学名
(意味) |
ビオラ・オドラータ
Viola odorata
(芳香のある) |
英語名 |
Sweet violet |
和名(日本語名) |
ニオイスミレ(匂い菫) |
分類 |
スミレ科 多年草 |
原産地 |
北アフリカ、ヨーロッパ |
特徴 |
スミレ科の多年草で、草丈は5〜8cmです。
スイートバイオレット(ヴァイオレットスウィート、ニオイスミレ、匂い菫)の他に、ハーツイーズ(サンシキスミレ、三色スミレ)(Viola tricolor)と紫花地丁(しかじちょう、ノジスミレ)(Viola yedoensis)の3種類があります。
それぞれに少しずつ葉の形や花の色が異なりますが、どれも薬用として効能(効果、効用、薬効、作用)があります。
ニオイスミレ(匂い菫)の名前は、その香りと花の色に由来しており、栽培の歴史は2000年を越えるといわれています。
香水の材料としての用途も多く、現在も南フランスでは大量に栽培されています。
かつてギリシャでは、香りが頭痛や目眩を予防することから、スミレの花を身につけることを勧めたそうです。
全草薬用として使用(利用)できますが、主に花と葉を使用(利用)します。
世界中のフィールドを彩る香りの高いスミレで、一度植えつけておくと、ランナーで繁殖し、一面覆われてしまいます。
葉は濃いグリーンで、卵形です。
3〜5月にかけて、紫色や白色の花をつけます。 |
成分 |
ビタミンC、アルカロイド、フラボノイド、サポニン、グリコサイト、ビオラルチン等。 |
効能(効果、効用、薬効、作用) |
○咳止めや喉の痛み、気管支炎、口内炎、去痰作用に良いとされています。
○利尿作用、緩下作用と共に、神経疲労や興奮を和らげる働きもあるようです。 |
使い方(利用法、利用方法、活用法) |
花は生でサラダに入れたり、砂糖漬けにして砂糖菓子、飲み物の色づけや香り付け等に使用(利用)します。
また、特にハーブティー(ハーブ茶、お茶)にして飲むと、二日酔いや気管支炎に効能(効果、効用、薬効、作用)があるとされています。
○花を浸出液やシロップ漬けにして、お湯で薄めてハーブティー(ハーブ茶、お茶)にして飲んだり、うがい薬にしたりと、冬にはとても便利なハーブ(香草、薬草、植物)の一つです。
○花をお砂糖で固めてお菓子の飾りに使用(利用)したり、紅茶などに入れるお砂糖としても使用(利用)できます。紅茶の上にスミレの花を浮かべてお客様をおもてなしなんて、とてもステキですね。 |
育て方(栽培方法、管理方法) |
日の当たる場所から半日陰までと、生育環境は広く、腐葉土を沢山すき込まれた、水はけの良い土地を好みます。
冬は落ち葉を沢山載せて、越冬させます。
増やし方は、播種かランナーを切って増やします。 |