現在の位置:トップページ - 旅行記綴 - 韓国ソウル訪問記 (1日目夜)
午後7時、日本よりも西に位置するソウルは、8月も下旬だというのにまだ日が暮れておらず明るい。地下鉄5号線を西大門駅で降りて辺り見回すと、車で来ていたS氏が待っていた。奥様もいる。10年前に大学でお世話になった時と全く変わっていない。
S氏の車に案内されて、いろいろ話をしながらソウルの市街の西の方向を走る。20分ほど走って日も暮れてきた頃、まず高層マンションのS氏のお宅を訪問。家ではS氏のお子さんが待っていた。お子さんは日本にいた当時は中学生・小学生で、大学最寄りの中学校に通っていたが、もう今年は大学卒業・大学受験とのことであった。改めて流れた時間の長さを感じる。
日本から持ってきた土産を渡して四方山話をした後、市の外れにある焼き肉屋に連れていっていただいた。
やはり車で20分近く走った山のふもとに着いた。店の名前は「韓牛香(ハンウハンギ)」、韓国でも輸入牛肉が席巻しており、国内産の牛肉(韓牛)が売りになっているとのこと。店内に入るとキムチ・タレ、生野菜の葉、サラダ、香野菜が並べられ、次に炭火が添えられる。まずはビールで乾杯。
程なく網が置かれ、ものすごく大きなサイズのカルビとホルモンが載せられる。焼き上がったカルビとホルモンを、まずタレだけつけて食べる。とてもおいしい。次に日本の焼肉と異なりたくさん用意されている香野菜・キムチを挟んでレタスに葉で巻いて食べる。もっとおいしい。、
下味が付けられた香野菜とキムチの辛い味に甘味のある韓国焼酎がものすごく合う。酒は強くないのに盃が進みついつい呑み過ぎてしまう。
最後に出てくるテンジャンチゲ(韓国風味噌汁)とご飯は、こ汁をご飯に垂らして良く混ぜてから器を持たずサジで食べる。日本では行儀が悪いとされる食べ方だが、これが韓国でのマナーであり、こうして食べると一際おいしい。
この店では1時間から2時間近くみんなで昔話とか今の韓国の流行りとかいろんなことを話して過ごした(家族みんな流暢に日本語を話すうえ、お子さんに至っては大学で日本語を専攻していたので会話は全く問題なかった)。
その後、酒を呑まなかったSさんの奥様の運転でソウル市中心部に戻り(酔っていたのでどのへんかは覚えていない)、夜もやっている伝統喫茶に連れていって頂き、氷入りのイチゴ茶(お茶というよりもジュースに近い感じ。氷が入っていて甘くて冷たい)とかき氷をご馳走になった。茶といっても韓国は日本より寒いため茶葉から淹れるわけではない模様である。
何から何まで御馳走になってしまったが、明日夕方またS氏の勤務先まで来るように言われてこの日は解散。地下鉄で駅まで向かったら疲れていたのか風呂も入らずに寝てしまった。