぱ、ライブハウスは気持ち良いわ!と言った氷室。そして、また必ず帰って来るぞ!とも約束してくれた氷室。この言葉からも氷室の満足度が伺えるし、またファンもその言葉に酔いしれる。この空間の中にいたことは、最高のひとときであった。
  また、この場所に帰ってくることを待ち、氷室の最高のステージを期待しながら会場を後にした・・・。

  SET LIST

1
Bringing da noise  
2
SLEEPLESS NIGHT  
3
LOVE&GAME  
4
DRIVE  
5
LOST WEEKEND  
6
幻想と真実  
7
LOVER'S DAY  
8
Silent Blue  
9
Girls Be Glamorous  
10
DEMENTIA  
11
STAY  
12
NATIVE STRANGER  
13
JEALOUSYを眠らせて  
14
NO MORE FICTION  
15
WILD AT NIGHT  
16
TASTE OF MONEY  
17
ANGEL  
18
GONNA BE ROGUE?  
19
SEX&CLASH&ROCK'N'ROLL  
20
SUMMER GAME  
21
SHAKE THE FAKE