徒然メモ2011




     
  2011年10月29日

 石巻市、市の復興計画定まらず、被災地住民が家を修復しようか移転しようか困惑続く。今朝のNHKニュースでやってましたね。
 そう言えば、6月頃のニュースでは石巻市で魚の腐敗臭を処理できずとか、9月のニュースでは石巻の瓦礫集積所で火事とか、10月のニュースでは石巻の仮設住宅に空きがあるのに入居者募集打ち切るとかを思い出します。震災処理のマズさ即「石巻市」という感じがしてしまいますね。
 復興計画作成は学識経験者の意見を聞いて、地元住民の意向を調べて、国からどれだけ予算を取れるか相談して・・・・・、なんて感じで行政をしているのでしょうか。市長も担当職員も、種々の会議の資料を作り、司会をして、話を聞いて、国の役所に出掛け・・・・、なんていう仕事に明け暮れて寝る暇もないんでしょうね。私に言わせれば、「菅 直人 いまだ石巻で死せず」の一言です。一生懸命やっていると思っている市長よ、あなたがブレーキなのだ。
 被災地の状況を自分の目に焼き付け被災者の寒さに強く共感し、夜中に市長室の机に市の地図を広げ、深呼吸してマジックペンでえいやっと線を引く、ぐいっと湯呑で酒を飲む、翌朝部下を呼びこれで行くから住民を説得して来いと指示、自分は作業着姿のまま霞が関に向かい関係大臣と省庁に協力をお願いし、予算が取れるまで霞が関に張り付く・・・・・、なんていう市長が欲しいものですね
 平時に仲良しコヨシで選ばれた首長に、非常時の能力を期待するのは無理なのでしょうか。石巻市以外はなんとかなっているように見えます。自治体の規模の違いだけが原因には思えませんが。
 
     
     
  2011年10月1日

 今朝も走り通勤でした。仙台もあちこちで金木犀がに追い出しましたね。きれいに季節がやってきました。
 震災前に導入した新治療、オーロラによるシミ治療は大人気で患者様が毎日来ます。切らないタルミ治療のリファームは、希望者がなお多くはありませんが、着実によい結果を出してますね。ボトックスは私の顔には効果てきめんですが、名前が古すぎて飽きられているのか、希望者は少ないですね。
 さて、光治療もレーザー治療も目を保護する治療のため、目の淵、まぶたの悩み、つまりチリメンジワとかくすみには無効です。これにも手術以外にいい手はないかと探してみたら、オバジーで出しているエラスチダームがありました。
 私はもともとオバジーを含めたレチノイン酸系統の治療に抵抗があります。肌が焼けて真っ赤になる副作用が出ると、約半年は消えないからです。しかし、このまぶた改善用のエラスチダームはほかのオバジー製剤と違って、この副作用がありません。ということで、私と妻と看護婦二人の4人で試しに取り寄せて使ってみました。
 それから2ヶ月、効果バッチリなのです。
 9月末から、患者様用にも取り寄せております。希望の方はお申し付けください。
 
     
     
  2011年9月3日

 今週水曜日8月31日に、当院で2年に1度しか起きない珍事が発生しました。夕方に当院を受診した方に1時間半ほどお待ちいただくこととなり、診療が終了したのが予定より1時間以上遅れの夜7時10分となったのです。通常であれば夕方5時過ぎには受診者がガックリ減り、職員が患者を待っている状態で、毎日定時の6時には診療を終了しているのですが。
 私は患者様に長時間お待ち頂くことが大嫌いで、開業当初から予約診療を旨として当院を運営してきました。初診やお話のある方は15分に1人予約、短時間処置の方で15分に2人予約としております。普段は予約をして受診される方が8割、予約外で来られる方が2割ほどですので、予約のある方は大体予約時間に診察し、予約外の方でも30分待ち程度で診察をしております。要するに予約の無い方をお断りする「完全」予約制ではなく、緩めの予約制でなんとかやっているわけです。
 この方法の弱点は、予約外の方の数をコントロール出来ないので、偶然にまとまって予約外の方が来院したときに、その診察時間が何時になるやら予測できなくなるということです。当然のことながら予約優先ですので、すでに1時間以上待っている予約外の方がいても、5分前に入ってきた予約の方を先に診察します。ここでご理解頂きたいのが、予約外の方はご近所からの受診でしかも私の専門外の皮膚科診療を求める方が多く、それに対して予約有りの方は八戸や会津、はたまた愛知県や佐賀県から私の専門の形成外科の相談にくる方が多いのです。よって予約ありの方の帰りの飛行機の時間や新幹線の時間を尊重するために、なんとか予約時間を守らなければならないのです。
 水曜日8月31日は夕方5時前ぐらいから予約外のかたがどっと押し掛けました。診療終了時間の夕方6時前に予約外の方で診察できた方はいませんでした。同じような現象が2年に1度ほど起きます。夜8時に終わったこともありますし夜9時までかかったこともあります。ただ、開業してから約14年ですが、多分5回ほどしかこの現象は起きていません。このため今のところこの緩めの予約制を変えるつもりはありませんが、皆様、可能な限り予約をしてから受診なさるようにしてください。お願い申し上げます。
 
     
     
  2011年7月23日

 仙台は台風5号がすぎてから、ここ3日間涼しい日が続いています。夜は暑がりの私も、タオルケットを掛けて寝ています。土曜朝のランニング通勤も夏はお休みが普通ですが、今日は絶好の日和なので走りました。涼しかったせいか、いつもよりタイムが5分ほど縮みました。
 ノルウエーの死者80名以上というテロは、悲惨ですね。何かを信じて突き進む行動は、過激になりやすいですね。十字軍やアルカイダのような宗教によるもの、ナチのユダヤ人殺しのような政治信条によるものを思い起こせば分かることですが。
 私は食事のたびに神に感謝し、家内安全を願っていますが、「神を信じる」という言葉は使いません。神がいることを知っているので、感謝の言葉など余計かもしれないけれども、こちらが言いたいから「ありがとう」と言い、ちっぽけな私の願いなど聞き入れてくれないかもしれないけれども、自分の願い、家内安全をともかくも申し述べているだけです。私にとっての宗教とは、これで十分なのです。
 「信じる」と言う言葉は、はっきりとした証拠がないので「知る」とまでは言えないけれど、そうなんだろうと自分に強く言い聞かせる行為、という意味合いが強いのではないのでしょうか。そして一旦「信じる」となったら、信じたことに反する事実が現れてもそんなことには目をつぶり、わき目も振らずに突き進む行為に流れやすいのではないでしょうか。
 「神を信じ」その神が敵を殺せといいっていたぞ、なぞと怪しいリーダーに吹き込まれると、猪突猛進、神の名において異教徒を虐殺。「ヒットラーを信じ」ユダヤ人を殺せの言葉に、罪の意識も持たずに機械的に一つの国が動く。これからもわかるように「信じた」人間は、自分の行動を神やリーダーのせいにして責任から逃れる訳ですね。
 「信じる」ことなどやめて、自分の目にしたものから自分で判断し、自分の意見を持って行動して、結果に自分で責任を持ってはいかがでしょうか。
 
     
     
  2011年7月15日

 梅雨明けが早かったですね、東北が7月11日でした。しばらくぶりの徒然メモ更新となりますが、首相は菅さんのままだし、福島原発問題は続いているし、東北被災地の復旧は進んでいません。
 首相の席に居座る菅さんが悪いのか、それを下ろせないほかの政治家が悪いのかなぞと考えておりましたが、最近私はより悪い状況を勘ぐるようになりました。
 遠い将来の理想を街のオジサンと同レベルで思いつくままに語り、具体的には何も行動を起こさず、思いつきは委員会や担当閣僚に具体化を任せて、とにかくアクションは先へ先へ伸ばしに伸ばす「菅流」を、実は官僚も与野党の政治かも支持しているのではないか、と思うようになりました。
 日本国の国家財政が厳しいのです、相当。ギリシャになるわけにはいかないのです。東北に金を注ぎ込む余裕などないのです。ともかく東北のための出費は、先延ばしするほど少なくできるのです。黙って入れば勝手に立ち上がるところは立ち上がり、ダメなところは勝手に腐ってなくなっちゃうので、最終的に中央政府が動く頃にはちょっぴりの援助で足りるわけですから。
 これを全て菅さんのせいにできるのだから、官僚やほかの政治家はおお助かりでしょう。年が明けてから次の人が出てきたら、震災復旧と財政再建の両方がなんとかできるまでになるのではないでしょうか。
 へそ曲がりな発言、失礼いたしました。

 老齢化の進む漁協の皆様、このように助けるべき人や地域が自然に減るのを黙って待っている状況があるのですよ。是非、村井知事の考えをもう一度よく吟味してください。私は、村井案が唯一の漁村延命策だと思っております。
 
     
     
  2011年6月17日

 東北地方は、桜が終わった5月の連休頃から梅雨が始まる前の季節が、一番綺麗ですね。新緑から始まり、ハナミズキ、ツツジ、サツキ、ハクモクレン、藤、えごのき、ヤマボウシ、そして薔薇と、青空の下で次から次から花が咲きます。今年は東北の梅雨入りは遅く、この素晴らしい季節が長く続いて得をした気分です。東北南部の梅雨入りは6月22日来週水曜頃でしょうか。
 私が2月に注射したボトックスは、眉間では効果が薄れて元に戻りました。目尻はまだ効いています。急に老けたと思われたら困るので、来週は2度目の注入予定です。
 さて、政府の強力な指導があるのか、福島の放射線漏れ事故の情報は、少しづつ少しづつ開示されて、パニック無しに我々国民に知らされていますね。福島中通りや北関東と都内の一部にホットスポットがあることは漏れ聞いていましたが、ついに政府からも発表がありました。
 非常に参考になるホームページを紹介しておきます。
http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/
http://www.nnistar.com/gmap/fukushima.html
 私が福島や郡山に住んでいたら、子供は県外のおじいちゃんのところに1年ぐらいは疎開させますね。 
 
     
     
  2011年6月4日

 今日土曜もいい天気で、3週つづけて朝の走り通勤ができました。歩道マンホールの凸凹の前には段差注意の黄色い表示が設置されて、だいぶ安全になってきました。
 当院患者数も5月後半頃からなんとか増え始め、6月に入ってからはほぼ地震前ぐらいまで戻ったかな、という感じです。
 そろそろ汗の量が気になる季節の到来ですね。多汗症治療はなかなか難しい。一部の美容外科でやっているような、ワキガ手術と同じことをしても半年ぐらいで元に戻ります。10年程前に流行った胸部交感神経切除法も、結局胸と背中の発汗量を増やすのですたれてしまいました。グランダキシンの内服治療も、期待程度には効きません。
 結局、東北大から始まった古典的治療イオントフォレーシスを患者に紹介する程度のことしかしてあげられませんでした。通常は患者本人がドライオニックをアメリカから個人輸入して、電池を工夫し、パッドを買い替えてという面倒なこととなるわけです。
 ところが最近、もう一つの古典的治療「塩化アルミニウム液」がイオントフォレーシスと同様の理屈で効果を上げると云うことが分かってきました。私は使ったことがありませんでしたが、それではとお隣の薬局の薬剤師に頼んで調合し、私と当院職員で試しに使ってみました。そうしたら一度塗っただけで2、3日は汗をかかないサラサラ状態が続きます。また汗をかくようになったら、塗布するという単純な使い方ですので、毎日何時にはこれを準備してこれをするみたいな面倒がありません。
 6月1日からは患者様に処方できるように準備完了いたしました。塩化アルミニウム液の欠点は、かぶれやすいことです。よって使い方にコツがあり、かぶれた時の対策も必要ですので、ぜひ医師の処方に基づいて使用することをおすすめいたします。
 
     
     
  2011年5月14日

 今朝、やっと自宅から走って通勤しました。今年初めての13km走です。気温が高かったせいか、タイムはゆっくりでした。歩道はマンホールが飛び出してでこぼこだったのが、アスファルトの応急処置でだいぶ平坦になっていました。スタートが例年よりだいぶ遅れましたが、何とか年間目標の15回はこなしたいと思います。
 さて40代の私の妻、痩せ型でポチャッと両側の頬が下顎に垂れていたのですが、この引き上げを狙って、3月末と4月末にリファームSTを試しました。初回は施行直後のむくみで頬が張った感じがしましたが1ヵ月後には元通りでした。2回目も施行後1週目あたりには何も効果が感じられませんでした。ところが10日目を過ぎたあたりから、グッグッとたるんだ頬が上に上がりだし、頬骨辺りまで頬のふくらみが移動したのです。驚く効果に夫婦でびっくりでした。
 現在、フェイスリフトの相場は、ちゃんとした結果を出している美容外科では、フルフェイスで200万円台、ミニでも60万以上です。これを考えると、顔に大きな傷痕を残し手術後10日は人前にでられない手術を選ぶよりは、まずは切らないタルミ取りを試してみるべきではないか、という思いを強くしました。
 手前味噌でした。
 
     
     
  2011年5月13日

 昨日の記者会見で、東京電力が福島第一原発一号炉の状態をそっとメルトダウンだと発表しましたね。政府と東電の目論見どおりというべきか、大騒ぎにならずに報道されています。メルトダウンは当然、炉が空焚き状態になった3月12~14日ごろに起きたわけで、その後15日の水素爆発があり自衛隊ヘリコプターによる命がけの放水と続くわけです。菅総理の現地入りは3月13日ですか。メルトダウンをもちろん把握していたのでしょう。
 4月7日の私のメモを再掲します。「福島第一原発は、誰が見てもメルトダウンですね。格納容器の底に穴が開いて、核燃料に直接触れた冷却液が原発周囲の地下のあっちこっちに流れ出ているのでしょう。チリの鉱山事故の時のように、敷地内に超深度の縦穴を何本も掘って、汚染地下水を流し込むしかないでしょう。」
 神奈川県のお茶から高濃度のセシウムが検出されましたね。東日本太平洋岸の魚が売れないのを風評被害と報道していますが、本当に風評でしょうか。徹底して海産物の放射能汚染を調査すべきです。高濃度の放射線に汚染された水が、今日も太平洋に流れ出ているものと思いますが。
 
     
     
  2011年5月7日

 連休はいかがでしたか。当方は我が家の復旧活動がほぼ終了いたしました。
 今週の大ニュースは、焼肉屋の「ユッケ」で死者が出たことでしょうか。O111の病原性大腸菌感染ですね。
 事件の責任の所在や、発症の疫学的究明はこれからでしょうが、私には患者を受け入れた各医療機関の対処や治療法に関心があります。
 初期治療での抗生剤使用が、大腸菌を破壊し菌体内部の毒素を排出させ病状を悪化させると言う理論が、本当なのか?
 どの段階で血液透析を始めて、毒素を取り除くべきなのか?生死を分ける治療の違いが明確なのか?
 医師にとっては、目を離せない事件ですね。何科の医者であれ、発症初期に患者を見る可能性があり、浅慮で処方した薬が命取りになることもありますからね。
 
     
     
  2011年4月30日

 5月の大型連休に入りましたね。当院は本日30日は通常どおり診療で、あとは1日から5日まで休みとなります。6日からまた通常通りの診療がはじまりますので、よろしくお願い申し上げます。
 昨日29日の休みに、やっと我が家2階の崩れた本を本棚に戻しました。倒れた本棚は壊れましたので廃棄。ホームセンターで木製の本棚を買い、組み立てて耐震用に壁にL字ジョイントでねじ止め。ダンボール10数箱分の本のうち9箱分を本棚に入れて、後は廃棄。私は力仕事で、あとは妻と息子がやってくれました。感謝です。
 連休まだまだ我が家の復旧作業が続きます。
 
 今朝のニュースの小佐古内閣官房参与の辞任は、大ニュースでしたね。うわさされていた菅内閣というか、首相としての菅さんの機能不全は本物のようですね。5月中に何か大きな動きがあるでしょう。フォローの必要のあるニュースでした。
 
     
     
  2011年4月23日

 しつこいようですが私には、福島第一原発周囲の警戒区域の設定が納得できません。 なぜ幾何学的な円形なのでしょうか?今後起こりうる何かしら同心円状広がる災害でも予想しているのでしょうか?
 最新の文科省の放射線測定結果を示します。やはり北西方向、飯舘村方向の避難こそ、急ぐべきに見えますが。
http://www.sss.fukushima-u.ac.jp/FURAD/FURAD/data-map.html

 さてお知らせですが、当院の英語のホームページができました。恥ずかしい限りですが、何かお気づきの点がありましたら連絡ください。訂正改善いたします。
 
     
     
  2011年4月16日

 患者の少ない日々が続いておりますが、地震の被害も少なく、ツナミにも流されませんでしたので不満は言っていられません。
 さてこの1週間のニュースで気になったのは、ストロンチウムが福島の土壌からついに検出されたことです。半減期約29年の放射性同位元素ですが、体に取り込まれてベータ線による内部被爆を引き起こす極めて有毒なものです。放射線漏れの指標としてはヨウ素とセシウムがよく使われますが、人間に対する毒性はストロンチウムが格段に高いのです。
 ストロンチウムは非常に重い元素ですので、普段の原子力発電所から遠くへ拡散することはありません。3月15日の福島第一原子力発電所の2号炉と4号炉の爆発の際に、大砲の弾のように打ち出されて飯舘村のあたりにストロンチウムが降り注いだものと思います。胎児と赤ちゃんには非常に危ない。計画的避難などと流暢なことを言っている場合ではないように思います。妊婦さん赤ちゃん、早く逃げてください、すでに被爆しているでしょうが。
 参照の地図をあげておきます。
http://shachoublog.net/nyu-su/houshanouosenn.html 
 
     
     
  2011年4月9日

 7日深夜の余震は激しかった。自宅二階で寝ていましたが、家が壊れるかと思いました。実際は停電が少し続いただけで、何とか済みました。震度6というのはもうコリゴリですね。
 相変わらず当院の患者は少ないままです。
 インターネットで原子力発電や代替エネルギーのところを当たって、徒然に考えてみました。
 福島第一発電所メルドダウンに関して、事故の捕らえ方、責任の所在、今後の対策、原子力利用の行方に関して、私なりに整理してみました。大雑把ですが、

A.特殊な事故であった→ 東電内部改善→
   他の原発で同条件を変更する微調整→ 短期間で原発再開続行

 福島第一の個別条件下で起きた事故である、という捕らえ方で、想定寿命を超えていた/津波想定が甘かった/非常用発電が不十分だった/予備の外部電源を東北電力からもらう備えがなかった、などの考え方です。
 責任は福島第一の管理する東京電力の職員と担当保安員にあり、他の原発はこの事故を他山の石として直ちに改善すべきところを改善し、従来どおりに原発を続けるというシナリオ。

B.一般的な事故であった→ 東電改組→
   電力業界の大幅改変→ 条件付原発再開、新規開発停止

 福島第一に限らず特定の条件下では起こりえる一般的な事故である、という捕らえ方で、沸騰水型の問題/東電の体質の問題/保安院のチェック機能不全、などの考え方です。
 責任は東電を含め原発関連組織全体に及び、基本的に福島第一と同型の原発はすべて廃炉、残る原発は厳しい管理化で存続するものの新規建設は不能となるというシナリオ。

C.不可避な事故であった→ 東電免責→
   エネルギー政策改変→ 長期間で原発縮小廃止

 確率は低いがどうしても発生してしまう不可避な事故である、という捕らえ方で、どんなに備えても避けられない天災がある/千年に1回の事象に備えることはそもそも不可能、などの考え方です。
 責任は誰にもなく、最終的に脱原発の道を歩むこととして、原発はすべて廃炉とするというシナリオ。

 冷静に考えると私はシナリオAだろうと思うのですが、シナリオCも国民の間に蔓延しています。注意すべきはCでは、誰も責任を取らず、技術の改善も見送られ、被災住民も善意の見舞金を受け取るのみ、になってしまうということでしょうか。結局落ち着きどころはシナリオBとなるのでしょうね。

 
     
     
  2011年4月7日

 4月2日3日の土日から、仙台市内は急にガソリンスタンドの給油待ち車列が消えて、震災前のようにいつでも給油できるようになりました。私の暮らす泉区東部ではガスの供給も再開しました。閉栓処理が東京ガス、開栓処理が大阪ガスと新潟ガスでしたよ。皆さん応援ありがとう。仙台市中心部のガスはまだのようですが、時間の問題でしょう。少しずつ復旧していますね。
 ガソリンが入れやすくなったためか、道路の渋滞が起きています。結局私は雨が降らない限り、自転車通勤を続けることにしました。
 土日に、図書館から借りた菅原 康著「津波」(潮出版)を読みました。三陸の方言で書かれているので読みにくいですが、力作名著ですね。リアス式海岸部では、結局「高台に住む」以外の解決策はないでしょう。
 若林区荒浜や名取からも患者が来るようになりました。東部道路の西側に逃げられた方たちが助かっていますね。土盛りして作った高速道路の東部道路が、立派に津波を食い止めてくれたわけです。仙台や名取岩沼のように海岸線から10km以上も平野が続く地形では、高速道路型の土盛りのツナミ堤防が効果があるのかもしれません。
 福島第一原発は、誰が見てもメルトダウンですね。格納容器の底に穴が開いて、核燃料に直接触れた冷却液が原発周囲の地下のあっちこっちに流れ出ているのでしょう。チリの鉱山事故の時のように、敷地内に超深度の縦穴を何本も掘って、汚染地下水を流し込むしかないでしょう。福島県の補償問題は大変ですね。天災人災の法廷闘争が始まるでしょうが、14mのツナミに襲われた福島第一と17mのツナミに襲われた女川原発の比較は何度も議論になるでしょうね。女川原発内のPRセンターは、震災後に女川町民の避難先として機能していますからね。
 当方の経営は相変わらず厳しいですが、誰も彼も同じこと。思い切ってこの土日に友人と温泉に行ってきます。友人というのは多賀城の開業医で、診療所が津波に襲われて機能不全となり、医院再開に向けてがんばっている男です。彼に一休みしてほしいと思っているわけです。
 
 
     
     
  2011年3月25日

 片道1時間の自転車通勤がんばっていますよ。意外と運動負荷にはなっていないのが残念です。毎年、3月後半から11月半ばまで、毎週土曜13kmの走り通勤をするのを習慣にしているのですが、自転車はその代わりになるものではありません。早く道路状況が改善し、安全に走れる日が来ないかなと贅沢なことを思っております。
 今週、当院の受診患者は普段の半分以下でした。それでも地震で怪我をなさったかたや、福島の原発事故から逃れてきたかたの診療をいたしました。その中で、数人の患者様からうかがった遺体安置所での経験談には心動かされました。
 遺体確認の際の自衛官の態度は極めて礼儀正しく、遺体は敬意を持って丁寧に扱われ、顔はきれいに化粧までされていたとのことです。意気消沈のご遺族から感謝されるのみならず、感動まで与えている自衛隊に本当に敬意を表したいと思います。
 さて当方、今週は暇な時間を利用して、職員同士で肌のキメ改善のマトリックスIRのモニター治療をしておりました。30台の女子職員3人の毛穴の治療と50台の私の口角のシワ治療です。お互いに肌がスベスベになったとか、私のシワが短くなったとか喜んでおりますが、客観的に改善させるにはなお治療を継続する必要があるでしょう。
 そんなことで、今週は将来に備えてのトレーニングの日々でした。
 
     
     
  2011年3月19日

 東日本大震災から1週間が過ぎました。当方なお自転車通勤ですが、昨日あたりから野菜が買えるようになり少しずつ状況は改善しております。4時間待ちの買い物行列も、1、2時間ほどとなっているようです。ガソリンが入手困難なのは相変わらずですが。
 職員の通勤はなお厳しい状況が続きますが、何とか連休明けの22日からは通常診療に戻したいと思っております。
 私の住んでいる泉区の端っこの方も電気と水道は復旧しました。ガスは医院のある仙台市中心部でも復旧のめどは立っていません。国分町のラーメン屋さんも中華料理屋さんも、店頭でおにぎりを販売しているだけです。
 今朝、近くのホテル前には大型トラックが止まって、大量の食材や飲料を納入していました。大手電機メーカーの仙台支社の前にもトラックが来て、カップ麺その他の非常用物資を搬入していました。大手の企業は、災害時の対処計画と準備がしっかりしているのですね。
 ま、零細企業の当院も、なんとかこの危機を乗り切って、1日も早く当院なりの社会的責務をはたしていきたいと思っております。
 
     
     
  2011年3月15日

 東日本大地震なのか東北関東大震災なのか名称がはっきりしませんが、今回被災されたかたに心よりお見舞い申し上げます。
 また現在奮闘中の自衛官、警察官はじめ救援救助に当たられている方すべてに感謝申し上げ、敬意を表したいと思います。
 当院は11日の午後の診療中に大地震にあい、システムダウン、医院の被害もさることながら、職員の自宅の状況も気になり、診療を中止し職員全員帰宅とあいなりました。
 私は、雪の中を自宅まで1時間40分走って帰りました。たまにマラソン練習で自宅から医院まで、1時間20分ほど走ってますのでたいしたことはありません。家族は全員無事でした。家の中はめちゃくちゃでしたが。
 13日に医院の電気水道復帰。14日システム復旧作業と機器の滅菌業務。
 そして何とか15日診療再開いたしました。
 職員の通勤手段がはっきりせず、明るいうちに自宅に帰したいので、14時終了としました。ちなみに私は1時間の自転車通勤です。
 皆様、なんとか乗り切りましょう。
 
     
     
  2011年3月1日
 
東北はまだまだ寒いですが春3月となりましたね。
 そろそろ、素敵な絵を描く70代の女性、Fさんが当院を訪れる時期となりました。Fさんは、毎年恒例の4月のヨーロッパ旅行の前に、当院で5年連続、眉間にヒアルロン酸を注入しているのです。彼女の話に寄れば、3月に注入したヒアルロン酸の効果が翌年の1月か2月ごろまでは持続し、その後すうっと消えるのだそうです。ただ、まったく元通りに戻るわけではないので、最近数年は眉間への注入量も減ってきています。
 当院でプレミアムヒアルロン酸、ジェビダームを使い始めたころは、FDA認可の「効果が12ヶ月持続する唯一のヒアルロン酸製剤」というふれ込みを、私自身半信半疑に思っておりました。ほかの製品の3ヶ月から半年効果が持続するものに比べて、ほんの少しいいものという程度かな、と思っていたのです。
 ところが、使い始めてみるとFさんのようなリピーターが異口同音に、効果が1年近く持ったと言うのです。これには驚きました。やはり70台男性のSさんは、両側口角部から下顎に真下のびる深いしわ「マリオネットライン」に3年前にヒアルロン酸を注入しましたが、この間お会いしたときにまだ元には戻っていませんよとおっしゃっていました。
 プレミアムヒアルロン酸「ジュビダーム」は、中高年の皮膚に刻み込まれたシワには極めて効果があることを、再認識させられています。
 
     
     
  2011年2月23日

 さてボトックス治療体験記の第3弾です。
 当院でのボトックス治療を始めるにあたり、アラガン社の協力を得て、ノアージュの今泉明子先生に仙台に2度ご来訪いただき、ご指導いただきました。モニターさん数名お願いして、いろいろとボトックスを使いましたが、みなさまそれぞれに満足いただいているようです。
 まことに虫のいい話ですが、私の治療もついでに今泉先生にしてもらっているわけです。
 先週は私の2度目の体験として、両側目じりのいわゆる「カラスの足跡」のシワにボトックスを注入していただきました。眉間と比較するとこちらは注入時の痛みが強いです。表面麻酔などをあらかじめしておいたほうがいいかな、と感想を持ちました。効果に関しては、眉間は3日目にやっとはっきりしたのですが、目じりは翌日朝にはばっちりと効果が出ました。目じりの皮膚が浅く、かつ眼輪筋が皮膚直下に接しているからでしょう。翌日から私の妻が、えっ、そんなに若くなっちゃうの、と騒ぎ出す始末です。この辺の変化は、後ほど写真をUPしてお見せしたいと思います。
 眉間のシワが浅くなり、目じりのしわがへると、今度はどうしても口周りが気になるものですね。いわゆるホウレイ線、特に口角外側のシワですね。ところがこちらはボトックスが効果をあげる場所ではないのです。やはりヒアルロン酸ですね。
 ただ、私は今回当院に導入した、タルミ取り機のリファームと小じわ除去レーザーのマトリックスを試しに自分に使ってみようと思います。この体験記は、また後日ここに記載します。
 
     
     
  2011年2月8日

 さて私が眉間にボトックスを注入してから6日がたちました。眉間にしわを寄せようと思っても寄りません。細いシワが4本見えていたはずですが、3本が消えています。ところが右眉頭の内側に縦に伸びる一番長いシワは、なお残っています。結局これは消えないでしょう。
 ボトックスは表情筋を麻痺させる治療ですから、不快な表情ジワはなくなりますし、皮膚深部の筋層が間延びするせいか細かなシワも消えますが、皮膚に彫刻刀で刻み込まれたような完成したシワまでは消えない、ということが身をもってわかりました。この残ったシワを消そうとしたら、やはりヒアルロン酸注入などによる真皮コラーゲン層の治療を加える必要があります。
 ボトックスとヒアルロン酸の守備範囲の違いが見えてきましたね。
 
 
     
     
  2011年2月5日

 火曜から土曜までの1週間が終わり、何とか試行錯誤でホームページを更新しております。
 今週の私にとっての大事件は、眉間のしわにボトックスを注入してもらったこと。50歳まではシワが少ないことが自慢だったのに、ここ数年急激にシワが増えていました。念願のボトックスをついに注入してもらいました。それ以来朝から晩まで鏡とにらめっこ。2日目まで何の効果もなし。ところが3日目の朝から急にしかめっ面をしようと思ってもシワがよらなくなりました。なお浅いシワがたどれますが、これも消えるのかどうか楽しくなってきました。
 この後のご報告はまた書きます。請う、ご期待。