※このページの写真はすべて、ノーリッジ在住のJohn Minginsさんが撮ったものです。
6月21日。ノーリッジの日の出。4:42。
6月21日の金曜日は夏至。1年のなかでいちばん、1日の長い日である。
私のホームページにちょくちょく来てくださるジョンさんから、「6月15日から1週間休みをとっています。サッカーも楽しみだけれど、6月21日にはデジタルカメラで写真をとって記録に残そうと思っています。というのも、その日、太陽は4:42にのぼって21:20に沈むはず。1年でいちばん長い1日なのです。」というメールを受け取ったとき、へぇ、そうなんだ、面白そうだなー、と思ったものの、まさかその日が日本でも夏至に当たっていたとは露知らず。当日のニュースで、「今日は夏至です」というのを聞いたとき、正直、本当に驚いて、耳を疑ってしまった。
あとでよくよく調べてみると、夏至というのは毎年6月21日ごろらしい。夏至って、なんだか真夏の盛りの出来事だったような気がしてました。無知とは恐ろしいものですねー(でへへ・・)。
とにもかくにも、図々しくもジョンさんに、「興味があるので撮った写真を何枚か送ってもらえませんか?」とお願いしたところ、「喜んで」との返事。
そして、週が明けて月曜日、ジョンさんから、何枚もの素晴らしい写真が送られてきました。
さすが、e-mailは早い!
ジョンさんが私のホームページに初めてメッセージを残してくださったのは、今年、4月半ばのこと。
「もう少しで2000番目の訪問者だったんだけどなぁ・・」
昨年秋にホームページを開設して、まさかなぁ・・なんて思いつつ、英語版まで始めたのだけれど、誰も読んでくれてないよなー、と、思っていたもので、まさか、はるか遠くの、いとしのイギリスから、こんなに素敵なメッセージが届くだなんて、本当に思いもよらぬこと。きゃーっ! 一挙に私のテンションは最高潮に達したのでした。
ジョンさんは、私が訪れたことのある、ノーリッジに住んでいます。ずっと長いこと、日本に興味をもっていてくださったらしい。
ある日、"Japanese Norwich"というキーワードを入力して、Googleで検索したところ、私のホームページが最初のページにリストアップされていたのだとか・・(イギリスから私のホームページが検索できちゃうなんて、やっぱりインターネットはすごいよなぁ・・)。
それ以来、ジョンさんは、ちょくちょく、私に励ましの言葉を寄せてくださっていて、本当に本当に感謝、感謝の連続なのです。
さてさて、こんな前置きはさておき、早速、ジョンさんの撮った、6月21日のノーリッジの風景をお届けししましょうか・・。
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6月21日。ジョンさんが、まず考えたのは、どこから日の出を撮ろうか、ということでした。そして、小さな丘の上にあるお城へと向かったのです(すぐ上の2枚)。
「ものすごく早い時間だったのがわかるように、写真に、時計を写し込みました」(いちばん上の写真)
そして次に、ジョンさんは、お城の周りにある公園で、ウサギたちをみつけました。
「こんな街中でウサギをみつけるなんて、びっくりしましたよ」(左)
まだ、ほとんど人出はなかったけれど、家の近くのパブの外で、朝食を食べながら、ワールドカップサッカーのイングランド対ブラジル(キックオフは7:30)を観戦することができますよ、というサインボードを発見。でも、ジョンさんは、娘さんと一緒にゲームを見ようと、ひとまず家に帰ります。
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※左の写真は、サムネイルで構成されています。気に入った写真をクリックすれば、その写真を大きく表示させることができます。
左:ジョンさんのみつけたウサギ。夢中でシャッターを切ったのでしょうけど、ほんの小さな茶色の点にしか見えないのが残念!(でも、クリックして、写真を大きくしてみると、何気にウサギの形してるでしょ?) 野ウサギって、本当に用心深いんですよねー。私もスコットランドで野ウサギをみつけたけれど、Pitlochryでは見事逃げられてしまい、リンリスゴーでは、望遠レンズをはめて撮ったのに、かろうじてウサギとわかる程度の大きさにしか撮れませんでした。近づくと、ほんの小さな足音を察知して、彼らは逃げていってしまうみたい。はて。いったいどうしたら、彼らを間近かで写せるのかしら?
中央:パブの前のサイン;右:イングランド対ブラジルを放送するTV。
朝食を食べ、デジカメからパソコンに写真をダウンロードして、さぁ、また出かけようか、と思ったとき、誰かがドアをノックするのが聞こえました。2,3軒先に住んでいるおばあさんでした。これまで「こんにちは」と挨拶を交わすことはあっても、あまりよく知らなかったおばあさんがなぜ? 鍵をキッチンのテーブルの上に置いたまま、買い物袋を中に入れようと外へ出たら、風が突然吹いて、ドアが閉まってしまった、というのです。
「誰かスペアキーをもってないんですか?」「主人が亡くなってからは誰も・・。お願い。小さな窓を壊して、なんとか中に入っていただけないかしら?」
ジョンさんはこのアイデアに反対しました。大きなダメージになるし、元どおりにしないと安心できませんから。その代わりに、ジョンさんは、窓の掛け金をこじ開けて、中に入るといいんじゃないかと考えました。
1時間、3本のナイフを使って奮闘した結果、なんとか、掛け金を動かして、窓を開け、中に入ることに成功しました。ふぅーっ。ご苦労さま。
(あとで、ジョンさんは、このお礼に、おばあさんからイチゴをもらったそうです。おいしそっ!!)
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そんなアクシデントに見舞われたあと、ようやくジョンさんは、再び、写真を撮るべく、街に繰り出しました。
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※左の写真は、サムネイルで構成されています。気に入った写真をクリックすれば、その写真を大きく表示させることができます。
小さな路地を入ると、昔の風情を思わせるような町並みを発見することもあります(左下)。特に、Elm Hillは、大聖堂からあまり離れていないし、ぶらぶらするのにはちょうどよい場所。ジョンさん、なんでだかわからないけど、サムソン(Samson。聖書に登場する怪力のイスラエルの士師)とヘーラクレース(Hercules。ギリシャ神話に登場する英雄。ゼウスの子で、不死を得るため12の功業を遂行した)らしき2つの等身大(?)の像が、ナイトクラブの前に据えられているのをみつけました(右下)。
うーん。いつ、うろついても、新たな発見があるものですね。
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※左の写真は、サムネイルで構成されています。気に入った写真をクリックすれば、その写真を大きく表示させることができます。
もう、そろそろ夜の9時半。朝の4時過ぎに始まった長い1日が終ろうとしています。
さぁ、どこで今日のラストショットを撮ろうか・・。ジョンさんは考えました。
もうちょっと行くと、とっても素晴らしい写真が撮れそうな気がする。でも、そこへたどり着いてみると、何かが邪魔になって、思うようなショットが撮れない。
写真を撮っていると、いつも感じることですよね。
ジョンさんは、大満足とは思わないけれど、長かった1日の締めくくりにふさわしい場所を選び出しました。
ローマン・カソリックの大聖堂のあたりから・・・。さぁ、シャッターを押しますよ。
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21:20。いよいよ日が沈んでいきます。
ジョンさんの写真館へよォーこそ。
ブルース・キャッスル
ハムステッド
ハイゲートセメトリー
ナゾの、そして、あこがれのビターレモン
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