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再び、南の島へ

No.1 1日目:青い空・青い海

 

〜飛行機に乗るまで〜

まだ夜も明けない時間に、羽田空港直行の空港バスに乗る。飛行機の出発時間は朝の8時5分、始発の電車で行っても30分ほど余裕のある時間に空港に着くが、万が一のことを考え1時間以上前には空港に着いていたいと重い、電車よりも1時間以上早く出発するバスを利用することにした。

飛行機に乗る時はいつもそうしているが、空港のマクドナルドでパンに寄り屋上の飛行機が見える展望台に上がって朝食にした。行き交う飛行機を彌ながらというのが何よりの御馳走である。ちょうど自分が乗る予定のジャンボジェットがトラクターに牽かれて目の前を横切ってゆく。朝の飛行場は、尾翼を赤く縫った飛行機が10機以上並んで離陸街をしちえる。

 

〜ジャンボの2階席〜

8時前になり飛行機の搭乗開始。今回は念願の「ジャンボジェットの2階席」を予約することができた。「ボーイング747」いわゆるジャンボジェットは1970年代に登場した超大型の飛行機であり、フロア全体を貨物室としても使用できるよう操縦席等が2階建になっている。日本の航空会社でも30年にわたり国内線・国際線用に多くが投入されたが、老朽化に伴い続々と撤退している。飛行機自体滅多に乗る事は無いし、無くなる前の騒ぎになる前に乗っておきたいと思っていた。

飛行機の機内に入るとすぐ狭い階段を登って2階席に。通路を挟んで両側に3人がけの座席が15列くらいだろうか。そんなに狭くは感じられない。通路側の席だったので窓の外の見晴らしはあまり良くない。

8機離陸待ちを待って羽田を離陸。梅雨空の東京から文字通り雲を突き抜けて空の上に出る。8年前に沖縄に行った時は紀伊半島とか様々なものが見えたが、今回も飛行機の中から富士山を拝むことができた。

 

〜那覇空港〜

午前10時半、沖縄の島が見えて来た。空と海の色の青さに思わず見入る。空は梅雨明けのスッキリした夏空で、海は水色、藍色、エメラルドと様々な色に染まっている。本土のそれとは別のものにしか見えない。

11時前に那覇空港着陸。軍民両用の空港のため、民間航空からは引退したYS-11を見る事も出来る。那覇空港で長い荷物受け取り(1時間近く待った。預けた時間が早かったためと思われる。試しに帰りはギリギリの時間に預けたらすぐ出て来た)を待つ。

ちょっと時間は早いが、昼食は空港の片隅にある「空港食堂」で食べた。ここはもともと空港職員用の「知る人ぞ知る」スポットであり前来た時には全然気がつかず、帰ってからネットで調べて地団駄を踏んだところである。小振りの茶碗に盛られたごはんにアオサの味噌汁、それに大きな皿の料理がついて500円。この他にも本当に職員向けに、300〜400円で弁当を調製して販売している。自分は車麩を卵に絡めて炒めた「フーチャンプル」を食べた。

 

〜青の洞窟〜

前回の旅行では体験ダイビングをやってみたが、結構面白かったので今回の旅行でも旅程に組み込んだ。

場所は那覇と名護の中間くらいにある恩納村。琉球村に近い集合場所までは路線バスで向かう。

乗った路線バスは、那覇空港と名護とを国道58号経由で3時間かけて結ぶ、「120番」と呼ばれる長距離路線バスである。恩納村までは1時間半以上かかるが、車内のグレードが高いので、快適に過ごした。途中、米軍関係者と思われる外国人が十人くらい乗ってきて「タイガービーチで降ろしてくれ」と運転士と話している。

それにしても青い空・青い海・椰子の街路樹、国道58号はドライブするにはもってこいの道路である。現地で手に入る材料の関係か、舗装の色が白っぽいのも沖縄らしい。

待ち合わせ場所となった真栄田岬は、駐車場・展望台が整ったレストハウスになっている。時間になって、予約した店のインストラクター氏と合流。前回の体験ダイビングの時は自分の他に親子連れがいたが、今回は自分一人。着替えを済ませて説明を受けた後に器材を装着し、階段を降りて海まで向かう。ちなみにここ真栄田岬は、休憩所と海までの間が階段になっており、濡れた階段を15kg近いダイビング器材を背負って昇り降りするのは結構神経を使う。

足がつくところでもう一度インストラクター氏から説明を受けた後、うつ伏せになって水面下に顔をつける。水が透き通っており、水の中にいることがとても信じられない。海の底を岩をつかみながら前に進むが、トゲが一杯生えたウニに手を突っ込みそうになる。

10分か15分くらい泳いで(インストラクター氏に引っ張られて?)青の洞窟に到着。そのまま洞窟の中に入る。なるほど洞窟の中は暗い。洞窟の底に留まりいま来た方向を振り返ると、序々に青みを増してゆきちょうど洞窟の出口のところが青白くなっている。音は自分の吐く息の音しか聞こえない。魚や人が次々に泳いでくるのを見るまで、自分がどこで何をしているのか判らなくなって呆然とし、そして陶然としてくる。

洞窟の中を出たらインストラクター氏が持って来た魚肉ソーセージで餌付けの時間。自分もやらせてもらったが、魚の食欲の旺盛さにはびっくり。ソーセージには飽き足らず手袋越しに自分の指までガジガジかぶりついて来るので、とても面白い。その様子をインストラクター氏が写真に撮ってくれる。

前回よりだいぶ長い、1時間近く経ってから地上に戻る。鼻に水が入ったり足が痛くなったりで若干つらいところはあったが、そんな思いは霞むくらい楽しかった。文字通り地上では味わえない体験である。

 

〜夕食・夜〜

琉球村(ちょうど閉館時間で見れなかった)から帰りのバスに乗る。時間はちょうど5時で、帰りのラッシュと重なることが予想されたため、途中の北谷でバスを降りて夕食を摂ることにした。

バス停を降りて、海の方に歩いて途中にある「ちゃたん食堂」に寄る。ガイドブックにも載っている有名店だが、幸い空いていた。おばちゃんに頼んで生ビールとジーマミー豆腐(ピーナツ豆腐)を頼む。体験ダイビングの関係で今まで我慢していたが、今日始めて飲む異境の地での一杯がすこぶる旨い。

前に来た時と比べてだいぶ酒を飲めるようになったので、今回の旅行ではオリオンビールや泡盛といったアルコール類も楽しみにしていた。吸い込むようにジョッキを空け、泡盛をグラス1杯とタカサゴ(グルクン)の唐揚げを注文。チマチマつまみながら時間を潰す。飲酒運転に直結するレンタカーだと、こうはいかない。

小さい女の子を連れた家族連れが来た。女の子はあまり食が進まないようで、おばあちゃんが「頑張ってそば食べたらブルーシールのアイス食べさせてあげる」と言って食べさせようとしている。

7時半過ぎに勘定をして店を出る。ちょうど夕暮れ時だったので、海岸線に沿って散歩した。ジョギングや散歩をしている人が結構いる。風力発電のシルエットを拝みながら日暮れを見送り、那覇に戻るバスに乗車。

那覇には9時前に到着。土産物屋と喧噪がひしめく国際通りの商店街でバスを降り、近くにあったゲストハウスに入る。布団だけがある(相部屋・カーテン無しで1500円)ドミトリーに納まると、すぐに眠気が襲って来た。

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更新日 2008.7.22
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