旅行にライブ、そして、映画鑑賞。2004年の、私の好きなことの記録です。
旅行
10/18から25日まで、両親とイギリスに行ってきました! 今年のメインイベントは、はじめてロンドンで祝うマイ・バースデー。半ば強引に(?)、遠いイギリスの地に来てまでも、娘の誕生日を祝わされた両親でしたが、十分、旅を楽しんでくれたようです。連日5時起きで朝早くから歩き回った旅は、両親にはちょっぴりハードだったかな? でも、とてもよい思い出になりました。
ライブ/コンサート・その他
:ライブレポートあり
:食道楽日記あり
No. | アーティスト | 会場 | コメント | ||
1 | 2/6(金) | 忌野清志郎TOUR 2003-2004 "WANTED" | 渋谷公会堂 1階11列41番 | 2月6日、渋谷公会堂まで、忌野清志郎の"WANTED" TOURのファイナルに行ってまいりました! 最初の曲のイントロを聞いた途端、きゃぁぁぁー。だって、「ベイビー!逃げるんだ。」だったんですもの。 実は私、このWANTED TOURには、これで3回、足を運んだことになるのですが、昨年の秋、文京シビックに行ったとき、RC時代の曲のオンパレードを聞きながら、無性に聞きたくなったのが、この「ベイビー!逃げるんだ。」だった。けれど、結局、文京シビックでは演奏されず、2度目に行った調布でも演奏されず・・。やっぱり聞けず仕舞いに終わるのかなぁ・・とあきらめていたところだったので、のっけからこの曲が演奏されたときには、もう感動! これが聞けただけでも今日は来た甲斐があったなぁ・・と、マジに興奮してしまいました! 私的には、このほかに、「君が僕を知っている」、「Oh! Baby」、「スローバラード」と「世界中の人に自慢したいよ」が聞けたのがうれしかったかな。 「KING」の曲も、いつものようにご機嫌で、またもハッピーな一夜はふけたのでした。 清志郎さん。素敵なライブをどうもありがとうございます。ぜひとも、このメンツで、またこんなツアーをやってください。期待しております!−What's new 2004.2.7より |
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2 | 2/16(月) | WANTED追加公演 ONE MAN SHOW 忌野清志郎・弾き語り | PARCO劇場C列A4番 | 2/16、パルコ劇場で行われた忌野清志郎のWANTED TOURの追加公演に行ってまいりました! 2日間のライブのうち、17日のチケットはとれずじまい。まぁ、仕事にちゃんと身を入れろ!っていう神さまの思し召しかなぁ・・とは思ったのですが、どうしても聞きたい1曲があった。それは「ぼくとあの娘」。どうか、神さま、今日、演奏してくれますように・・と念じながらライブ会場に向かったところ、なんと1曲目がこの曲で、テレパシーを信じたくなるよな一瞬でした。 そのほか、珍しくも、この朝、会社に行く道すがら口ずさんでしまっていた「三番目に大事なもの」まで演奏され、きゃぁぁー、と興奮も絶好調。 「長い芸能生活、せっしゃ、このようなライブをやるのは初めてでござる」、と、清志郎も言ってたけど、正真正銘、最初から最後まで清志郎の弾き語りのライブ。ギター1本で、これだけロックできちゃう清志郎ってすごいっ!、と、またまた惚れ直した私なのでした。−What's new 2004.2.21より |
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3 | 3/13(土) | 鎌倉芸術館 詩と音楽のコンサートXI 仲井戸麗市ふたり会【MR. & MRS.】 | 鎌倉芸術館小ホール 1階15列4番 |
毎年、鎌倉で1年が始まるんだよねぇ・・、と言っているチャボ。特に今年は、奥様であるカメラマン、おおくぼひさこさんとのコラボとあって、どんな風になるんだろう、と興味津々でしたが、終わってみると、じわー、感動のライブでした。 チャボが登場して、よぉ、と手で挨拶しただけでいきなりパート1。ひさこさんの写真集「DARK MOON」の写真を見ながらチャボが橋本治さんの文章を朗読。と、しばらくして、女性の声が・・。ひゃぁー、これってひさこさんの声?、とドキドキ。 パート2は写真集「HORIZON」をベースに、チャボがギターをつまびく。写真集に掲載されているひさこさんの文章がスクリーンに映し出される。音のない言葉っているのも、かなりインパクトがあった。 客席もステージもすっかり静まりかえり、今日はこんな感じで終わるのか・・と思いきや、「ちょっと歌わせてよー」と、チャボが登場し、パート3は、「MR. & MRS.」の写真を見ながら、歌のステージ。「魔法を信じるかい?」を聞けたのがうれしかった。 で、最後までひさこさんは登場しないのかなぁ・・、と思っていたら、「主人の威厳」(?)で、挨拶だけ・・ということで、アンコールでひさこさんが登場。いちだんと拍手が高くなった。ペコッとお辞儀するのが、年上の女性に対して失礼かもしれないけど、とってもかわいらしかった。そして、あんまり人の前に立つこともないであろう橋本氏も登場 きわめつけはふたりのダンス! 家でもこんな風に、踊っちゃうこともあるんだろうなー。手をつないだり、腕をくんだりしているふたりと見ていたら、感動がこみあげてきましたよ。 うんうん、いいライブでした。−3/14の掲示板へのカキコより |
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4 | 3/24(水) | 梅津和時 プチ大仕事 DANGER cl.sax 梅津和時/ts 片山広明/bass 早川岳晴/ds
菊池隆/key 厚見玲衣/vo.g 忌野清志郎 |
新宿PIT INN 整理番号:191番 |
梅津さんの6日間ぶっとおしライブの2日目に、清志郎がゲスト出演して、Dangerを再結成するという。昨年も同様のライブがあったけれど、Dangerの曲は、リアルタイムで聞いていながら、それほど好みとはいえなかったもんで、特に興味をひかれなかった。が、ライブのあとで、すごくよかったという評判を聞いて、行けばよかったなー、と、ちょっと後悔。そのうえ、昨年から今年にかけての清志郎はめちゃくちゃかっこいい! WANTEDツアーで清志郎熱が再燃していたこともあり、今回のDangerライブにはぜひ行こう!、と決心した私であった。 まずはDUBで「ポップアップ」が演奏されたあと、初参加の厚見玲衣と清志郎が登場。聞き覚えのあるDangerのナンバーが演奏されていった。「去年はぶっとおしでやって、酸欠になった人がいたから」と今年のライブは2部構成。2部では、新曲3曲が披露され、アンコールでは「スローバラード」、「上を向いて歩こう」、「雨上がり」というRCのおなじみのナンバーが演奏された。最後には、三宅の伸ちゃんまで登場した。 梅津さんが「最後の曲になっちゃいました!」を清志郎に言ってもらおうかと促すと「いや、これは梅津さんのライブだからね」なんて言ってる風のふたりのやりとりが遠目でもわかって、仲良しなんだなー、とつくづく。ほのぼのとした光景に思わず微笑んでしまった。こういう小さな場所で、仲良しがみんなで集まっての演奏会が催される。いつも思うことだけど、PIT INNでのライブはとても雰囲気がいい。 |
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5 | 5/2(日) | オリエンタルナイト '04 第一章 六三四/太鼓DODAN-PA/上田秀一郎 | 川崎 整理番号:76番 |
何を隠そう、この春から、ドラムを習い始めた私である。そのドラム教室のロドリー先生が、久々に東京近況でライブをやるという。それじゃぁ、というわけで、友と見にでかけた。 彼の所属するのは六三四。ドラムがいるのに、和太鼓もいて、ギターとベースがいるのに三味線がいて、おまけに尺八までいるというバンド構成。どんな音楽かと思いきや、妙に和と洋がマッチして、かなりの大音響だけれど心地よい・・という摩訶不思議な音楽。私的には、ボーカルのない音楽はちょっと苦手なのだけれど、六三四の曲にはすっかりひきつけられてしまいましたよ。ロドリー先生、またライブがあったら、ぜひ誘ってくださいね、の初六三四体験でございました。 |
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6 | 6/25(金) | アケタの店30周年:ご祝儀スペシャル・ユニットg 仲井戸Chabo麗市/b 早川岳晴/ds
新井田耕造/ts 片山広明/オカリーナ(友情出演)AKETA |
西荻窪・アケタの店 予約番号:2 |
20年ぐらい前、清志郎が梅津さんたちとDANGERというバンドを結成したとき、アケタの店の存在を知った。「へぇ、梅津バンドがここでライブやるのかー。アケタの店って西荻のどのあたりにあるのかなぁ?」。が、結局、足を運ぶこともなく20年余りの月日が経ち、アケタの店も30周年。早川さんの声がかかって、チャボがゲスト出演するという。行きたい、行きたいっ!、と早速思ったのはいいが、どう考えても広くないスペース。チケットがとれるかどうかが問題だったが、、幸運にも1枚ゲットすることができた。神様、ありがとう! 当日は、準備万端、午後半休をとって、アケタの店へと向かった。聞くところによると、アケタの店のキャパは80ぐらいらしい。そんななか、チケットがゲットできただけでも幸いなのに、「予約順に名前を呼ぶから、その順番でお金払って中に入ってくださいねー」、と言われ、蓋をあけてみると、なんと私の予約順は2番だった!! すっごい!! というわけで、最前列、ど真ん中、約50センチ先はチャボという席にどーんと座り、ライブが始まる前から、、ひとりでに顔がニマニマしてしまったことよ。 昨年6月に下北沢で行われたFUJIMASA NIGHTを思い出させる選曲で、全20曲ぐらい。6月にしかやれないという「ねぇHISAKO」をまた聞けたのもうれしかったし、「やるつもりじゃなかったけど、なんだかやりたくなっちゃったから」と歌いだした「ソウルスーダラ節」でまたまた会場は大盛り上がり。 途中、「慶応大学卒、早川岳晴、国士舘大学卒、片山広明」と言うチャボに、「そういうこと言うの、やめてくれるぅー。それに中退なんだ」と言いながらも、ライブ前からすでにできあがっていた模様の片山さんは、高校からエスカレーター式で慶応に上がった早川さんには中退でも十分対抗できる、なーんて言い出す始末。「お酒やめたって言うから、初めてシラフの片山くんとやれるのかと思っっていたらコレでした!」。みたいな、もう、ほーんと、狭いスぺースで、アットホームで和気あいあいの雰囲気のなか、あっという間に時は過ぎていった。 アンコールでは、お店のオーナー、アケタガワ氏も登場。ピアニストで、その昔、夢中になりすぎて(?!)何台かピアノを壊した経歴があるというアケタガワ氏は、今、オカリーナの魅力にとりつかれている。オカリーナが加わった「サイクリング」を聞いていると、のどかな1日の風景がもうすぐそこだ。 恒例のラスト、「家路」では、マジカだったせいか、「彼女の」と指差してもらって、きゃぁぁー。。欲をいえば、最近、ドラムを習い始めたところなので、コーちゃんがドラムを叩く姿をじっくり見たかったけど、片山さんに隠れて、顔は見えるけどテクニックがまるで見えず・・の位置だったのが残念。でも、ここまで至近距離のチャボは初めてかも・・という大興奮の一夜で、しっかりこれからの運まで使い果たしてしまったんじゃないかと心配になってしまったことよ。 |
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7 | 7/19(金) |
仲井戸"CHABO"麗市OFFICIAL FUN CLUB[ギャラリー] 第3回 FCの集ひ チャボとの夕べ改めファン感謝デー(?) | 横浜・THUMBS UP 入場整理番号:101 |
前回のFCの集いの入場整理番号は2番という強運だったのに、今回は101番。「マイナス100できたらねぇ・・」、って感じの、ほぼドンジリに近い番号だったにもかかわらず、知り合いのあゆみさんが席をキープしてくださっていたおかげで、楽屋側のステージに近い席に座ることができて超ラッキー!! 感謝、感謝なのでした。 この日は、まず、麗蘭の映像20分で始まった。“真夜中のカーボーイ”。そして、昨年、麗蘭がニューヨークツアーを組んだ際の映像とともに、サイモン&ガーファンクルの“オールド・フレンズ”。Bookendというアルバムに入っているそうだけど、これがまた、しみじみといい曲でした。そして、新しいアルバムから“SOSが鳴ってる”と“Get Back”。“Get Back”では、「愛しておくれ 愛してるんだ 愛しておくれ 愛してるんだ」の歌詞が麗蘭の映像の横にでかい字で映し出されて、かなりのインパクト。映像にボォーッみほれてしまいました(笑)。 そして、チャボの登場! 楽屋から現れたチャボが、私の横を通り過ぎたとき軽く肩を叩いてくれて、えへへ・・って感じ。マジにあゆみさんのおかげです。サンキュー!! 1曲目はWhisky Romanceで、会場内、♪ウキウキー♪の合唱となった。あと、Heavenとかをやって、リクエスト大会に突入! 「別人」のさわりだけやったり、「うぐいす」ってリクエストされて、「ほー、ほけきょ・・どんな歌だったけな?」って言い出す一幕もあり、ツボにはまってしまい大笑いの私。 うれしかったのは、隣のテーブルの子がリクエストした「月夜のハイウェイドライブ」。何が聞きたいかなーって考えててて、ちょっと前に自分でも思いついた曲だったので、おぉっ、テレパシーってあるのかなって感じ。そのほかに、清志郎とつくったという「コーヒー・サイフォン」や「ラブソング」など、古い曲も聴けて、かなりの充実度。 このあと、前回に引き続き、チャボのギターで歌うというコーナーがあり、名乗り出た男性が、なんと「ガルシア」をチョイス。これがまた、うますぎず、下手すぎず・・で、けっこうよかった。 そして、ガルシアをラストに歌うつもりだったチャボが代わりにラストの曲に選んだのは「いつか笑える日」。チャボが27歳のときにつくった曲だというけれど、自分の今の気持ちにフィットするところもあって、しみじみ・・。 最後は、抽選会。前回同様、何も当たらず、とほほ・・の私でありましたが、同じテーブルに座っていたケイコさんに、なんと、2等(だっけ?)の、チャボの所蔵品だったサム&デイブのアナログレコードが大当たり。手に取って見せてもらったけど、曲名にえんぴつで○がついてたりして、チャボが聞き込んでた様子がビシビシ伝わってきて、すっげーうらやましかった。「あーぁ。次回は何か当たらないかなー」、なーんてちょっと欲を出して思いつつも大満足。チャボさん、今夜もありがとう、の楽しいひとときでありました。 |
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8 | 7/30(金)、31(土)![]() |
FUJI ROCK FESTIVAL '04 | 苗場スキー場 | 今年はいいかなーと思っていたフジロックだったが、1日目には麗蘭、そして、2日目には清志郎が出演するという。今年に入ってから、清志郎が古井戸の曲を歌ったり、チャボが清志郎と一緒につくった「魔法を信じるかい?」を歌ったり、なんだかふたりのジョイントが見られそうな予感がしていただけに、それはフジロックの会場で実現するのかも!、と思ったら、どうしても行きたくなってしまった。というわけで、私的には、初めての2日間参加。野外のイベントがイマイチ苦手な私だけに、フジロックはもういいやー、なんて思っていたけど、ライブを聞きながら昼寝をしたりぼーっとしたりと、今回初めて、フジロックならではの楽しみを知ったかも。 1日目は、ほぼ眠りこけながらORANGE COURTで赤犬、そのあとGREENに戻ってイギリスのバンドのHAVEN、そして約20年ぶりに復活したザ・ルースターズのステージを見て、夜の7時半からはお待ちかねの麗蘭。 2日目は雨が降ったりやんだりのなか、雨宿りがてらRED MARQUEE1で,THE FIERY FURNACESを見て、GREENでJAMAICA ALL STARS、ジミへンのオフィシャルバンドをちょっと見たあと、ORANGE COURTで、またも寝ながらLOS AGUJETASというフラメンコのバンドを、3:50からはFIELD OF HEAVENで斉藤和義、そして最後に、GREENでお目当ての清志郎というラインナップだった。これまでのフェスのなかで、いちばん音楽を聴いてライブを見たって感じ。 1日目の麗蘭のはちょっと肌寒いなかのライブ。「はじめて呼んでもらいましたーっ!!」と上機嫌のチャボ。麗蘭の音楽は、FIELD OF HEAVENの雰囲気にとても合う。ミッドナイトブギで始まったステージ。ニューアルバムからはSOS、あこがれのSouthern Manが演奏され、そして、顔、この会場で聞けるなんて幸せって感じの今夜R&Bなど。ラストはR&R Tonightであった。「また呼んでくださーい」と去っていたチャボ。来年も出るのかな? 2日目の私のハイライトはもちろん清志郎! ライブが始まる直前に強く降り出した雨だったが、それを払いのけるかのようにオープニングは雨上がりの夜空に。気づけばいつの間にか雨は上がっていたのだった。そして、トランジスタラジオ、ラプソディー、スローバラードなどいつものナンバーに加え、アルバム「KING」の中からはWANTEDや玩具、雑踏など。新曲のJUMPも披露された。昨年秋から今春にかけて行われたツアーをほうふつさせながらも、フジロックならではの選曲となっていたようだ。この日、うれしかったのは、ゲストの登場。「昨日道を歩いていたら古い友だちに出会いました! そして、今日、一緒にやることになりました。チャ・・」と清志郎が行った瞬間、マジにチャボ?、と大興奮の私だったが、登場したのは実はチャー。が、1日目、ザ・ルースターズのライブと重なって、チャーを見ることができなかっただけに、久々にチャーを見ることができたのはラッキーであった。上を向いて歩こう、キモちEが演奏され、Baby何もかもで締めくくられたライブは、フジロックならではの雰囲気とともに、KINGの実力を見せつけるものでございました。 ![]() |
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9 | 8/14(土) | 忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS | 日比谷野外大音楽堂 B-5列80番 |
野音2DAYS! いんやぁ、2日行って、本当によかったっ! 1日目はうだるような暑さ。今年の夏は、日中は暑くても朝晩はけっこう涼しかったはずなのに、この日は、夕方になっても暑かった。その証拠に、ただ座っているだけで、滝のような汗がだらだらと出てくる。清志郎も、「マジに暑くねぇ?」を連発していた。途中、清志郎が水鉄砲(?)やバケツで観客に水をかけるシーンがあったんだけど、B5列には清志郎が放つ水は届かず、水を浴びてる人々がものすごーくうらやましかったことよ。初日のオープニングはブンブンブン。これは意外な幕開けだった。好きな曲だったからけっこううれしかったけど、1発目にもってくるのはどうかなって感じ。私的には、レイ・チャールズのWhat'd I sayで幕をあけた2日目のほうが清志郎のシャウトもかっこよくてよかったと思う。 2日とも、数多くのレパートリーをもつ清志郎ならではのサマーメニュー。その昔、ヒルビリー・バップスにつくってあげたBACANCEや、サマータイムブルース。初日は眠れないtonight、メロメロ、2日目はサマーツアー、忙しすぎたからに。3人編成のRCでは、忙しすぎたからにのボーカルは清志郎じゃなかったから、この曲を歌う清志郎を見るのは初めてだったかも。サマーツアーはお気に入りの曲だし、忙しすぎたからはレアな選曲だったこともあり、私的には、2日目の曲のほうが好みだった。 新曲も3曲ずつ。GODとJUMPは2日ともやったが、KISSは1日目、ママ、もうやめて(だっけ?)が2日目。そのほかに、最初のアンコールでは、清志郎ただひとりが登場して、この春、右肩を骨折したときにつくったという骨折3部作のなかから1日目は真心ブラザーズにつくったという素晴らしきこの世界、2日目は旅行に行きたい(?)。新曲ではGODのオーイエス!ってところがけっこう好き。JUMPもフジロックで聞いたときはまぁまぁって感じだったけど、野音DAYSで続けて聞いたら今でも頭をぐるぐる回ってる感じでかなり好きかも。 もちろん、トランジスタラジオや雨上がり、ドカドカ、世界中に自慢したいよ、上を向いて歩こう、キモちE、などのおなじみのナンバーも演奏。1日目はエンジェルにスローバラード。2日目はヒッピーに捧ぐ。1日目と2日目では、選曲がちょっとずつ違うし、曲順もちょっと違っていた。 アンコール前のラストは、2日とも、Baby何もかも。 アンコールの最初は清志郎が1人だけ出てきてグロンサンのCMソングを歌って、前述の骨折3部作のなかからそれぞれ1曲演奏してから、メンバーが登場する形式。2度目のアンコールは、清志郎と伸ちゃんだけが出てきて、去年の野音のとき同様、♪約束はしないけど♪で終わるのかと思いきや、2日目は再度メンバーが登場し、NEVER NEVERで締めた。 選曲、構成とも、2日目のほうが好み。2日目のほうが涼しかったし、前日ライブ会場でもらったグロンサンを飲んでいったせいか体調も2日目のほうがよく、なおかつAブロックで水鉄砲の水を浴びられるほどの距離で、メンバーの表情がよく見えたってーのもあって、最初から最後まで楽しめた。 実は、1日目が終わったときには、連日行く必要もなかったかなー、なんて思ってた私だったが、やはりKINGは素晴らしい! 伸ちゃんの言うとおり、不死身のKING! 野音2DAYSを終わって大満足でございましたー。 |
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10 | 8/15(日) | 日比谷野外大音楽堂 A-6列17番 |
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11 | 9/28(火) | KYOKO 20th Anniversary Special Live | Shibuya O-East 整理No.:259番 |
一緒に行くはずだった妹が行けなくなったからとTakiさんからお誘いを受けた。「杏子さんの20周年記念のライブなんだけど・・」「杏子?」「ほら、元バービーボーイズの杏子さん」「行くよ、行くー」。始まりはこんな感じだったのだが、行ってみて、本当に声をかけてくれたTakiさんに感謝、感謝であった。 それにしても、杏子さんが20周年とは時が経つのは本当に早い。その昔、バービーボーイズは好きで、よく聞いていた。「負けるもんか」がお気に入りだった。調べてみると、ゲストとして、KONTAさんや石井竜也さん(私にとっては、カールスモーキー石井、のほうが馴染みがあるんだけど)までが登場予定だという。すごーいっ!! そして、Takiさんのお目当ては山崎まさよしさんであった。 いよいよライブが始まる、というそのとき、ステージを覆っているスクリーンに、杏子さんの今と昔のさまざまな姿が映し出された。そして、杏子さんの登場だ。ソロになってからの彼女の曲は全然聴いたことがなかったのだが、「Happy Birthday」、「Hello Alone」など素敵な曲が多かった。超豪華なゲスト陣とはそれぞれ2曲ずつ共演。ゲストは、ソロを挟みながらスガシカオさん、山崎まさよしさん、KONTAさんの順で登場。KONTAさんが、「バービーの曲は5人のときにやろうね」と言ったとかで、残念ながら2人バービーはなかったが、「でも、女は我儘な生き物なの。ひとりバービーをやっちゃおうかなー」と、その場でバービー時代のスカートを身に着け、黒手袋。「さっき写真を見ていたら、口紅も紅かったから」と、ぬりぬり。ここで、シークレットになっていたポルノグラフィティーが登場! 中学生のころ、ファンだった、というだけあって、KONTAさんの代わりのボーカルも堂にいっている。と、我慢しきれずに(?)KONTAさんも登場し、4人バービーボーイズ。なんて贅沢なライブなんだろう。次にゲストとして登場したのは石井竜也さん。米米クラブが好きだったという杏子さんは、米米を追っかけて米米の出演する学祭りに登場したこともあるらしい。というわけで、シュープリームズの一員と化した杏子さんを従えて、石井さんが「シェイクヒップ」を歌って会場は大盛り上がり。 アンコールでは、「星のかけらを探しに行こう」も演奏された。大満足の3時間。杏子さん、本当におめでとう! |
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12 | 9/30(木) | 麗蘭 ミニ・ライブ&サイン会 | 銀座山野楽器 本店7FイベントスペースJam Spot 整理番号:30番 |
8月にリリースされた「SOSが鳴っている」の購入特典のインストアライブ。ちょっと久々の麗蘭のライブで、サイン会&握手会もあるらしい。朝からウキウキの私であった。 当日の朝、整理券が配られ、その順に入場できるという。一緒にライブに行くことになっていたきいさんが、2回並んでくれて、30番をゲット。全部スタンディングかと思いきや、なんと前のほうは椅子席。きいさんのおかげで、前から3番目のど真ん中の席でミニライブを楽しむことができた。ありがとー!!「ミュージック」、「待ちわびるサンセット」、「キャンペーンブルース」、「SOSが鳴ってる、「Simple Love Song」、そしてラストが「Get Back」。この間の京都駅でのライブでは2000人の人が集まってくれたそうだ。チャボが言う。「今日ここにいる人たちは、基本的に、俺たちのファンの人たちだよね?」。なんでそんなこと言うのかなー、と思っているとチャボが続けた。「でも、フリーライブだと、俺達を嫌いな人も混じっているじゃない? そういう場って俺、苦手。でも、事務所の子がいい事を言ってくれたんだ。『でも、チャボさん、興味のない人は来ませんからね』って」。言われてみればそうだ。その場にいるってことは、興味があって、ある一瞬を共有したいってことなんだよねー。なぁるほど。 1時間弱のライブのあと、サイン&握手会。何を言うか考えてこなかった私は、「来週も行きます。がんばってください」、と、月並みな言葉をチャボさんに。。と、何を思ったか、蘭丸には、「あのぉ、『蜜の味』っていう曲がありましたよね?」「へ?」「蜜の味っていう曲。渋谷でやってもらえませんか?」なんてリクエストをしたのだが、「無理」とすげなく断られてしまった。その素っ気無さに幸せ気分がぶっ飛んだ私。でも、こんなこと、蘭丸のファンの子に言ったら、きっとそんなおねだりするなんて、図々しいって言われちゃいますねぇ・・。 |
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13 | 10/8(金) | 笑顔で会いましょう。 麗蘭/nil/サンタラ Opening act:おおはた雄一 |
SHIBUYA-AX 1F立見 A53番 | 台風が近づいるせいで、大雨の金曜、AXまで麗蘭をみにでかけた。整理番号の順番はけっこうよかったのだが、どうせ、スタンディングだし、あんまり前でみても押されてたいへんだから・・と、のんびりご飯を食べてから行ったところ、着いてみると1Fにも椅子がセッティングされていたのでびっくり! あれれ??って感じでありました。既に前のほうの席は埋まっていたので、7列目ぐらいの、ステージに向かって真ん中よりちょっと右寄りの席に腰掛けた。 まずはOpening actのおおはた雄一さん、登場。初めて見たが、好みかどうかは別にしてけっこういい演奏だった。3曲目ぐらいに、RCが「カバーズ」でカバーしたボブ・ディランの"Browin' in the wind"を演奏。アレンジがずいぶん違っていたので、最初はわからなかったが、しばらくして気づいてちょっとうれしくなった。そして、去年のイベントでも一緒だったサンタラ。初めて聞いたときもわりといいなー、と思っていたが、まったりとした曲調にはほぉーっとさせるものがある。「明日はチャボさんの誕生日だから、みなさんも、そんな感じで迎えてあげてください」、というサンタラに、「はぁーい」、と心のなかで返事した私であった。お次はnil。彼らが登場した途端、前のほうの席に座っていたかなりの数の観客が立ち上がったので、「もしかして、ここいらの人、みんなお目当てはnilだったのー。ってーことは彼らの演奏が終わったら帰っちゃったりして・・」と、ちょっと不安になったが、それは杞憂だった。チャボいわく、麗蘭と同じ事務所なんだとか。が、私的には、好みじゃないけど、けっこう人気あるんですかねぇ? そして、いよいよ最後の麗蘭の登場。前年のイベントでは5組が出演したこともあり、麗蘭の演奏時間は30分というもの足らなさだったが、今年は約10曲、1時間半弱の演奏。大雨のなか、来たかいがあったってもんです。ミッドナイトブギに始まり、SOS、サザンマンと新譜からの演奏が2曲。今夜R&B、R&R tonightを聞いていると、会場内はまるで別世界。すっかりR&B、R&R気分に浸ってしまった。そのほか、悲惨な戦争、Get Back、麗蘭のメンバー紹介に、ミュージックも演奏された。 |
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14 | 10/10/(日) | 映画「ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム」完成記念 MAXIMUM R&B LIVE 2004 | 渋谷公会堂 1階12列44番 | 何気に清志郎のFCサイト、地味変をのぞいたら、清志郎が渋谷公会堂で行われるザ・ゴールデン・カップスにライブにゲスト出演するという。清志郎の歌う「愛する君に」を聞きたいなー、と何だかむずむずしてきた。でも、旅行前だし、たぶん2曲ぐらいしか演奏しないのに4800円はねぇ・・とちょっと悩んだが、3日後、やっぱ行きたいやー、と思い立ち、チケットを買った。発売からかなり経ってからゲットしたのに12列目。ってーことは会場はガラガラだったりしてーと思っていたら、2階席にもお客さんが入る盛況ぶり。へぇー、ゴールデンカップスって、今でもけっこう人気あるんだなー、と思ったが、あとで知ったところによると、直前に、招待券が出回ったらしい。でも、会場を埋めた観客を前に、デイブ平尾はちょっと感激した模様。「36年前(たぶんこう言った)ならいざ知らず、今日、こんなに集まってくれてありがとう」と何度も言っていた。 幕が開き、演奏が始まった。歌なしの演奏。ステージ向かって右端にキーボードのミッキー吉野がいた。が、悲しいかな。ザ・グールデン・カップスに関しては、清志郎がジョニー、ルイス&チャーとユニットを組んだときに清志郎がカバーしたのを聞いたのと、今年、NHKの「夢・音楽館」を見ただけだった私には、うーん、デイブ平尾って、あの左側でギター弾いてる人だっけ? あんなに背が高かったっけ? ルイスはライブで見たことあるけど、うーん、どんな顔してたんだっけ?、というありさま。2,3曲演奏され、今度はスクリーンが下りてきて、昔のゴールデンカップスの姿や横浜・本牧の風景が映し出された。そして、今度こそザ・ゴールデン・カップスか、と思いきや、たぶんジョー山中らしき人物が登場し、2,3曲。このあと、ようやくザ・ゴールデン・カップスの出番となった。 そして、ライブが始まってからおよそ1時間半後の19:30ごろ、お目当ての清志郎がマントショーで登場し、その昔、RCが野音でオープニングに演奏したことのある「イン・ザ・ミッドナイトアワー」と、「つきあいたい」を歌った。このあと、ゴールデンカップスのデビュー曲から5曲目までを清志郎と一緒に演奏。30数年前の全盛期に、彼らはこれらの歌を決してステージでは演奏しなかったそうだが、この日は特別。ステージに向かって左側には、ソファーが置かれ、デイブ平尾や清志郎らがそこに座り、会話を交わす姿も見ることができた。40年近くなって、昔の友だちが集まって、旧交を温めている場に加わる清志郎は、GSブームのころゴールデンカップスを聞いていた高校生時代に戻ったよう。還暦前のデイブ平尾の前では、清志郎もほんの駆け出しの小僧にかしこまっている。53歳だってーのに、かぁわいーい! 古きよき時代を思い起こさせるライブであった。 |
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15 | 11/20(土) | ラ・フォルテ コンサート〜音のおしゃべり散歩道 Vol.4〜和洋折衷・鍵弦打打 モチーフは【わすれもの・・・・・】 | 吉祥寺・ラ・フォルテ | ドラムのロドリー先生が、奥さんと一緒にクラシックのコンサートに出演するという。ピアニストとは聞いているが、どんな奥さんなんだろう?、と興味津々ででかけてみた。この日のモチーフはわすれもの。忙しい日々に追われているうちに、わすれてしまっている何かを思い出そう!、というのがこの日のテーマらしい。 Eine Kleine Nachtmusikに始まり、もののけ姫や魔女の宅急便メドレーなど、宮崎アニメで使われている曲がメインに演奏された。ピアノ1人にヴァイオリン、そして和太鼓。これにロドリー先生が加わるという異色の取り合わせ。ロドリー先生は、カホンというボックス型の打楽器を演奏したり、木琴やピアニカ、和太鼓まで演奏。途中、2,3度間違えて、そのたびにへんてこりんなオーバーアクションのパフォーマンス。ドラムレッスンでは、間違えたとき、いかに知らぬふりをしてごまかすかを力説している先生も、勝手が違うのか、知らぬふりを決め込めなかったようだが、それを見たヴァイオリンの松尾嘉子さんは、笑いをこらえきれずにくすくす。こんな感じに和やかな雰囲気に包まれた、1時間ちょっとの演奏会であった。次回からは、これにヴァイオリンがもう1人加わって演奏会をするのだという。ラストに登場した、もう1人のヴァイオリニストである大澤史郎さんは、めちゃくちゃ私の好みの風貌で、いっぺんでファンになってしまった私である。次の演奏会にも行きますねー。 |
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16 | 12/7(火) | ジョン・レノンは眠らない(TALK LIVE) 松村雄策 ゲスト:仲井戸麗市 | 初台・DOORS | ジョン・レノンの命日、12/8の1日前に、初台・DOORSで、ジョンをしのぶ、松村雄策さんのトークライブが行われた。題して、「ジョン・レノンは眠らない」。早いもので、ジョンが亡くなってから、24年。来年は、25周年になるらしい。 私のお目当ては、いわずもがな、この日のゲストのチャボ! チャボだから、きっと、ギター持参で、その場でビートルズやジョンの歌の1つや2つ、歌うに違いない、と期待して、でかけたのだったが、この日のチャボは手もちぶたさながらも手ぶらで登場。松村氏とともに、その昔、初めて聞いたビートルズの曲の話や、来日公演のときの思い出を語り、CDで、思い出の曲をかける、という構成であった。(笑) まずは松村氏のみが登場。彼が1曲目に選んだのは、カバー曲のバッド・ボーイだった。エニータイム・アット・オールをかける前には、「マニアックなことを言いますと、高い声で歌っているのだけがポールで、あとのヴォーカルはジョンです」なーんてコメント。言われてみると、二人の声はかなり似ている。ノーウェア・マンをかけたときには、「不思議なことに、Nowhere manは、区切り方を変えると、Now here manにもなるんだよね」。全然気づいていなかった私には、これまたすごく面白かった。 30分ぐらいしてから登場したチャボが最初に選んだのは、ツイスト・アンド・シャウト。はじめてリヴァプールに行ったときには、なんてグレーな町なんだろうと思ったそうだ。「ああいう所にいたら、ツイスト・アンド・シャウトを歌いたくなるのも無理はないよな」。リヴァプールには、奥さまである大久保ひさこさんと訪れたそうだが、どうしても自分で回りたくて、ツアーバスに乗らずにタクシーでビートルズゆかりの場所を回ったこととか、ストロベリーフィールズでは塀によじのぼろうとしたけれど滑ってのぼれなかったこととか、思い出話を披露。松村氏もチャボも、「リヴァプールにあるあの道ってさー。子どものジョンやポールが絶対に歩いた道なんだよね」、と感慨深そうだった。そのほか、チャボは、イン・マイ・ライフ、ゴッド、ストロベリーフィールズ・フォエバーを選曲。 私が生まれたとき、まだビートルズはいたけれど、彼らの曲を聴くには子どもすぎた。解散後、彼らのファンになったクラスメイトはいたけれど、私の目は別のものに向いていた。というわけで、「あ、この曲いいなー」と思う曲はいくつかありながらも、ビートルズやジョンの曲をじっくり聴いたことがなかったので、2時間あまり、松村氏やチャボの思い出話を聞きながら、みんなでしみじみとビートルズやジョンの曲を聴く場に参加できたのは幸いだった。 「来年は、25周年とあっておそらく、たくさんのイベントが催されるでしょうから、あえて今年」、という松村氏。楽しいライブだったから、来年もまたやってほしいなー。 |
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17 | 12/19(日) | ROCK馬鹿と知的ヒッピーを元気にするTOUR 麗蘭2004 | SHIBUYA-AX 1Fスタンディング A326番 |
スタンディングだから・・といつもより早めに、が、あんまり早くいってもどうせ入場できない整理番号326番だったので、それなりの時間にAXに行ってみたのだが、この日は、リハーサル&ステージのセッティングが遅れていて、まだ入場待ち。が、「中にはロッカーはありません。荷物は外にあるロッカーに入れてください」のアナウンスを聞き、すぐ開場されるだろう、と思ってコートをコインロッカーに預けたのだが、これが大失敗! それから20分ぐらい(?)、中に入れず、寒いのなんのって。この日の東京は、かなりの冷え込みであった。 オープニングは「I Feel Beat」。そして、ニューアルバムから曲順どおりに、SOS、CHABO Jumps again、あこがれのSouthern Manなどが続く。そして、クリスマス当日にライブが行われる名古屋のライブの練習とのことで、クリスマスソングメドレー。ジングルベルや赤鼻のトナカイ、そして麗蘭のクリスマスソングが演奏され、場内はひと足早いクリスマスムードになった。トナカイの被り物を身に着けたチャボ。「来年はこれでずっと通す!」、なーんて冗談言ってたけど、似合ってて、ほんと、かわいかったでーす。ははは。 レイ・チャールズさん、亡くなっちゃったけど、と、「今夜、R&Bを」。何度聴いても、音楽が好きだぜーっていうチャボの気持ちがビシビシと伝わってくる名曲である。 さらに、年末の京都・磔磔恒例の「時代は変わる」も演奏された。チャボが死んだっていうニュース、オレはピンピンしているぜと思ったらチャボ違い、なーんて歌詞に大笑い。いきなりのソウルブームだが、オレは昔から好きだったぜ、ソウルミュージック、なーんてチャボ風ダジャレ(?)の歌詞にもまたまた大笑い。そのほか、長嶋茂雄さんが倒れたこと、オリンピックでの日本選手の活躍、皇太子様の人格否定発言問題、小泉首相の再訪朝&拉致家族問題などなど、チャボの視点でまとめられた2004年に、私も、そんなことがあったなー、としみじみ今年を振り返ることができた。 1つのライブで、クリスマスと年の瀬をまとめて感じさせちゃう麗蘭はすごいっ!! メンバー紹介で締めくくられた麗蘭のライブは、思いっきり余韻を残しつつも、来る2005年に向けて、心の準備もさせてくれたのだった。 さらにおまけ。この日、ライブが終わって、ロビーに出たら、なぜか三宅の伸ちゃんが普通に歩いていた。そのうちにみんなが気づいて、ちょっと騒ぎ始めたもんで、慌てて、どっか行っちゃったんだけど、手を伸ばせば触れるような、すぐそこを通ってもんで、ちょっと興奮!、の出来事でありましたー。 |
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18 | 12/23(木) | ベーラ・バルトーク 2台のヴァイオリンのための44のデュオ 昼の部 松尾嘉子、大澤史郎 | 公園通りクラシックス | ある日、大澤史郎さんからメールが届いた。「ヴァイオリン弾きの大澤です」。 え? びっくりしてメールを開いてみると、このページのラ・フォルテ コンサートのコメントに、「大澤史郎さんは、めちゃくちゃ私の好みの風貌で、いっぺんでファンになってしまった私である」、と書いてあるののを見て、メールをくださったらしい。面と向かってだと言えない言葉。まさかご本人に見ていただけるとは夢にも思わなかったこともあり、さらっと書いてしまったので、何やら恥ずかしくもあり、うれしくもあり・・。が、あこがれのヴァイオリニストからメールがもらえるだなんて、やはりHPもってて、そして、あんなこと書いてよかったー!、のであった。(笑) 「実は23日に渋谷でライブがありまして、よかったら」とのお誘い。23日といえば、もうすぐ。その日は、お掃除&年賀状書きに徹するつもりでいたので、ちょっと迷ったが、「ひとりでも大丈夫ですよ」とダメ押しのメールをいただき、もう行くっきゃないじゃん、と思った私は、師走で忙しいという母を引っ張っぱりだし、渋谷クラシックスへと足を運んだのであった。 クラシックスは、昔ジャンジャンのあった所に近い教会の地下にある。ジャンジャンには、その昔、ソロ活動を始めたばかりのチャボのライブで2度ほど行ったことがあって、場所的にも、ちょっと懐かしい感がある。40〜50人入れるぐらいのスペースだが、うしろにバーがあり、椅子のほかに、テーブルが何カ所にセットされていて、くつろげる雰囲気のあるライブハウスだった。 入口で渡されたプログラムを見ると、ひょえー、という曲の数。が、演奏予定時間は1時間20分とある。こりゃぁ、1曲1曲が相当短いらしい。 1ドリンクでオーダーしたオレンジジュースを飲み終え、しばらくしたころ、大澤氏が登場した。きゃぁー、あの人、あの人! ちょっと興奮気味に、ニマニマして母に教える私。もうすぐ始まります、のご挨拶だった。 この日、演奏されたのは、バルトークが、ヴァイオリン教本用にと依頼されて作曲した2台のヴァイオリンのための44の二重奏曲の全曲と、即興演奏であった。曲順は、曲集に入っている順番ではなくてよい、という指示があるそうで、演奏者の独断と偏見による順番で演奏された。事前にプログラムを見ても、こんなにたくさんの曲名は覚えられないよー、あきらめていたら、2人のうしろに用意されたスクリーンに曲名が表示される仕組みになっていて、おぉ、この曲はいかにもって感じだなー、なんて思いながら、演奏を聴ける形になっていたので、けっこう面白かった。バグパイプの響き、道化、などの曲が好きだった。 帰って来たあと、「行きましたよー」メールを入れたら、早速、お返事をいただいた。44曲全部をやるのはちょっと冒険的な試みだったらしいが、全部聞けるのなんて、たぶん、これが最初で最後ですよ、の言葉に、ラッキー!!、と思ったことである。 |
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19 | 12/25(土) | 忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS KING 忌野清志郎 PESENTs SILEMT NIGHT | SHIBUYA-AX 1Fスタンディング A279番 | クリスマスに清志郎に会えるだなんて、何年ぶりだろう。このライブに知らせを聞いたとき、その昔、RCのクリスマスat武道館が恒例になっていたころを思い出して、ちょっと感慨にふけってしまった。 私が陣取ったのは、いつものように(?)伸ちゃんサイド、ステージに向かって右側である。あんまり前ではなかったが、周りにそれほど背の高い人がいなかったので、けっこうよく見えてラッキーだった。 NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNSの演奏するジングルベルで始まったステージ上に、赤いリボンのついた箱が登場。と、箱が開き、なかから我らがKING,忌野清志郎が現れた。1曲目は「ミッドナイトブルー」。クリスマスなんだから、夜通しぶっとばそうぜ、ということだったのかな。 そして、クリスマスといえば、時期的に「ダーリンミシン」と思ったわけではないけれど、赤いコールテンのスボンをはいていったら、「ミッドナイトブルー」に続いて、「ダーリンミシン」が演奏され、きゃぁぁーーって感じ。私的には思い出深い曲なだけに、ちょっと興奮でございました。 久々のステージとあって、最初のうちは、会場から声がかかると返事をしたりして、なかなか本題に入れず、場をごまかすために外人調になっていた清志郎だったが、ステージが進むにつれ、いつもの調子に・・・。 近々リリース予定のニューアルバム「GOD」からは「GOD」、「サイクリンブルース」など、こないだ出したシングルからは「イヤシノウタ」、「ラクに行こうぜ」などを演奏。あとは「KING」からの数曲と「トランジスタラジオ」、「雨上がり」、「スロバラ」などのおなじみの曲たち。そして、クリスマスとあって、「スィートソウル・ミュージック」が加わり、間に「White Christmas」が演奏され、クリスマスムードを盛り上げた。伸ちゃんが2曲歌ったあとの「Chikin」では、清志郎がニワトリの格好をして登場。これもクリスマスだったから? 私的にいちばんうれしかったのは、「Baby何もかも」と曲調が似てるせいか、最近、全然やってくれなかった「指輪」をやってくれたこと。雪が降るステージのなかの指輪、よかったですよー。あと、「お墓」もうれしかった。 アンコール前のラストは、最近、定番となった「Baby何もかも」。アンコールは、「Wanted」で始まり、「上を向いて歩こう」、「Jump」が演奏され、場内、大盛り上がり。 2度目のアンコールはひとりで登場し、「ジョン・レノンの曲をやります」といいながら、いくつものろうそくが灯るなか「イマジン」。来年は平和な年になるといいねー、と思わせるエンディングであった。 |
映画
:お勧め!;
:それなり;
:期待外れ
No. | タイトル | 出演者 | コメント | |
1 | 2/8 | ラブ・アクチュアリー![]() ![]() ![]() |
ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン。エマ・トンプソンほか | 友だちのTakiさんから「『ラブ・アクチュアリー』見に行かない? ヒュー・グラントが出てるだけど」と、誘われた。最近、映画にご無沙汰していた私はというと、「ラブアクチュアリー? 全然ノーチェックだったけど、ヒューが出るならいいよ」ってな感じの、どうでもよさげなノリ。ところがところが、映画が始まった途端、この映画の魅力に、すっかりはまってしまったのである。 なぜかいまだに独身の英国首相と彼のちょっと太め秘書。最愛の妻が亡くなり涙にくれている男と妻の連れ子、2人の子を設け幸せだと思っていたカレンと編集長をやっているだんなさま、ガールフレンドに裏切られて傷心の、売れない(?)作家と言葉の通じないポルトガル女性、ヤクにおぼれ人生を見失っていたがクソみたいな(?)クリスマスソングで復活を果たしたロック歌手とそのマネージャー、etc.etc.。彼らがそれぞれ繰り広げるほのかに甘くキュンとなるようなラブストーリーが、すっかり私を魅了してしまった。ベイシティーローラーズの「バイバイベイビー」が流れたときにはちょっと泣いてしまったし、ヒューが首相官邸で踊りだしたときにはくすっと笑ってしまった。11歳のサムが、実は両思いなのに片思いだと思い込み悩んでいる姿もかわいらしかった。本当に、愛なんて、そこらじゅうにころがっているんだな、と感じさせてくれる素敵な映画。そして、忘れてならないのは、全編に散りばめられているロンドンの風景。映画は、ヒースロー空港で始まり、ヒースロー空港で終わる。映画を見ながら、あぁ、また、すぐにでも、あの空港のあのロビーに足を踏み入れたい、と、ますますイギリスが恋しくなった。久々に、もう1回、見に行こうかなー、なんて、思っている私である。 |
2 | 3/6 | 幸せになるためのイタリア語講座![]() ![]() |
アンダース・W・ベアテルセン、アン・オノーラ・ヨーゲンセンほか | 不器用なまま大人になった。人生とはこんなものか・・と、ちょっとあきらめモードが入り始めている。そんな大人たちの、激しくないけどキュンとくる、どこにでもありそうな、静かな物語である。 邦題にもなっているくらいだから、ちゃんとしたイタリア語講座なのかと思いきや、存続が危ぶまれるほどの生徒数しいない、市役所が主催するイタリア語講座。講師が突然発作を起こし、生徒のなかでイタリア語が堪能だった元サッカー選手のハル・フィンが急遽先生を頼まれる。生徒数不足の講座を存続させるために加わった最後の生徒は、イタリア語べらべらのネイティブのジュリア。おいおい、そんなんでいいの?、と思いつつも、それでいいのだー、と思わせてしまう不思議なストーリー展開。デンマークって、こんなのんびりした雰囲気のところなのでしょうか。 印象的だったのは、美容師のカーレンとハルの恋物語。アルコール依存症だった母親に振り回されつつも愛していたカーレン。イタリア語講座をきっかけに仲良くなったハルが、影で彼女の亡くなった母親の悪口を言っているのを聞いて、とても傷ついてしまう。ハルのほうはハルで、何気なくちょっとした悪ふざけで発した一言をとても反省。彼女に許してもらおうと、その印に髪を短く切って彼女の前に現れた。 大人だって、傷ついたり、何気ない出来事で期待してしまうこともある。微妙な心のひだが、1つひとつのシーンに刻まれている。 |
3 | 3/17 | グッバイ、レーニン!![]() ![]() |
ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザースほか | ふと、電車の車内吊り広告が目に入った。「グッバイ、レーニン!」。なんだか笑って泣ける映画らしい。見に行きたいなー、と思ったのがきっかけだった。そして上映が始まって1週間後の土曜日。4:40の回か7:15の回を見るつもりででかけたら、いずれの回も満席。その日は11時半過ぎに終わるレイトショーしか空いていないとのことだったので、見るのをあきらめ、数日後、会社帰りに再度見に行くことにした。上映から3週間たっていて、しかも平日だというのに再挑戦の日もすべて満席という状態。とにかくすごい人気ぶりだった。 「絶対おもしろいにちがいない!」 こんなそんなで期待が大きくなりすぎていたこともあり、見たあとの感想はこんなもんかー(笑)。とはいえ、母親を思って奔走するアレックスの姿には、じわじわーっときた。その一方で、度が過ぎているので笑いもした。 物語はまだ東西ドイツに分かれていたころから始まる。愛情あふれる幸せな家族の姿が、ある日、突然、父親が西側に亡命したことで一変、母親は熱心な社会主義者になった。しかし、時代は変わり始めていた。1989年11月9日。ベルリンの壁が崩壊する。が、アレックスの母親は、心臓発作がもとで数か月間昏睡状態だったため、この壁崩壊の事実を知らなかった。アレックスは、愛する母親が奇跡的に意識を取り戻したことを喜ぶが、医者から、今度発作を起こしたら命取り、ショックは禁物だと告げられる。ベルリンの壁崩壊なんていうニュースは、愛国主義者の母親にとっては最大のショックにちがいない。というわけで、アレックスの涙ぐましいまでの奮闘が始まるのだった。 タイトルだけで、シリアスなんでしょう?、戦争モノ?、と思う人もいると思う。だけどこの映画、タイトルから連想されるような、ヘヴィーな内容では全然ありません。笑ったり、ちょっとじわーっとしたくなったときに最適。よかったらトライしてみて。 |
4 | 4/1 | ドッグヴィル![]() ![]() ![]() |
監督:ラース・フォン・トリアー 主演:ニコール・キッドマン |
電車に乗っていて、ふと、車内刷り広告に目が釘づけになった。あ、ニコール・キッドマンだぁ・・。「美しき逃亡者があらわれ、一つの村が消えた」というコピー。ふと見ると、お気に入りのオダギリジョーのコメントが載っていた。「話題だけが先行し、内容が伴わない映画が多い中、このラース・フォン・トリアーの 実験結果はいとも簡単にその話題を飛び越え、それ以上に刺激を残す手を約束する」。オダギリジョーって、ジャームッシュが好きなんだよなぁ・・、私と映画の好みが似ているはずだから、この映画、絶対いけるに違いない!、と思った私は、映画の内容も全然わからないまま、早速、映画好きの同僚を誘ってみた。が、仕事が忙しかった。なかなか見に行く機会がない。その間、彼女が、「この映画、ラース・フォン・トリアーだから暗いんでしょうねー」、「陰惨なんでしょうねー」と何度も言うのを聞いているうちに、あまり期待しないほうがいいみたいだな、と思い始めていた私であった。 「廃墟の工場の床に、家や道を表す線が引かれただけの極限までミニマルなセットで全編撮影!」 。それがオダジョーいわく、試験的ということらしい。これほどミニマルなセットなのに、全然違和感がない。単に線で描かれているだけであるがゆえに、普通だったら壁で見えなくなる家の細部まで高いところから一挙に見渡せる。透視できる鳥か、ガリバー旅行記のガリバーになった気分。177分という長編で、見る前はその長さに気が遠くなりそうだったが、俳優たちの演技が絶妙であるからだろう、また、最初にプロローグと9つの章で構成されていることが明示され見ながら、大体、予測がつくこともあり、全くその長さを感じさせなかった。すべてのセットを見下ろすようなカメラアングルが何度も使われ、物語風に語られることもあり、絵本を見ているかのように、客観的に話の筋を追っていくことができた。そしてラストの巧妙さ。悲しい物語のはずだが、見終わったあと、後味の悪さは全くなかった。 ![]() |
5 |
4/11 | 恋愛適齢期![]() ![]() |
ジャック・ニコルソン、ダイアン・キートン、キアヌ・リーブス | 予想したとおりの展開で、予想したとおりの感動度といったところ。物語は、ジャック・ニコルソン扮する63歳のハリーが娘のような年頃のガールフレンドと、彼女の母親の別荘にでかけるところから始まる。が、運悪く、そこで、彼女の母親と鉢合わせ。母と娘は、1つ屋根の下で互いに干渉せずに過ごすことに同意して、最初の夜がやってきた。これからお楽しみのはずだったが、ハリーは心臓の発作を起こしてしまい、病院にかつぎこまれる羽目に・・。この映画の1つの楽しみは、この場面でみられるニコルソンの尻だし踊り(?)かも。 見終わったあとの感想は、こんなもんかぁー、って感じ。でも、63歳にして初恋を経験し、胸の痛みを心臓発作の再発と勘違いするニコルソンもかわいいし、ニコルソンのガールフレンドになれるほどの娘をもち、離婚歴がありながらも、乙女のように恋に悩むダイアン・キートンはとても魅了的だ。 「女々しい奴だな」。ラスト近くでハリーがつぶやく。人は何歳になっても初恋ができるし、恋に一生懸命になれるんだ。ありがちな映画だけれど、ハッピーな気持ちにさせてくれる。 |
6 |
5/19 |
ビッグ・フィッシュ![]() ![]() ![]() |
監督:ティム・バートン 出演:ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー、ジェシカ・ラング、ヘレナ・ボナム・カーター |
ウィルの父、エドワードの語る自分史は、すべてがつくり話のように聞こえた。子供のころ、その義眼に、人の未来が映るという噂の魔女屋敷に出かけていって、自分がどうやって死ぬのかを知った話。町を荒らしまわっていた信じられないほどの巨人と友だちになり旅をした話。兵役に就いていたころ、中国の基地に忍び込んで任務を果たしたあと、そこで出会ったシャム双生児の助けを借りてそこから逃げ出し、世界をぐるりと回って、やっとアメリカに帰ってきた話。ウィルの結婚パーティーの会場では、ウィルが生まれた日に、結婚指輪で、大きな、大きなビッグ・フィッシュを釣り上げた、という話を自慢げに話し、その場の主役をさらったのだった。 が、ウィルには、父の話がすべてうそっぱちに聞こえた。そして、ウィルの一世一代のイベントである結婚式の日にさえも、ほら話をする父に、ウィルはすっかり愛想をつかしてしまった。そして、その日を境に、ふたりの関係はすっかり冷えたものになっていったのだった。数年後・・・。母からの電話で、父の死期が近いことを知らされ、ウィルは、妻とともに両親の家にかけつける。が、父のほら話は相変わらずだ。ウィルは、最初、あきれてしまうが、次第に、すべてがつくり話だと思っていた物語のなかに、実は真実が散りばめられていたことを知る。 この映画で印象的なのは、その映像の美しさである。特に、サーカスを見に行って一目ぼれしたサンドラをくどき落とすために、エドワードがつくりあげる気が遠くなるほどの数の水仙畑! あたり一面黄色で埋め尽くされた風景は、圧巻というしかない。その映像の1つひとつが、まるで絵本の世界が、より美しくなり、目の前に現れた、という感じ。 また、若かりしころの父を演じるユアン・マクレガーと、年老いた父を演じるアルバート・フィニーが、一目見ただけで、違和感なく同じ人物であることを納得させられてしまうほど、似ていたのにも驚かされた。 私的には、物語に登場する巨人カールを見て、子供のころ、TVで見たジャンボ・マックスを思い出し懐かしかった。カール役は、誰かがやっているのか知りたくて、パンフレットを買って調べてみたのだけれど載っていない。ってーことは、やはり、カールは実在の人物ではなく、つくりものだったってことですかねぇ・・? それにしては、妙にリアルな巨人だった。 すべての点で、全く、監督・ティム・バートンのうまさに脱帽! |
7 |
6/9 |
あなたにも書ける恋愛小説![]() ![]() |
監督:ロブ・ライナー 出演:ケイト・ハドソン |
「恋人たちの予感」のロブ・ライナーの新作。借金とりに追われるアレックスは、1か月以内に新作を書いて借金を返済しなければあの世行き・・という切羽詰まった状況に追い込まれる。が、頼みの綱のパソコンは借金とりに無惨にも壊されてしまった。アレックスは、速記者を雇い、口述で新作を仕上げることを思いつく。一方、弁護士に雇われたつもりでやってきたエマは、一目で偽物とわかるアレックスを見て、即刻、帰ろうとするが、アレックスの話を聞き、興味をそそられ、結局引き受けることに・・。かくして、新作をめぐるふたりの物語が始まった。1日目。1行目だけで一向に進まないのに夜になりそうだ。こんなんじゃ何十年経っても出来上がらないわー、とエマがまくしたて始めたとき、その勢いに押されたアレックスの口からは、不思議なことに、すらすらと事の始まりが語られ始めたのだった。映画では、アレックスとエマの物語と、アレックスの語る、小説家をめざす青年の恋物語とが、並行して進行していく。 小説を書くためには、ぶらつくことも必要と、ふたりで散歩するシーンがある。うっとりするような美しい街並みを見ていたら、なんだか急に、舞台になっているボストンに行ってみたくなってしまった。そして、この映画のなかで、アレックスの語る物語には、×イチで子持ちの、お金に困っているお金持ち(?!)の美人が登場する。「なんだかソフィー・マルソーに似ているなぁー」と思いながら見ていたら、似ているどころか本人だった(笑)。 口達者なふたり、アレックスとエマの間で交わされる弾むような会話、ボストンの街並み、そしてソフィー・マルソー。この3つがこの映画の魅力かな? |
8 |
6/25 | カレンダーガールズ![]() ![]() |
監督:ナイジェル・コール 出演:ヘレン・ミレン |
半年ぐらい前のことだったと思う。映画を見に行ったとき、映画館の中に貼られているポスターに目が釘付け。だって、写っている熟女たちをよくよく見ると、みんなヌード! マジぃ?の世界だったのだ。舞台はイギリス、主演はヘレン・ミレン、と聞いちゃぁ、いい映画に違いない。見に行きたいなー、と思った。 これは、イギリスはヨークシャーの小さな町の婦人会で、実際につくられた、主婦たちによる、主婦たち自身のヌードカレンダーの話である。毎年、婦人会では、教会や風景を盛り込んだカレンダーをつくっているのだが、1999年、メンバーの1人であるクリスはとんでもないことを思いついた。自分たちのヌードカレンダーをつくろうじゃないか! それというのも、白血病で亡くなった、親友のアニーのご主人であるジョンのために、彼が入院していた病院に立派なソファーを寄贈したかったから。教会や風景を使ったカレンダーの収益なんて目に見えている。それよりも人目を引くものを! 奇想天外と思われたクリスのアイデアだったが、賛同するメンバーが何人か現れた。「今、脱がなきゃ、もう機会はないわ」、なーんて、え?って思うような年齢のおばちゃまが言ってのけるのだ。 アニーの夫のジョンはヒマワリを育てていた。「花が咲いたときは最高だが、そこまでに至る1つひとつのステップがまた楽しい」。「花は、満開の時にこそ、最も美しい花を咲かせる」。ジョンの語る言葉は、本当に素敵だ。 見終わって、ジョンの言葉と登場する熟年女性たちからしっかりパワーをもらった感じ。自分もまだまだやれそうな気がしてきた。 |
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7/11 | トスカーナの休日![]() ![]() |
監督:オードリー・ウェルズ 出演:ダイアン・レイン |
その昔、ダイアン・レインはあこがれだった。もう20年ぐらい前(月日が経つのはホント、早いね!!)のことになるだろうけど、そのころ、彼女はマックスファクターのCMに出演していた。TVに映る彼女の姿を見ながら、きれいだなー、とうっとりして、マックスファクターの化粧品を使い始めた。以来ずっと、マックスファクターを使い続けている。ダイアン・レイン効果はすごい!! そんな彼女の新作。しかも舞台はイタリアのトスカーナだという。早速、見に行くことに決めた。 物語は彼女の離婚から始まる。料理上手で才色兼備、仕事も順調、非の打ち所がないように思えたフランシスだったが、なぜか夫には愛人ができ、離婚を求められたうえに、住んでいた家まで慰謝料として取り上げられてしまった。すっかり気力がなくなったフランシスを心配して、友人がトスカーナへの旅行をプレゼント。フランシスはなぜかゲイたちのトスカーナツアーにゲストとして参加することになった。単なる旅行のはずだったのトスカーナへの脱出。が、プラマソーレ(太陽に焦がれる者)という名のついた家を見たときに運命を感じ、思わず衝動買いすることに・・。 トスカーナの美しい自然の風景と、彼女と人々との間に築かれていく、どこにでもありそうだけれど温かい関係。なんだか自分が映画に登場する誰かになったかのような感じがして、見終わったとき、とても静かだけれど幸せな気持ちになった。 映画の途中で、彼女はハンサムなイタリア人と恋に落ちる。すっかり気持ちは盛り上がるのだが、彼に会いに行こうとするとアメリカから恋人に捨てられて傷心の友人が尋ねてきたり、彼が尋ねてくると彼女のほうが近所にでかけていたりでなかなか会うことができない。こういうことって、えてしてある。神さまからゴーサインが出ているときには、約束もしないのにひょっこりそこらで会えるのに、会いたくても会いたくてもなぜか運命のいたずらで会えないときがある。そういうときって、やっぱり神さまが「違うよ」って言ってるんだろうな。映画を見ながら、そんなことを思っていた。 |
10 | 8/11 | ハリーポッターとアズカバンの囚人![]() ![]() |
出演:ダニエル・ラドクリフ | 1作目はビデオで見た。そして2作目は吹き替え版を映画館でみた。3作目はこれまで以上の出来だという評判。また見たいなー、と思っていたら、まさかの急展開で実現。三浦海岸に海を見に行ったあと、横須賀でハリーポッターを見る、という盛りだくさんの1日は、神さまの助けもあってか、映画館に着いてちょっとしてから映画が始まるというタイミングのよさ、しかも最前列とはいえ席もキープできるという幸運にめぐまれたのだった。 シリウス・ブラックという危険な脱獄囚がハリーを狙っているというが、ハリーはうまく彼と対決できるのか?!今回のハリーポッターでは、ハリーの親友のロンが鍵を握っているという。いったい何?、と思っていたのだがなーるほどね、の終盤だった。 最初は最前列で目に圧迫感を覚え、見にくいなー、と気になっていたが、いつの間にかホグワーツ魔法学校の世界に誘い込まれ、夢中になっていた。みんなが中毒になるのもわかるよ。やはりハリーポッターは面白い。 |
11 | 9/15 | モナリザ・スマイル![]() ![]() ![]() |
監督:マイク・ニューウェル 出演:ジュリア・ロバーツ |
映画館で予告をみかけてから、「フォー・ウェディング」のマイク・ニューウェル監督の作品だというし、主演がジュリア・ロバーツなので、ちょっと見たいなー、と思っていたのだが、機会がないまま1か月が過ぎ、やっと見に行くことに決めたとき、英会話の先生が言った。「飛行機の中で見たけど、そんなには面白くなかったよ」。「そうなのかー。じゃぁ、期待しないで、見に行くことにしよう」、と思ったのがよかったのか、私的には、今年見た映画の中で、「ラブ・アクチュアリー」に次いで好きな映画であった。 時は1950年代のアメリカ。ニューイングランドの名門女子大学に、美術担当の女教師がやってくる。アメリカ一頭脳明晰な女子学生たちに、家庭に入っても自分の夢を捨てずに生きろ、両立は可能だ、ということを教えたかったのか、映画は、彼女の「ウェルズリー大学は私の夢だった」という言葉から始まる。そして、キャンパス内の美しい風景が、私たちを映画の中へといざなう。不安と期待で胸を膨らませていた彼女だったが、最初の授業は頭のよい女子学生たちにしてやられてしまった。が、彼女には、教えることへの意欲があった。彼女の斬新な授業に学生たちはいつしか惹かれていく。 特に印象に残ったシーンが2つある。優等生のベティーはプライベートでも優等生で、在学中に早くも理想のだんなさまをゲット。傍目からは幸せを絵に描いたような存在だった。しかし、その実は、夫との関係がうまくいかず、気分はどん底。周りの人にするどい刃物のような言葉を向けてしまいがちだった。ある日、妻子ある男性と不倫関係にある級友のジゼルをみかけたベティーはその毒を彼女に向けてしまう。するどい刺すような言葉。ベティーの夫が浮気していることをしているジゼルは、きっとそれをみんなに暴露して、ベティーに逆襲するに違いないと思ったのだが、彼女はそうはしなかった。ベティーをただぎゅっと抱きしめた。「あなたの気持ちはわかっているから大丈夫よ・・」とでも言っているようなハグ。ジゼルは大人なんだなー、と感じさせるシーンだった。 もう1つは、もてないし、幸せな結婚など夢見ることはできないだろうと思っているちょっと太目のコニーの恋の結末。彼女は、ベティーの結婚式でエスコートしてくれた男子学生とつきあい始めた。ようやく自分にも春が訪れた、と、幸せいっぱいの彼女だったが、「彼の本命は別にいるわよ」というベティーの言葉を聞き、ショックを受け、彼と別れてしまう。そのあと、それはベティーのウソだったことがわかったが、万事休す。彼にはすでに別のガールフレンドがいた。人生とはこんなもんだよなー、これで終わるのかと思いきや、彼女の恋には続きがあった。ある日、彼の大学を訪れた彼女は、「面会時間が過ぎているから」、と、構内に入ることを断られるが、正念場とばかりに制止を振り切り、彼の部屋へ突入する。「あの、私、この間、あなたが一緒にいた彼女が、別の人と歩いているのをみかけたの。それで私、もしかしたら、あなたは今フリーなんじゃないかと思って。もう一回、チャンスをくれるかしら?」。人は、ここぞという時には、こんな風に、自分の気持ちを素直に伝える勇気をもたなくてはならないんだよなー、そんなことを思わせるシーンだった。 1つひとつのシーンが全体を支え、誰もが輝いて見えた。未来に明るい希望を抱かせ、さて、もうちょっとがんばろってみようかー、と、思わせてくれる映画であった。 |
12 | 9/23 | 珈琲時光![]() ![]() |
監督:侯孝賢 出演:一青よう、浅野忠信 |
この映画の宣伝用の写真を見たとき、その昔、同じ侯孝賢監督の「悲情城市」を見て、映画の中の景色ががとてもきれいに撮れているなー、という印象をもったのを思い出した。きっと映像がきれいであるに違いない。そんな期待感を抱いて、足を運んだのであるが、なんだかナゾの多い映画であった。 フリーライターの陽子には、家族が傘工場を経営しているマザコンの台湾人のボーイフレンドがいて、彼の子を妊娠中。シングルマザーとして生むつもりでいる。が、御茶ノ水にある古本屋の主人、肇ちゃんとは仲良しで、今、取材中の台湾人の作曲家についての調査も手伝ってもらっている。 肇ちゃんとは、「あのさー、私、夢見たんだけどさー。赤ん坊がいるんだけど、顔が年寄りで、突然溶けちゃうの。これ何だと思う?」、、みたいな他愛もない電話を何となくかけてしまうような間柄だ。ここで、1つ疑問。陽子と肇ちゃんはこんなにもベストマッチに見えるのに、なんで、陽子は、台湾人のマザコン男の子供を妊娠しているんだろう? 陽子の言葉の端々を聞いても、陽子がその台湾人のボーイフレンドに愛情を抱いているとは到底思えない。なんでぇ?? そして、奇妙な夢の話すら、ないがしろにしない肇ちゃんは、「それってヨーロッパにあるゴブリンの言い伝えに似ているよー」、と、英語の絵本を探し出してくる。それを見て、しばらくしてから、陽子はまた、肇ちゃんに電話をかける。「あのさー、私、思い出したんだけどさー。あの絵本、私、子供のころ見たことある。なんでだかわかんないけど、広い畳敷きのホールみたいな所に、生みの母親といたときに読んだことがある」。その言葉を聞くまで、陽子と今の母親の仲のいいシーンを見て、彼らが本当の親子でないだなんて、思いもしなかった私は、なんで、そういう設定が必要なの?、と、これまた疑問をもってしまうのだった。その童話(?)を子供のころに読んでいたことにするためには、宗教にはまった、不思議な母親の存在が必要だったからなのか? とまぁ、こんな具合に、映画を見ながら私の疑問は増えていく。とにかく不思議ムードが漂っているのだ。そして、いちばんの疑問は、全編、日本語のこの映画を、台湾人の監督さんが、どうやって監督したのだろう、ということ。 が、映像は、期待を裏切らなかった。見慣れている御茶ノ水や有楽町の風景が、こんなカメラアングルから撮ったら、こんなにも違って見えるのか、といった感じ。だから、細かいことは気にすまい。不思議ムードに浸って、きれいな映像を見れたのだから。 注:ここで記載したセリフは、私の記憶によるもので、実際のものとは異なります。 |