レトロなゲーミングPCの歴史

1981年 - NEC PC-8800シリーズ

発売当時の価格 : 約168,000円 (2025年現在レート: 約490,000円相当)

ゲーム目的で発売されたわけではありませんが、価格面でも競争力があり、他の高価なビジネス向けパソコンと比べて手頃な価格で提供されたため、多くの家庭や個人ユーザーに普及しました。性能、価格、互換性のバランスが取れた設計で人気を獲得しました。

1982年 - NEC PC-9801シリーズ

発売当時の価格 : 約298,000円 (2025年現在レート: 約870,000円相当)

PC-9801は、ビジネス用途を主なターゲットとしながらも、ゲームや教育ソフトなど多彩なアプリケーションに対応できる柔軟性を持っていました。また、PC-8800シリーズの資産を継承しつつ、より高速な処理能力を実現したことで、幅広いユーザー層に支持されました。

1983年 - 千葉ネズミーランド開園

3,900円 (2025年現在レート: 約11,700円相当)

入園券2,500円+乗り物券。当時はアトラクションごとに料金チケットを回収していた。

1984年 - Amiga 1000

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発売当時の価格 : 約129,800円 (2025年現在レート: 約380,000円相当)

コンピューター業界の革命児とも言える存在です。Amiga1000は、モトローラ68000プロセッサを搭載し、革新的なグラフィック能力と音響性能を誇りました。特に、4096色表示が可能なグラフィックチップ「AGA」と、4チャンネルステレオサウンドがゲーマーやクリエイターを魅了。Amigaは、商業的な成功以上に、デモシーン文化の発展を支え、未来への扉を開いたと言えます。その影響力は今日のゲーミング文化にも息づいており、AmigaはただのPCではなく、革新の象徴でした。しかし、日本など他の地域では普及しませんでした。

代表ゲーム: Shadow of the Beast → 2025年でもプレイ可能なリメイク版を表示

1985年 - Atari ST

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発売当時の価格 : 約99,800円 (2025年現在レート: 約290,000円相当)

「貧乏人のAmiga」と皮肉られることもあった Atari STはモトローラ68000を搭載し、当時としては高性能なグラフィックスと音響機能を提供しましたが、ライバル機であるAmigaの華やかな4096色とステレオサウンドには遠く及びませんでした。とはいえ、手頃な価格帯でクリエイターやゲーマーに支持され、多くの名作ソフトが誕生したのも事実。しかし、時にはその堅実さが「地味」だと見なされることもありました。そんなAtari STは、決して派手ではないけれど、多くの人々の創造力を支えた影の立役者とも言えるでしょう。日本に向けた仕様ではなかったため、日本では普及しませんでした。

代表ゲーム: Dungeon Master → 2025年でもプレイ可能なリメイク版を表示

1985年 - セガ・マークIII

約15,000円 (2025年現在レート: 約45,000円相当)


圧倒的なPC-9801のシェア率

日本のパソコンゲーム文化を築いた重要な舞台でした。この市場では、NECのPC-9801シリーズが圧倒的なシェアを誇り、特にビジュアルノベルやRPGが人気を集めました。『イース』や『英雄伝説』などの名作が誕生し、ゲームクリエイターたちの創造性を引き出しました。

同人文化がゲーム市場を加速

1986年にブラザー工業が開発した世界初のパソコンソフト自動販売機「TAKERU」は、PC-9801向けのゲームも取り扱いました。ユーザーは自動販売機でソフトを選び、フロッピーディスクにデータを書き込むことで購入できる仕組みでした。このシステムは、店頭在庫を気にせずソフトを入手できる画期的な方法であり、同人ソフトの販売にも対応していました。


1987年 - NEC PCエンジン

約24,800円 (2025年現在レート: 約74,400円相当)

1987年 - NEC PC-88VA

発売当時の価格 : 約248,000円 (2025年現在レート: 約720,000円相当)

日本の家庭用コンピュータの革新者といえる存在です。このマシンは、従来のPC-88シリーズの伝統を引き継ぎつつ、強力なグラフィック性能と多彩な色表現を実現しました。アドベンチャーゲームの黄金期を彩り、「未来への扉を開くマシン」として多くの開発者に愛されました。特に、独特の音響技術とともに、他のPCでは味わえないゲーム体験を提供。PC-88VAは、家庭用パソコンとしての限界を押し広げ、ゲームカルチャーの進化を加速させた、真の名機です。

代表ゲーム: ザナドゥ → 2025年でもプレイ可能なリメイク版を表示

1988年 - SEGA メガドライブ

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約21,000円 (2025年現在レート: 約63,000円相当)

1989年 - 任天堂 ゲームボーイ

約12,800円 (2025年現在レート: 約38,400円相当)

1990年 - 任天堂 スーパーファミコン

約25,000円 (2025年現在レート: 約75,000円相当)

1990年 - NEC PC-9801DA

発売当時の価格 : 約398,000円 (2025年現在レート: 約1,160,000円相当)

NEC PC-9801DAは、ホビーユースとして発売され、日本のゲーム市場に革命をもたらした伝説的なコンピュータです。1982年の発売から90年代まで、ビジュアルノベルやRPGを中心に数々の名作を生み出し、多くのゲームクリエイターの創造性を引き出しました。その高い性能は、リアルなグラフィックと豊かなサウンド表現を可能にし、特に『イース』シリーズや『英雄伝説』など、後世に語り継がれる傑作を誕生させました。日本のパソコンゲーム文化を築いた「礎」として、PC-9801はビジネス用途のパソコンというだけではなく、想像力の舞台だったと言えるでしょう。

代表ゲーム: イースI・II → 2025年でもプレイ可能なリメイク版を表示

1991年 - SNK ネオジオ

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約58,000円 (2025年現在レート: 約174,000円相当)

代表ゲーム: キングオブファイターズシリーズ → 2025年でもプレイ可能な新作を表示

1992年 - Sharp X68000

発売当時の価格 : 約369,000円 (2025年現在レート: 約1,080,000円相当)

Sharp X68000は、全世代に愛されるべき伝説のゲーミングPCです。その未来的なデザインは、現代のゲーミングPCにも引けを取らない美しさを持ち、世代を超えた感動を呼び起こします。1987年に登場したこのマシンは、家庭でアーケード品質のゲームが楽しめるという夢を現実にしました。『グラディウス』や『究極タイガー』など、当時の名作アーケードゲームが完全移植され、その圧倒的な性能とゲーム体験は今でも語り継がれています。高額で高性能なマシンである一方、その性能を活かせるソフトが限られており、特定のゲーマー層やクリエイター層にしか支持されず、ライトユーザーは既に発売されていた任天堂のファミリーコンピューターやスーパーファミコンで留まっていました。

代表ゲーム: グラディウス → 2025年でもプレイ可能なリメイク版を表示

1994年 5月 - 富士通 FM TOWNS II Fresh・TV

発売当時の価格 : 約498,000円 (2025年現在レート: 約1,460,000円相当)

FM Townsは、1989年に富士通が他のメーカーに差をつけるべく投入した革新のマシンでした。当時の主流だったNECのPC-9801がビジネス向けに特化していたのに対し、FM Townsは家庭でのエンターテインメントを主眼に置いた独創的な設計を採用。その特徴は、世界初のCD-ROMドライブ標準搭載と32ビットグラフィックの高度な表現力です。これにより、音楽、ビデオ、ゲーム、教育ソフトまで幅広いコンテンツを楽しむことができました。残念なことに、NEC PC-9801シリーズが既に普及した後にリリースされたハードだったことと、対応ソフトの少なさにより、NECのパソコンから乗り換えて購入するほどのメリットはなく、ほぼ売れませんでした。さらにゲーム専用機であるプレイステーションやサターンが数か月後に発売される予定だったこともあり、ゲームをするためにFM TOWNSを購入する人もいませんでした。人気俳優や子役を使った宣伝を多くTVや雑誌などで流しましたが、店頭では16万円前後にまで価格が下がり、投げ売りが止まることはありませんでした。

代表ゲーム: プリンス・オブ・ペルシャ → 2025年でもプレイ可能なリメイク版を表示

1994年 12月 - SONY プレイステーション

約39,800円 (2025年現在レート: 約119,400円相当)

1994年 - SEGA サターン

約44,800円 (2025年現在レート: 約134,400円相当)


価格レートの基準

2025年の価格相当額は、物価上昇(インフレーション)の影響を考慮した概算です。

インフレーションレートの推定

一般的に、過去数十年における物価上昇率を加味して現代の価格に換算。

購買力平価(PPP)

消費者が当時の1円でどれだけの価値を得られたかを、2025年の価値観に合わせて調整。

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