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四、2町が合併した場合
●わが町利府町は、財政指標から見ると、将来にわたる財政負担は極めて厳しく危険エリアにあります。更に葉山ガーデンズ並びに東部開発を抱えており、合併による財政基盤を固める必要があります。
●2市3町の合併は、17年3月の期限では色々な問題もあると思われ物理的にも厳しい状況にあります。もしもですよ、松島町との対等合併なら、その気になれば期限に間に合わせることも可能と思われます。そして、合併支援措置特例法を活用して新市を獲得してはどうでしょうか。規模は小さくてもそれぞれの町には素晴らしい特色があります。将来のビジョンを掲げ、夢のある町づくりにかけてみることも大切ではないでしょうか。
●松島町との2町合併は、合併論議として殆ど語られることもありませんでしたが、利府町が主体性を保持しつつ、将来のビジョンを展望するとき、2町合併も有力な選択肢の一つになり得るのではないでしょうか。
●話はそれますが、私は仙台市との合併には、吸収合併が条件となるでしょうから賛成できません。飲み込まれると言う事ですから、それこそ先人が築いたわが町の文化や伝統や地域の特質が失われかねないと思うからです。
◆2町が合併した場合、市になることが出来るか
●現行合併特例法での合併であれば、3万人特例(注)の適用により市制施行は可能です。なお、新法において3万人特例は廃止予定ですから、合併をするなら急いだ方がよい。
(注)人口3万人以上の要件さえ満たせば、他の要件(連たん戸数、都市的業態従事者数、都市的施設)は問わないと言うものです。
●両町の人口は、H15年1月現在、利府町3万2141人、松島町1万6765人の4万8906人です。利府町が単独で市になることが出来るかというと、地方自治法第8条の要件を満たさねばなりません。その1つに人口5万人以上である事がありますので駄目ということになります。
◆町が市になった場合のメリット、デメリット
●市制施行により、福祉事務所の設置など、福祉行政を中心とした権限が拡大されるなどメリットは多く有りますが、一般的なデメリットは想定されません。
●分権時代に相応しい住民のための独自の行政を行うには、市制施行に移行する事は不可欠でしょう。既に合併特例法に基づいて、11の法定協議会が設立されました《50(72・5%)の市町村》。矢本町と鳴瀬町が合併して東松島市となるように、その殆どが市制施行となります。
●市制施行により県から市への移譲事務例として、福祉事務所の設置、生活保護の要保護者決定、生活保護者の実施等、障害児福祉手当・特別障害者手当の受給資格認定、支給等、史跡・名称・天然記念物の現状変更等の許可等多くの権限が委譲されます。
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