第198回:身辺雑記〜拙HPのもろもろの訂正など〜(2005年8月28日)

ときおり拙HPに対してご質問やご指摘をいただくことがあるのですが、今年に入ってそうした件数が増えました。つねに適切なご返事をお返しできるとは限らないのですが、なかにはミスを指摘していただくこともあります。ありがたいことです。今日は、該当する各記事の修正を済ませたところなのですが、ここで、どこをなぜ修正やら訂正したのかという点について、まとめて書かせていただきます。

■『音楽之友』の記事要約の訂正■
〜その1〜 『音楽之友』1942年4月号の「楽界彙報」(p.121-124)

この中に、日本音楽文化協会大阪支部の役員の一覧が掲載されています。顧問の中にある大阪中央放送局長の氏名を西邨和一と記載してきましたが、名前を知一と訂正しました。メールでご教示いただいたのがきっかけでしたが、手許のコピーを見直しても、どうも「和一」に読めてしまい、マイクロフィッシュに当たっても同様でした。そこで、職場以外の図書館へ出向き、『音楽之友』以外の資料から「知一」であることを確認して今回の訂正をアップしました。

〜その2〜 『音楽之友』1942年6月号「民間吹奏楽の創建秘史」(p.34-39)
こちらは、メールでご質問をいただいたときにこの記事を参照し、私自身のケアレスミスを発見したというしだいです(汗)。冒頭の方に紹介されている参考文献のひとつが戦前の『太陽』、その昭和2年6月15日発行の臨時増刊号でした。私は西暦を併記するのですが、なんと1926年になっていたのです。この記述を参考に文献のコピーを手に入れようとする方が出てきた場合など、こうした間違いは致命的ですので、これも今回訂正しました。

■ウェブサイト“The Vincent van Gogh Gallery“の新URL■
さいきん、どうも粘りが少々なくなってきたように感じることがあるのです。そんな影響もあってか、8月は普段よりも拙ホームページの更新頻度が落ちてしまいました(汗)。自分ではこんなモンかなと思い始めていた矢先だったのですが、ちょっと考えさせられることがありました。

つい先日のことです、カナダからメールが来ました。私にしてみると「超」の文字が10個ほどつくくらい珍しいことです。ときどき展覧会に行って拙HP感想文をしたためていますが、実は6年前にゴッホ展をとりあげたことがありました。その文章の中で、ゴッホの作品が網羅的に見られるThe Vincent van Gogh Information Gallery(← 当時の呼称)というサイトをリンクして、作品の感想を述べたことがあったのです。メールの主は、そのサイトの管理者David Brooksさん。なんと日本語だけのわがHPを検索されて、私がリンクしているURLは古い、今年の6月に新しいそれに変わっている、と連絡をくださったのでした。現在のサイト名は“The Vincent van Gogh Gallery”で、新URLは

http://www.vggallery.com/

です。このサイトのトップページとそこからクリックして入れる次の各ページは多言語に対応していて、日本語まで用意されているのです。ただし、そこから先のページは個々の作品の一覧表になり、さらに個々の作品の画像を出して関連する情報を読むときは、英語です。でも、さいしょの方だけでも、多言語に対応するというのは凄いですね。また、David Brooksさんは、さいきんゴッホ全作品の画像付き作品目録をCD-ROMのかたちで出版されたようで、その宣伝も掲載されています。画像はインターネット上で見るよりも良質で、検索機能もつき、1点1点の作品の画像にはズーム機能ももたせているなどCD-ROMならではの特質も活かした成果を世に送られているのですね。このサイトに話を戻すと、内容が充実していて素晴らしいですから、美術に興味をおもちの方にはお薦めです。「ローマは一日して成らず」という諺が自然と頭に浮かんでくる、そんなエネルギーに満ち満ちたサイトです(さいきん更新頻度が落ちてきている私には、羨ましく思いながらも真似できないなというのが正直なところです)。それとさいきんは、自分のホームページがリンクされている先を探すソフトもあるらしいのですが、ご自分のサイトのURL変更をこれだけ幅広く知らせる努力には頭が下がりました(人間の情熱の傾け方について改めて考えさせられました)。ちなみに、関連する拙HPの箇所は「展覧会の絵」の第15回( http://www.ne.jp/asahi/yasuyuki/koseki/art_1_xxxx/art_1_0015.htm )です。

■「北方の鼓動」第6回レクチャーコンサートの日程変更■
拙HPの「通いコン・・・サート」第88回で「北方の鼓動」第5回レクチャーコンサートについて触れ、あわせて第6回レクチャーコンサートの日程や内容についてもお知らせを書いていましたが、さいきん最終的な日程と内容がわかりました。当初2日連続で企画していたコンサートは、10月9日(日)午後1時30分からの1回となり、内容も当初案とは少し異なる要素があるように思われます。詳しくは

http://www5.plala.or.jp/forests/

を参照してご確認ください。さて、ここまで書いて今回は予定終了と思っていたのですが、そうは問屋が卸してくれませんでした。私のケアレスミスで書いた作品の作曲年がおよそ10年も違っていたのです(ほかにもありましたけれど・・・)。これは今日(2005年8月28日)メールをいただいたのでわかったのです! その話題に移りましょう。

■青の会第81回演奏会の記事に関して一部訂正■
このページ( http://www.ne.jp/asahi/yasuyuki/koseki/concert1_/concert1_0099.htm )には、演奏されたプログラムと演奏者の一覧を掲載しました。土岐善麿が間違った漢字になっていたりして、この表の中を3箇所ほど訂正しました。

実はもう1箇所ありました。《鶯の卵》の中の<鹿柴>に触れた箇所で「これが1925年の作だといいますから驚きです」と書きました。いただいたメールには、この作品の初版楽譜が1934年出版であること、1933年に演奏されたらしいことなどが記されていて、さて何を見て書いたんだっけ? と記憶をたどってみたところ私の見間違え。今年の『音楽現代』8月号に信時潔に関する文章がいくつか掲載されて、この作品について触れたものがあったのですが、これを見間違えたのです。入力ミスではありません、「3」を「2」と誤って認識してしまったのですから、ひどい間違いを犯しました。というわけで、該当のページでも、このあたりの事情を書いて訂正しました。

ゴッホのサイトは別にしても、このように訂正のオンパレードとなると、そろそろ眼鏡のご厄介になる前兆かなとも思えてきます。もうちょっと頑張るか、眼科に行くか・・・。思案のしどころなのかもしれません。トホホ・・・。


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