謎のボールペン。実は・・・

突然、写真のボールペンが、送り主不明のまま届きました。

初めはサンプルのダイレクトメールだろうと思ったものの、送り主不明では宣伝にならないし、味わいのある木質のグリップが無料にしては高級すぎるのです。

よく見れば僕のイニシャルまで彫りこまれていて、ぜひとも使いたい好みの一品でしたが何やら不安で、暫く玄関脇の棚の上に置きっぱなしにしていました。

そんなある日、一本の電話が掛かり、謎が解けたのです。

電話の主は、中学時代にお世話になった学習塾の懐かしい恩師でした。

師曰く、長年続けてきた塾も時流に押されて締めることとなったので、当時の塾生に記念として送ってくださったとのこと、その際依頼した文具店がうっかり送り主を記載し忘れてしまった事が判明し、お電話をくださったとのことでした。

今では仕事で日々このボールペンを有り難く使わせていただいています。

このボールペンのグリップは、ウィスキー樽の古材ホワイトオークで作られており、とても味わい深いものです。

この渋さに加えて、先生の深い慈愛に満ちたこのボールペンは、僕の愛玩品として職場で大切に使わせていただいています。

河村先生、どうもありがとうございました。

中学時代河村塾での日々は、勉強もさることながら、僕の人生にとって豊かで温かな想い出の一ページとなりました。

河村先生を初め、一緒に通った塾生の仲間達には、心から感謝しています。

これからも、皆ずっと元気でいてください。

2021年01月28日