8ぺーじ
地域防災力が命を救うB
●天災はいつ何時やって来るかわからない。
●私には、会社が全滅した痛い経験がある。「地域防災力が命を救う」というNHKのテレビ番組を見ながら、25年前の宮城県沖大震災の体験と重ねていた。
●6433名の犠牲者を出した阪神淡路大震災は記憶に新しい。家や家具や物の下敷きになった人は、3万人いたと言われる。その人々の救助の内訳を見て驚いた。なんと、自衛隊など公助による救済は僅か1・7%であったことだ。即効性にかけると言うか、いざと言う時には役に立たないのである。
●自力34%、家族31・9%、友人・隣人28・1%、その他4・3%の数字が示すように、家族や友人・隣人の救助で60%が助かっているのである。身近な人々の協力が、如何に大切であるかが解る。まさに地域の防災力が人々の命を救うことを物語っている。
●県はもとより利府町でも、近い将来、高い確率で必ず来ると言われる地震に対して指導しているが、わがしらかし台団地では、残念ながらその災害予防対策、災害応急対策、災害復旧・復興対策について、何一つ進んでいないと言うのが実情だ。
●わが団地は今年で20年になる。人間社会で言う大人である。
●親睦を目的とした町内会から、大人としての自覚を持った地域の防犯、防災力を高める規約が求められており、町内会規約改正の時期に来ていると思う。
●1243世帯を有す大団地でありながら、消防団組織が無い。現在、沢乙、入菅谷、しらかし台、青山、青葉台地区は第8分団に属し、僅か15名の団員に委ねているのである。
●25年前の宮城県沖大震災が発生したらひとたまりも無い。団地内における防災組織や隣人が助け合う組織作りが急務となっている。 |