休日の山歩き 28 丹沢三峰(丹沢山) Tanzawa-Mitsumine (Tanzawasan)
[丹沢] 丹沢三峰 丹沢山(1567m)
2010年10月23日(土)
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丹沢主脈縦走('08年)
西丹沢('09年)
丹沢三峰('10年)
丹沢表尾根('11年)
  丹沢三峰の尾根から
  宮ヶ瀬湖を望む

【丹沢の縦走路へ】
丹沢は、一昨年長い主脈を縦走し、昨年西丹沢の檜洞丸・大室山間を歩いたから、次は蛭ヶ岳・檜洞丸間の主稜縦走を考えていた。ただ、単身赴任地の木更津から出かけるなら、東側のアプローチがよく、北東から丹沢山を目指す丹沢三峰も代表的な縦走コースとされているので、ここを歩く計画を立てた。宮ヶ瀬から丹沢三峰を経て丹沢山までは登りに5時間以上を要する長い行程だが、下山は比較的早い時間に車道に出て、長い車道歩きになるので、夕方暗くなっても大丈夫だろうと考え、早朝出発を心掛けた。

【宮ヶ瀬の登山口へ】
土曜日、天気は良さそうだ。午前4時40分に車で木更津を出発、アクアラインから横浜に入り新保土ヶ谷バイパスから東名高速の厚木ICで下り、宮ヶ瀬湖を目指す。宮ヶ瀬に入り、信号のある交差点でヤビツ峠方向に入るとすぐ丹沢山への登山口があるのを確認し、この周辺で駐車場所を物色したが適当な所がないので、観光施設のある宮ヶ瀬公園の駐車場まで進み車を停めた。午前6時半前、まだ車はまばらだ。

三叉路バス停を過ぎ登山口へ 丹沢三峰の登山口 宮ヶ瀬・丹沢山間の距離を示す道標

【宮ヶ瀬から三峰の尾根へ】
身支度をして6時40分出発、車道を戻り、三叉路バス停を通り、先に確認した登山口から右の山に入る。登山届を書き、熊除けのベルを付け、急な道を登るとじきに尾根上に出て、細い鞍部や、ピークを左右に巻く道を登っていく。杉の植林や広葉樹林が続く。登山道の随所に、宮ヶ瀬と丹沢山の間の11kmのうち今どこかを示す道標があり、歩いた距離が子細に分かり励みになる。
ピークの右側(北側)を回った先に御殿森ノ頭への入口があり、今巻いてきたピークに戻って登るようになっているが、通過する。次に高畑山への登り道と左の巻き道の分岐になり、今日初めてピークを通る急坂を登る。8時20分、高畑山山頂に着くと木造の展望台があり、東の山と北東の町並みが見えるが、邪魔な木が3本ほどなければ大分良く見えるのにと思われた。高畑山の急坂を下りた後、右側(北斜面)の真新しい補修された区間を過ぎ、金冷シの鞍部で北側の展望が開けた。その先で男性2人組に追い付いた。この2人は青宇治橋に車を停め高畑山の先で尾根に上がり私の前を歩いていたようで、以後、前後しながら歩くことになる。天気は良いが空気はやや冷たく、上着を着たり脱いだりして歩く。

尾根道 細い鞍部の部分 尾根道 ピークの左を巻く部分 高畑山山頂の展望台

【三峰を縦走し丹沢山へ】
さて、丹沢三峰は本間ノ頭、円山木ノ頭、太礼ノ頭の3つのピークから成るが、最初の本間ノ頭への登りは長い。右の樹間に山頂らしきものが見え、登り着いたと思うとそこは肩だったりして、ようやく本間ノ頭に着いたのは10時20分頃。程なく先ほどの2人組も着いた。そこは木立に囲まれ展望は良くない。テーブルが置いてある。菓子パンで空腹をいやした。本間ノ頭の先で急坂を下り、次のピークの先でも下るが、ここの鞍部から北の蛭ヶ岳の展望があった。次の円山木ノ頭も展望がなく通過するが、ピークの先で紅葉した木と前方の展望が少しあった後、せっかく登ったのがもったいないほど大きく下った。次の太礼ノ頭の先は、緩やかな下りで助かった。その先で男性2人組がいて、尾根の北側、丹沢観光センターから破線ルートを登り、早戸大滝からはほとんど道もない所を登り、ちょうど尾根道に登り着いたところだった。下りは本間ノ頭から破線ルートを下るのだと。この人達と分かれて一登りで瀬戸沢ノ頭だった。さらにその上で、植生保護柵の中でキノコ採りをしている男性2人組がいた。いろんな楽しみ方があるものだ。

本間ノ頭 無名ピークの先の鞍部から蛭ヶ岳を展望 円山木ノ頭
円山木ノ頭の先からの展望 太礼ノ頭 丹沢山頂まであと1km

【丹沢山山頂】
丹沢山へ残り1kmを切っており、平坦な笹原の道になり、12時10分に丹沢山頂上に北側から着いた。6時40分に駐車場を発ってから5時間半、十分満足する登りだった。約2年半ぶりに訪れる山頂は、多くの人で賑わっており、テーブルの一角に荷物を置かせてもらい、日当たりが良く暖かいので上着を脱いだ。まず南側の山頂標識のある方へ行くと、富士山もやや雲があるが大きく見えている。テーブルに戻り、湯を沸かして弁当を食べた。先ほどの青宇治橋から登った2人組と話し、下山路は同じ天王寺尾根で、2人が青宇治橋で車に戻った後、車道を歩いている私を拾ってくれることになり、先に下山した。

丹沢山山頂の賑わい 丹沢山山頂から富士山を望む

【天王寺尾根を下る】
山頂の北側に下り、三峰からの道と分かれ階段で急坂を下り、見晴しの良い所を過ぎると木立の中の尾根の下りになる。このコースは、塩水橋まで車で入ると丹沢山への最も近いアプローチになるそうで、三峰コースより多く歩かれているようだ。やがて堂平への道を左へ分け天王寺尾根をひたすら下る。尾根筋の中央を通る道は踏み跡が不明瞭になりがちで、外さないよう注意が必要だ。天王寺峠で尾根から別れ右折し、沢沿いの下りになると車道が見えてきた。ここで、気がせいて登山道から外れ急斜面を沢まで下りてしまい、沢の堰堤を黄色のステップで乗り越え車道まで下りることになった。見上げると登山道は沢沿いのかなり上から下りている。

天王寺尾根から三峰の山並みを望む 堰堤を乗り越えて(赤線)出てきた 本谷橋から車道歩きが始まる

【車道を歩く】
午後2時45分、この本谷橋から車道を歩き始める。堂平からの車道が左から合流し、車止めのゲートを出ると、そこは宮ヶ瀬とヤビツ峠を結ぶ一般の車道で、ドライブの車やバイクが三々五々通過している。このゲートと塩水橋の周辺には多くの車が道路脇に駐車している。青宇治橋にも4台ほど駐車している。いくつかキャンプ場を過ぎ、長者屋敷キャンプ場を過ぎた所で4時ちょうど、例の2人組の車に拾われ、宮ヶ瀬公園の駐車場まで乗せてもらった。まだ明るいうちに下山できて幸いだった。

【帰路】
駐車料金500円を払い、帰路は、橋本の手前で道に迷い、あちこちで土曜日夕方の渋滞にもまれ、2時間40分かけて小平の自宅に着いた。

【行程】
4:41木更津発⇒アクアライン・湾岸線・保土ヶ谷バイパス・東名高速⇒5:37厚木IC出⇒6:27宮ヶ瀬公園駐車場着

宮ヶ瀬公園駐車場6:41→6:55丹沢山登山口→7:40御殿森ノ頭入口→8:11高畑山分岐→8:17高畑山山頂8:22→8:26高畑山分岐→8:27青宇治橋分岐→8:47金冷シ→10:19本間ノ頭10:33→11:02円山木ノ頭→11:26太礼ノ頭→11:41瀬戸沢ノ頭→12:10丹沢山山頂12:58→13:02天王寺尾根分岐→13:23堂平分岐→14:26天王寺峠→14:42本谷橋→15:06塩水橋→15:15青宇治橋→15:56長者屋敷キャンプ場→16:00車に拾われる⇒16:06宮ヶ瀬公園駐車場

16:31宮ヶ瀬公園駐車場発⇒橋本・柚木街道・甲州街道・府中街道⇒19:13小平着

【歩行時間】 [ ]内はコースタイム
宮ヶ瀬→丹沢山 5:29 [6:10] (山頂休憩0:48)
丹沢山→本谷橋 1:44 [2:05]
本谷橋→宮ヶ瀬 1:18+車0:06 [2:45]
計(山頂休憩・下山路車含む) 9:25 [11:00]

【高低差】
宮ヶ瀬約310m→丹沢山1567m =+1257m
丹沢山→本谷橋約560m→宮ヶ瀬 =−1007m−250m

【参考資料】
山と高原地図「丹沢」(2008年版)

2010/10/26整理、10/27、11/1/15修正、11/4/27表題修正

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