ハイゲートセメトリー

Highgate Cemetery

※このページの写真はすべて、ノーリッジ在住のJohn Minginsさんが撮ったものです。


ジョンさんのお気に入りのDick Whittingtonのネコ。「悲しいことに、誰かが金色のペンキでネコの顔を汚してしまっていましたが、今でも私の幸運のお守りです」
このネコがここに据えられているのは、Dick Whittingtonが、彼のネコと一緒に、「3度、ロンドン市長になる」というお告げの鐘をここで聞いた、という言い伝え*があるからだそうだ。

* "All Info About London"によると、Dick Whittingtonとネコにまつわる逸話は、イギリス人なら誰でもが知っているもだという。この逸話によると、彼は貧しい田舎の少年で、一旗揚げようとネコと一緒にロンドンに出てきた。ところが、Highgate Hillにたどり着いたとき、ふいに意気消沈してしまい、家に帰りかけた。まさにそのとき、彼は鐘が鳴るのを聞いた。彼には、その鐘が、「おーい、ディックよ。戻ってこい! ロンドンにとどまれば、お前は将来、3度もロンドンの市長になるのだぞ」と告げているように聞こえたらしい。でも,実際のところ,彼がネコを連れていたかどうかは怪しいとのこと。

 ノーリッジ在住のジョンさんに、「ロンドンでお好きな場所はどこですか?」と、おうかがいしたら、カムデンロックやポートベローマーケットなどを挙げてくださった。「そしてあと2つ、お気に入りのビューポイントを付け加えたいと思います。それは、ハムステッドヒースのパーラメントヒル、そして、Alexandra Palaceとハイゲートセメトリーからの眺めです」という答えが返ってきた。括弧書きで、「変わっていると思われるかもしれないけれど、ハイゲートセメトリーは興味深い場所ですよ。かのカール・マルクスが埋葬されています」というコメントも添えられていた。
 ハイゲートセメトリーには、マルクスのほか、ジョンさんのお好きな"The Forsythe Saga"のJohn Galsworthyや、"The Mill On The Floss"のGeorge Eliot、"The Well Of Loneliness"のRadclyff Hallも埋葬されているという。
 ジョンさんは、関連サイトのアドレスを3つほど教えてくださった。
 初めてメールをいただいてから間もなくのころだったので、お墓がお勧めだなんて、変わってるよなぁ・・、しかもこんなに関連サイトを紹介してくださるなんて、と、実は内心思った。でも、単刀直入に、変わってますねぇ、とは言えない。そこで、今度は「おもしろそうな場所ですけど、ひとりで行くのはちょっと・・という感じですよね。友だちもつきあってはくれなさそうな気がします」と書いてみた。
 すると、私の内なる声が聞こえたかのように、今度は、「確かにひとりで訪れるのは何ですよね。でも、墓地内のツアーもあるようです。あなたのHPを拝見していて、ああいうのが好きそうに思ったんです」という返事が届いた。
 確かに・・。教えてもらったサイトにアクセスし、なにやら、あの伝説の吸血鬼ドラキュラシリーズでおなじみのBram Stokerは、この墓地に、Lucy Westenraが眠っているという設定にしたのだと知り、俄然、興味を引かれた。吸血鬼が登場する、おどろおどろした雰囲気はかなり好きだ。私の好みをズバリ言い当てるなんて、ものすごく私のHPを探検してくださっているってことかも・・、と感激してしまった。
 イギリスでは、墓石の上に寝そべって日向ぼっこをする人もいるという。ハイゲート・セメトリーのサイトをのぞいたら、カール・マルクスのお墓は何となくアートしている。私のなかで、ハイゲート・セメトリーを訪れてみたいなぁ・・という気持ちがむくむくと沸き起こってきた。
 その後、クィーンのフレディー・マーキュリーの墓もロンドン市内にあることがわかり、それなら次回は墓地ツアーか?!、とすっかり意気込んだ。残念ながら、フレディーの墓は、生まれ故郷のザンジバルに移ってしまったとのことで、この計画は果たせそうもないが、ハイゲート・セメトリーに行きたいなーという気持ちはそのままだ。
 ジョンさんに、ぜひ行ってみたいと思っているんです、と、お伝えしたところ、この夏、近辺を訪れたときの写真を送ってくださった。中に入る時間がなかったのが心残りだったらしいけど、お気に入りのネコ(トップの写真)には挨拶ができたらしい。
 さぁ、早速、ジョンさんの写真をご紹介しますね。


ハイゲート・セメトリーに行くには、まず、Waterlow Parkを突っ切らなければならない。これは公園の出口のあたり。

ハイゲート・セメトリーは1つの道路で、東西に二分されている。
左の写真は墓地の西側、墓地ツアーの出発点のあたり。右の写真は東側。マルクスの墓は、おそらくこちら側のある。

 


ジョンさんは、ハイゲートセメトリーから駅へ戻る途中、Archway Bridgeで写真を撮った。
"suicide bridge(自殺橋)"という別名をもつ物騒なこの橋を通ったとき、ジョンさんは軽いめまいを感じたとか。


ハイゲート・セメトリーの詳細を知りたい方は、
http://highgate-cemetery.org/index.asp
http://www.literature.org/authors/stoker-bram/dracula/
http://www.nauticom.net/users/ata/karlmarx.html

までどうぞ。

(2002.11.29)
English

ジョンさんの写真館へよォーこそ。

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