徒然メモ2015


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  2015年11月14日

  時代の節目を感じます。
  13年間で17万キロ走ったクラウンをやっと買い替えることとしました。結局、新型プリウスです。申込初日の11月9日朝一でディーラーに行きましたが、何と「申込みの予約」がたまっていて、私は宮城県で400番目の注文でした。納車は来年4月だそうです。ま、いいでしょう。
  サルドシ生まれの私が、くるっとまわって来年サルドシ。我が家の息子も娘も来年進学。
  安倍政権も波に乗り、この国の経済も来年は本格的なデフレ脱却でしょう。政治でも、平身低頭オオセゴモットモの無脳反射外交を脱し、お隣の国にダメなものはダメを言い出しました。集団的自衛権、行ってみれば日米同盟の域外拡大も始まります。
  今日のパリの同時多発テロを見ると、年末までまだまだひと揉めふた揉めあるでしょうが、中東の宗教戦争も極東の歴史戦争も年明けからは、主要民主主義国からの本格反撃が始まるでしょう。
  ミッドウエーはまさに目の前です。
 
     
     
  2015年10月24日

  話題はクリーンディーゼルですね。
  以前、ハイブリッドは複雑すぎて、世界的に見て次世代の主力たりえない、なんて書いちゃったから、クリーンディーゼル問題に触れないわけにはいきません。
  もちろん、フォルクスワーゲンの不正問題は明らかに意図的ですので、非難しても非難しきれないぐらいの大問題ですが、ここではドイツの企業文化まで持ち出して論じることはいたしません。
  あくまでテクニカルな問題として論じてみます。
  ①廃棄処理装置不要のマツダ式クリーンディーゼルが、解決策となるか?
  もしかしたら有望かもしれません。しかし、この方式も試験場を出て、市街地走行での試験による実証は必須ですね。急発進や登坂時の排ガス量はこの方式でも増すでしょう。ディーゼルの宿命です。
  ②クリーンディーゼルを用いたハイブリッドはあるか?
  これが最終像の可能性があります。
  現在のガソリンエンジン式ハイブリッドのエンジンを、ディーゼルに置き換えるだけではダメでしょう。ディーゼルエンジンをちょこちょこオンオフするのでは、また排ガス問題が起きてしまいます。ディーゼルの特性を生かして、一度オンしたら一定の回転速度で回し続けることにより効率的なエンジンとなります。このための最適なハイブリッド技術を確立するまで時間がかかるでしょうね。
  いずれにしてもトヨタは、ハイブリッド技術でガソリンエンジンのエネルギー効率25%から50%超まで押し上げました。すごいことです。現在のところ技術的に最もエネルギー効率が高いのは石炭火力発電所のコンバインド式発電の約60%です。これがあるからハイブリッドより電気自動車をエコな車と評価しているわけです。
  ちなみに原子力発電の熱効率は10~30%しかありませんので、この電気をあてにした電気自動車ではエコでもなんでもありません。
  もしディーゼルハイブリッドが完成すれば、ただでさえエネルギー効率が40~50%のディーゼルエンジンを60%超までもっていけるのではないでしょうか。
  結果として、火力発電よりもエネルギー効率が上がることとなります。これが可能なら電気自動車は消えますね。
  素人の夢物語でした。シツレイ。
 
     
     
  2015年9月19日

  本日未明、安保法案やっと参議院も通過しましたね。慶賀の至りです。
  岸総理の60年安保の時に国会を取り巻いたデモが15万人、その後の総選挙、自民党大勝利。
  今回の安倍総理の安保法案を反対する国会周辺のデモが1万5千人、これでは来年の参議院選挙を衆院とのダブルにしたら、野党は完膚なきまでに負けるでしょうね。これが民主主義というものです。
  民主主義とは多数決です。それ以下でも、それ以上でもない。
  ノイジー・マイノリティーがどんなに騒いでも、サイレント・マジョリティーには勝てない。
  政治家の力というのは、いかにしてマジョリティーを手中に収めるかでしょう。民主党をはじめ、反対派の勢力は今回の安保法案審議にあたり、次なるマジョリティーを得る努力を十分にしたでしょうか? 私の目からは極めて稚拙だな、と見えました。
  憲法違反、憲法違反、憲法違反のオーム返ししかありませんでした。
  町内の一斉清掃参加の断りを、「おじいちゃんの遺言」でダメなんだと言い続けるようなものじゃないですか。しかも血のつながりもない、よそのおじいちゃんの。
  「おじいちゃんの遺言」なんてよその家にはどうでもいいことで、ズルばっかりしていられないことだけは、はっきりしているんだから、「おじいちゃんの遺言」を変えるか、「おじいちゃんの遺言」を気にせずに別の基準で行動するか、「おじいちゃんの遺言」を守るけど皆にお弁当でも持っていくか、しなきゃだめでしょ。
  今後の野党の成長を祈ります。
 
     
     
  2015年8月22日

  見事でした、安倍談話。
  大切りに三題噺というのがありますが、まさに座布団3枚ものでした。
  「侵略、植民地、反省」とかけて「西洋諸国の侵略植民地化とその後のブロック経済に抗した近代日本と解く」、その心は「満州事変から敗戦まで道を誤ったが、その深い反省に立ち一貫して民族自決世界平和に貢献してきた」という感じでした。
  相戦った戦勝国の元兵士の和解活動や、中国残留孤児を救ってくれた人々を褒めたたえる一文もよかった。

  中国株式市場の暴落をきっかけに、世界経済が足踏みしそうになっています。
  9月に北京で開かれる抗日戦勝利70周年記念式典は、どうも歴史の転機をなりそうな気がします。

  私は、日本の第二次大戦は1937年の盧溝橋事件から始まっていると考えています。この年、盧溝橋事件、通州事件、広安門事件、第二次上海事変そして南京事変と続きますが、なかなか火がつかない塗れ松葉に誰かが何度も何度も火をつけようとしているように見えます。
  一部は中国共産党が日本と国民党を戦わせるために、裏で動いていたことを認めていますが、私にはこの全部が誰かの台本で動いていたのではないかと思えます。モスクワのコミンテルンの資料が公表されたら見てみたいものですね。
  さて、その裏工作、諜報戦、情報戦のお得意な、日本との非戦闘国が北京にそろい踏みとなるわけですね。なんとも興味深い限りです。
  
 
     
     
  2015年8月8日

  摂氏35度(華氏95度)超の夏、仙台では昨日で終わりのようですね。僕が学生のころは、あり得ない数字です。仙台では30度越えの日は1週間ほどだった気がします。換算好き、計算尺好きの僕は、摂氏25度=華氏77度(七七銀行と覚えました)を暗記しておいて、摂氏が5度上下で華氏が9度上下と覚えて、間に合っていたのですが。
  昭和51年に長野県松本で東医体という、医学部の学生のスポーツ大会があり、それに参加したときに、人生初めて35度を体験しました。我が人生でそうそう味わえない貴重な体験をしたぞ、と思い、しばらくみんなに自慢していました。秋田の母に、「35度のときに松本の護国神社の境内を歩く人は少なかったけど、スズメは飛んでいたよ」と電話をすると、母が「スズメってすごいな」と変なところを感動していました。要するに、それが今では、という話です。
  今日からは、30度台前半の暑さに落ち着くようですね。7月末にキャンプに行った乳頭温泉は、気温24度で赤とんぼが飛び蝉の声はカナカナでした。今週あたりから平地の我が家の庭のアブラゼミの合唱にも、日暮しのカナカナが混じり始めることでしょう。
  いよいよお盆ですね。第二次大戦の日本の敗戦後70年です。負けてしまった後ろめたさをひた隠し、交戦国には一切賠償せず、やむを得ず荒らしてしまったアジアの戦地にその後独立した国々に援助を続けた70年でした。立派ですよ。
  その戦後独立した国々の中の2カ国、中華人民共和国と大韓民国だけが、あたかも日本の交戦国もとい戦勝国だった振りをして、9月に北京で抗日戦勝利70周年記念式典を祝おうとしています。悪い冗談ですね。
  若い人は、小島 譲 の太平洋戦争、日中戦争を読んでみてください。
  さて14日の安倍談話、現在進行中の歴史戦にどう挑むのか。見ものですね。
 
     
     
  2015年7月23日

  2ヶ月ぶりの更新です。お待たせいたしました。
  当院では常時8台のパソコンが稼働しておりますが、私がその道のど素人なので、安全のためにインターネットに物理的に全く接続していないローカルネットで6台が診療用として使われ、残り2台が独立してインターネットにつながっております。その内の1台が、このホームページ管理用に動いているわけですが、5月に突然うんともすんとも動かなくなりました。
  パソコンだけではなくて、同時に医院でも自宅でもいろいろと事件が起きて解決に手間取り、当院顧問のSEにホームページ更新が可能な環境を新たに作ってもらって、何とか作業できるようになったのが今週初めです。
  皆様にはご迷惑をおかけいたしました。
  またボチボチ、この徒然メモを更新してゆきます。よろしくお願い申し上げます。
 
     
     
  2015年5月16日

  3月末から順調に土曜走り通勤をしていましたが、今朝の雨でついに1回お休み。疲れがたまっていたので、ちょうどいい休憩になりました。
  安倍首相のアメリカ議会での挨拶、かっこよかったですね。英語の発音が云々なんていっている人は、語学がまだまだ生噛りでしょう。あの味がいいんです。スクリプトライター、外務省の役人でしょうね、満点です。夏の談話も期待できるゾ。
  さて、京都学会参加のオマケの話し。
  帰りの新幹線で本を読もうと、京都駅の売店で新書 とつげき東北著 「科学する麻雀」 2004年 を買いました。著者が東北大出身の後輩だから、というだけの理由で買ったのですが、感動しました。理屈くさくてつまらない文体は東北大の味そのものです。しかし、自分の頭だけで考えて、他人の考えをまったく参考にせず、しかししっかりとした統計手法で考察している様は、まさに東北大!! その後、この本がその後の麻雀の手法を画期的に変化させたことを知り、なおさら感動しました。その後、著者は中央官庁の役人となり、役人の手当ての低さをネット告発したりして物議をかもしているようですが、また何か大きな仕事をしてくれることを期待しております。
 
     
  
   
  2015年4月11日

  桜が咲いてから寒くなりましたね。我が家の庭の桜は、4日土曜には開花しましたが、1週間たってまだ5分咲きです。今日土曜と月曜火曜が仙台は雨のようですが、満開前ですので花散らしの雨にはならないようです。ま、どうあれ兼好法師にまねて、「咲きぬべきほどの梢、散り萎れたる庭などこそ、見所多けれ」、と眺めるつもりですが。
  9日の木曜日に、新幹線強行日帰りで京都の形成外科学会に参加して来ました。一言、疲れました。
  私の学会参加にあわせて、職員旅行や家族旅行を計画していましたが、JTBで1月はじめに団体旅行を申し込み、ホテル予約満杯で旅行取りやめ。4月はじめに京都で医学界総会が開かれることや、中国の連休に合わせた花見ツアー人気で、宿泊予約が3ヶ月前では遅すぎるのだそうです。ということで、強行京と出張と相成りました。
  収穫は、南禅寺の三門、金地院のコケで覆われた庭、などもありますが、一番はレーザー治療器の進歩に触れたことでしょうか。
  イレズミ取りに使われるQスイッチレーザーが、ナノ秒スパイクのものからピコ秒スパイクになりました。これで治療効果は同じままで、痛みが非常に抑えられることとなるでしょう。
  それからレーザービームを皮膚の深部を焦点として円錐型に回転させ、皮膚表面には障害を与えず皮下に熱エネルギーを送り込むというハンドピースの開発も、実に賢いものだと思いました。今後、いろいろな臨床応用が出てくることでしょう。
  どんな学会に参加しても、知的好奇心が刺激されるものですね。

  
 
     
     
  2015年3月14日

  震災から4年たちましたね。今日から仙台では国連防災会議が開かれます。天皇皇后両陛下、安倍首相はじめ各国の元首級が集まっているようです。交通規制を見ると、市中心部と泉パークタウン、そして石巻市内ですから、来賓の宿泊場所はロイヤルパークホテルでしょうね。警察の警備も大変ですね。当院の患者の何人かも通訳ボランティアなどで活躍しているようです。仙台市民として少し誇らしいな。
  ちょっとだけ語学の話し。
  私は、英語であれば辞書なし読書、映画の字幕なし聞き取り、ナマリは強いけど日常会話まで可能です。女房が英会話教えててその程度かよ、の声が聞こえてきますが、その程度です。今日言いたいのは自慢ではなくて、語学力がどの程度必要なのかということです。私の医院には、外国人の患者がほぼ毎日訪れますので、私の語学力が大いに役立っていますが、果たして義務教育で子供全員が学ばなければいけないものでしょうか? という話しです。
  外国語を学ぶということは、自転車の乗り方を学ぶとか水泳を学ぶというのに似ています。できるに越したことはないけど、できない子がいたっていいじゃない、と思います。
  話しは超ジャンプしますが、ここからが私の言いたいことです。世界の指導層の語学力の話です。まずアメリカ大統領、できるのは英語だけと思ってまず間違いなし。日本の首相、吉田茂、宮沢喜一などを除けば、英語の挨拶程度でしょう。大国は似たようなもの。
  問題はここからで、韓国の李承晩、ベトナムのゴ・ディン・ジェム、最近ではアフガニスタンのカルザイ大統領、イラクのマリキ首相と並ぶと。
  要するに民意と関係なくアメリカが押し付けた国の指導者たちです。共通点、英語ができる。
  もっと大きな共通点、私服を肥やし、自己保身のみに汲々とし、自国民の犠牲をいとわず、必要とあれば虐殺するリーダーたちです。
  何年留学しようが、奥さんが白人であろうが、だめな人間はだめなのです。
  英語ができたほうがいい、自転車に乗れたほうがいい、泳げたほうがいい、でも大事なのは人間を育てることなのです。そんなのができないからって怒っちゃだめです。英語は基本をちょこっと教えたら、あとは選択科目でいいと思います。マイナーな意見でしょうね。
 
     
     
  2015年2月18日

  本日は、切らないタルミ取りの話、番外編です。
  顔のタルミの根本原因は、もちろん加齢変化です。結局老化です。
  人間のあらゆる組織が加齢変化を起こすわけですが、顔のタルミを理解するには、大きく分けて3つの組織の老化を考えなければいけません。
  まず、一番表面の皮膚の老化、弾力つまり張りがなくなりシワシワしながら伸びてしまいます。皮下脂肪をぴっちり包み込む力を失い、タルミを引き起こすわけです。古典的なタルミ取り手術は、皮膚をギュッと引き上げて切除し縫い付ける方法でした。
  次は線維組織の老化です。皮膚の下にある線維性の膜組織(SMAS)や、骨と皮膚をつなぎとめる線維が間延びすることによりタルミが生じます。最近のリフト手術は、この修正を狙った手術法です。そして、私の紹介した切らないタルミ取りの種々の機械も、この皮下の線維組織を元気にしようとするものです。
  そして最後に、顔の骨自体の加齢変化もタルミの大きな原因となります。
  骨の老化の代名詞のようにいわれているのが骨粗しょう症ですが、顔の骨でも骨の痩せ萎縮が進みます。重力の影響を受けながらどんどん骨が痩せますので、頬骨は痩せて小さくなり、眼球を入れる眼窩は大きくなって下方外側に広がります。結果として目が落ち窪み、頬がタルミます。すべての組織を最終的に支える梁(ハリ)、つまり骨自体が痩せて落ちるわけですから。
  この最後の骨の老化を補ってタルミ修正する治療が、最近話題になっています。
  痩せた頬骨周囲に硬めのヒアルロン酸を注入して、頬のタルミを修正する方法です。

  アメリカのFDAから初めてヒアルロン酸注入薬として認可を受けたアラガン社のジュベダームは、日本の厚労省でも正式に認可を受けました。アラガン社はこの市場開拓のために、同社が以前から販売していたシワ取り薬剤ボトックスと組み合わせた使用法、「ビスタ・シャエイプ」を普及させようとしています。
  確かに結果はすばらしいですが、私はこの方法の実演講習を受けてみて、ヒアルロン酸 + ボトックス はアラガン社手前味噌の抱き合わせ商法だなと気づきました。肝要な点、この治療に含まれる革新的な発想は、上記の骨の老化の修正でしょう。
  職員や家族で試しにやってみて、私の理解で行けそうだなと確信できましたら、当院でもヒアルロン酸注入による頬のタルミ取りも治療法に加えることといたします。当院では、ボトックスとの抱き合わせ使用を原則なしで行こうと思っています。
 
     
     
  2015年1月30日

  イスラム国に捉えられた後藤健二さんの帰還を祈ります。
  それにしても、この事件に関する国内世論、政府の対応を見ていると、日本もずいぶん大人になったな、と思います。マスコミ報道も一部を除けば冷静ですね。

  専門家から笑われそうですが、高校までの私の知識で近現代史を大雑把に捉えると、
①第一次世界大戦 → 絶対王権国家の消滅
②第二次世界大戦 → ヨーロッパ帝国主義の終焉と植民地の解放
③米ソ冷戦      → 社会主義体制の自滅崩壊
といった感じでしょうか。もちろん実際は複雑怪奇で、人それぞれ百通りにも捉え方はあるでしょうが。

  さて、この夏、安倍総理は終戦後70年記念談話を出すようです。今までの首相が出した数々の談話、つまり戦犯国からの反省のメッセージを、安倍総理が繰り返すとは到底考えられませんね。
  私は、「昭和天皇の終戦の詔勅」が大好きです。ポツダム宣言の受諾にいたるまでの状況分析が極めて冷徹で、かつ敗戦後の国と国民の歩むべき道をしっかりと伝える名文です。敗戦後のこの国の歩みは、まさにこの詔勅のとおりではありませんか。この文を書いたのが、時の総理の鈴木貫太郎なのか、昭和天皇が筆を入れたのかはわかりませんが、これ以上の名文はなかなかありません。
  日本人として現在の世界を俯瞰すると、植民地解放の副作用としてよみがえった宗教国家の問題(イスラム国やイスラエル問題)、そして第二次大戦を生き延びた中華式の腐臭紛々の非民主的官僚主義の問題があります。つまり、アジアの西の宗教戦とアジアの東の歴史戦とが現在進行中です。
  日本がこの戦いの戦勝国側に付くには、軸足を常に民主主義の側、科学的な実証主義の側に立つことでしょうね。
  安倍総理の名談話を期待いたします。 (スクリプトライターになりたいな)
 
     
     
  2015年1月16日

  新年あけましておめでとうございます。
  4ヶ月ぶりの更新となってしまいました。週末に町内会やら子供の世話やらでアタフタとして、徒然日記をお休みしてしまいました。この間、患者様にも先生のブログさっぱり更新されてないよ、とお叱りを受けることもしばしばでした。今年は、月イチ更新を目標に頑張ってみたいと思います。
  さて、今回は軽く新年の挨拶ということで、我が家の居間に飾ってある1月の色紙を紹介いたします。子供の国語教育用に、私が下手な字で書いたものですが。

  新しき年の初めの 初春の
    今日降る雪の
      いや重け吉事 (イヤシケヨゴト)

  万葉集20巻より、大伴家持作、ですね。最近の研究では大伴家持は万葉集の最終編者で、この歌は759年正月に因幡の国(鳥取県国府)で読まれたものだそうです。大伴家持は歌人として有名で、お年を召したかたには「海行かば」の作者として知られていますね。しかし彼の経歴をみると、彼の肩書きは高位の武人で、越中の守(富山)、因幡の守(鳥取)などいろいろな地方の長官職を歴任した後、最後は陸奥按察使持節 征東将軍として宮城県多賀城に赴任し亡くなっています。宮城県に万葉集にちなむ公園が作られていますが、万葉集の完成は783年で、彼が因幡の国に赴任中に完成したもののようです。
  でも、正月にふさわしいいい歌ですよね。