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韓国ソウル訪問記 2007.8.26-28

No.5 2日目午後

ソウル旧市街に戻る

ソウル旧市街に戻った時、時間はちょうど昼まっただ中で、オフィス街は人があふれていた。

このあたりは、数年前、高速道路を撤去して町の中を流れる河川の再整備を行い、市民の憩いのスポットとなった清渓川が流れている。日本でも「高速道路を撤去して、河川と景観の再整備をしよう」といった点で共通する、日本橋地区の再開発問題が取り上げられる時、よく比較対象となるところである。

「鉄道の時刻表とソウル市内の地図を買いたい」とのK氏の要望があったため、近くにある「教保文庫」に立ち寄った。ここは保険会社の地下1階がまるまる本屋となっている。当然本屋で売られている本はハングルで書かれたものばかりであり、またそんな店であるから店員にカタコト未満の韓英とりまぜ語で本の所在を聞いてもサッパリ通じない。結局、時刻表の方は互いに「Train?」とか訊きあったりして入手できた(5000ウォン=615円)が、ソウル市内の地図(日本の「区分地図」みたいなイメージのもの)は手に入らなかった。せっかくなので、自分用のおみやげに、韓国語で書かれた東京の観光ガイド本を購入した(15,000ウォン=1,845円)。

以前ニューヨークに行った時に東京の観光ガイドに、ゲイパーティの紹介に数ページが割かれておりカルチャーショックを受けて依頼、他の国は自分の国の何をどう紹介されているか、興味深くなり、海外旅行に行った溶きには東京のガイドブックをおみやげで買うことにしている。

昼食は夏の旬で

ソウル市内のちょうど中央にいるので、昼食はこの近くにあるサムゲタンで有名な「土俗村」で取ることにしていた。

サムゲタン(参鶏湯)とは、ソウルの夏の旬の料理であり、鶏の中身をくり貫いてもち米、朝鮮人参や木の実を積めて煮込んだ薬膳料理である。辛くはなくあっさりした味だが、中に入っている朝鮮人参や木の実のおかげで、夏の暑い時にも美味しく食べられて精が付く料理である(真空パック入りを親に土産で持ち帰って食べさせたら、香草が結構匂うとのことであった)。

煉瓦作りの韓国式家屋の店に入ると、中は結構賑わっている。日本のガイドブックに「日本語通じる」で載っているせいか日本人も多いが、地元の人もよく通って来ている様子である(自分が来た時も、脚を悪くしたみたいなおばあさんが送迎バンに乗って来店していた)。

キムチとカクテキ(大根キムチ)をつまみながら鍋が出てくるのを待っていると、グツグツと泡を立てた鉄鍋が出てくる。辛味噌が付いてくるが、そのままの薄味でも滋味あふれる味わいで十分美味しい。これで12,000ウォン(=1,476円)。料理の味を考えれば十分に満足できる値段であったが、10年前に別の店で食べた時には7,000ウォンであった。「給料は上がっているがそれ以上に物価が上がっていて生活は楽ではない」という新聞記事を読んだことがあるが、やはり韓国は物価があがっているのであろうか。

景福宮・博物館で観光らしいことを

景福宮は李氏朝鮮の王宮であり、ソウル市街地の中心部にある、見る価値が非常に高い史跡である。

2006年12月4日、南側には正門である光化門があるが、現在は工事中(日韓併合時に移築された門の位置を本来の位置に直す工事)であり、東側に出入口があるが、土俗村があるのは、景福宮から西側である。

実は、景福宮に行くまでにちょっとややこしいことになっった。

景福宮は西側からも入れるが、近づこうとすると道路にバリケードが張られている。規制しているのは自動車だけかと思ったが、通ろうとすると恰幅の良い若い男性に韓国語で呼び止められる。韓国語が分からないので、「We can't speak Korean langauge.」というと一時的には訛った英語になるがすぐ韓国語に戻ってしまい、会話が成り立たない。

思案した揚げ句、ここからは大統領府(青瓦台。「Blue House」と呼ぶらしい)が近いことから、警察が警戒線を張っていることを理解した。慌ててしまっており、日本語で「けいふくきゅう」としか出てこないので、いくら言っても通じない訳である。「キョンブクン サイトシーイング」と言ったら無線機で会話した後、ようやく通してくれた。

そのまま景福宮の煉瓦作りの壁沿いに歩いてゆくと、再び私服警官に出くわす。無線で連絡が入っていたのか、今度は何事もなくスルー。

北漢山と青瓦台を望む場所に、ちょうど景福宮の裏口がある。入場料は隣接する国立民俗博物館の入場料と合わせて3,000ウォン(=369円)。

景福宮は1394年に李王朝の創始者李成桂が経てた王宮である。その他、徳寿宮・昌徳宮・昌徳宮などソウルには様々な王宮がある。なぜ様々な王宮があるのか、外国(日本や中国など)の侵略や王宮内での権力闘争によるものがあるのだろうと思われる。

時間が限られているなか、どれを見ればよいか判断に迷うが、とりあえず「一番古くからある」この景福宮を見ることにした。景福宮の中には、行政を行った(ハングル文字もここで考案された)勤政殿や風水に基づいて設計された庭園が整備されている。無線機を持った警備らしき人も気持ち寄さそうに昼寝している・・・ってオイ!

景福宮に隣接する国立民俗博物館に向かう。ここは、先史時代から李朝時代についての様々な展示が、実物や模型を使って展示されている。文字が分からなくても見てるだけで理解した気持ちになれるので、なかなか興味深い。文化とか民俗とかにはあまり興味を持たない自分も、韓国の伝統的な住居や秋のキムチ作りの模型展示などは大変興味深く見た。

 

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更新日 2007.12.30
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