2001年夏。スコットランドの旅 2

Scotland


第4日目
 スコットランドは広い。旅行前、はて、エジンバラには行くとしても、どのあたりにしぼって行くべきか、と考えたとき、ガイドブックで見たグレンコーの写真にはとても惹きつけられた。澄んだ、ひんやりした空気が匂ってきそうな山々の風景。グレンコーは、外せないな、と思った。
 そして、実際、行ってみて、やはりグレンコーは格別だった。

フォートウィリアム→グレンコー(左、中央)→グレンコーの近く(右)






スターリング城(左)、スターリング城から見た街並み(中央)→エジンバラ近郊のリンリスゴーにあるお城(右)

 スターリング城は、かなり大きなお城だった。予定にはなかったのだが、まだ時間もあることだし、と、ちょっと立ち寄ってみた。

 

 ちょうど、エジンバラは夏のフェスティバルの時期だった。お盆の季節の旅だったので、帰りのフライトがなかなかとれず、やっと行けることになったのは出発の1週間前だった。エジンバラで宿を探すのは無理だな、とふんだ私たちは、近郊のリンリスゴーで泊まることにしたのだが、この日の夕方、リンリスゴーに着いてみて、これが誤算だったことに気づいた。
 リンリスゴーには、ほとんどB&Bらしきものが見当たらない。道行く人に尋ねて、やっと探し当てたB&Bは、小さなところだったこともあり、sorry, full状態。でも、親切な人たちだったので、「あなたたち、車で来たの? それなら、30分ぐらいで近くのボーネスの町に行けると思うわ。ボーネスになら、もっとB&Bがあるはずよ。今からなら、なんとか、tourist informationが閉まる前に着くと思うから、すぐに行ってみなさい」、とアドバイスしてくれた。
 ところが、行く途中、リンリスゴーの街中に小さなB&Bを発見。ダメもとで聞いてみたら、まだ部屋はあるとのこと。バス、トイレは共同だったが、贅沢は言ってられない。確かひとり14ポンドぐらいの、この道中で、いちばん安い宿だった。

第5日目
 前日、宿探しで苦労した私たちは、この日は、いちばんに、宿をキープすることにした。前日、アドバイスを受けたとおり、まず、ボーネスまで。tourist informationに行ってみたが、時間が早すぎてまだオープンしていない。
 「そういえば、来る途中、ホテルみたいなのがあったよね。とりあえず、部屋があいてるかどうか、あいてたら1泊いくらするか、聞いてみない?」とイトコが言った。
 おそらくダメだろうと思っていたのだが、予想に反して、部屋はあると言う。しかもひとり1泊25ポンド。モーテル形式の現代的な建物で、バスやトイレはとても使いやすかった。イギリスやスコットランドの田舎町を旅するならば、B&Bに泊まらなくっちゃ・・と思っていた私だったが、このホテルは本当に快適だった。
 やはり、私は、全くの現代人なのだ、と自覚した。

朝、リンリスゴー城の裏手で野ウサギを発見(左1)→エジンバラ城から見た街並み(左2)→エジンバラのHolyrood宮殿(中央、右1,2)

 お天気雨は降るものの、ずっと晴天にめぐまれた旅だったが、エジンバラ城を見物してきたときだけ、半日、雨に降られてしまった。メアリT世はジェームズT世を生んだとき、すでに夫を嫌悪していた、とも、ジェームズT世は、この暗いお城が好きではなかった、とも聞いた。ただでさえ、じめじめしたイメージのエジンバラ城の印象が、雨のせいで、ますます暗いものになってしまった。
 午後、雨がやんでから、Holyrood宮殿に足をのばした。今でも女王が訪れることがあるという美しい宮殿。まるで期待していなかったせいもあるかもしれないが、宮殿内、庭ともに、私を楽しませてくれた。エジンバラでの、私のいちばんのお奨めスポットである。
 

第6日目
 スコットランド最後の日。前日の夜、ボーネスに泊まった私たちは、エジンバラに赴く前に、ちょっとボーネスの街を散策してみた。とても小さな、静かな、落ち着いた街のようだったが、遠くには、工場の煙突が見えた。

ボーネス(左)→エジンバラ(右)






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(2001.9.29)


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