2003年 ヨーコのイベント

 旅行にライブ、そして、映画鑑賞。2003年の、私の好きなことの記録です。

旅行
 10/3〜10/13 ロンドンでは、ちょっとマニアックな(?)場所を訪れてみました。そして、初のリバプール来訪! 仕上げにはロンドンのアビーロード、と、、本年のテーマは「今さらながらのビートルズ」。ビートルズがちょっと近くなった旅でした。

ライブ/コンサート・その他 :ライブレポートあり :食道楽日記あり

No. アーティスト 会場
1 Classical 1/9(木) プラハ交響楽団 指揮:藤岡幸夫、指揮:小林美恵 サントリーホール S席1階10ブロック21番
2 1/26(日) SOUL OF どんと−どんとトリビュートsoul show− 忌野清志郎/ウルフルズ/THE BOOM 赤坂BLITZ 整理番号:A 5番
3 3/5(水) HANOI ROCKS JAPAN TOUR 2003 赤坂BLITZ 整理番号:716番
4 3/7(金) 三宅伸治と彼のビッグバンド「三宅伸治スペシャル2DAYS」 ゲスト:忌野清志郎 初台The DOORS 整理番号:B100番
5 3/12(水) ROLLING STONES LICKS JAPAN TOUR 2003 横浜アリーナ アリーナD10列30番 
6 3/23(金) 鎌倉芸術館 詩と音楽のコンサートVIII 仲井戸"CHABO"麗市〔ふたり会〕 ゲスト:夏木マリ 鎌倉芸術館−1階3列16番
7 4/6(日) HARRY "Bottle Up and Go TOUR" 新宿リキッドルーム 整理番号:B77
8 Classical 4/13(日) 麻生フィルハーモニー管弦楽団 第37回定期演奏会 横浜みなとみらいホール・大ホール 1階C-18-13
9 4/22(火) コスモアースデーコンシャスアクト アースデーコンサート 忌野清志郎/佐野元春/及川光博/夏川りみ 日本武道館 アリーナTブロック95番
10 5/25(日) KIRIN LAGER CLUB presents JAPAN BLUES CARNIVAL 2003 日比谷野外大音楽堂 B12列65番
11 6/13(金) FUJIMASA NIGHT vol.5 藤井裕(b)、正木五郎(ds)、仲井戸"CHABO"麗市(g,vo)、KYON(key) 下北沢440 整理番号:006
12 Classical 6/28(土) 別府里加 生ビールと愉しむ SUMMER MINI CONCERT ラウンクライヤー神谷町店
13 7/4(金) 仲井戸"CHABO"麗市 TOUR 2003 Fight'ing Guitar MAN 横浜・THUMBS UP 整理番号:#28
14 7/9(水) 忌野清志郎 PRESENTS! LOCE JETS 1st・地球Tour“ここにアルゼンチン!!” CLUB QUATRO 整理番号:499番
15 7/27(日) FUJI ROCK FESTIVAL '03 苗場スキー場
16 8/11(月) BLITS FINAL Summer of Love '03 麗蘭/スキップカウズ/nil/Genius/サンタラ 赤坂BLITZ 整理番号:A 209番
17 8/17(日) 忌野清志郎WANTED 日比谷野外大音楽堂 B-2列17番
18 9/4(木) エレファントカシマシ 俺の道 TOUR 新宿LIQUID ROOM 整理番号:A245番
19 9/15(月) 53(ゴミ)になる日 Vol.4〜遠藤ミチロウ 53歳へのカウンドダウン NORTALIN'S/Carmen Maki&Tere-Furu/Uki-Ujiganux 初台The DOORS 整理番号:3番
20 10/31(金) エレファントカシマシ 俺の道 TOUR 渋谷公会堂 2階22列7番
21 11/3(月) 仲井戸"CHABO"麗市 TOUR 2003 Fight'ing Guitar MAN SHIBUYA-AX−1階F列25番
22 11/28(金) 忌野清志郎TOUR 2003-2004 "WANTED" 文京シビックホール 大ホール 1階16列32番
23 12/19(金) 忌野清志郎TOUR 2003-2004 "WANTED" 調布市グリーンホール 大ホール 1階17列6番
24 12/28(日) 麗蘭 ここ掘れワンワン! 麗蘭2003 京都磔磔 整理番号221

映画  :お勧め!;:それなり;:期待外れ

No. タイトル 出演者 コメント
1 1/15 スコルピオンの恋まじない
ウディ・アレン、ヘレン・ハント 監督:ウディ・アレン 会うといがみ合ってばかりのとある職場の同僚が、ある日、会社の仲間たちと飲みにいって、魔術師にスコルピオンの恋まじないをかけられてしまう。催眠術にかかったふたりは、君こそ、あなたこそ理想の人だ!、とのろけあって、みんなは大笑い。それ以来、ふたりは、「コンスタンチノブル」、「マダガスカル」という言葉を耳にすると、突然、催眠状態になってしまい、魔法をかけた魔術師の言いなりになってしまうのだった。実は、期待したほど面白くなかったのだけれど、あの年になって、いつまでも精力的なウディ・アレンは立派。がんばれ、ウディ、これからも!!
2 2/18 アカルイミライ
オダギリジョー、浅野忠信、藤竜也 監督:黒沢清 見始めて思ったのは、何だか他の映画と違うなー、ということ。そして、あ、この映画には、背景に音楽が流れていないんだぁ、と気がついた。派手な効果音はないけれど、ストーリー展開、演じる俳優さんたち、そして監督さんの力量ゆえ、ふと気づくと映画の中にはまりこんでいた。映画のなかでクラゲが登場するシーンはとってもきれい。ラストに流れるTHE BACK HORNの「未来」を聞いていると、未来はやっぱ明るいかもって、なんだか希望が沸いてきた。
3 3/12 DIE ANOTHER DAY 007
ピアース・ブロスナン DIE ANOTHER DAYは、007シリーズの40周年記念の作品なんだそうだ。物語は北朝鮮で始まる。囚われの身となったジェームス・ボンドは、14か月後、人質交換によって開放されるが、あらぬ疑いをかけられ、007の名を取り上げられてしまう。そして、ジェームスは、自ら疑いをはらすべく、香港からキューバー、イギリス、アイスランドと、彼の敵を追い詰めていく。ピアース・ブロスナンが初めてボンドを演じた「ゴールデンアイ」以来、その面白さに目覚め、新作を楽しみにしている私。お決まりのストーリー展開ではあるが、そこがまた007! アクションあり、"Q"が作り出した小物ありで、今回も、ハラハラさせて、ほどよい興奮を与えてくれた。
4 4/24 ヘヴン
ケイト・ブランシェット 映画を見ながら、「こんなはずでは・・」と、何度思ったことだろう。新聞で見た広告には、確か、「たった一度のためにすべてを捨てた」みたいなコピーがついていたと思うし、使われていたのは、美しいふたりの写真だったと思う。そんなもの、すべてウソじゃないかー、と叫びたくなるくらい、まやかしの宣伝戦略だった。見終わったときの唖然とした私の頭には、「マジ? これで終わり? ウソ?」という言葉が浮かんでは消えた。はっきり言って、見たのは失敗! この映画がとびきり素敵!、と言っている人に、何が素敵なのか教えていただきたいほどだ。
英語教師のフィリッパは、夫をしに追いやったドラッグディーラーに復讐すべく、彼のオフィスに爆弾をしかけた。が、運悪く、その爆発により、掃除婦と、ふたりの子供とその父親が被害者となり、ドラッグディーラーは命拾いをする。フィリッパは、犯人として、逮捕されるが、取調室にいた通訳の青年と恋に落ちる。という話なのだが、フィリッパがいつ、どうして、青年を好きになったのかが理解できない。なんで、二十歳を過ぎた青年が、恋をしたからといって、その夜、お漏らしをしなくてはならないのだろう? なんで、青年の父親は、元憲兵でありながら、こんなにも、彼と彼女に理解があるのだろう?? 疑問符だらけなせいで、物語がとっても陳腐にみえて、感情移入どころではなかった。
5 5/8 サイドウォーク・オブ・ニューヨーク
脚本・監督:エドワード・バーンズ 数年前、サンダンスで映画祭でグランプリをとったという話題の映画、「マクマレン兄弟」を見に行って以来、エドワード・バーンズ・ファンになった私。「彼女は最高」も面白く、かなりバーンズのつくる映画にはまっていたのだけれど、最近、とんとご無沙汰だなぁ・・と思っていたころ、俳優として「プライベート・ライアン」に出演しているのを発見し、「彼、もう、つくるのをやめちゃったのかなぁ・・」と、残念に思っていた。ところが、久々に新聞の広告で、バーンズの新作をみかけ、見たいなぁ・・と思っていたら、タイミングよく、友(Takiさん)から、「見に行かない?」というお誘いがあった。
前2作を見たのは、かなり前のこと。見終わったあとの、「よかったなぁ・・」という感覚は残ってはいたものの、映画の詳細は、あまり記憶していなかった。ところが、今回、この「サイドウォーク・オブ・ニューヨーク」を見て、バーンズの映画がどうして面白いのかを思い出した。ストーリーはありふれた、どこにでもころがっていそうな平凡なもの。でも、登場人物たちの語るセリフが面白いのだ。くすくす、と笑ってしまったり、うんうん、とうなづいてしまったり・・。久々のヒットだよぉ!、と、満足感の1作だった。
TVプロデューサーという派手な(?)職業のくせに、かなり堅実な結婚観をもっていて、誠実なトミー。浮気者なのかと思いきや、実はめちゃくちゃ一途なベンジャミンが、ラブラブ中の恋人、アシュレーに、訳もわからないままふられてしまい、仕事中、思わず、泣けてきて、涙を拭っちゃうシーン。アシュレーがベンジャミンにチュッてキスするしぐさがかっわーいーい。宝石みたいなシーンがいっぱいいっぱい散りばめられている。
でも、こんなにいい映画なのに、100人ちょっとが定員のミニシアターには、お客さんが10人ぐらい。残念だなぁ・・。きっと、めちゃくちゃ気に入っちゃう人は多いと思うんだけどなぁ・・。
6 5/21 めぐりあう時間たち
ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ
監督:スティーヴン・ダルドリー
ニコール・キッドマンがオスカーを受賞した作品。受賞直後に、すかさず前夫のトム・クルーズがお祝いの電話を入れ、彼女はそれで泣きそうになったとか・・。
それでなくても、新聞の広告欄で、この映画の宣伝をみつけたときに、すっかり目が釘づけ! ニコール・キッドマンがかのヴァージニア・ウルフを演じ、メリル・ストリープ、ジュリアン・ムーアが出演するとあって、絶対見に行くゾ!と決めていた。
この映画のモチーフになっているのは、ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」だという。ヴァージニアが、作品の構想を練り、文章を書き起こしていくシーンから、1951年の主婦、ローラの生活や2001年の編集者、クラリッサの生活へと画面が移り、それぞれが、不思議な感じで重なっていく。
見終わって感じたのは、幸せそうに見える人でも本当にその人が幸せであるかは本人でなくてはわからない、ということ。優しいだんなさまがいて、かわいい子供がいて、うらやましい、と思えるような人でも、実はその人はその生活が「死」と同じだと感じ、生きている意味がない、と思っているのかもしれない。やはり幸せは、人から与えられるものではなく、自分自身で探し出さなくてはならないんだなぁ・・ということだった。
「ダロウェイ夫人」は、本でも読んだし映画も見た。でも、それが彼女の1日の風景だったこと以外、ストーリーはおぼろにしか思い出せない。この映画を見たら、なんだか、もう一度、本を読み直したくなった。
7 6/9 トゥー・ウィークス・ノーティス
ヒュー・グラント、サンドラ・ブロック またも、ヒュー・グラント主演の映画を見てしまった。それほど好きでもないんだけどねー、と言いつつ、何本、彼の出ている映画を見たことだろう。可もなく不可もなく、といったラブコメディーだろうなー、と、思っていたのだが、期待していたより数段よかった。感動して、ラストで、ヒューが、サンドラの前で演説原稿を読み上げるシーンでは、涙まで流してしまった。何もコメントをくれないサンドラを見て、あきらめてヒューが去ったあと、ぽつりとサンドラが言う。「文法的に少し間違いはあったけど、完璧な原稿だったわ・・」。
ヒュー・グラントの役どころは、前作の「アバウト・ア・ボーイ」と同様、またもお金持ち。でも、今回のヒューは、とっても優しいんだよなー。確かに人を振り回すけど、憎めなくって、とってもあったかい。まで見たなかで、いちばん私好みのヒューだったかも・・。そして、パーティーでのサンドラのドレス姿はとってもきれいだった。
8 6/11 アバウト・シュミット
ジャック・ニコルソン、キャシー・ベイツ 全然、かっこいいとは思わないけれど、ジャック・ニコルソンは名優だ! 彼の出演した映画に外れはない! というわけで、彼の主演作というと、昔はほとんど見に行っていた。でも、ここのところ、とんとご無沙汰で、今回の「アバウト・シュミット」は、たぶん「恋愛小説家」を見に行って以来の、久しぶりのジャック・ニコルソン。新聞広告で、空を見上げなら微笑むジャックの写真を見たとき、コレだ!、と、ピピっときてしまったんだなー。さぞかし、感動するだろう、と期待して見に行ったのだが、見終わった感想は、ちょっと物悲しかった。
定年して、手持ち無沙汰になった日々に輪をかけるように、妻が急死してしまった。娘はろくでもない奴と婚約し、突然、母親が死んだというのに、予定どおりに、結婚式を挙げるという。掃除をする人も、食器を洗う人もいなくなり、家の中は荒れ放題。なんだか取り残されたような気分の彼が、心の支えに語りかけるのは、チャリティーで、資金援助することになった、遠い国に住む10歳にも満たない男の子だ・・。
なんだか、将来の自分の姿を見ているようで、とっても淋しい気持ちになってしまった。うーん。。
それにしても、驚いたのは、映画の中のキャシー・ベイツの裸体。あれって、やっぱり特殊メイク?
9 7/18 テープ
イーサン・ホーク、ロバート・ショーン・レナード、ユマ・サーマン とあるモーテルの1室で、ヤクの売人のヴィンセント(イーサン・ホーク)が洗面台に向かって、2本ほどビールの缶をあけ、1本を口に流し込み、もう1本をそのまま洗面台へドボドボと流し始める。そして、ベッドルームに戻り、おもむろにズボンを脱ぎ、下着姿になる。そして、またビールをあけ・・。と、こんな具合に物語は始まる。
これはいったい何?、と思っていると、ようやくもう1人、登場人物が現れた。彼の高校時代の親友のジョンだ。やがてヴィンセントは、10年間、ジョンとの間にわだかまっていたことを追求し始める。「あの夜、何があったんだ?! 君の口から説明しろ!」 そして、ここから2人のやりとりが始まる。タイトルになっているテープって何のテープ? なかなか映画にテープは登場しない。そして、ビンゴ! ヴィンセントはようやく欲しかったものを手に入れた。しばらくして、3人目の登場人物であるエイミー(ユマ・サーマン)が現れる。彼女は、彼の高校時代のガールフレンドで、今や地方検事補になっている。
とまぁ、こんな風に、「テープ」は、とあるモーテルの1室でたった1人のシーンから始まり、その同じモーテルで、最大でもたった3人の登場人物によって繰り広げられる摩訶不思議なある1夜の話である。
最初は、これは何なんだー、と思って退屈しかけたが、ラストは、会場でちょっとした笑いが起こるほど、見終わったあとには、不思議にも小気味よさとちょっとした爽快感が残った。
イーサン・ホークファンの私が、同じ監督の作品、「恋人までの距離」をひきずって見たいと思っていた映画。ゴールデンウィーク公開のはずが、なかなか公開されず、ようやく見れると思ったら、1か月ちょっとで終わり・・という顛末をたどったことからして、それほど期待はしていなかった。そのせいなのか、見終わったあと、大満足とはいえないけれど、ではしのびないといった感じ。モーテルの1室という密室を舞台にし、しかも、たった3人の登場人物であそこまで魅せてしまうのはさすがである。というわけで、をつけてみた。
10 7/24 マイ・ビッグファット・ウェデイング
久々に大笑いしてしまった。笑いのツボにはまってしまい、ひーひー苦しいほど笑ってしまった。こんなのって何年ぶり?って感じ。
さえないギリシャ娘のトゥーラはちょっと人生をあきらめていた。子供のころから、ギリシャ娘は、ギリシャの男と結婚して子供を生んで育てるのが務め、と、父親に言われ続けてきた。なのに、結婚もしないまま、30歳を過ぎ、すでに賞味期限切れの状態で、何も期待することなく、親の経営するレストランを手伝う日々だった。でも、向上心は人一倍。なんとか父親をなだめすかして、大学に通い始め、やりたいことの一歩を踏み出した途端、なんだか勇気が沸いてきた。自分に自信をもつというのはこういうことなの?、と目をみはってしまうほど、ここから、彼女は輝き始める。おかげでとっても素敵なボーイフレンドもゲット!! ところが、彼はギリシャ男でなかったから、父親はふたりの結婚に猛反対!はてさて、ふたりに幸せは訪れるのか・・。
とまぁ、書いてしまうと、こんな具合のストーリーなのだけれど、この映画の何が面白かってーいえば、そりゃもう、ギリシャ人の家族!、の一言に尽きる。 アリストテレスやソクラテス、そして古き文明の発祥地・・などというイメージで凝り固まっていた私は、さぞかし、ギリシャ人は、物静かで、いつも考えにふけるような民族なのかと思い込んでいたのだが、ところがどっこい! ギリシャ人が、こんなにも賑やかでやかましく、陽気な人種だったとはね!! というわけで、私は、彼女のボーイフレンドのご両親よろしく、彼らの勢いに圧倒されながら、笑いのツボを押されてしまい、死ぬほど大笑いする羽目になった。
笑えるし、ハッピーな気分になれるし、もう最高って感じ!! トム・ハンクスが惚れ込んで製作をバックアップしたというのもうなずける、なるほど!の映画でした。 

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