私にとってのロンドン初体験は、NHKの海外少年ドラマ(確か「ぼくのテムズ川」というタイトルだった)で見た風景だったと思う。そして、子供の日に初めてオンエアされた「小さな恋のメロディ」。ビージーズの「In the morning」とともに、テムズ川にお日さまがのぼり始めるオープニングがとても好きだった。
そして、1つ年上のお姉さんから教えてもらったQUEEN。「キラークィーン」と「ボヘミアンアプソディ」にはまいったね・・。
それから、くらもちふさこの「おしゃべり階段」の番外編「まゆをつけたピカデリー」で、マーシーがエロスの像の前で寝そべるシーンを読んでからは、ピカデリーが、まず行ってみたいイギリスのNo.1になった。
おれは
この下にねそべり
1日中
この街を抱いていることが
夢だった
〔words by マーシー。「おしゃべり階段:まゆをつけたピカデリー」(くらもちふさこ)より」〕
それは私の夢にもなった。でも、一度も実現したことはない。もう、この年になったら、一生、寝そべることなんて、恥ずかしくってできないかもしれない。でも、エロスの像を見るたびに、このシーンを思い出す。
ロンドン−私の楽しみ方
ヴァージンアトランティックや英国航空etc.を使うと、たいてい、ロンドンに到着するのは夕方。
私の場合、ホテル(B&B)にチェックインして、まず最初、ピカデリーサーカスに行って、エロスの像に「こんにちはー」を言う。ちょっとブラブラして、中華街で夜を食べる。これがだいたい、決まったパターン。
そして滞在中、必ずといっていいほど、ケンジントン・ガーデンズに行って、ピーターバンの像に「また来たよー」と言う。このピーターパン像は、ケンジントン・ガーデンズの水辺に立っている。とても小さいので、最初はみつけるのがたいへんだった。ケンジントン・ガーデンズから、隣接するハイドパークまでガッポガッポと大股で歩いていきながら、思いっきり緑の風景に浸る。ロンドンという街中で、こんなにただっ広ーい公園がいくつもあるのは驚きだ。そんなところは、狭いニッポンとは、全然違うなぁ・・と思う。
あと、もう1つ欠かせないのは、コヴェント・ガーデン! アーケードの中に、いろんなお店がひしめいている、私のお気に入りのスポットだ。いつも誰かしらが、得意のパーフォーマンスを繰り広げている。ものすごい高さの一輪車に乗り、その上で芸を披露している人。子供達がみほれている・・。特異のメイクを施した人、歌を歌っている人、バイオリンを弾いている人・・。見ているだけで、パワーがもらえそうな、そんな雰囲気のある街だ。
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中央:photo by イトコのあっちゃん;右:photo by 友だちのたきさん
最近、はまっているのがオスカー・ワイルド。5年前に初めて"An Ideal Husband"を見に行った。英語で見て、ちゃんと内容がわかるか不安だったけど、偶然、ワイト島の古本屋でワイルドの戯曲集をみつけ、観劇前に半分ほど読んでからいったら、登場人物の概要がわかったせいもあって、イギリスの人たちと一緒に、同じ場面で笑うことができた。ワイルドって、サロメのイメージしかなかったけど、実はコメディーの天才。セリフの1つひとつが、彼の天性を感じさせてくれる。
それ以来、"Lady Windermere's Fan"と、"The Importance of
Being Earnest"、そしてもう一度、"An Ideal Husband"を見た。いつも、ロンドンのどこかしらで、ワイルドの戯曲は上演されているようだ。今度はできれば、まだ見たことのない"A
Woman of No Importance"を見てみたいと思っている
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