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日付け2016.12月

○東京農工大学開胸手術セミナーにて

心臓病のなかで、過剰な液体が心膜腔内に貯留し多量の心嚢水貯留がすると、心タンポナーゼという状態になります。 この状態に対する、新しい外科手術法が紹介されました。手術時の問題点や、術後管理などの講義があり当院でも今までの治療法に加えて実施していきたいとおもいました


院長
日付け2016.11月

○眼科セミナーにて

いろいろな全身疾患から眼に症状の出る病気についてのセミナーがありました。中でも猫に、ある抗生物質を投与すると急性に網膜が変性を起し 失明してしまう病気や、仔猫に、ある駆虫薬を投与しても失明してしまう事があるので、注意しなければなりません。また同時に緑内障の講義もあり、なかなか 治りずらい猫緑内障の手術法についても講義がありました。当院での手術手技と同じでした。


院長
2016.10月

○東京農工大学セミナーにて
大学病院の経験にもとずいたBESTな情報セミナーがありました。
●心臓; 多くの症例の中で、心臓の血液検査(心トロポニンや BNPの検査の意義)及び、たくさんある心薬の使い方について。
最近のある心薬は血管拡張と心拍出量が増加し、血圧は下がらない為、急性心不全には適さないとか。また、このような時に良い薬が昔からある薬であったりして。なかなか興味深いものがありました。
●腎臓;最近話題のSDMA(早期腎臓機能検査)にて異常があり、心不全を併発してる場合の、いい治療薬などいろいろ紹介されてました。また、腎臓疾患時に点滴治療しても腎臓の血液検査の数値がなかなか下がらない時の対処法など。
●外科;会陰ヘルニアと直腸憩室合併時の併発症や再発が少ない、新しい術式講義がありました。そして、すべての手術後に発生しうる急性腎不全をできるだけ予防する為の、術前に投与する薬についても講義がありました。
○統合医療学会において(人間と合同)
●健康長寿の為に活用したサプリメントについて
脳卒中、認知症の予防;葉酸(天然物より合成)、イチョウ葉エキス、エクストラバージンオリーブオイルなど。
ロコモチィブ症候群;膝関節保護:グルコサミン、コンドロイチン。骨粗しょう症;カルシウム、マグネシウム、ビタミンD,K,CBPなど
高血圧、LDLコレステロール低下作用;紅麹(べにこうじ)ただし、注意点として必要な含有量を投与しなければならない事や、値段などを確認し信頼あるとこりで購入することが大事です。
また、サプリメントによっては、医薬品と併用すると効果が激減することもありますので、必ず病院に相談する事が大事です。

院長
2016.8月

○東京農工大学エマージェンシー(救急疾患)セミナーにて
今回は最先端医療を行っている大学病院での最新のエマージェンシー対処法セミナーがありました。いろいろな病気の治療の中で DIC(播種性血管内凝固)の新しい治療法、考え方の講演がありました。
DICは犬では腫瘍、膵炎、慢性活動性肝炎、熱中症、敗血症時に多く、猫では腫瘍、膵炎、敗血症、感染症、泌尿器疾患などに多く、なってしまうと 死亡率が70〜80%とも言われてます。DICを3タイプに分類し、それぞれのタイプにおいて的をしぼった薬の最新の使い方のセミナーでした。


○癌専門医による抗癌剤のセミナーにて
抗癌剤は、毎年セミナーに参加して最新情報を入手してますが、当院開業して25年経過しましたが、基本的な薬は今年もあまり変わっておりませんでした。ただ、ジェネリック品が依然よりかなり出ており 安価に治療ができるようになった事と、 それぞれの抗がん剤に対する副作用対策にいろいろな方法や薬が考案された点は25年前とはだいぶ変わってきおります。たとえば、ドキソルビシンという抗がん剤は、 リンパ腫やリンパ球性白血病、血管肉腫、骨肉腫などによく使われますが、副作用もいろいろあり、たとえば胃腸障害時などに効く抗生物質の紹介や心毒性の軽減の為にデクスラゾキサンという薬を使うといいことや、 この薬が血管外露漏出した時の対処法など(ひどい時は癌専門医の病院でも足を切断した事例があるとの事)では、ある薬を漏出後3時間以内に静脈注射すれば、ほとんど問題ないとの事でした。また、シクロフォスファミド という抗癌剤は出血性無菌性膀胱炎の副作用が出る事が多く、この時はある薬を抗癌剤投与後、3時間、6時間、9時間、12時間、15時間と、合計6回投与すればほぼ確実に予防出来るとの事でした。大変有意義なセミナーでした。

○再生医療学会にて
間葉系幹細胞療法にて最新の臨床報告が発表されました。炎症性腸疾患(IPD)の の一般的な治療法である抗生剤やステロイドで良化しなかった犬猫に脂肪幹細胞療法を行った結果、約80%が回復したとのことでした。 また、猫の難治性口内炎においても免疫抑制剤(ステロイドなど)や全部の歯を抜歯する方法 がありますが、これらの方法にても良化しなかった猫に脂肪幹細胞療法を行った結果、70%が回復したとの事でした。当院では、ステロイドにてはよく治療しますが、全部の歯を抜歯する方法は、猫の歯が全部なくなった事を考えると (それで必ずよくなるとは限らない為)あまり気がすすまなかったのですが、この方法を取り入れれば全部の歯を抜歯する前に再生医療法を実施すべきではないかと考えさせられました。


院長
2016.7月

○東京農工大学犬猫輸血セミナーにて
犬猫の輸血の最新セミナーがありました。輸血前に使う最新の薬の投与法や、輸血後に気をつけなければならない点など 大変ためになる講義でした。


○難治性下痢についてのセミナーにて
犬と猫についての難治性下痢についてのセミナーがありました。なかでも、クロラムブシルという薬(当院にて常備)が 難治性腸炎に効くことが多いことや、腸リンパ管拡張症の犬に薬をあたえなくても、ある食事療法にて良化する事が多いこと、特に最近 短頭種に多い事が報告されておりました。


院長
2016.5月

○東京農工大学;脾臓セミナーにて
脾臓についてのセミナーがありました。動物では、脾臓の腫瘍は多く手術にて全部摘出する事が多いのですが、人間ではなかなかそうはいきません。 と言うのは、そもそも脾臓という臓器の機能が、人間と犬猫とは違うからです。動物では、どちらかというと多量の血液を脾臓に貯蔵し必要に応じて排出する 機能が大半なのですが、人間では血液を貯蔵する機能はわずかです。ただ、人間の脾臓は他に免疫機能を司る強い機能があり、防衛脾とも言われるくらいです。したがって、いろいろな病気の為に脾臓を摘出してしまうと、 動物では摘出した事によるメリットが多いのですが、人間では摘出する事により免疫機能が低下して術後、脾摘後劇症感染症なの合併症などを発症し死亡する事が多い為、手術するにしても全部摘出しないで、出来るだけ脾臓 を残す手術が多いそうです。
当院では、犬猫以外にも兎、かめ、モルモット、ハムスターなど色々な動物を診察しておりますが、やはり動物種により違う事は多々ありますので注意が必要です。


院長
2016.4月

○東京農工大学胸部レントゲン読影セミナーにて
胸部レントゲン読影は、昔からある検査法ですが、最近レントゲン撮影のデジタル化が進み今まで判らなかった情報が判るようになりました。撮影した写真を拡大したり、コントラストをかえたり、 コンピューター画像処理をしたりとか……。
いろいろなテクニックの講義でCT、MR検査ほどではありませんが、今までの通常のレントゲン撮影よりもかなり多くの情報を、例えば、"肺癌の早期発症所見"などを得る事が出来るようになりました。


院長
2016,3月

○東京農工大学皮膚病セミナーにて
いろいろな皮膚病がある中での鑑別法の講義でした。 人間の皮膚科医などは、特殊な皮膚病を除き、検査などしなくても鑑別出来るように、動物でも出来るとの事。 そんな鑑別法も含め、どんな皮膚病の痒みもおさえる新薬の紹介もあり今後の治療に活かしたいと思いました。当院では、その他の病気でも 飼い主様の要望をお伺いしながら、最小限の検査にて病気が治癒できるような、日々の診療を心がけております。

○免疫介在性血液疾患のセミナーにて
免疫介在性血液疾患といっても、いろいろのタイプの疾患があり鑑別疾患においての注意事項や、最新の治療プロトコール(IVIG療法) などは、犬においてかなり治療効果が良いとの事。効果は通常治療に使用するステロイドよりも早く1週間効果持続するとのことでした。
その他、日常よく遭遇する血小板減少症などの最新の治療法の講義もありました。


院長
2016.2月

○乗り物酔い

乗り物酔い予防の為には、一般的には酔い止めの薬を飲ませますが、 鹿児島大学において、耳ツボを刺激する事により車酔いを防止できる発表がありました。 当院では、今まで脳障害の動物に耳鍼治療をして反応した症例も経験してましたので、 今回の報告は、動物の鍼治療普及の為にはとてもいい事だと思いました。 当院でも、この方法は実施してますので, ご希望の方はご相談下さい。


院長
2016.1月

○脳神経及び脊椎外科セミナー

セミナーに参加してみて、動物の脳、脊椎の最先端手術の紹介がいろいろありました。 まだ、人間と違い、わかってない事も多く、また検査・手術設備も高額な為、一般開業医が脳外科手術を 行うのは、まだ先のような印象を受けました。ただ、当院では白内障手術などの手術顕微鏡下手術も行っておりますので 手法に関しては眼内手術と共通点が多いと思いました。


院長
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