Winged-White 当て道/リリースノート ソフト
 


 ぜひとも皆様がエンディングに辿り着けることを祈りつつ、ここではのんべんだらりと「当て道」の裏ネタなんぞを書いておこうと思います。
 (「当て道」付属の「README」・「世界のデータ」フォルダ内の「覚書」も併せてお読みくださいネ。)



★ 意外な事実……

 イランとモンゴル、このソフトを作るまで、「モンゴルの方が2倍くらいデカイだろ」と思ってました。
 本当はイランの方がデカイんです。 ビビリました。

 僕らって、メルカトル図法の地図とかイメージとか、そういうものに結構ダマサれているんですよね。
 「データ、間違ってねーか?」と思って、参考元の資料を見直したこと数十回(←いや、多分百回は超えてます)……。
 そのたんびに、僕の勉強不足を思い知らされました。



★ 10年前の常識は、通用しない!

 最初、手元にあった10年ほど前の資料を使ってました。
 さすがにデータが古いと何の知識の足しにもならないと思い、ほぼ最新のものに変えました。

 プレイしてみると……×の嵐
 「うわー。宮崎・鹿児島・広島、減反政策で米の収穫激減しとる〜!!」
 「パキスタン、バングラデシュより人口多い〜!!」
 などなど。

 インドも近い将来(もうそろそろだっけ?)中国の人口を超えると言われており、まさにデータは生き物デスネ。

 このソフトの「世界編」データは大体が2000〜2001年のものですので、例えばアフガンの難民流出などを考えると、もう既に古いデータ(がーん)なのです。 しかし、そんなことをちまちま言ってるとお話にならないので……データは折を見て更新していきたいと思います。



★ アメリカが、出ねーぞ!!

 アメリカは、問題にはあまり顔を出しません。
 仏作って魂いれず……?

 理由は簡単、デカすぎるから。
 僕がアメリカをキライだからじゃありません(笑)。
 ほとんどの数値が凄まじい「超大国」なので、「当て道」の設問リミット(世界編では初期LVでも3000%=小さな方の30倍が出題限度)を超えてしまっているんです。

 アメリカの人&アメリカ・フリークの人に申し訳ない。 ヒマがあればアメリカ50州の問題セットなども作ってみたいところです。



★ 各エリアの区分って……
 これはかなり悩みました。 カッコの悪い区分はできるだけしたくない。
 できるだけ長いエリア名は避けたい。
 しかし、少なすぎたりすると問題にならない。
 「北海道地方!」 おいおい、いきなり1道しかねェじゃねえか。

国内編:
  • 北海道・東北地方は統合

  • 中部地方はやや多めだけど、分けると今度は少なくなっちゃうので、そのまま

  • 普段「東海地方」の三重県は、中部/近畿の区分に従い、近畿地方に

  • 四国・中国地方は統合

  • 沖縄・九州地方は統合

  • ん? なーんで日本が48県もあるんだ?
    実は北方4島も日本の中に加えたからです。
    (本来「48都道府県/地域」と書くべきですね。)
    北方4島は係争地域として「東アジア」エリアにも登場させています。
海外編:
  • チベットは地域としてはどう考えても中央アジアに属するので、中央アジアに。
     また、文化圏としてチベットを見ると、チベット自治区・青海省と、四川/雲南/甘粛省の4自治区にまたがっていて、見つかったデータはチベット自治区・青海省の面積だけ(人口は古いので却下)。 この面積以外は現在NA状態です。

  • カスピ海西岸の旧ソ連国家も、中央アジアに(西アジアが単に多すぎたため……)

  • 「中東」・「中近東」という区分概念は、割愛。(西アジアが北アフリカも含めて増大し、区分がさらに微妙になる)

  • トルコは、地学上の区分のまま、ヨーロッパに入れず西アジアに

  • アフリカは僕の独断で4エリアにばっさり区分。 ただしニジェール・ナイル流域・ギニア湾など、近隣との往来が考えられる地域はできるだけ同エリアに。(本来スーダンは文化圏的には西アフリカに入れるべきだったり、文化・民族的に見るとやはり色々と問題が残ります。 ぐすん。)

  • ヨーロッパ。 うひゃー。 こんなに歴史の入り組んだ大陸を、区分せよと? 昔の東西時代の残像を基本にしつつ、気候区分(地中海性気候)を採用し、南欧エリアを設定(そうしないと、ギリシアをどこに入れていいかサッパリ分からない)。 少なすぎる北欧にバルト三国をプラス、多すぎる東欧から旧ユーゴとアルバニアを分離。 ふー。これでなんとかサマになったかな????

  • 北米、2国(&ちょっと)←話にならーん! というわけで、中米と合一。 ただし、国家林立のカリブ海(24カ国/地域)は分離。
     個人的には、「メキシコとグリーンランドの面積はどっちが広い?」という問題が気に入ってます。

  • オセアニア! だーっつ! もう! どう分けりゃいいの! A.Matsu!、最後にキレた模様(30カ国/地域……)。 しかしまだツモアツ諸島とかが入ってないナァ。(お願いだからもう増やすな、と言われそうナリ。)
以上。

……なんか忘れてない?

そう、南極大陸
 うおおお、こんなデカイ土地をまるまる忘れていたっ!
 てわけでバージョン0.22から、入ってます。
 さすがに面積しか、入りません。 米は採れないようです。



★ なぜ同じ問題が続いて出るの?

 普通のクイズソフトならあってはならないことなのですが、「当て道」では敢えて前問チェックをしていません。

 これは、リミット(「問題セット管理データの仕様」参照)に大きく関係します。  アメリカのところでも少し触れましたが、世界編の最終レベルでは、このリミットが105%にまで縮まります。

 これはどういうことかというと、「100万人の国と105万人の国の、どっちの人口が多いか当てよ!」ということです。
 「100万人の国と106万人の国」という問題は、世界編最終レベルには簡単すぎる設問として、却下される(※)のです。

 このようなチョー難しい問題を、「当て道」は一回の設問ごとに探してくるのです。
 最終レベル付近で、問題を出すまで少し時間がかかる時があるのをご存知でしょうか。 世界編のデータの海の中から、わずか5%差以内の組み合わせをさがしてくるのは、パソコン様でもけっこう大変(みたい)です。
 「同じ問題じゃねーか、もっとしっかり探せ、バカヤロ〜!」と追い返すのが、なんだかカワイソウなくらい……。

 本来はバトル内での同一問題さえ避けたいところ(←プログラム的にも簡単)ですが、上記やその他の事情などから、今は前問チェックを割愛しています。 他の理由による決断とはいえ、結局僕のプログラミング・テクニック不足であり、申し訳ありません。 (いんや〜、実に8年ぶりのプログラミングです。ははは。)
 READMEにも書きましたが、前と同じ問題が出てきたら……

ラッキーと思って♪
点のバーゲンと思って♪
……笑って許して♪


(※ と、このような状況にもかかわらず、遊び的要素はシッカリ入れてあります――たまにはリミットの甘い問題を出すように……。)


 最終LV付近では問題作成も遅くなりますが、今のところはごカンベンください。  ――アナタのために。 そう、強力な当て魂を持つアナタだけのために! 一期一会かもしれない(……そして時には重複する)超マニアックな問題を、アナタのPCは必死コイて選んでくるのですから。 



★ CD、かかってます?

 CD再生にはまだ不安(他再生ソフトとダブる時、排他的再生をしてくれない)が残っていますので、「絶対かけろ」とは言えません。(XPだけの不具合かもしれません。) 何度も言いますが、CD再生ソフトとの二重起動は絶対に避けてください。

 現時点でCDをかけても一番安全だろうと思われる方法は、
 1.CDをセットする。
 2.CD再生ソフトが起動したら、終了する。
 3.「当て道」を起動する。
 という順番です。
(もちろんもっと無難なのはCDをセットしないことですし、さらに安心なのは「当て道」をダウンロードしないことです……ぐすん。悲しいナァ。)

 また一部のCDは、フリーの再生ソフトなどでは再生できない処理がしてあるそうです。  イマイチ残念な処理ですね。
 これだったら、反対にCDの売り上げには貢献できそうな気もするんだけど。

(うーん、「当て道」専用「マイソングCD」でも発売するかぁ??
 ↑アタシゃ元々、自称ミュ〜ジシャ〜ン……)



★ 「当て道」世界編クリアのコツは?

 僕の経験上でですが、世界編クリアのコツを少しだけ書いておきます。

  • まず、地図を見る
     「当て道」は、画像情報を全く排除したテキスト・ソフトです。 自分が想像できない地域は覚えにくく苦戦するので、その地域の形や位置だけでも把握しておくと、ずいぶん違います。

  • 予備知識を増やす
     確かにworld.csvには全ての答が記載されていますが、こんなものを丸暗記しても不毛です。 クリアのために地理の教科書をひもとく、旅行ガイドブックを眺めて予備知識を増やす、みたいなノリは、かなりオススメです。

  • 「絶対こっちだ!」と思って間違えた問題は、要チェック
     当てずっぽうで間違うより深刻です。 再び同じ問題が出ても、間違うことが多いからです(……えっと、僕の場合は)。

  • 発電量は、だいたい人口に比例する
     先進国とそれ以外の国を比較する時は当てはまりませんが、特に国内の発電量はほぼ人口の多さに比例します。

  • 島国・都市国家・面積の小さな国は、人口密度が高い
     ぶっとんだ数値はバングラデシュ。 屈指の人口密度を誇る島国・モルディブさえも凌駕する、人口超過密国です。
     チョイ脱線:モナコの人口密度に関しては、市域(国域)の取り扱い方の相違からか、資料によって大きく異なるようです。
     ただ、あまりにスゴイ数値で他のほとんどの国と比較できないため(22148人/平方キロ)、このソフトでほとんど見ることはないでしょう。 ちなみにこのモナコでも、「当て道」内の人口密度ナンバー2地域です。

  • 面積が広く独立していない(or最近独立した)地域は、人口密度がかなり低い(島国を除く)
     要するに、宗主国から独立するための絶対的な国力不足――少し考えさせられますネ。

  • 個人所得は、人口集中にも関連する
     人間は、概してお金の多いところに集まります。 (みんなお金持ちになりたいもんネ。)
     ただし、貧しい人が殺到・増加(人口爆発)して、反対に個人所得が低くなってしまった地域もあるようです。

  • 牛の多さは、富の象徴
     インド周辺の牛信仰地域は別格として、大体富のあるところは牛の畜産業が盛んなようです。
     牛牧畜複合社会よ、どこへ行く……。

  • イスラム地域に豚は少ない
     当たり前の話です。 反対に「いる」というデータに驚いたりできます。

  • 最初の日本国内は、パーフェクト・クリアを目指す
     ここからは少しワザ的なことですが――
     最初のうちは問題ジャンルが少ないので、その間に肩書きをある程度上げてしまいましょう。  日本人に多少なりとも(?)馴染みの深い日本ステージでは、パーフェクトを出しても【さっさと行く?】を選ばず、せっせと肩書きを上げておくと、クリアにその分近くなります。

     日本ステージ・エリア全てがパーフェクトなら、最低8つ(=「当て親分」)肩書きが上がります。  最高点でも肩書きが上がるので、運がよければ「当て名人」(=LV14)まで上げることができます。

     また世界ステージでクリアすると出てくる【帰省すっか】も選び、再び日本国内で肩書きをシコシコ上げて……。
     うーん、祖国って、とってもアリガタイ(なんのことやら)。

  • パーフェクトを取れそうな地域のデータを、集中的に覚えておく
     例えば「西ヨーロッパ」「南ヨーロッパ」などは比較的馴染み深い国が多く、パーフェクトを狙えます。  東ヨーロッパなどがニガテの場合、パーフェクトを取って他のエリアをとばしちゃいましょう。
     (これは、早く一周して日本に戻るためでもあります。 その問題セットで一回でもステージ一周できれば、以降のゲームではレベルゲージがバトル画面に現れ、ゲームクリアの指標となります。 その他の特典も……。)



L.最後は――愛?

 世界編の難易度は、僕がクリアできるかできないか、というレベルです。
 (あと一歩、って時に全2問不正解エンドが多い……ちきしょ〜。)

 とにかく、「んなコト聞かれても、知らんがな〜」と言っちゃうと、このソフトはその時点で終わりです。
 「僅かな差にシビアでこそ、ノーベル・タナカぁ!!」
 とかなんとか、無理やりマニアックになってやってみると、意外と取れるかもしれません(←何がよ?)。

「××は16万人の人口を失う!」
 ――これ、決して悪い冗談で書いてるわけではないんです。
「オマエは今、そこで生きる人々を16万人も無視したぞ!」
 という、警告めいたものを秘めているのです。(まぁ、60億の営みを把握するというのは、相当困難なことですが。)


 最終LV付近であれば、ほぼ同じ数値の問題が出てきます。
 ここまでくると、本来はどちらが多いか当てるよりも、「同程度の数値」であることを知る方が、価値の高い見方と言えます。
 「点数上げ」「レベル上げ」というゲーム感覚から一歩引いて設問状況を見てみると、必ずや新しい関心が生まれることでしょう。

 ……などと!! ノーガキたれても所詮、ふたつにひとーつ!!
 当てずっぽうでナメてかかっても、ストレートでエンディングに行ける可能性だって、もちろんありまーす(ワーオ)!!
 そう! そいつが人生ってもんだ!!!??

 知力・体力・時の運、プラ〜スで、がんばってクリアしてください!


 作っていながらも、自分の視点がどんどん新しくなる――そんな不思議なソフトでした。
 もちろん今も、プレイのたびに新しい発見があります。
 「当て道」及び「当て道」世界編が、皆様にとってもよいソフトであることを祈ります。


ご覧いただき、ありがとうございました。


(2002/11/23-12/8)


<ここまでめくってくれた人に〜オマケ>

★ ゲームオーバー・エンディング画面
 (「完」の字のあるボタンが出ている画面)で「r」(半角)
 →戦歴ロールアップから再表示

★ 成績一覧画面で「g」(半角)
 →最終の戦歴.txtファイルをメモ帳で開く

あといくつかオマケコマンドがありますが、見つけてみてクダサイ。
(ちなみに、「CSVファイルを削除」などの荒ワザではアリマセン。
 起動できなくなる恐れがあるので、おやめください。)

※ 2003/1/5:
 僕のプレイ結果を元に割り出してみました。
 全問正解クリアですべて最高点更新の場合だと、当て道【世界編】はたった13分ほどでクリアできます。

 なお、全くの当てずっぽうで全問正解クリアする確率は、3.24529E+21分の1よりも少ないです。 (←全てのバトルで最高点更新の場合。)
 つまり、日本国民1億2693万人全員で約26兆回ずつ「当て道」をやっても、1回発生するかしないかという確率です。 (うーん……「あり得ない」と言うべきか。)

 ともかく、全問正解クリアした人は、この確率をフッ飛ばす知能(or当て魂?)を有する、ということです。
 もし、南アジアまでの「10バトル連続KO」が実力でできれば、全問正解クリア達成はやや現実的になります。(ちなみに、僕の最高記録は東アジアまで(8バトル連続)です。)

 しかし――痛快だろうなァ〜全問正解クリア。


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© A.Matsu! 2002 Winged-White