旅行にライブ、そして、映画鑑賞。2005年の、私の好きなことの記録です。
旅行
念願の6月のイギリス旅行達成!! リージェンツパークではきれいなバラを満喫。クリスティーの故郷のトーキーに行き、夏の海を眺めることもできた。雨が一滴も降らないという晴天続きの毎日をプレゼントしてくださった神様に感謝!
ライブ/コンサート・その他
No. | アーティスト | 会場 | コメント | ||
1 | 1/16(日) | TOKYO SYMPHONY キリンニューイヤーコンサート '05 錦織健のテノールに酔う魅惑の夕べ |
ミューザ川崎シンフォニーホール 1階C11列19番 |
父の招待で、昨年出来たばかりのミューザ川崎に初めてでかけた。思ったよりも小さなホール。つまり、どこから見ても見やすいし、聞きやすいホールのよう。父が言うには、このホールのパイプオルガンは、日本でも屈指の立派なパイプオルガンらしい。手ごろな値段、かつホールが新しく物珍しさもあったのか、ホールはほぼ満席。大盛況のコンサートであった。 年明けにふさわしく、ヨハン・シュトラウスの曲を錦織健さんのテノールで聞けたし、モーツァルトの交響曲第40番も素敵だった。 それにしても、コンサートが終わってからの父の一言。「錦織健も、もっと背が高くて男前なら、もっと人気が出るんだろうなー」。って、おいおい、本人とファンが聞いたら怒るよ! 【出演者】指揮:北原幸男/管弦楽:東京交響楽団/テノール:錦織健 【曲目】チャイコフスキー:イタリア奇想曲/カールマン:喜歌劇「マリッツァ伯爵夫人」より“ウィーンによろしく”/ヨハン・ストラウス II:アンネン・ポルカ/カールマン:喜歌劇「マリッツァ伯爵夫人」より“来たれ、ジプシーたち”/ヨハン・シュトラウス II:「ヴェネツイアの一夜」より“ゴンドラに乗りなさい”/ヨゼフ・シュトラウス:ポルカ「かじ屋」/レハール:喜歌劇「微笑みの国」より“君はわが心のすべて”/モーツァルト:交響曲第40番K.550+アンコール2曲 |
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2 | 2/6(日) | Le Chiacchiere Live! モチーフは"わすれもの" |
武蔵野公会堂パープルホール | 私がドラムを習っているロドリー先生が、ピアニストの奥様(富松万里子)、2人のヴァイオリニスト(大澤史郎さん、松尾嘉子さん)、和太鼓(土屋智明さん)たちと一緒に結成したLe
Chiacchiereのライブ。普段は六三四などのロックバンドでドラムを叩いている先生が、パーカッションとして参加。先生のライブだし、前回のライブですっかりファンになってしまった大澤さんが登場するし、というわけで、吉祥寺まででかけていった。 普段扱い慣れているスティックではなく、他の楽器での演奏とあって、昨年11月に行われた初ライブでは、どこかぎこちなく、数回間違えたロドリー先生も、この日のライブでは、間違ってもごまかす術を覚えた模様(ははは)。カホンやマリンバ、木琴、鍵盤ハーモニカと次から次にチャレンジするのを見て、一緒に行ったイトコいわく、「すごいねー」。だよね? 前回のライブと同様、モチーフは「忘れもの」。 第1曲目のチャールダーシュは、ピアノだけで演奏されるのかと思いきや、しばらくして、ステージの両サイドから2台のヴァイオリンが登場! きゃぁぁぁー。意外な舞台演出に興奮の私であった。今回のライブから正式にメンバーに加わった大澤さんは、先生の万里子さんの次に(?)口が立つのか、前回は、万里子さんひとりが進行役を勤める形でライブが進んだのが、今回は、万里子さんと大澤さんのふたりの掛け合いでライブが進行。ますます和やかなムードが漂っていた。 久石音楽もよかったけれど、運命の添い寝とLibertangoが好きだったかなー。大澤さんい言わせると、Libertangoは“男のロマン”なんですってー。確かに。 曲の説明のほか、途中、ちびっこにもわかるようにと楽器の説明が加えられたり、最初から最後まで、ほのぼのとしたムードが漂って楽しいコンサートでありました。夏前にまたやるから、とロドリー先生。また、お邪魔しますねー。 【メンバー】ピアノ:富松万里子、ヴァイオリン:松尾嘉子、ヴァイオリン・ヴィオラ:大澤史郎、和太鼓:土屋智明、パーカッション:宮内健樹木 【曲目】V.モンティ:チャールダーシュ/サン=サーンス/E,エルガー:愛のあいさつ/中原達彦:運命の添い寝/A.ピアソラ:Oblivion/久石譲:『天空の城ラピュタ』、『風の谷のナウシカ』より「ナウシカ・レクイエム」、『千と千尋の神隠し』より「帰る日」/J.ブラームス:ハンガリア舞曲5曲/A.ピアソラ:Primavera Portena/L.アンダーソン:Fiddle Faddle、久石譲:『魔女の宅急便』メドレー、『もののけ姫』より「タタリ神」、『もののけ姫』より「もののけ姫」、『もののけ姫』より「風のとおり道」/A.ピアソラ:Libertango |
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3 | 2/21(月) | スマトラ島沖地震津波災害復興支援チャリティーコンサート | 東京国際フォーラム ホールA 1階36列26番 |
発売から20分で売り切れたというプレミアムチケット。チケぴの先行予約で手に入れることができ、ラッキーだった。樫本大進、小澤征爾の名前に引き寄せられ、何1つボランティア的な活動もしていない私だけれど、ささやかながらも義援金を募金しようかなー、と思ってでかけたのだが、華やかな顔ぶれの出演者たちの演奏は想像以上に素晴らしく、はい、実際、私は義援金をお支払いしても得してますって感じであった。 なかでも、さすがの小澤征爾さん。第1部の最後に登場したのだが、その途端、会場内の空気が変わり、皆がみな、ものすごい集中度でステージに注目している感じ。そして、最初の1音を聞いた瞬間、これがさっきまでと同じオーケストラですかぁー?、と目を疑うほど音が違ったのだった(ほかの指揮者の方々すみません・・・)。曲は、バッハのG線上のアリア。こんなにも美しい旋律だったんだー、と、うっとり。 【出演者】大倉正之助/飯森泰次郎/大友直人/錦織健/佐藤しのぶ/前橋汀子/小澤征爾/山形由美/小柳美奈子/樫本大進/イタマール・ゴラン/須川展也/横山幸雄/外山雄三etc. 【曲目】三番三/ワーグナー:楽劇<ニュルンベルクのマイスタージンガー>より"第一幕への前奏曲"/ヘンデル:オラトリオ<メサイア>より第2曲"慰めよ、汝の民を慰めよ"、第3曲"もろもろの谷は高く"/シューベルト:アヴェ・マリア/ヴェルディ:歌劇<椿姫>より"乾杯の歌"/ベートーヴェン:ロマンス第2番ヘ長調作品50/jJ.S.バッハ:G線上のアリア/グルック:歌劇<オルフェオとエウディリーチェ>より"精霊の踊り"/フォーレ:<3つの歌>より"夢のあとに"、ドヴォルザーク=クライスラー:スラブ舞曲/ピアソラ:アディオス・ノニーノ/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番作品18番より第一楽章/エルガー:行進曲<威風堂々> |
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4 | 3/2(水) | 忌野清志郎 2005★Presents ROMANCE GRAY 35 | パルコ劇場 A列8番 | 清志郎の35周年ライブ。一昨年から清志郎熱がすっかりぶり返した私は、行くっきゃないでしょって感じ。が、4日間全部ってーのは資金的にも体力的にもどうかなー、と考え、2日間行ければ・・・と思っていたのだが、FCの優先で3日間申し込んだところ、当たったのは2日(水)の1日分だけ。しかも行きたかったのは、3/3(ひな祭りだから怪しい)、3/5(最終日だから怪しい。何が怪しいって、そりゃ、チャボがゲストで出そうってことですよ・笑)だったので、こりゃ、いっちょ気張るしかないなー、と、発売日の朝、チケぴに並ぶことにした。いやぁ、チケットを買うのに、並んで買うだなんて、15年以上ぶり。RCの人気絶頂期に、何度かやっただけだったので、ちゃんと朝早く起きれるか心配だったが、4時過ぎに目覚ましが鳴りだす前にしっかり目が覚め、いざ、チケぴへと向かったのであった。この日はくしくも雪がパラつくほどの寒い1日。5時5分前から整理券が配られるまでの4時間半以上、耐えた私を褒めてほしい。ははは。 と、前置きは長くなったが、こうして手に入れた2日、3日、5日のチケット。思う存分、楽しまなくっちゃー、なのであった。 ![]() まず、3月に清志郎の35周年を記念してスペースシャワーTVで放映された番組の抜粋ともいえる、忌野大辞典、35年の五十音がフィルム上映された。この後、女性スタッフが、ゲストが楽屋の狭さに怒って帰ってしまったため、本日の公演はフィルムコンサートのみになったとお詫びに登場。このパターン、ずーっと昔にあったみたいな・・・と思っていたら、幕が開き、な、な、なんと、ステージ上にはタイマーズのメンツが勢ぞろいしているじゃぁあーりませんか!! きゃぁあぁぁーーー、と心の中で絶叫し、オープニングのタイマーズのテーマにノリノリの私であった。思えば、30周年のときにも、タイマーズの姿はなく、元ヒルビリーバップスだったベースの彼はどうしているのかなー、とずーっと思っていただけに、ベーシストと清志郎ばかりを見ていたかも。約30分の演奏中には、以前のナンバー以外に、時間外取引(ホリ)、素敵な雅子さんという新曲が披露され、相変わらずのタイマーズパワーに大興奮であった! この後、登場したのが竹中直人&藤原ヒロシ。「ラブソング」など、古井戸の曲を3曲演奏。そして、ゆずが、「メッセージ」、「てっぺん」、「この世は金さ」、「金儲けのために生まれたんじゃないぜ」。ゆずファンもほんの一部いたようだが、清志郎ファンで埋め尽くされた会場内で、「メッセージ」を歌ったのは正しい選択だったかも(笑)。この後、お笑いの山口智充とハローケイスケが登場。私的に、ほとんどお笑い系の番組を見ない私は、誰?、なんで?って感じでありました。が、お笑いの最後に登場した波田陽区のときには、偽者のギター侍の清志郎が登場し、また興奮! 「友だちはチャリンコだけですから」とか、「化粧をとったらただのジジイ」とか、本人を目の前にして言えるギター侍って、やっぱすごいなー、と思った一幕であった。ほかに、J(S)Wが好きだったこともあり、寺岡呼人が「きみかわいいね」、「清志郎にあこがれて」、「ありふれた出来事PART 2」を歌ったのと、懐かしいマリちゃんの「彼女の笑顔」、そして、Leyonaの「Good Lovin'」がうれしかった。また、YO-KINGが、「きっと清志郎さんにはどうでもいいことがたくさんあると思う。でも、譲れないこともある。そういう人だと思います」、とコメントしたのが印象的。斉藤和義が「ドカドカうるさいロックンロールバンド」を静かに一人で歌ったのも面白かった。 この日は、おのおのがだいたい3曲ぐらいを演奏。そのうち、1曲は清志郎の歌を、という宿題が課されていたらしい。 最後に、タイマーズが再登場! ライブが終わったのは、11時近くであった。 ![]() この日は、前日と同じ忌野大辞典がフィルム上映された後、いつもの清志郎のライブ。オープニングには最適の、ノリノリの新曲であるROCK ME BABYで始まり、GOD、仕草、愛と平和、旅行。そして、デビュー曲の宝くじに、伸ちゃんのIt's Alright、烏合の衆。そして、また清志郎が登場し、Wanted、スロバラ、JUMPなどが演奏された。こんなこと、言ったことないけど、みんな、いつも応援してくれてありがとう、って清志郎が言ってくれたのがジーンときた。 |
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5 | 3/3(木) | 忌野清志郎 2005★Presents ROMANCE GRAY 35 | パルコ劇場 J列11番 | ||
6 | 3/5(土) | 樫本大進 ヴァイオリン・リサイタル | 横浜みなとみらいホール 2階RE1列4番 | ここのところ、大進君を見てないなー、クラシックコンサートにご無沙汰のせいかなー、と思っていたら、樫本大進さんは、この3年間、日本でのコンサートをお休みしていたらしい。久々に、いつものパートナーであるイタマール・ゴランさんとヴァイオリンのリサイタルを行うというので、両親を誘ってでかけてみた。みなとみらいホールの2階の横の、ステージに向かって右側の席が私のお気に入り。今回も、ちょっと遠めではあるが、この場所のチケットを入手した。 久々のコンサートで、最終日だったせいか、演奏後、何度もアンコールでステージに姿を現し、4曲も演奏してくれた。ありがとう! 相変わらず、素敵な音色でした。特に、アンコールで弾いてくれたG線上のアリアは、つい最近、スマトラ島沖地震の復興支援コンサートで小澤征爾さんがオーケストラを前に指揮棒をとったのを聞いたばかり。ヴァイオリンとピアノでも、こんなに優しく素晴らしい曲になるんだなー、と思ったことよ。 【曲目】シューベルト:ヴァイオリン・ソナティナ第2番イ短調D.385/ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」/バルトーク:狂詩曲第1番Sz.86(シゲティに献呈)/R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.18/<アンコール>フォーレ:夢のあとに/ウィリアム・クロール:バンジョ・アンド・フィドル/ドヴォルザーク:スラブ舞曲 作品72-2/バッハ:G線上のアリア |
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7 | 忌野清志郎 2005★Presents ROMANCE GRAY 35 | パルコ劇場 E列20番 | ![]() この日も、忌野大辞典で始まった。が、1日目と2日目とはちょっと違う内容。なかでも、「な」の項目で、仲井戸麗市が登場し、この日のゲストがチャボであるという期待がますます高まった。 忌野大辞典上映の後、「ニュース23」の音楽とともに幕が開き、この日、最初に姿を現したのは、筑紫哲也さんであった。そして、ここ数年の清志郎との交流などを交えて、彼の清志郎感をコメント。彼が呼び込む形でROMANCE GRAY 35のメンバーが続々とステージに現れ、GOD、こと清志郎の登場となった。 3日と同様、ROCK ME BABY、GOD、愛と平和が演奏されたが、3日にやらなかったママもうやめて、サイクリングブルースが演奏された。バリバリにチャボ登場の期待が高まるなか、清志郎が退場し、伸ちゃんが歌い始めたのは、Free Time。ほら、やっぱチャボだ、チャボだー、と思ったが、この曲の間には、チャボは登場せず、清志郎が再登場。そして、この日のゲストを紹介したのだった。 黒のTシャツ&黒の帽子でチャボが登場したときには、もう泣き出しそうな感じ。そして、チャボ&キヨシがまず演奏したのは、いいこと、だった。この曲、レコードでは、清志郎一人がボーカルをとっているが、RCの絶頂時代には、清志郎とチャボがふたりでボーカルをとって歌っていた。何度も何度もRCを見に行ったけど、その二人の姿&ボーカルは、君ぼく同様、印象深く、この曲だけは、どうしてもチャボ&キヨシでやってもらいたい曲だっただけにもううれしくてうれしくて・・・。やっとこさ涙をこらえ、ステージ上に、清志郎とチャボがいる幸せをかみしめたことであった。 このほか、チャボとは、アンコールを含めて、当然の感のある、君ぼく、上を向いて歩こう、ドカドカ、雨上がりを演奏。 そして、最後の最後のアンコールに、ふたりだけがステージ上に登場し、「夜の散歩をしないかね」が演奏された。夜の散歩は、3人編成、チャボのいない時代のRCの名曲だけに、すっごく好きな曲だけどなんで?、と思っていたのだが、後日発売された「ぴあ」を見て、なーるほど。チャボが清志郎の好きな曲として挙げた1曲が、この夜の散歩であった。 RCを見に行っていたときは、当然のことのように思えていた二人一緒の姿。同じツアーに何度も足を運んでいるうちに、感覚が麻痺してきて、ちょっと飽き気味にも思えていた演奏が、見たくて見たくて仕方ないけど見られなかった長いインターバルを置いて、こうして、ようやく見られた幸せ。やはり二人一緒がいいよ。チャボとキヨシ、よくなくなぁい?、って清志郎が言ってたけど、ほんと、すっごくいい! チャボも長いこと離れていて、清志郎が日本でいちばんのロッカー(言葉が違ってたような?)だと改めて思った、と言っていた。これを機会に、また、二人一緒の姿をたぁーくさん、ステージ上で見られるといいなー、と切に願う私である。 |
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8 | 3/23(水) | 梅津和時 プチ大仕事2005 ★新宿 PIT INN 40th Anniversary Special Vol.6★2005年の邂逅。 CHABO&UMEZU |
新宿ピットイン 整理番号145番 | ピットイン40周年の記念ライブの一環。そして、恒例の、梅津さんのプチ大仕事5日目の最終日。2005年の邂逅、と題されたこの日のゲストは、私の大好きな仲井戸"CHABO"麗市。チャボ的には、プチ大仕事に3年ぶりの出演であった。前の日のゲストが木村充揮さんと三宅伸治さんで、Bluesが酔いたがってる、と題され、ブルースがテーマだったこともあり、この日は、いつもと違った感じでやろう、とチャボは思ったらしい。カバーや新曲がたくさん演奏され、いつものチャボのライブとは、趣の異なったメニューとなった。 まず、最初に登場したのはチャボと梅津さんの2人。小話(?)をやっては、チャーラララララチャチャチャーみたいなテーマ曲(これもカバー曲らしい)を演奏し、また小話、という形式で2人が掛け合いをしているうち、ピットインはジャズの殿堂だからねー、などと梅津さんから脅されて、最初はちょっと緊張気味だったらしいチャボも、だんだんと調子が出てきたようだ。そしてお次は、チョコレートの歌。今年のバレンタインのころに246にある紀伊国屋にワインを買いに行ったときにもらったチョコレートのカタログをながめていて、これで曲がつくれるなー、と、ふと思いついたのだという。1つひとつのチョコレートに添えられているキャッチコピー=宣伝文句を歌詞に盛り込み、♪秘密にしたくなるよな大人の味ー♪で締めくくられる曲で、会場の笑いを誘っていた。この後、他のメンバーが登場し、フクロウ、男はつらいよ、、ホームタウン、ポイポイ、ホーボーへ、ガルシア、新宿組曲、トム・ウエイツやバン・モリソンのカバーetc.・・・。 8時に始まったライブだったが、気がつけば10時50分を回っていた。11時ちょっと前からアンコールがスタート。みんな電車大丈夫?みたいなことを言いながらもライブは終わらない。バンド紹介、早く帰りたいなどが演奏され、これで終わりか、と思いきや、またもチャボ&梅津が登場。今日のライブは邂逅って題されてるんだけど・・かっこいいなー、コレ梅津さんが考えてくれたんだしょ?とふるチャボに、自分が考えたんじゃない、という梅津さん。なんだ、そうだったの?、とちょっと残念そうなチャボだったが、邂逅に対抗して、(?)、「久遠」(永遠という意味らしい)という新曲をつくった、と言って、2人で演奏。11時半過ぎにライブは終わったのだった。 いつもながら、今日はもう欲しいもの、全部手にいれたよ!って言えるような、大満足のライブをありがとう。また、次回、期待してますです。 Sax:梅津和時/Vo.、G:仲井戸麗市/B:早川岳晴/Ds:河村"カースケ"智康 【曲目】再会(アーカンサス・トラベラー)《Instrumental》/チョコレートの唄/鼻歌(マイ・マッチ・イット・イズ・メイド by V.モリソン&チーフタンズ) /ふくろう《Instrumental》/男もつらいよ/ホーボーへ/Twilight/ポイ・ポイ/運がよけりゃ/ホーム・タウン/I Want See The Bright Light City/アルコール/イン・ザ・ネバーフッド/太陽に向かって(戸山ハイツ)/CARAVAN/lainのテーマ《Instrumental》/ヒッピー・ヒッピー・シェイク/ガルシアの風/久遠/<以下、アンコール>メンバー紹介ブルース/Fox Tront(ごはんを食べよう)/早く帰りたい/働き蜂/ホーボーズ・ララバイ(曲目は、up & down comより) |
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9 | 4/23(土)14:00〜 | 「ロック馬鹿と知的ヒッピーを元気にするDVD」発売記念サイン会 | タワーレコード新宿店7Fイベントスペース 整理番号:27番) | 「Rock馬鹿と知的ヒッピーを元気にするDVD」発売を記念した、麗蘭のサイン会。DVDの予約受付からしばらくしてから申し込んだのに、整理番号は27番。当日は、来る人も少ないのかなー、と思っていたが、最終的には、200人ぐらいいたようで、盛況なサイン会であった。 一緒に行く約束をしていたきいさんとは現地集合ということにし、ちょっと前にタワレコに到着。会場に着いた途端、昨春の鎌倉でのオフ会で知り合った面々をみつけ、久しぶりですー、のご挨拶となった。その後、売り場裏にある階段に整理番号順に並んで待機し、時間になったところで入場、握手会の会場をみんなで取り囲む形となった。そして、麗蘭の登場!! 番号順に握手するのかと思いきや、近くにいる人順ということで、なぜか10番目ぐらいに握手してもらうことになったのはいいが、DVDにジャケットにサインしてもらうということで、「このジャケット、どうやって外すのぉ?」、なんて、あたふたしてしまった。トーク会ぐらいあるのかと思っていたのだが、サイン&握手のみ、ということで、あっという間にイベントは終了。うーん、もっと一緒にいたかったなー。(笑) チャボとは何度か握手させてもらっているけど、そのたんびに、何を言おうか、思い浮かばず、パニクってしまうのだが、今度はちゃんと考えとかないとなぁ・・。 |
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10 | 5/10(火) | 仲井戸"CHABO"麗市【THE Duet】ギター、歌:仲井戸麗市×チェロ:翠川敬基 | ティアラこうとう(小ホール) E列23番 | 仕事が忙しくって、本当はライブどころではなかったのだけれど、朝7時前に出社し、なんとか仕事をこなしライブへ。だって、ライブは活力剤なんですものー。 鎌倉でのふたり会が昨年で終わって、どうなるのかなー、と思っていた今年だが、どうやら、THE Duetで、1月ごとに素敵な人たちと共演してくれるらしい。第1回目はチェロの翠川敬基さん。チェロとギターって?、と思っていたのだが、どうして、どうして、アコースティックなのに迫力満点、2つの楽器がこんなにもマッチするものかと驚きだった。チャボいわく、昔からチェロの音は好きだったそうで、古井戸時代にもチェロの音を入れたくて、芸大の学生に頼んだことがあったのだとか。今回は、以前に知り合った翠川さんのことを思い出して、お願いしたとのこと。翠川さんは、かなりの酒好きらしく、最初、ワインのボトルを片手に登場。1曲、演奏し終わるごとに、よし!というチャボの合図を受け、翠川さんがワインを1口すする構図はおかしかった。さらに、この日は、翠川さんのお誕生日。思いがけず、花束が贈られ、会場も♪はっぴばーすでー♪の合唱。ほのぼのとした雰囲気に包まれた。 プレゼントシリーズに収録された曲あり、古井戸時代の曲あり、ポエトリーリーディングありの演奏会。ポエトリーリーディングでは、だんだんわかったの中から2編、そのほかにカルピスなどが朗読されたが、なかでも、3月に亡くなった長年のガールフレンド、M.M.さんのことをことを歌った詩は、会場内のあちこちで、すすり泣きが聞こえるほど、ものすごくアピールするものだった。 ライブ開始当初、どうもチャボの視線を感じるなー、私って、もしかしてチャボのお気に入り?なーんてうぬぼれていたら、ライブの途中で、隣に座っていたきいさんがこっそり囁いた。「斜め後ろに蘭丸が座ってるよ」。おもむろに振り返ることはできないながら、その後は、蘭丸の気配を感じて、ちょっと緊張(?)しつつ、聞いていた私であった。ははは。 【曲目】庭/Sweet Home TIARA KOTO/夏の色調/BLUE MOON/You are the sunshine (of my life )/びしょぬれワルツ/セントルイス・ブルース/カビ/ポイ・ポイ/遥かな手紙(ニジェールから)/[ポエトリー・リーディング]〜 だんだんわかった/ 本棚の唄/ 荒野で/アイ・アイ・アイ/カルピス/自由の風/HORIZON/DREAMS TO REMAMBER/サンタドレスのテラス〜/LULLABY/真夜中を突っ走れ/打破/ガルシアの風/エチュード《Instrumental》/ギブソン/久遠/Song For You/プレゼント(曲目は、up & down comより) |
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11 | 5/22(日) | HANOI ROCKS Japan Tour 2005 | CLUB CITTA 整理番号:367番 | ハノイロックスを初めて知ったのは、かれこれ20年以上も前に見た「レッツゴーヤング」だった。「炎のドライビン(Motorvatin')」の演奏が始まった途端、私の目はTVに釘づけ。きゃぁあー、かっこいいっ!! ハノイロックスとマイケル・モンローの名は、私の頭にしっかり刻み込まれた。が、彼らのライブを見に行く機会もないまま時は過ぎ、すっかり忘れていた2年前。ハノイロックスが来日して、ライブをやるらしい、という情報をキャッチ。ライブの1週間ぐらい前に、駆け込みでチケットをゲットし、赤坂BLITZにでかけたのだった。この年は、厚生年金会館でもライブがあったらしいが、BLITZに見に行ったのは正解だったようで、念願の「炎のドライビン」と「タクシードライバー」を聞き、大満足の私。ライブ当日に、彼らの新譜を買って、聞いてみたら、のっけからかっこいいナンバーばっかし。これまで、ビジュアル的に好き!、という感が強かったハノイだが、実は音楽的にも、大好きだったのだと、改めて実感したおととしの初ハノイであった。 そして、今年。清志郎の特集をやったいた「ぴあ」を購入したところ、偶然にも、またまたハノイ来日の情報が! これは運命に違いない、絶対行く!と決めたのはいいが、あろうことか、発売日にすっかり忘れ(それでもファンかよー)、気づけば夜。慌ててネットでぴあにアクセスし、チケットをゲットしようとしたが、すでに売り切れ。あきらめ切れずにヤフオクにトライして、確か通常価格よりも1000円プラスでチケットを競り落とした私である。 ライブ当日は、1000円プラスがむしろお得だったぐらい、ノリノリ、大盛り上がりのライブだった。おととしのBLITZでは、ステージに向かって右側(つまり、マッコイさんの方)から見たのだが、この日は、すいてるようにみえる左側に立ち位置を決めた。メンバーがステージに登場した途端、観客が前へ前へと押し寄せる。が、この現象って、比較的ステージに向かって真ん中に限られている。左側に立った私は、押されることもなく、BLITZよりも至近距離からライブをながめることができた。しかも、マイケルが、3度か4度、私のいる左側のスピーカーに乗り、歌ってくれたんだから、もうすぐそこのマイケルが・・・の世界。でへへ・・・。途中、観客の熱気で熱帯と化した(?!)会場で、hot!、と言いながら、何度となく、ペットボトルの水を観客に振りまいていたマイケルは、最前列にいた人たちとは、手タッチなんかもしてて、超うらやましー!! 「炎のドライビンをやるよ、オッケー?」という声にきゃぁー、とすっかり興奮の私。一緒にチュチュチュヤを合唱し、幸せいっぱいで、後は、タクシードライバーが聞けたらうれしいんだけどなー、と思っていたら、アンコールでマイケルがドラムセットに座り、ドラムを叩き始めた。このパターン、おととしのBLITZでは、タクシードライバーなのよねー、やっぱそうだー、と大興奮! こうして、CLUB CITTAの夜は、熱く、ふけていったのであった。6時10分ごろ開演、7時50分ごろ終演。 が、これには後日談が。数日後、ハノイのファンサイト、HANOI GUYSをのぞいたところ、セットリストに炎のドライビンがない! 何かの間違いでは?、と驚き、bbsに幻聴?、と書き込み、「やった」、という反応を待ったが、皆、口を揃えて、川崎ではやらなかったという。えぇ? 私、こんなにもクリアに一緒に歌った記憶があるのにぃ?!、というわけで、やったのかやってないのかは私の中では藪の中であった。が、またまた後日、これは私の大いなる勘違いだったことが判明。私が、炎のドライビンと思い込んでいた曲は、「アップ・アラウンド・ザ・ベンド」であった(笑)。 私の知るかぎり、ハノイは、かの「レッツ・ゴー・ヤング」に「炎のドライビン」と「アップ・アラウンド・ザ・ベンド」のときの2回、登場しているので、いつの間にか、この2曲を混同していたらしい。おいおい、HANOI GUYSによると、この日のラインナップは以下のとおり。 Back In Yer Face/High School/Better High/Talk To Da Hand/Bad News/Underwater World/A Day Late A Dollar Short/I Can't Get It/Malibu Beach/Eternal Optimist/Love/Don't Ever Leave Me/Obscured/Delirious/Tragedy/Up Around The Bend <en01>Boulevard Of Broken Dreams/People Like Me/Oriental Beat<en2>Taxi Driver/Feel Alright |
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12 | 6/4(土) | JAPAN BLUES CARNIBAL '05 20th Anniversary | 日比谷野外大音楽堂 B8列44番 | 20周年を迎えたブルースカーニバル。この日は、トップバッターで、麗蘭が出るということで、でかけたのだが、朝から雲行きが怪しく、天気予報も夕方から雨、しかも雷までなるという。家を出るときはまだ降り出しておらず、なんとか麗蘭が終わるまでもってくれないかなー、と願ったが、悲しいかな、有楽町に着いたときには、すでに小雨が降り出していた。日比谷公園を歩いている最中、大降りの雨となり、持参したビニールのレインコートを着用。野外でのライブは、雨のとき、傘がさせないから辛い。ライブ開始直前に、ますます雨は強くなり、勘弁してくれーって感じ。ライブの間中、大粒の雨が体を打ち続け、チャボが、あこがれのブルースマンと同じステージに立ててうれしい!、みんな最後まで見ていってねー、と盛んに言っているのを尻目に、根性なしの私は、振り続ける雨にうんざりしながら、「こりゃダメだ、麗蘭が終わったら帰ろう」、と思っていたのであった。ははは。ブルースカーニバルということもあって、渋めの選曲。Boom
Boomは、♪シェイク、ベイビー♪のフレーズがあり、ノリやすい曲だった。 このときのこの雨は日比谷付近でだけ降っていたとの情報もあり、おいおいー。18時10分ごろ、麗蘭の演奏が終わるころには稲光もし始めたようで、ギブアップして、会場を出てしまった。チャボ、ごめーん!! 【曲目】メンバー紹介ブルース/Boom Boom (Cover)/顔/あこがれの Southern Man/今夜R&Bを・・・(曲目は、up & down comより) |
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13 | 6/11(土) | 2005 GOD Presents TOUR 35 忌野清志 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS |
鎌倉芸術館 大ホール 6列14番 | 鎌倉芸術館でライブがあるということで、昼間は、鎌倉でアジサイ見物。開場時間の少し後、会場に到着した。 前回は、鎌倉芸術館でやったときは、小ホールだったが、この日は、1500人のキャパのある大ホールでのライブ。そんななか、幸運にも、席は6列目で、近い距離から清志郎を見ることができた。 最近のパターンだが、まずはメンバーが登場した後、「数々のヒット曲ー、ゴッド!!」なんていう呼び声とともに、ステージ上に清志郎が登場し、「ROCK ME BABY」のオープニング。そして、いつもの、ご機嫌なライブが繰り広げられた。 「キヨシです。35年やっとっとです」「息子が口をきいてくれません」「地元の定食屋に入ったら、サザンオールスターズしかかかりませんでした」。なーんていうMCあり、「城下町ベイビー」なーんていう言葉も飛び出し、「愛し合ってるかい」もやってくれた。 ラストに近くでは、いくつかの大きな風船が会場内に出現し、ステージと客席で、飛んでくると誰かが押し、飛んでくると誰かが押し、という風船のバトン。私も1回ぐらいタッチしたかったけど、あと一歩で手が届かず、輪に加われなかった感じでちょっと残念だった。 アンコールの1曲目のWANTEDでは、ステージに向かって右側(私の席サイド)の扉から清志郎が登場。きゃぁぁーとすっかり興奮して、すぐ横の通路を通ってくれるかなー、と期待したが、その通路を通り越し、ステージに向かっていちばん左の通路からステージに向かって行った。これまた、ちょっと残念。でも、ま、いい席だったから、贅沢は言えませんねーっ。 「雨上がり」と「JUMP」」では、ゆずの北川君がステージに現れ演奏に加わった。鎌倉の近くの磯子出身ということだから、実家に帰ってきていたのかな? 終始、笑顔で楽しそうに歌っていた。本当に、清志郎のファンなんだなーっ。うれしいなぁ・・・。 【曲目】ROCK ME BABY/ブン・ブン・ブン/愛と平和/REMEMBER YOU/宝くじ/エンジェル/KISS/サイクリング・ブルース/伸ちゃん/GOD/わからず屋総本家/仕草/君を信じてる/ドカドカうるさいR&Rバンド/キモちE/Baby何もかも/雨上がりの夜空に/Wanted/上を向いて歩こう/JUMP etc. |
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14 | 7/6(水) | 仲井戸"CHABO"麗市【THE Duet】ギター、歌:仲井戸麗市×ペダルスチールギター:駒沢裕城 | ティアラこうとう(小ホール) A列9番 | ペダルスチールギターの駒沢裕城さんとの共演。席は、なんと最前列のチャボ側で、近くでは、ビデオ撮りや写真撮影も行われていたほど、極上の席。チャボからも私が見える距離なので、うれしいような、恥ずかしいような気持ちでライブを見た。 この日、ペダルスチールギターというものを初めて拝見したが、客席から見ると、手と足を使う、見た目はキーボードのような楽器に見えた。ハワイアンやカントリーミュージックでよく使われる楽器らしい。 駒沢さんとの出会いは、古井戸時代、彼がはちみつぱいだった時にさかのぼり、9年前のチャボバンドのツアーの時にも参加してもらったとのこと。前の晩のライブでは、そのときのTシャツを着て登場してくれたのでチャボは感動したらしいが、駒沢さんいわく、「捨てるに捨てられなくって・・・」。だって。 同じ年(とはいえ、学年は駒沢さんが1つ上)ということで、「疲れ方が同じなんでほっとする」とチャボ。でも、前の晩、家に帰ってから、そう言ったら、「でもさー、チャボ。駒沢さんはずっと座ってたよ」とひさこさんが言ったんだとか。すると、駒沢さん、「でも、手も足も頭も使ってるから」と反論。「頭使ってないって言われちゃったよ」、とチャボ。はじめから終わりまで、こんな感じのやりとりが続いて、ステージには楽しい雰囲気が漂っていた。 前回同様、歌ポエトリー・リーディングで構成されたステージ。できるだけ曲がダブらないように選曲したとのことで、久々に聞く曲も多く、古井戸時代から35年、チャボがいかにたくさんの曲をつくり続けてきたかを実感した。途中、「熊も神社を通って」を演奏し終わった後だったかに、客席から、「嘘つき、やって!」という声がかかり、チャボが思い出しながら、何小節か歌う場面もあったので、最前列だったこともあり、もし、何かリクエストある?って聞かれたらどうしよう?、なんて、万が一の場合に考えをめぐらし、「魔法を信じるかい、かバスケットシューズが聞きたいなぁ・・」と思っていたら、アンコールで、魔法を信じるかい?を歌ってくれたので、以心伝心みたいな感じがして、とってもうれしかった。 【曲目】幻想の旅人の唄/風景/ホーボーへ/サイクリング/Heaven CHET/Short Vacation/熊野神社を通って/BLUE MOON/Twilight/遥かな手紙(ニジェールから)/[ポエトリー・リーディング]〜サマーホリデイ/会いたかった人/唄/特別な夏/Good Day/ウー・ラ・ラ・ラ/プリテンダー/My R&R/うれしい予感/かもめ〜/夏に続く午後/真夜中を突っ走れ/ガルシアの風/魔法を信じるかい?/久遠/いいぜBABY/ホーボーズ・ララバイ/家路(曲目は、up & down comより) |
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15 | 8/14(日) | 2005 GOD Presents YAON 35 忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS | 日比谷野外大音楽堂 B-4列17番 | ライブの数日前に、FCのサイトで野音のTシャツをチェック。最近は、とんとTシャツなんぞ買っていなかったのだが、今回のはかなり好みかも・・・。というわけで、開場の15分後ぐらいに早めに入場したのだが、グッズ売り場にはすでに長い列。並んでいるうちに、ますます気持ちが盛り上がり、えーい、ままよ、と、結局、ピンクとブルーのTシャツ2枚と、タオルマフラーを買い込んでしまったのだった。締めて8000円。ははは。 そして、いよいよライブの始まり。清志郎の歌う♪ロックの基本はLOVE&PEACE♪(「教えてジィジ」)が流れるなか、メンバーがステージに登場。舞台裏からは数十羽のハトが飛び立った(これって、日比谷公園で捕まえたハト?、なーんて思ってたのは私だけ?)。この後、数々のヒット曲!、GOD、という声とともに、赤の柄物のスーツを着た清志郎が登場し、「ROCK ME BABY」での幕開けとなった。 ここ最近お馴染みとなっている「キヨシです」コーナー(?)では、「昔ハトを飼ってたとです。でも、レースに出したら1羽も戻ってきませんでした。キヨシです」。なーんてのがあった。この日の最初に、ステージからハトが飛び出したこともあって、このハト話には笑ってしまった。そして、「愛を歌おう」の後、NICEMIDDLEのメンバーと清志郎がステージを降り立ち、通路を通って、BブロックとCブロックの中央へ。世界で初めての試み、と称して、サブステージでライブが繰り広げられた。でも、Aブロックではなかったとはいえ、前のほうで見ていた私にとっては、サブステージは遠かった。しかもほとんど清志郎の後姿とあって、ちぇーって感じ。2週間ぐらい前から、仕事中に、「忙しすぎて」の♪このごろは誰も口をきいてくれないから 僕はさみしくて気が狂いそう♪という歌詞が頭に浮かんでは何気に歌っていたもので、「忙しすぎて」の演奏が始まったときは、きゃぁーって思ったけれど、とにかく遠くって悲しかった。。。が、このサブステージの後、仕切りなおしとばかりに「ロックン・ロール・ショー」が演奏され、私は、またまた、きゃーぁ、と大興奮。「ロックン・ロール・ショー」でライブが始まるのは、私的には大好きなパターン。この日は、「ROCK ME BABY」と「ロックン・ロール・ショー」、2パターンのオープニングが聴けたような感じで得した気分だった。 「キモちE」でいったんライブが終わって、アンコールを待つ間、「鎌倉のライブでは、ステージから見て右奥の扉から清志郎が登場したんだったなー、それって、野音だと関係者席のほうだなーと思って右手側に目をやっていたところ、ステージに近い入り口のあたりがピカっと光った。やだ、雷?、と一瞬思ったが、どうやら懐中電灯だった模様で、誰かがそこから出てきた気配があったので、注目していたら、案の定、関係者席からガードマンに囲まれた清志郎が登場し、「Wanted」が始まった。おぉ! アンコールで清志郎が着ていたのは、私がいちばん気に入ったピンクのTシャツ。伸ちゃんのは私が買ったのとは違う紺のTシャツだったので、なんだか清志郎と気が合ったような気がして、妙にうれしかったことよ。さらに、「JUMP」では、巨大風船がまたまた登場。鎌倉のときはタッチできなかったが、この日は、2度ほど触れることができ、ハッピー、ハッピー!! 最後は、「愛と平和」が流れるなか、清志郎が、着ていたTシャツを脱ぎ、客席に投げ、もみ手で退場。気づけば、あっという間に3時間が過ぎていた。 お決まりのパターンで進行しつつも、サブステージというスペシャルな、おいしいおまけつき。やはり夏の野音は特別だった。 【曲目】ROCK ME BABY/ブン・ブン・ブン/トランジスタラジオ/REMEMBER YOU/ありふれた出来事 Part 2/ラプソディー/愛を歌おう/<サブステージにて>去年の今頃/僕の好きな先生/忙しすぎたから/体操しようよ/夜の散歩をしないかね/あふれる熱い涙/ラララ<ここまでサブステージ>/ロックン・ロール・ショー/サマータイムブルース/伸ちゃん2曲/GOD/わからず屋総本家/仕草/君を信じてる/ドカドカうるさいR&Rバンド/雨上がりの夜空に/Baby何もかも/キモちE/Wanted/上を向いて歩こう/JUMP (順不同) |
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16 |
8/21(日) |
『Lightning Blues Guitar '05』 出演:仲井戸“CHABO”麗市、山岸潤史、石田長生、Char、土屋公平、ichiro、鮎川誠、中野重夫、 西慎嗣、住友俊洋、PAPA GROWS FUNK、小島良喜 |
東京・日比谷野外大音楽堂 B-5列40番 |
多くのギタリストたちが競演するLightning Blues Guitar。チャーの呼びかけで10年前にも1度行われていたらしいが、「Baby! 逃げるんだっ!!」のごとく、清志郎もチャボも卒業した気になっていた私はノーチェックだったので、今回が初めてのLightning
Blues Guitarであった。1人または数人のギタリストがステージ上に登場し、曲を演奏し、そのうちの1〜2人が残って、ソロで演奏したりまた別の人と競演したり、といった形で演奏が繰り広げられた。Part
1とPart 2の2部構成。 Part 1の最後に、鮎川誠が登場し、2曲目に、CHARと土屋公平のほか、奥さんのシーナをステージに呼び込んで演奏した、SATISFACTIONは、とってもかっこよかった。私のお目当てのチャボは、Part 2の中盤で登場。石田長生と「今夜R&Bを・・・」、蘭丸と「あこがれのSouthern Man」、CHARと「Feel Like Going Home」、合計3曲を演奏。「今日は誠ちゃんがいてくれてうれしい。いないと、俺がいちばん年上なんだよ」、みたいなことを言ったとき、近くの席から、「えっ、わっかーい。」なんて声が漏れていた。チャボもそうだけど、ほんと、鮎川さんも若いよなー。 ライブの最後で、CHARが、また10年後にやりたいな、でも、そのときは何人か減ってるだろうけど、なんて冗談交じりに言っていたが、そういやぁ、チャボも今年55歳(9.8のライブでは、チャボ本人が、松井になっちゃったよ、と言っていた。笑!)だもんなー、そういう自分も・・・、と、月日の経つ早さを改めて実感。ちょっとしんみりとしてしまったのであった。 とはいえ、チャボに蘭丸に、チャーと鮎川誠! すごいメンツが出るじゃん!、とかなり楽しみにしていたライブだったが、つくづく、私って、こういうイベント向きじゃないんだなー、と思い知ったライブでもあった。正直言って、ここに挙げた4人以外は、石田さんを知っているぐらいで、ほかの人は誰?って次元の私。ギターが演奏できるわけでもなく、ジミヘンetc.の洋楽にも詳しいわけでもないので、彼らのテクニックにすっげー!!、と感心することもできず、Part 1ではほとんど、チャボが早く出てこないなー、なんて思っていた(ごめん!)。年齢を重ねるにつれて、好きな音楽に偏りが出てきた感もあり、やっぱいろんなアーティストが出演するこんなイベントには来ちゃいけないのかもなー、と思った私である。 【曲目】Part 1(Papa Grows Funk)/STRANGE BREW:山岸潤史/MARDI GATOR:山岸潤史、ichiro/TESTIFY:ichiro/STATESBORO BLUES:住友俊洋、ichiro/THE SKY IS CRYING:西慎嗣、ichiro/LOVE YOU CAN'T DENY:西慎嗣/FOXY LADY:中野重雄、ichiro/VILLANOVA JUNCTION:中野重雄/FIRE:中野重雄、山岸潤史、住友俊洋/ALL ALONE THE WATCHTOWER:鮎川誠、石田長生、住友俊洋/VIRUS CAPSULE:鮎川誠、CHAR/SATISFACTION:鮎川誠、CHAR、土屋公平 Part 2More Groovin' June&Kohey:土屋公平、山岸潤史/最後の本音:石田長生、山岸潤史/KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR:石田長生、CHAR/今夜R&Bを・・・ :仲井戸麗市、石田長生/あこがれのSouthern Man:仲井戸麗市、土屋公平/Feel Like Going Home:仲井戸麗市、CHAR/視線:CHAR、土屋公平、西慎嗣/COME TOGETHER:CHAR、山岸潤史/EN-1 THE WEIGHT?HALLELUJAH I LOVE HER SO:石田長生、山岸潤史、鮎川誠、仲井戸麗市、CHAR/EN-2 GOING DOWN:ALL CAST(曲目は、up & down comより) |
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9/8(木) | 仲井戸"CHABO"麗市【THE Duet】ギター、歌:仲井戸“CHABO”麗市×マリンバ:新谷祥子 |
ティアラこうとう(小ホール) B列12番 | The Duetシリーズの3回目。このまま、ずっと、隔月パターンで続いていくのかなー、と思っていたが、とりあえず、このマリンバの新谷さんが最後の組み合わせで、10月に行われる、総集編ともいえる(?)、これまでの3人(翠川さん、駒沢さん、新谷さん)との共演でひとまず終わりになるらしい。 昨日の台風が去り、気持ちよく晴れたこの日。なんでも、奥さんのひさこさんが、和太鼓の林英哲さんの写真を撮ったことがきっかけで招待された林さんのコンサートのとき、チャボが見初めたのがマリンバの新谷さんだったそう。最初は太鼓ぉ? 興味ないなー、なんて言ってたくせに、マリンバを演奏する新谷さんに目が釘づけで、最後は、俺、今日、このコンサートを見に来てよかったよ、と大興奮だったとか。というわけで、「今日は最初から一緒にやっちゃうよー」、と1曲目から新谷さんを紹介し、うぐいすの演奏が始まった。 4曲目のOUT OF TIMEはストーンズのカバー曲。チャボがマリンバという楽器の演奏を初めて聞いたのは、この曲で、そのとき、マリンバを叩いていたのは、あのブライアン・ジョーンズだった。とてもかわいらしい感じの曲で、聞いたことある感じがしたが、マリンバの音には記憶がない。マリンバの音が入っているのは、最初のバージョンだけらしいから、私が聞いたことがあるのは、違うバージョンだったのかも。ともあれ、昔々に初めて聞いたマリンバという楽器のことをチャボに印象づけた、ブライアンの奏でるマリンバの音を聞いてみたい気がした。 この日の席は、なんとど真ん中の2列目。チャボの視界内だなー、と思ったら、恥ずかしいやらうれしいやらで、なんか、ライブの最初から、笑いが止まらない感じだった。「2人でやるのは、ポンタとやったときぐらいで、このシリーズが2度目だよなー、って思ってたんだけど、去年まで鎌倉でやってたんだよねー」、とか、「女の人とやるのは、夏木マリ、ひさこさん、新谷さんが3人目だなー、なんて言ってたら、スタッフから、あのぉ、チャボさん、浅川マキさんは?って言われちゃってさ。俺にとっては、浅川マキは、男とか女とかを超えた存在だからさ」、なんて話をし始めたときも、オチがみえちゃって、オチの前からくすくす笑いが止まらない私。これも至近距離のせい? 途中、私の後ろの男性が、ステージ前を横切り、トイレに立つシーンがあり、その男性の体格が、まるでゾウのようだったので、チャボも一瞬、唖然。「今の何? ゾウ?」。彼が戻ってきたとき、「もう少し、控えめに行けよなー」、みたいなことを言って、場内笑いの渦、なんていう一幕もあり、とにかく笑いが絶えないライブであった。 ステージには、新谷さんのマリンバがどーんと置かれ、今日は、俺がゲストみたいだよなー、なんてチャボが言う。その大きなマリンバを、素敵な花柄のTシャツを着た、細身の新谷さんが右へ左へ移動してダイナミックな演奏が繰り広げられていく。その姿を見ながら、マリンバって、こんな風に全身をフルに使って叩くするものだったのかー、と、私もほれぼれしてしまった(彼女の演奏に圧倒されてしまったチャボの気持ちがわかるよー)。 新谷さんには、ジュリアスという息子さんがいるとのこと。なんと、チャボと誕生日がおんなじなんだって。いいなぁー。 3回にわたったThe Duetシリーズは、演奏曲が重ならないように、というチャボの計らいもあって、ちょっと忘れていた作品を久しぶりに聞く機会を与えてくれるとともに、ニジェールやガルシアの風などのおなじみの曲を、いろんな角度から聞かせてくれるライブであった。また、このティアラこうとうで、ふたりライブを見せてほしいな。よろしくー! 【曲目】うぐいす/ホーム・タウン/荒野で/OUT OF TIME〈COVER〉/BLUE MOON/遥かな手紙(ニジェールから)/[ポエトリー・リーディング]1. デザインスクール〜2. STONE〜3. ラブソング〜4. ポスターカラー〜5. 夕立ち〜6. LIFE〜7. 糧〜8. 9月の素描/かもめ〈VTR〉/特別な夏/Voltage/アメリカン・フットボール/L・O・V・E/久遠/EN-1 エチュード(R&Rギタリストがマリンバの人と初めてセッションする時のための練習曲)/EN-2 ガルシアの風/EN-3 9月の素描(曲目は、up & down comより) |
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10/8(土) | 仲井戸"CHABO"麗市CHABO GO! GO!【THE Duet】ギター、歌:仲井戸“CHABO”麗市×チェロ:翠川敬基×ペダルスチールギター:駒沢裕城×マリンバ:新谷祥子 | SHIBUYA-AX 1階C列7番 | チャボが松井=55歳になる日の前日、AXでライブが行われた。今年になって始まった【THE
Duet】の集大成といった感じのライブで、これまで共演した3人のミュージシャンとチャボとのコラボレーション。ずーっと3人でやるのかなー、と思ったら、まず3人で3曲やった後、共演した順に、翠川さん、駒沢さん、新谷さんと【THE Duet】の再現。各回のおいしいところどりの選曲になっていて、一晩でいろいろな顔をしたチャボを見させてもらった。 翠川さんは、すでにできあがっている感じで、突然大声で話し出したり笑ったり。4人でのコラボのときには、翠川さん何度もマリンバの新谷さんにみほれているような視線を送っているような気がしたのは私だけ(笑)? 【THE Duet】をやるに当たって、駒沢さんに、以前、古井戸時代に一緒にやった曲を聞いてもらったとき、駒沢さんがだまっちゃって、しばらくしてから、「おれ、全然変わってないなー」って言ったというエピソードが私的には印象的だった。子どものときは、ずーっとおじさんやおばさんに見えた人たちの年齢になっても、自分は昔のまんま、全然成長していないように思える。人間って不思議だなー、なーんて。 アンコールでは、nillのメンバーがバースデーケーキを伴って登場。1日早いハッピーバースデー。また、今年もチャボにおめでとう!、を言えて、とてもハッピーだった。 6時開演で、終わったのは10時。チャボ、毎度のことながら、密度の濃い、長丁場のライブをありがとう! これから1年がチャボにとってよい年になりますように! 【曲目】CHABO Go! Go!/BLUE MOON/アメリカン・フットボール/夏の色調/ポイ・ポイ〈COVER〉/エチュード(R&Rギタリストがチェロの人と初めてセッションする時のための練習曲)/カビ/[ポエトリー・リーディング]だんだんわかった〜本棚の唄〜 サンタドレスのテラス/風景/ホーボーへ/Twilight〈COVER〉/[ポエトリー・リーディング]プリテンダー〜My R&R〜うれしい予感〜かもめ/ホーム・タウン/Out Of Time 〈COVER〉/エチュード(R&Rギタリストがマリンバの人と初めてセッションする時のための練習曲)/Voltage/[ポエトリー・リーディング]ラブソング〜糧〜LIFE〜9月の素描/真夜中を突っ走れ/久遠/EN-1 ギブソン/EN-2 ガルシアの風/EN-3 9月の素描(曲目は、up & down comより) |
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10/26(水) | QUEEN+PAUL RODGERS | さいたまスーパーアリーナ Aゲート200レベル11列128番 |
小学6年生のころだったと思うが、2つぐらい年上のペンフレンドのお姉さんから教えてもらってクィーンを聞き始めた。私としては、初めて聞く洋楽。それから、中学、高校と、クィーンに染まっていった。毎日、私が聞いているレコードに感化されて、母までがフレディーファンになった。私のいちばんのお気に入りはフレディーで、2番目がロジャー。大人になってから、一度だけ武道館でクィーンを見たことがあるのは、私の宝物だ。フレディーが死んだとき、ブライアンは言った。フレディー以外に誰がこの曲を歌えるだろうかと。だから、正直言って、今回のポール・ロジャースと組んだクィーンの再結成には複雑な思いがした。「誰がこの曲を歌えるだろうか、と言ってたじゃないか・・・」。が、数年前にバッキンガム宮殿で行われたエリザベス女王の即位記念のコンサートをテレビで見たときは感動した。バッキンガム宮殿の上に颯爽と現れたブライアンがGod
Save the Queenを奏でた。ミュージカル"We will rock you"の出演者たちがクィーンの歌を歌った。そのとき、クィーンの曲はやっぱいいなぁー、改めて思ったのを思い出して、フレディーはいないけれど、この再結成ライブには行こう、と思った私であった。 当日は午後半休にしてライブにでかけた。初めてのさいたまスーパーアリーナ。会社休んでライブ行くのなんて私たちぐらいかと思いきや、3時過ぎに着いたときには、会場前のグッズ売り場に長い列ができていた。開演前にはすでに特製Tシャツやいくつかのグッズは売り切れ状態。みんな、気合を入れてきたんだなーっ(笑)。 私たちは、というと、クィーンのライブにでかけたくせになんで?、と言われそうだが、ライブの前に、ジョン・レノン・ミュージアムを来訪し、夕食を食べてからさいたまアリーナに入場した。 7時開演のはずが、なかなか始まらない。何度か始まりそうかと観客が盛り上がりかかるが空振りで、ようやく7時20分ごろに開演。ポール・ロジャースのヴォーカルは、さほど違和感なく、クィーンのサウンドに溶け込んでいた。セットリストは、7月にロンドンのハイドパークで行われたときのものがベースにして何曲か入れ替わっている感じだなー、と聞きながら思った。 メインステージから中央に向かって、ちょっとステージが張り出していて、ブライアンがそのステージ上で、一緒に歌いましょう、と言って、'39、Love of My Life、Teo Torriatteを歌ったときには、会場全体が一体になった。そういえば、一度だけフレディーのいるクィーンを見たときも、Love of My Lifeはみんなで歌ったっけなー、としみじみ。このとき、かつてクィーンのメンバーが来日した際の映像もスクリーンに映り、拍手が起こると同時に、会場内はしんみりとなった。 ドラムソロあり、ギターソロあり。やはりポール・ロジャース抜きで演奏された曲のほうが、フレディー在りし日のクィーンらしさが感じられた気がした。ベースのジョン・ディーコンが不参加だったのはちょっと残念。 アンコール前のラストはBohemian Rhapsody。これぞ、クィーンといった感のある、私のお気に入りの曲だ。最初、ステージの左右に設けられたスクリーンに、ピアノを弾きながら歌う1人の男が映ったとき、そのスクリーンにはリアルタイムの映像が映るはずだったので、これ、ポール・ロジャース?! にしては、あまりにフレディーっぽい歌声じゃない、と思ったが、大写しになったスクリーンに現れたのはフレディー。まさに、そこにフレディーがいて、演奏しているかのような心憎い演出に、すっかりうるうるきてしまった私であった。 2時間半近いステージが終わった後は、なんだかとてもいい気分。ポール・ロジャースとクィーンの組み合わせは、思ったよりもしっくりいっていて、いい音楽を聞かせてもらってありがとう!、そんな気分でほんわりしていた。 【曲目】01.Reaching Ou//02.Tie Your Mother Down/03.Fat Bottomed Girls/04.Another One Bites The Dust/05.Crazy Little Thing Called Love/06.Bad Company/07.Say It's Not True/08.'39/09.Love of My Life/10.Teo Torriatte/11.Hammer to Fall/12.Feel Like Makin' Love/13.Let There Be Drums/14.I'm in Love with My Car/15.Guitar Solo/16.Last Horizon/17.These are the Days of our Lives/18.Radio Ga Ga/19.Can't Get Enough/20.Wishing Well/21.I Want It All/22.Bohemian Rhapsody/Encore23.I was Born to Love You/24.The Show Must Go On/25.All Right Now/26.We will Rock You/27.We are the Champions/28.God Save the Queen(曲目は、Netabare Boardより) |
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11/6(日) | 早稲田大学 早稲田祭 WASHOLL〜マッピルマ 35〜忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS | 早稲田大学記念会堂) | この年になって学祭はなーと、お手ごろ価格だけど、行かないつもりだったライブだが、発売日翌々日の月曜日にチケットぴあで検索してみたところ、チケットが余っている模様。しかも、毎年クリスマスごろにあるはずのライブのお知らせもなく、35周年なのに、もしかして、今年は年末ライブはなしぃーってこと?、夏の野音が清志郎の今年の見納めだなんてヤだよぉー、と、一念発起して、早稲田にでかけることにした。そして、このちょっと前に、今まで何度かお仕事を頼んだことのあるCさん(♀)が、実は清志郎ファンだったことが判明。チケットをとった後、ダメもとで誘ってみたら、「行きマース!」の返事。これに、なぜだかCさんと仲よしの、同僚のNさん(♂でオペラ好き)が加わって、女2人&男1人の、不思議な組み合わせの早稲田行きが実現した。天気予報では昼ごろから雨とのこと。幸い、早稲田大学に着いて、入場待ちで外で並んでいる間は降り出さず、ほっ。入場するとき、黒いリストバンドを手渡され、なんで?、と思っていたが、これがブロック分けの目印だったらしい。私たちは比較的早く行ったので、アリーナ(?)の前のほうのブロック割りであった。 ライブが行われたのは、清志郎には珍しく真っ昼間の時間帯。体育館風の建物だったこともあり、場内が完全には暗くならない構造で、客層は普段のファンと学生が半々ぐらい? そんなこともあってか、最初はいまひとつ調子が出ない感じであったが、中盤以降は、清志郎初体験であったと思われる学生たちも乗ってきて、いつものライブに近い盛り上がりになった。 いつものイェーって言えー、のコーナーでは、まっぴる、まっぴる、まっぴるまー、というバージョンがあって楽しかったなぁー。こんな風に昼間のライブもいいもんですね。 【曲目】ROCK ME BABY/ブン・ブン・ブン/トランジスタラジオ/サイクリング・ブルース/REMEMBER YOU/玩具/伸ちゃん/GOD/仕草/スローバラード/ドカドカうるさいR&Rバンド/キモちE/Baby何もかも/雨上がりの夜空に/上を向いて歩こう/JUMP (順不同) |
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11/26(土) | 仲井戸"CHABO"麗市OFFICIAL FUN CLUB Gallery PRESENTS THE Afternoon Tea & Music Time | 横浜・サムズアップ 整理番号:54番 |
横浜・サムズアップでのチャボのDJもどきの催し。サムズアップは、座って、おいしいご飯を食べながらライブが見れるスペースで、なかなか雰囲気がいい。チャボも、以前に、ここでライブをして、すっかりこの場所が気に入ってくれたらしい。もと地元、今でも同県エリア内に住む私としては、ちょっとうれしい気がしている。この日は、前々回、この場所でライブがあったときにご一緒したEsmeさんとまたご一緒することに。53と54という整理番号ながら、中に入ってみると、不思議なことに、ステージの真ん前の席が空いている。ラッキーっ! ど真ん中の1列目に陣取った私たちであった。 チャボがDJもどきに、好きな曲を選んで、その音楽にまつわる思い出や思い入れを語る、というチャボ発案のこの企画。なんか、前の年に開かれた松村雄策さんの「ジョン・レノンは眠らない」というトークライブに似てるかも、と思っていたら、会の冒頭で、チャボが、松村さんのトークライブにゲストで呼んでもらって行ったら、けっこうよかったんで自分もやってみようかと思った、と言っていたので、やっぱりぃー?、と思ってしまった(笑)。 「オレのことだから、ストーンズとか、ビートルズとかをかけると思っただろ。だけど違うんだっ!!」、みたいなノリで、のっけにかけたのはブラームスの子守唄。おいおい。全体的にも、ファンがチャボならこの曲!、と思いそうなチャボの常道と思われる路線を外していたかも。くー、憎いなぁー(笑)。 最後に、この日の音源を5人にプレゼント!、という企画があり、なんと最初に呼ばれたのは整理番号53番のEsmeさん。きゃーっ。50番台ながらステージ真ん前の1列目に陣取れたり、音源が当たったりで、この日は私たちの(特にEsmeさんの)ラッキーデーだったのかな? いつもとは違うチャボの一面に触れ、いい気分で会場を後にしたのであった。 |
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12/8(木) | 平成17年●第32回●塗附・仏師・楽阿弥 | 宝生能楽堂 正面席り列16番 |
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22 | 12/23(金) | 麗蘭2005【泣いてたまるか!!】 | SHIBUYA-AX 整理番号:A131番 |
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23 | 12/25(日) | 忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS X'mas 35 | SHIBUYA-AX 整理番号:A615番 |
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24 | 12/30(金) | 麗蘭2005【泣いてたまるか!!】 | 京都 磔磔 VOL.13 整理番号:12 |
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映画
:お勧め!;
:それなり;
:期待外れ
No. | タイトル | 出演者 | コメント | |
1 | 1/29 | ネバーランド![]() ![]() ![]() |
ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレットほか | ジョニー・デップが出ているという。しかもイギリスが舞台だという。行かない手はないでしょう。というわけで、川崎、チネチッタへとでかけた。 「ピーター・パン」を生み出した、劇作家のジェームズ・バリの実話をもとに描かれた作品らしい。 舞台は1903年のロンドン。バリの新作が上演されるが、観客の反応は悪く、新聞の批評も最低。ここのところ、バリは、人の意見が気になって、思うように脚本が書けなくなっていた。翌朝、バリは、愛犬のポーソスを連れて気晴らしに公園に散歩にでかけ、デイヴィス家の4人の子どもたちと、その美しい母、シルヴィアと出会う。子どもたちの父親は病気で亡くなっており、3男のピーターは、以来、心に傷を負っていた。兄弟たちとの遊びに加わらないピーターを見たバリは、マジックを見せてあげようと言い、彼と同じほどの背たけのある愛犬ポーソスと2人でダンスを踊り出す。「ちょっとの想像力さえあれば、ポーソスはイヌでなく、クマに見えるよ」。そして、バリとデイヴィス家との交流が始まった。 相変わらず、ジョニー・デップはかっこよく、母親役のケイトウィンスレットも、「タイタニック」で見たときはあまり好きではなかったけれど、この映画ではなんてきれいなんだろうと女の私ですら惚れ惚れ。緑の公園は美しく、最後はやはり泣けた。期待どおりの作品。2005年一発目の映画にしてよかった! |
2 | 2/24 | ビフォア・サンセット![]() ![]() |
イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー | 別のチケットを買いに行ったチケットぴあで、偶然、「ビフォア・サンセット」のチケットを発見。イーサンとジュリーのツーショットを見た瞬間、きゃーぁ、これって「恋人までのディスタンス」の続編なの?、飛びついてしまった。 1作目は、ウィーンの町で出合った若い2人のとある1日の恋物語。半年後に、またここで再会しよう、と誓い合った2人はどうなるのか? 前作は、観客に結末をゆだねた形で終わっていた。私的には、2人は、半年後に無事再会し、ハッピーエンドになったものと思っていたのだが、2作目である「ビフォア・サンセット」のチケットを買ってしばらくしてから、はたと気がついた。「待てよ。続編が出来て、あれから9年・・・ってーことは、2人は半年後に会わなかったってこと? しかも、待てよ。1作目の原題はビフォア・サンライズだけど、今度はビフォア・サンセット。ってーことは、日が暮れるまでの話ってことだから、2人は、夜と共にしないで、別れるってこと? ってーことは・・・。なんか、結末が見えちゃったなー」。見る前から、想像たくましくしていた私である。 映画が始まってすぐは、ちょっと見に来たことを後悔しちゃうような展開だったが、次第に、ポンポンポン、と続く2人の会話に引き込まれ、ラストの2人のセリフにはまいりましたーって感じ。やっぱ、この監督は只者じゃなかったのであった。 思えば、拍子抜けした感のあった始まり方も、再会の仕方がドラマチックさに欠けていた、すなわち超リアルだったせいなのかも。 イーサンとジュリーの自然な演技は素晴らしい。そして、それを引き出した監督に拍手! |
3 | 2/26 | オーシャンズ12![]() ![]() |
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピッド、ジュリア・ロバーツ and more | 「オーシャンズ11」の続編。 2度目の結婚3周年記念日を祝おうと張り切っていたダニー・オーシャンの前に、前回のラストで煮え湯を飲まされたテリー・ベネディクトが現れ、2週間以内に、彼から奪い取った金(約2億ドル)を利子付きで返済しろ、と迫った。そして、テリーは、不思議なことに、すべてのオーシャンズ11の所在を、いとも簡単に次から次へと探し当て、全員に返済を迫ったのだった。かくして、期限までに金を工面するべく、散り散りになっていた黄金のメンバーが再集結。かくして物語は始まる。 してやられた感のあった前作。こきみよい後味が心地よく、今回もそれを期待して見に行ったのだが、今回は、最後のどんでん返しはなく、物足りなさがかなり残った。確かに、テンポのよさは相変わらずで、これだけの豪華キャスト(しかも私の好きな俳優さんだらけ・・)を、1つの映画で見ることができるというありがたさはあった。予期せぬことに、ブルース・ウィリスが登場。さらには、「心理探偵フィッツ」のロビー・コルトレーンがマツイという役名で登場したり、アルバート・フィニーまでもが登場。知ってる俳優さんのオンパレードに心が踊った。しかし、所詮、2作目は1作目を超えられないのか。内容的には、 ![]() ![]() ![]() |
4 | 3/30 | ブリジット・ジョーンズの日記−きれそうなわたしの12か月![]() ![]() ![]() |
レニー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファース | 友人が見に行きたいたい、と言ったとき、いまひとつ気乗りしなかった私。というのも、1作目は、本を読み、映画もビデオで見たけれど、イマイチ面白いと思わなかったから。その続編だもんなーって感じだった。が、3月の半ば、元ボスから手紙をもらったところ、先日ネバーランドを見に行ったら、ブリジット・ジョーンズの予告編をやっていて、いつも元気な私を思い出した、とのこと。その途端、そうよ、私はブリジット・ジョーンズなんだわ、じゃぁ、映画を見に行かなくっちゃ、と思ってしまったのであった。はっはっはー。 さて、今回はというと・・・。1作目で弁護士の彼をゲットし、幸せいっぱいのブリジットだったが、ベッド以外の場では、バッドタイミングばかりでどうもうまくいかない。いつもなんだか彼から見下されているような気はするし、美人秘書との関係も気になる。そしてとうとう、ふたりで実家にでかけ、帰ってきた晩、勢いで別れを告げてしまったのだった。そして数か月後。ブリジットは仕事でタイにでかけたが、帰国の際、なぜか麻薬所持の容疑でつかまり、刑務所に収監しまう。そして・・・。 見た後の感想は、見に来てよかったー!! 私的には、1作目より断然面白いと思う。「日記」というタイトルがついているにもかかわらず、日記的なものが薄れ、山場があって、全体として1つのストーリーが出来上がっていたからかな? そして、何より、幸せいっぱいの気分になれた。Happiness (Happy Endだったかな?) is possible.なのであった。 |
5 | 4/6 | エターナル★サンシャイン![]() ![]() |
ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト | 予告編を見て、ちょっと見たいなーと思っていたら、友がこれまた、見たいよねー、と言いだした。それじゃぁ行こうかと、見に行ったのだが、よくもなく、悪くもなく・・・。正直、最初の何分間かはつまらないわけじゃないけど退屈だった。見終わってみれば、ある意味で、「パルプフィクション」の手法を使ったこの映画。題材的にもけっこう面白いはずなのに、イマイチ、という感が残ったのは、脚本が×だからなのでは?、と思う。が、驚くことなかれ、この映画、2005年のアカデミー賞最優秀オリジナル脚本賞を受賞しているのであった。 バレンタインデーの朝、ジョエルは衝動的に会社をさぼり、Montauk行きの列車へと飛び乗る。彼は、そこでクレメンタインと出会う。なんとなく惹かれあう二人には恋の予感が・・・。ここでタイトルバック。 やがてジョエルとクレメンタインは一緒に暮らし始めるが、些細なことから口げんかになり、ジョエルはクレメンタインから別れを告げられてしまう。そして数週間。ジョエルは、もう一度やり直そうと、意を決して、クレメンタインのもとを訪れるが、彼女は彼をまるで初めて会う人のような目でながめ、何の反応も示さない。それもそのはず。彼女は、彼との思い出を消す処置を受けていたのだった。そのことを知り、ショックを受けた彼は、自分も彼女との思い出を消し去ろうとするのだが・・・。 「トゥルーマンショー」や「マジェスティック」は見たけれど、私的には、どうもこれまで、ジム・キャリーといえば「マスク」のイメージが抜けなかった。しかし、この映画でようやく私の中から「マスク」のジム・キャリーが消え、「エターナル★サンシャイン」のジム・キャリーに置き換えられそうな感じ。それは、映画にはイマイチ感が残ったものの、凍った湖に寝そべるジョエルとクレメンタインの映像の美しさが印象的だったからかもしれない。 この映画を見終わってすぐに、私が友に言った一言は、「あの受付嬢のメアリー、最近、見た気がするんだけど、何だかわかる?」。この答えは、「モナリザスマイル」だったのだが、この後、数時間、友と私は、それが何の映画だったのか思い出せず、「見た気がするんだけどねー」を連発しながら、悶々と、気持ち悪い思いを抱えたまま過ごすこととなった(笑)。そして、二人が本筋とは関係なく腑に落ちなかったこと。サブストーリーを作るのはいいのだが、なぜ、人の家で、勝手に人の家の冷蔵庫を開けて飲み物を飲んだり、人の家のベッドでベッドインしたり、人のパンティーを盗んだりするエピソードが必要だったのか? そしてまた、「それにしても、イライジャ・ウッド、最低の役だったねー」、と、これまた、本筋とは外れた、どうでもいいことに、目がいってしまった私たちである。 |
6 | 7/18 | ラヴェンダーの咲く庭で![]() ![]() ![]() |
監督:チャールズ・ダンス、出演:ジュディ・デンチ、マギー・スミス、ダニエル・ブリュール | ジュディ・デンチとマギー・スミスが主演のイギリス映画。新聞広告でみかけて以来、見たいなー、と思っていた。そこで、イギリス旅行に行く前のこと、「タイトルは忘れたんだけど、Bunkamuraでやる、おばあさんが2年出てくる映画、見に行かない?」とイトコを誘ってみた。が、「おばあさんが2人出てくる映画だけじゃ、わかんないよぉー」、との返事。ははは。そうだよねー、普通。どんな映画か知りもしないくせに、主演俳優と広告の写真だけで、ピン!ときてしまう、いつもの私のパターンであった。 その後、「いい映画みたいじゃない」、とイトコも乗り気になり、この日、見に行くことになったのだが、上映開始から1か月ぐらい経つが、いまだ、毎回、満席状況の模様であった。 舞台は、1936年のイギリスのコーンウォール地方。マギー・スミス扮するジャネットとジュディ・デンチ扮するアーシュラの2人の老姉妹は、海沿いの家で暮らしていた。前夜の嵐が去り、すっきりと晴れた朝のこと、窓から外を眺めていたアーシュラは、海辺に黒い物を発見する。2人で行ってみると、そこには、嵐で流されてきたのであろう青年が、かすかな息で横たわっていた。 2人の看護で一命をとりとめた青年は、どうやらポーランド人で、英語がよくわからないらしい。片言のドイツ語と英語での会話。彼の詳しい素性もわからないまま数日が過ぎたが、妹のアーシュラは、ずっと年下の彼に、ほのかな恋心を抱き始めてしまう。そんなある日、ジャネットがピアノを弾いたのをきっかけに、彼が、バイオリンの名手であることがわかった。 どうやら、姉妹は、第1次世界大戦で、多くの男性が死んでしまった影響で、結婚しないまま年老いてしまったらしい。姉のジャネットに気持ちを見透かされたとき、アシューラが言った。「だって不公平だわ」。そして、ジャネットが言う。「人生は不公平なものよ」。この言葉にはずーんときた。人間の生涯って、誰もが、同じだけ不幸で、同じだけ幸福で、同じ経験をして、そして、その生涯を終えるとき、すべてがプラスマイナスゼロになるわけではない。ずーっと幸福なまま生涯を終える人もいるし、幸福だったり不幸だったり波乱万丈の人生を送る人もいる。そう、人生は、人の数だけさまざまで、まさに不公平なものだ。 それにしても、映画を見ながら、「こんなにおばあさんになって、こんなに若い人を好きになるものかなぁ・・」と不思議に思ったが、原作では、2人とも40代の設定。それならわかる!、と思うのは、お年を召した人への偏見? でもねぇー、人間、いくつになっても、恋はするだろうと思うけど、60歳とか70歳になってから、20代の人を実際の対象として好きになるかなぁ・・・というのは、その年になってみなければわからない疑問かも。とはいえ、40代の設定が60〜70代に変わったことによって、現実感がちょっとなくなり、性的に嫌らしいところなく、とらえることができた感はあった。 原題は”LADIES IN LAVENDER”。これが「ラヴェンダーの咲く庭で」と訳されて邦題になっているわけだが、映画を見終わって、イトコと2人思ったことは、ラヴェンダーが印象的な映画かと思ったけど、あんまり(というか全然?)出てこなかったよねー、ということ。確かに、広告の写真のバックには、ラベンダーがいっぱいの庭らしきものが登場していますけどね。というわけで、この“LAVENDER”って何なんだろう?、というQuestionが生じてしまった。英語の辞書を調べてみたけれど、単に、in lavenderという熟語はみつからなかったので、これからの宿題でもっと調べてみようかと思っている。 |
7 | 8/12 | ライフ・イズ・ミラクル![]() |
監督:エミール・クストリッツァ、出演:スラブ・スティマチ、ナターシャ・ソラック | 「ラヴェンダーの咲く庭で」を見に行ったときの予告編で、この映画を知った。「愛してはいけない人を愛してしまった・・・。サラエボであった本当の話」。そんな文句がスクリーンに踊り、映像は、なんとも鮮やかな色彩で、ちょっと絵本を見ているような感じがする。おもしろそう!、と思ったのだが、正直、予告編のほうがよかった、というのが私の率直な感想。 物語は、サラエボをとりまく戦争が起こるちょっと前から始まる。ルカには、サッカー選手を目指す息子のミロシュと元オペラ歌手の妻がいて、妻の埃アレルギーもあって、田舎暮らしをしているが、妻は刺激のない生活に不満たらたら。ルカは、そんな妻をなだめつつ、のどかに平和に暮らしていた。そしてある日、ミロシュに、待ちに待った有名サッカーチームからのオファーが舞い込む。しかし、皮肉なことに、それは、徴兵の知らせが届いたのとほぼ同時のこと。喜びも一転、ミロシュは泣く泣く兵役に旅立っていく。が、あろうことか、妻は、ミロシュが旅立つのを見届けずもせずにハンガリー人と駆け落ち。さらに不幸なことに、まさかと思っていた戦争が勃発し、ミロシュは捕虜になってしまう。「死んだほうがマシだ」、と途方にくれるルカだった。が、ある日、彼の家に、敵方の捕虜が連れ込まれてくる。若くて美人のその捕虜はサバーハという名前で、良家の子女だという。ルカは、彼女とミロシュを捕虜交換するつもりで預かるが、戦乱の最中、ひとつ屋根の下に暮らすうち、いつしか二人には愛情が芽生えていく。 映画に、線路にまたがったまま動かないロバが登場する。目からは涙。飼い主は「失恋したのさ」と言う。動物の気持ちまで感じるなんて、情緒豊かな人たちだなぁ・・・と思うと、一方で、村民が熊に殺されたといっても無関心、市長が誰かに射殺されても死体がコロコロ山道を転がっていくだけで場面が変わる。おいおい。そして、まだ戦争も始まっていないのに、普通の村民が拳銃を所有していて、頭の上に酒瓶を載せたまま、度胸試しとばかりに互いにその瓶を拳銃で撃ちぬいたり、祝典で、バンバンバンと本物の銃を撃って騒いでいる。おいおい、なんて物騒な・・・。 以前、「ビューティフルライフ」というイギリス映画があった。さまざまな人々が登場し、彼らの人生が微妙に折り重なり、最後は、生きているって素晴らしいな、と感じさせてくれる秀作だった。いろんな人々が登場し、1つの物語が織りなされる映画は好きなほうだ。が、この映画は、イマイチ、ピンとこなかった。2時間半に及ぶ長さは、もう少しシェイプアップできたのではないか。面白くなかったわけではないけれど、私のハートには響かなかった。私的には、ちょっと期待はずれな作品。 |
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9/15 | 奥さまは魔女![]() ![]() ![]() |
監督・脚本:ノーラ・エフロン 出演:ニコール・キッドマン |
監督は「めぐり逢えたら」のノーラ・エフロン、主演はニコール・キッドマンとくりゃぁ、見るっきゃないでしょ!って感じ。昔のテレビドラマのリメイクというが、どうもおふざけのコメディーが好きでなかった私は、チャンネルを変える際にちらと見たことがある気はするものの、はじめから終わりまで、ちゃんと見た記憶はなく、今回が初めての「奥さまは魔女」であった。 舞台はハリウッド。落ち目の俳優、ジャックを主役にして、往年の人気TVシリーズである「奥さまは魔女」をリメイクすることになった。が、どうも、あのサマンサの、鼻ピクピクがうまくできる女優がいない。すっかり困り果てていたある日、ジャックは、ふと立ち寄った本屋さんで、ものの見事に鼻をピクピクさせている女性に出会う。それもそのはず、彼女は、本物の恋を求めて下界に降りてきた、本物の魔女だったのです。 この映画でまず驚くのは、38歳になったはずのニコール・キッドマンのキュートさである。一緒に見に行った友いわく、「この若さこそが魔女だね」。まさしく!! 途中、笑いのツボにはまってしまい、本当のお腹の底からひぃーひぃー笑い転げてしまった。こんなに笑わせてくれてありがとう。ラストも素敵だったよ。というわけで、 ![]() ![]() ![]() |
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9/19 | チャーリーとチョコレート工場![]() ![]() ![]() |
監督:ティム・バートン 主演:ジョニー・ディップ |
ティム・バートン監督の新作で、しかも主演はジョニー・デップ、そのうえ、原作はロアルド・ダールで、「ハリポタ」以前は、イギリスの家庭で、最も読まれていた絵本の作者だ、とくりゃぁ、「奥さまは魔女」に引き続き、見るっきゃないでしょ!って感じ。 チャリーはどこにでもいそうな普通の少年。家は貧しくて、2組の祖父母と両親との7人暮らしで、その生計はおとうさんがひとりで支えている。チャーリーの家の近くには、大きなチョコレート工場があった。以前は、チャーリーのおじいさんもその工場で働いていたが、ある日、従業員の裏切りによりレシピが盗まれ、すっかり人間不信になった持ち主のウォンカさんは、チョコレート工場に勤めていたすべての従業員を解雇してしまった。しばらくして、工場は再開され、再び世界各地へチョコレートが出荷されるようになったが、工場に出入りする従業員は誰一人としてなく、誰がどうやってチョコレートをつくっているのかは謎だった。おじいさんからウォンカさんの素晴らしさを聞かされていたチャーリーにとって、ウォンカさんはあこがれの人。そんなある日、金のカードが封入されたチョコレートを手にした子ども5人を工場に招待する、というニュースが発表され、世界中の子どもがこぞって、ウォンカ印のチョコレートを買い求めるが・・・。 絵本の世界に飛び込んだような映像のなか、絵本を読み進んでいるかのように物語は進んでいく。チョコレート工場の中はテーマパークのようで、次はどんな部屋があって、何が起こるのだろう、と、わくわくしながら、映画を見ることができた。 しかし、1つ、疑問。チャーリーは3度目の正直で金のカードをゲットすることになるのだが、彼が最後のチョコレートを買ったのは、店先で拾った10ドル札で、であった。10ドルといえば、1000円ぐらい? 子どもが拾って、ネコババしてよい金額かな? こんなときには、まず、おまわりさんに届けるべきだよ、と教えなくてよいのかな? うーん・・・、と思ってしまうのは私だけだろうか? |
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9/23 | 理想の女![]() ![]() ![]() |
原作:オスカー・ワイルド 監督:マイク・バーカー 出演:スカーレット・ヨハンソン、ヘレン・ハント |
オスカー・ワイルドの「ウインダミア卿夫人の扇」が原作。何度か映画館で予告編を見て、見に行こうかなー、と思いつつも、原作といっても、これのどこがワイルドなのか?!、って怒りたくなるような作品かもなー、と思っていた。というのも、原作では、ロンドンの社交界が舞台のはずが、登場人物はアメリカ人で、映画の舞台がイタリアだったから。が、何気に見ていたTV番組で、SMAPの稲垣吾郎がこの映画をオシているのを見て、へぇー、思ってたよりも面白さげかも、、と思った私であった。 結婚して1年のウィンダミア夫妻がイタリアのアマルフィにリゾートにやってくる。時を同じくして、何人かの富豪たちを食い物にしていたアーリン夫人も、彼らから見放され、ニューヨークのホテルを叩き出されて、アマルフィにやってくる。ある日、ウインダミア氏は、妻のメグのための誕生日プレゼントを買うために立ち寄った店で、アーリン夫人に出会う。「私なら、宝石じゃなくて、これを買うわ」とアーリン夫人が彼に勧めたのはなんとも美しい扇。アーリン夫人の不思議な魅力も手伝ってか、「それは母の形見で売り物じゃない」、としぶる店主に金を積み、ウインダミア氏は、妻へのプレゼントに、その扇を手に入れたのだった。それからしばらくして、メグは、夫が、アーリン夫人にたびたび高額の小切手を渡していたことを知り、愕然とする。 見終わって、まず、原作とは設定が全く違っているにもかかわらず、オスカー・ワイルドの世界が巧みに再現されているのに驚いた。ワイルドの言い回しがそのまま、映画の端々に散りばめられている。アマルフィの景色は美しく、そこで避暑を過ごす金持ちたちの姿は、ロンドンの社交界にも劣らず、とてもゴージャスだ。そして、ヘレン・ハントの不思議な魅力! 甘すぎると思えるほどのラストも、私を至極ハッピーな気持ちにさせてくれた。 |
11 | 10/22 | SIN CITY![]() ![]() ![]() |
監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー、ゲスト監督:クエンティン・タランティーンノ 出演:ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク |
アメリカのフランク・ミラーのコミックが原作。予告編を見たとき、なんかわけのわからない映画っぽいけど、映像は面白いなー、と思った。最近、私の好きなブルース・ウィリスの出演作には心惹かれるものがなく、とんとご無沙汰だった私だが、これは、タランティーノも一役買っているらしいから、けっこういいかも、と、久々に見に行くことにした。 いくつかのエピソードから構成されていて、その1つひとつが微妙に絡み合っている。ブルースはまず、プロローグの次の最初のエピソードに登場する。引退間近の警官の役だが、彼の同僚のセリフ、「お前もそろそろ60なんだから」を聞いて、えっ?、ブルースって確かまだ50前*だよなぁ? やだ、なんでこんな設定なの? いくら禿げているからってあんまりだわー、なーんて思いがぐるぐるしていたのはたぶん私だけだろう(笑)。そして、最初のエピソードが終わった後、なかなか再登場しないブルースに、え?、出番ってアレだけだったの?、とまた、思いがぐるぐる(笑)。最後のエピソードで再登場。わーい、また出てきたー、と喜びつつも、見た目は全然今のままなのに、計算上、彼は70近くなっているはずじゃん、おいおい。なーんて思ったり・・・(笑)。が、70のくせに、ティーンエイジャーの少女に好きだ、とか言われちゃって、幸せな役どころのブルースに引き換え、イライジャ・ウッドは、人食いの役? ひぇー。見ながら、私的な思考が炸裂していた私であった。ははは。で、見終わって最初に思ったのは、そういえば、ミッキー・ロックが出てたんだよな? 何の役? えー、全然わかんなかったよー。というわけで、最初から最後まで、たくさんのキャラが登場し、めまぐるしく話が進んでいくので、ついていくのがたいへんだったが、期待を裏切るストーリー展開があり、なんとも面白い作品であった。が、ストーリーもさることながら、この映画の最大のウリは映像である。残虐な殺害シーンが多発するにもかかわらず、現実味を帯びず静観できるのは、モノクロを基本としながら、一部分に黄色や赤が用いられている特殊な映像効果のせいなのだろう。とにかく終わりまで一挙に、気を抜けずに見切った、これぞエンターティンメントといった感じの映画であった。 しかし、惹きつけられ通しで最後まで見たとはいえ、私的には、もう一度見たいとは思わない。が、人によっては、マニアックにはまりそうな映画だよなーっ。 * ブルース・ウィルスが50前、というのは私の勘違いで、1955年生まれの満50歳であった。ははは。 |
12 | 10/30 | ドア・イン・ザ・フロア![]() ![]() ![]() |
監督:トッド・ウィリアムズ 原作:ジョン・アーヴィング 主演:キム・ベイシンガー、ジェフ・ブリッジス |
ジョン・アーヴィングの「未亡人の一年」の前半1/3の映画化。作家のテッド・コールとその妻マリアンは、数年前の事故で2人の息子を亡くした。引越しをし、新しい生活を始めようとしたものの、事故以来、マリアンの心は凍りついたままで、事故後に生まれた4歳になる娘のルースに愛情を注ぐことができずにいた。テッドとマリアンが別居を始めた夏のある日、作家志望の高校生、エディが助手として雇われてやってくる。彼はたちまちに美しいマリアンに恋をし、マリアンのほうも、彼に息子の面影をみたのか、二人の距離は次第に縮まり、肉体関係を結ぶようになる。 ジェフ・ブリッジス扮する作家のテッドが息子たちの事故のことを語るシーンは淡々としているが、それだからこそリアルであり、観客の1人である私も、直接彼から話を聞いているかのように感じた。「細部まで詳細に」。 でも、テッドは浮気はしているけれど、こんなにいい父親なのに、なんでマリアンは彼とやり直せないんだろう?って思うのは、私がまだ人というものをわかっていないからなのか。 今、この先続く残り2/3の物語を、ぜひとも原作で読んでみたい衝動にかられている*。 * というわけで、原作を読んでみた。私は、次に何が起こるのか予測がつかない物語を読むのが好きだ。その意味で、ジョン・アーヴィングの「未亡人の一年」はすこぶる私好みであった。映画を見終わったとき、「なんでマリアンは彼とやり直せないんだろう?」と思ったのだったが、原作を読み終わって、全く登場人物の心情が理解できていなかったことに愕然。この映画だけを見て、すべてを理解するのは無理、とは思うが、もう少し理解できる目を養いたいものだと思う。 |
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11/16 | コープス・ブライド![]() ![]() |
監督:ティム・バートン、声:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム-カーター、アルバート・フィニー | お金持ちだが家柄のよくないバン・ドート家と、由緒ある家柄だが貧乏なエバーダロット家。両家の利害が一致し、その2人の子どものビクターとビクトリアが結婚することになった。結婚が決まるまで会ったことのなかった当人たちは、結婚してうまくいくのだろうか、と不安に思っていたが、会った途端に2人にはシンパシーを感じ合う。しかし、緊張したビクターは、結婚式のリハーサルでミスを連発。ひんしゅくをかい、いたたまれずにその場を逃げ出してしまう。森に逃げ込んだビクターは、さきほどの結婚の誓いのセリフを復誦し、1本の枯れ枝に指輪をはめた。と、枯れ枝かと思ったそれは、コープス・ブライドの左手の薬指で、死の淵から目覚めた彼女は、彼のプロポーズの練習を本気と思い込み、すっかり喜んでしまう。ビクターは、死の世界から現世に戻ろうとするが、なかなかうまくいかず・・・。 ジョニー・デップが「チャーリーとチョコレート工場」に出演中に、同時進行で、吹き替えに当たったという。予告編を見て、面白そう、と思って見にでかけたが、やはりアニメなので、そこそこによかったという感じ。でも、映画館で見ただけに、家で見るより臨場感をもって楽しむことができた。 |
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11/30 | イン・ハー・シューズ![]() ![]() ![]() |
出演:キャメロン・ディアス、トニー・コレット、シャーリー・マクレーン | 弁護士事務所として働くローズのベッドの中で、珍しくも男が寝ている。記念のショットを1枚、と思った瞬間、電話のベルが鳴った。妹のマギーが、高校の同窓会の会場で酔いつぶれているので、迎えに来てほしいという。毎度のことにあきれながら、ローズは妹を迎えにでかける。映画はこんなシーンで始まる。 容姿はイマイチだが、キャリアバリバリで働く姉ローズと、顔・スタイルが抜群だが頭の出来がイマイチで、定職につけない妹マギー。映画の前半は、ローズが、マギーに振り回されどおしで、こんな妹がいたら最悪ーって感じの展開。 が、中盤、2人が大喧嘩し、冒頭の同窓会の夜以来、居候を決め込んでいたマギーをローズが追い出してから、物語は一変する。マギーは、ふと思いついて、幼い日以来、ずっと会っていなかった祖父母を頼って、フロリダに行くことにする。最初は祖母にちょっとたかるぐらいのつもりだったマギーだが、祖母が暮らす老人ホームの人々とふれあううちに、出来のいい姉へのコンプレックスが消えていき、自分には何ができるのか、が、みえてくる。一方、姉のローズも、自分の身近に自分を思ってくれる人がいて、彼とはハッピーな時間を共有できることに気づく。 キャリアウーマンだったローズが、勤めていた弁護士事務所から突然、長期休暇をとり、どうするのかと思いきや、犬の散歩を請け負って食いつなごうと思いついたその発想には、おもしれー、と一人で大受けしてしまった。マギーの彼氏のくどき文句(?)も最高! 一緒に見に行ったTakiさんと私は、ふたりとも食いしん坊とあって、映画の後、何度も、「いいねぇ、あの人」、と言ってはマギーをうらやましく思ったのであった。なんだか温かい気持ちにしてくれたこの映画に感謝! |
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12/17 | NOEL![]() |
出演:スーザン・サランドン、ペネロペ・クルス、ポール・ウォーカー | ペネロペ・クルス、というと、私には、ニコール・キッドマンと別れたトム・クルーズが付き合っていた彼女、というイメージがまとわりついてた。ニコールのほうが断然美人なのに、なんでこんな女と?、と納得のいかなかった私だったが、この映画の予告編で見たペネロペはかわいかった。そして、スーザン・サランドンまで出演している。すごくいいってわけでもないだろうけど、そこそこに感動できそうな映画かも、と思い、シーズンでもあるし、とクリスマスを間近に控えた週末に見に行くことにした。 が、見終わった感想は、うーん、イマイチ、というか、イマイチ×2って感じ(笑)。思いがけず(リサーチ不足?)、ロビン・ウィリアムズが出ているのを発見して、へーって思ったのが印象的だったぐらいで、私的にはオススメできません。ははは。ま、クリスマス気分は味わえますが。 |