ANGEL        お勧め度★★★★☆

 氷室京介1stシングル
 シングルは名刺代わりと常日頃から言っている氷室であるが、まさにこの作品はその言葉にふさわしい。ライブでも、大抵メインの最後に持ってくることからも伺える。MCでも、俺が一番大切にしているエイトビートのロックンロールを贈りますと曲紹介している。まるで、自分の子供いや恋人でも紹介するかのようだ。とにかく、この曲に対する思い入れは相当なものである。
 歌詞からも、当時の氷室の気持ちが見え隠れしているように思う。臆病な俺を見つめなよ ANGEL 今飾りを捨てるから 裸の俺を見つめなよ ANGEL WOO WOO WOOの部分が、特にそう感じる(後に、歌詞が変わるのであるが・・・)。私自身もそのフレーズが好きで、心に伝わるものがあった。
 氷室のビート系の曲は三分台の曲が比較的多く、もちろんこの曲もそうである。あまり長すぎても良いとは限らないし、この少し短すぎるあたりがまた良いのだが・・・。(笑)
 日本の中でも、氷室は屈指のボーカリストだと自負している。CDとは全然違うアーティストがたくさんいるが、氷室はほぼそのままである、歌い方も当時は荒々しさが目立っていたが、それはそれで良かったし、今でもそうだが聞き手を退屈にさせない歌唱力がある。そういう部分も含めて、このANGELはこれからも大切な一曲としてファンの前で歌われ続けることであろう。
WORDS & MUSIC Kyosuke Himuro  TIME 3:49

  ROXY        お勧め度★★★★

 この曲には、少し思い出がある。どんな思い出かというと、Freedom くすんだ車での部分がFreedom 盗んだ車でと歌詞カードを見るまで気付かなかったからである。(笑) きっと、他の方もそう聞こえた人がいるのでは!? 本当は、それが狙いだったのではないかと思ったりもしましたが・・・。(笑)
 曲は、実に軽快なノリでテンションも上がります。ただ、最近ではこういったナンバーを聴くことが出来なくなりましたが・・・。
WORDS Kyosuke Himuro MUSIC Kyosuke Himuro Ken Yoshida
TIME 3:57

  LOVE&GAME        お勧め度★★★★★

 まさしく、氷室的ポップロックとでもいうか王道である。もう、お得意なリズムで右に出るものはいないであろう。聴けばわかる、みたいな。(笑)
 この曲も、ライブでは欠かすことの出来ない曲であり、非常に盛り上がる曲である。前半で使われることが多く、ある意味、掴みみたいな感じだ。(笑) とてもポップで、聴きやすくノリやすい。自分がベストを作るときも、必ず入れているナンバーである。ドライブなどで聴いていると、ちょっとスピードを出してしまう危険な曲でもありますが・・・。(笑)
 詳しくは知らないのだが、この曲は小泉今日子に提供した曲が元らしい。実際、その曲を聴いたことがないので判断はしかねますが・・・。
WORDS & MUSIC Kyosuke Himuro  TIME 4:23

  DEAR ALGERNON        お勧め度★★★★☆

 氷室京介2ndシングル
 アルバムのタイトルにもなっているアルジャーノンに花束をという本を読んで、感動した氷室がそのイメージを元に作られた曲である。ライブでは、弾き語りで演奏したこともあり、そっちの方が個人的には好きであるがスタジオバージョンでも遜色はない。
 好きなフレーズは、DEAR ALGERNON
優しさには出会えたかい DEAR ALGERNON 迷路のような この街のザワメキに DEAR ALGERNON 温もりには出会えたかい DEAR ALGERNON 抜け道をいつも 探してたオマエにという部分で、凄く心に残り感情移入してしまう。大事にしている曲だとは思うが、最近ではライブでは使われることがなくなってしまった。氷室としては、初めてシングルカットされた曲なのであるが・・・。
 話はそれるが、よく歌詞カードやライブビデオなどでALGERNONの文字をよく見るのだが、何かメッセージ的な意味が込められているのだろうか? 気になって仕方がないのだが・・・。(笑)
WORDS & MUSIC Kyosuke Himuro  TIME 3:47

  SEX&CLASH&ROCK'N'ROLL     お勧め度★★★☆

 この曲もライブでは欠かせない曲で、ライブではアレンジが施されていてとても格好良くなっている。ライブバージョンに関しては、また別のところで書きます。(笑)
 スタジオバージョンは、ポップ調で心を弾ませてくれる。歌詞も、ちょっとエッチで遊び心も満点で氷室らしい。(笑) 最初、曲名にも少し驚かされたが、曲を聴いた瞬間にはそんなことは全然気にならなかった。反対に、この曲にはこの詞しかないかなと思ったほどである。(笑) 氷室にしてみれば、この手の曲はすぐにでも作れてしまうのであろう。ライブで、中盤から後半にかけてよく使われるが、なんとなくわかるような気がする。
WORDS Kyosuke Himuro Goro Matsui MUSIC Kyosuke Himuro
TIME 3:41

  ALISON        お勧め度★★★★☆

 六曲目にして、やっとバラードである。とても良い曲で、先輩の結婚式で歌ってしまいました(場違いだったかも知れませんが・・・)。まあ、誰も聴いてませんでしたが・・・。(笑)
 この曲での好きなフレーズは、消えない笑顔を 綺麗な涙を そのすべてを 今 俺にくれないか なくしかけていた 最後のやさしさ おまえだけに 答えてほしいのさ 聴こえてるかい ALISON 聴こえてるかい ALISONの部分で、何とも言えない気持ちになる(長い・・・)。ライブでも聴いた曲であるが、とても良かった。最近では、あまり歌われなくなってしまったが・・・。
WORDS Kyosuke Himuro Goro Matsui MUSIC Kyosuke Himuro
TIME 5:19

  SHADOW BOXER        お勧め度★★★★

 この曲を聴くと、なんとなく勇気が沸いてくるというか前向きな気持ちになる。特に、明日にたどり着く頃には この雨も上がるだろう 振り向くことはしないサ TO BE MYSELF 今すぐに走り出せというフレーズが気に入っていて、落ち込んでいたときなどに良く聴いていた覚えがある。ライブで聴きたい。(笑)
 話は変わるが、この曲はBOOWY時代の曲に似ている気がする(それが何かは思い出せないのだが・・・)。また、こういった曲を作って欲しいなと思うのは私だけかな!?(笑)
WORDS Kyosuke Himuro Goro Matsui MUSIC Kyosuke Himuro
TIME 4:24

  TASTE OF MONEY        お勧め度★★★★

 この歌詞は、結構言いたい放題というか世の中の不満を訴えているというか、少しメッセージが込められた歌詞のようにも感じる。思わず共感してしまう部分も多く、氷室もこいうい風に世の中のことを感じていたのかと思ったりもした。
 やはり、この曲もライブではずっと使われている曲である。スタジオバージョンは、ポップであまりアグレッシブさを感じないが、ライブバーションは全然違う。(笑) 金がすべての世の中じゃねぇーぞ!というMCで紹介されるこの曲は、ファンのテンションをヒートアップさせる。
 なんにしても、ノリの良い曲であることは間違いないし、これからもファンの心を熱くさせるべく歌われ続けることであろう。
WORDS Kyosuke Himuro MUSIC Kyosuke Himuro Ken Yoshida
TIME 3:30

  STRANGER        お勧め度★★★★☆

 氷室としては珍しく、ファンの手紙を読んだことから作られた曲である。個人に対してのメッセージ的な曲は書かないと言っていた氷室が、心を動かされたのである。記憶が曖昧なのでハッキリとはしないが、僕は生まれてから一度も良いことがありませんというような内容が書かれていたらしく、そんな手紙の相手に対してのメッセージが込められた歌詞になっている。とてもうらやましい限りであるが、同じく私もこの曲で幾度となく勇気づけられたのであるが・・・。(笑)
 共感できる部分はたくさんあるのだが、駆け引きだけの街 夢の置き場探してる 時計仕掛けの夜に 縛られたくはないゼ Hey Little Darling その腕を さしだせよ すべてを変えるのさ Jokerを破り捨ててという部分が特に共感できて、私自身もとても実感している。
 解釈は人それぞれなので判断はお任せしますが、出世のためなら、人を陥れるような事までも平気でする世の中。そんな世の中でも安息の場所を探し、組織の中では色々束縛されることや言いたいことも言えず、上司が右を向けと言われば右を向き、左を向けと言われれば左を向かなければならない世の中。そんな世の中に縛られず、勇気を出して一歩踏み出そう、というようなメッセージを受けた(そのまま書いただけのような気もするが・・・)。
 まあ、雰囲気だけ感じ取ってもらえればうれしいかと。(笑) もし、じっくりと聴いていない人がいるなら良い機会なのでじっくりと聴いて欲しい曲である。特に、組織の中でもがいている人達には・・・。
WORDS & MUSIC Kyosuke Himuro  TIME 4:04

  PUSSY CAT        お勧め度★★★

 このアルバムの中で、唯一嫌いだった曲である・・・。(笑) ちょっと苦手な曲調であったが、何度も何度も聴いていると好きになった(慣れてしまったともいうが・・・)。
 曲名も、ちょっとエッチだし歌詞の内容も曲名どおりというか・・・。(汗) まあ、氷室らしいといえば氷室らしいのであるが。(笑) 遊び心があって、意外とアグレッシブな曲調である。
WORDS & MUSIC Kyosuke Himuro  TIME 4:01

  独りファシズム        お勧め度★★★

 このアルバムの中で、唯一作詞していない曲である。では、誰が詞を担当してるのかといえば、実に意外な人物なのである。その人の名は、泉谷しげるである。不思議なコラボレートだとは思ったが、意外にも良い詞を書いていて曲ともマッチしている。
 後の作品でWILLという曲が生まれるのだが、個人的にはこの曲を元に作ったように感じた。アルバム全体の中では、ちょっと浮いている存在なのであるが・・・。(笑)
WORDS Shigeru Izumiya MUSIC Shigeru Izumiya  TIME 5:23