トップページ旅行記おみやげコラム綴
現在の位置:
トップページ - 旅行記綴 - 韓国ソウル訪問記3日目午前その2

韓国ソウル訪問記 2007.8.26-28

No.8 3日目午前その2〜韓国鉄道三昧〜

韓国鉄道在来線

KTXの天安牙山駅を出て、工事途中のまま放置されている(区画整理の事業中?)ような駅前広場を5分ほど歩くと、在来線の牙山駅に到着。駅に入ると時刻表がある。時刻表は日本同様アルファベットが書かれており、書いてあることのおおまかな意味は分かる。どうやら10分ほどの接続でソウル方面行きの列車がある模様である。出札窓口に行き、筆談でその列車の切符を購入。

これから乗る長項線は、ソウルの南にある天安から西に向かい、KTXと交差する牙山を経て黄海沿いにある長項まで走るローカル線であるが、ソウルまで2時間で着くことから、近年ソウルに直通する通勤電車を乗り入れるための電化工事がすすめられている。また、電化した際には日本製(!)の特急電車が導入されることも決まっている。綺麗に整備されたホームは電車用の高いホームと在来列車用の低いホームが設けられている。

ホームで列車を待っていると、黄色と緑色に塗られた流線形の列車が到着。「セマウル号」である。セマウル号はソウルオリンピックを控えた1986年に登場したディーゼル特急列車で、KTX開業までは韓国で一番速い列車であった(最高速度150km)。現在では、多くの車両がソウル〜釜山といった幹線を撤退し、長項線などの支線直通の特急列車に転用されている。ここで行き違いをする急行列車を待って発車。

 

セマウル号の車内に入って客室内に入るが、車内が異様に広い。日本の在来線より広い、幅3m超の車体に広い座席間隔、昔図鑑で見た日本のグリーン車みたいに足置きのある座席、とてもゆったりしている。これに慣れた韓国人が「KTXは狭い」というのも無理もないと思った。

列車は単線を複線に拡張する工事を行っているローカル線沿いをゆっくり進み天安駅に到着。ここからは釜山とソウルとを結ぶ幹線に接続し、線路は複々線となって天安で折返し運転を行っている電鉄や貨物列車を追い越しながら、一路ソウル方面へ向かう。

車内にはテレビがあり、到着駅の案内では日本語の案内も出る。水原駅で列車を降りて電鉄線に乗り換える。次に行く鉄道博物館がある義王駅は電鉄しか停車しない。

日本の電車とまったく変わりない近距離を走る電車に数駅乗車し、鉄道博物館最寄りの義王(ウィワン)駅で下車。確か、10年前に来たときには「釜谷」と呼ばれていた

義王駅は貨物の引き込み線があって列車の出入りが頻繁に行われている他、余剰車両の留置も行われている。前回行った時には客車や電車が引き込み線に放置されていたが、今回はセマウル号の食堂車が閉じこめられていた。そうこう行っている間に引込線に入るフランス製の電気機関車や本線を走る電鉄・ムグンファ号がひっきりなしに行き交う。その何枚かをカメラで記録した。

義王駅周辺では、10年前同様使わなくなった鉄道車両(10年前は1000型電車・普通客車。今回はセマウル食堂車)が放置されていた。

前回来た時は小さな駅だったが、駅ビルに建て替えられた義王駅を出る。駅前の建物は平屋建てのシンプルなものが多いが、看板などはカラフルになっており、見た目だいぶ垢抜けているように見えた。殺風景だった駅前も、少し明るい色のビルが増えているように見える。

鉄道博物館自体は10年前に来た時とは大きく変わっておらず、展示車両が若干増えた程度である。ここで電鉄線の電車(日本製・韓国国産第1号車)と10年振りの対面。その他一部の展示車両は車内に入ることができるが、中はだいぶ埃っぽかったり座席などが日焼けしていた。屋外保管というのはあまり良くない。

構内は平日ということもあって、幼稚園児とその引率の先生がたくさん来ていた。日本の鉄道保管施設とはまた違った、のどかな風景である(2007年10月にオープンした大宮の鉄道博物館に行ったが、開館1ヶ月後の休日ということもあって、館内はものすごい混雑だった。

構内の展示も10年前とは大きく変わっていなかったので、自分はフーンという感じで展示を見ていったが、同行のK氏は様々なものをしげしげと見ていた。自分は2回目だからま、見る視線もどことなくいい加減である。

何だかんだで鉄道博物館を出る頃には12時をだいぶ廻ってしまっていた。ツアーの集合時間は14時に踏十里のホテルであり、それに間に合うように戻っていないといけない。日本の通勤電車と全く同じ、地下鉄に直通する電鉄線電車に1時間ほど揺られてホテルに戻った。

 

←↑(ページの最初)↑↑(indexページ)→


現在の位置:トップページ - 旅行記綴 - 韓国ソウル訪問記3日目午前

更新日 2008.1.30
無断転載および無断引用はご遠慮ください/Link Free/・・・
Copyright(C) 2008 WATANABE Tsuyoshi. All rights reserved.