コヴェントガーデン

C o v e n t  G a r d e n

 初めてイギリスの土を踏んで以来、コヴェントガーデンはお気に入りのスポットだ。
  コヴェント・ガーデンの始まりは、青物市場だったという。今は、カフェ、常設のお店、手作りの小物・絵などを売るストールがひしめく、なにやら不思議な雰囲気のある市場になっている。いつも誰かしらが、あちらこちらでパフォーマンスを繰り広げ、観衆が見入っている。その場を共有すると、なんだか、イギリスに溶け込んだような、そんな気がする。
 ピカデリーサーカスからレスタースクエアを抜けてコヴェントガーデンへ、というコースは、何度も歩いた。たいした距離ではないが、時間のないときは、地下鉄を使って、大慌てで、ぶらつくこともある。ちょっとだけでも、コヴェントガーデンの空気を吸いたいなぁ・・って思うから。
 初めてのコヴェントガーデンの思い出は、カリフラワーのグラタン(たぶん・・)の味。大学が主催したヨーロッパ旅行の最後、2泊だけのロンドンでのことだった。ツアーで仲よくなった4人と、コヴェントガーデン内にあるカフェで、ちょっと遅めのランチ。私がグラタンをオーダーすると、あと2人もつられて、同じものをオーダーした。見た目はとてもおいしそうだったのだけれど、食べてみると、あへーって感じの味でね。一口、二口、食べたけど、3人とも食が進まない。別のものをオーダーした子が、気の毒がって、少し食べる?、なんて言ってくれたのを幸い、みんなでご相伴した。今だったら、もう1皿、別の物を頼むんだろうなーっ。この妙に貧乏っぽいところが、大学生だなーって、思い起こしては、ほほえましくなるエピソードである。
 あ、でも、念のため、言っておくと、コヴェントガーデンにあるカフェのキッシュやケーキは、とってもおいしいですよ! 私、あそこで食べるの、大好きです。


 階段を下った半地下のスペースでは、たいていいつも、バイオリンなどの演奏が行われている。









 半地下のスペースにある、お気に入りのキャンドル・ショップ。店の前で、キャンドルづくりの実演が行われていたこともあった。










 日によって、出る店も多少、違っているようである。あるとき、布で出来た、ウェディングドレスを着たネズミのカップルの人形を、新婚早々のイトコにプレゼントしようと思ったことがある。値段が高めだったので、躊躇して、そのときは買わなかったのだが、やはり買おう!、と決心してまた買いに行ったら、その場所には違う店が出店していた。以後、何日か通いづめたが、とうとう、ネズミの人形はみつからず仕舞い。これは!、とピピっときたときは、買うにかぎるってことですかね・・・。













 この間、久しぶりに、地下に降りてみたら、以前、お気に入りだったからくり館(実際の名前が何だったかは覚えていない)がなくなっていて、とっても淋しい気持ちがした。この間まで、訪れるたびに、何かしらからくり人形を選んでは、50ペンス硬貨なんぞをマシンに入れて、からくり人形が動き出すのをわくわくしながら、待ち構えていたのになぁ・・。

(2002.5.29)
English


TOPへ

イギリスへ行こう!

やはりロンドンが好き!